レオン(1994)
劇場公開日:1995年3月25日
解説
「グラン・ブルー」のリュック・ベッソン監督のハリウッドデビュー作。舞台はニューヨーク。家族を殺され、隣室に住む殺し屋レオンのもとに転がり込んだ12才の少女マチルダは、家族を殺した相手への復讐を決心する。少女マチルダを演じるのは、オーディションで選ばれ、本作が映画初出演となったナタリー・ポートマン。また、寡黙な凄腕の殺し屋レオンをベッソン作品おなじみのジャン・レノが演じている。
1994年製作/110分/フランス・アメリカ合作
原題:Leon: The Professional
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1995年3月25日
スタッフ・キャスト
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受賞歴
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2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:その他
リュック・ベッソン監督作品。
傑作です。普段バイオレンス・アクション映画全くみないけど、魅入ってしまった。
もうマチルダが最高ですね。家族を殺された彼女が、レオンの部屋に逃げ込む時の、悲しみを殺しつつ滲み出てしまう様に胸が苦しくなる。
またマチルダの復讐のために、レオンと殺しの練習をしたり、実際に暗殺にいったりするの面白い。服もかわいい。
そしてレオンがマチルダと共に過ごすことで孤独を溶かされるのもいいな。片目を開けて椅子で寝てたレオンがマチルダと共にベッドで寝ること。この孤独の溶解、安心・安全な場所の描き方が最高。
終わり方もよく、マチルダよ、健やかに生きてくれ…。
2023年2月21日
スマートフォンから投稿
ジャン・レノもナタリー・ポートマンもお見事。切ないし…ああ、これは切ないんだな。。。マチルダのボブとチョーカー似合いすぎてあこがれたなぁ。。。
2021年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
「ニキータ」に登場した掃除屋が主人公のスピン・オフ。NYを舞台に殺し屋レオンと、家族を組織に殺された少女マチルダとの交流と復讐を描く。監督は若い頃パリの街角で見かけた中年男をモチーフにこのキャラクターを思いつき、「ニキータ」後に「フィフス・エレメント」の制作中断時を利用し1カ月で脚本を書き上げた。デ・ニーロ、アル・パチーノ、メル・ギブソンら大物俳優と交渉したが決まらず、最終的にレノが主役に。マチルダ役のオーディションは2,000人の中から当時11歳のナタリー・ポートマンが選ばれたが、15歳だったリブ・タイラーと監督は最後まで迷っていた。
撮影は主に屋外はNY(2人が歩くシーンなど無許可ゲリラ撮影も行われた)、室内はパリで行われロスで編集された。この時、監督はノースリッジ大地震で被災している。
全米公開バージョンはレオンとマチルダの関係がマイルドになっており、仏人監督としては異例の1100館規模で封切られ、初登場で5位にランクインするヒットとなった。
2024年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、その他
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記憶の書き換えが、自分の中で行われていたらしく、オリジナル版よりも、完全版のほうが優れているという結論に至りました。
両者の違いは、
もともと公開予定で完パケ状態の「完全版」を試写会にかけた時に観客が、マチルダの行動に拒否反応を強く示したために、やむなくカットしたシーンがいくつかある。ということらしい。
つまり、「完全版」から、いくつかのシーンをカットしたものが「オリジナル版」ということで、この作品が大ヒットしたのちに「完全版」が日の目を見るという運びになったらしい。
なかでも、
・マチルダが年齢を18歳だと偽るシーン
・トニーのおやっさんにマチルダを紹介し、「パートナーだ」といって仕事を一緒にするようになる。手口は、標的にドアを開けさせるためにガムでのぞき穴をふさぎ、マチルダが子供の声で適当なウソをつく。思わず開けたドアを一瞬でこじ開け、レオンが始末するというもので、祝杯と言って、いつもは牛乳しか飲まないレオンが、シャンパンを飲む。マチルダも飲む。
やがて、その手口がうわさになり、ドアを開けるふりをして、ドアごとマシンガンでハチの巣にされ、危うく命を落とすところだったマチルダを、とっさの機転でレオンが救う。「ガムなんて古いんだよ」と勝ち誇る標的の男に、「だったらリング作戦だ」と言って、手りゅう弾のピンを抜いてドアに放り込む。一瞬で相手は沈黙する。「これがリングだ」と言って、手のひらを見せると、手りゅう弾のピンがあり、これはラストの重要な伏線になる。
・マチルダにピンクのドレスをプレゼントするレオン。それを着て、初めての相手はレオンにすると言って、勝手にせまるマチルダに、過去のつらい恋愛と、初めての人殺し、その時にトニーに厄介になったことと、性的不能も打ち明けるレオン。
などのシーンがバッサリ切られており、改めて見ると、どれもストーリー的に重要な要素ばかりで、よくぞ完全版を公開してくれましたと言わずにはいられない。だいたいは、ディレクターズカット版なんてものは、世に出さなくていい蛇足的なものばかりなのに、この「完全版」に限っては、「オリジナル版」を補完するものなのです。