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「亡き後も続く故人の物語」お葬式 shinさんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.com

劇場げきじょう公開こうかい 1984ねん11月17にち

あとつづ故人こじん物語ものがたり」お葬式そうしき shinさんの映画えいがレビュー(感想かんそう評価ひょうか

4.0あとつづ故人こじん物語ものがたり

2024ねん1がつ15にち
iPhoneアプリから投稿とうこう
鑑賞かんしょう方法ほうほう:CS/BS/ケーブル

くなりになった千鶴子ちづこのおとうさん、真吉しんきち出番でばんは、冒頭ぼうとうすうふんだった。それでもお葬式そうしきとおしてかれ人柄ひとがらかたられることによって、故人こじんひととなりをることができる。それがお葬式そうしきなんだ、と映画えいがとおしておしえてくれた。

エンタメ要素ようそふくまれているが、基本きほんてきにお葬式そうしき段取だんどりを淡々たんたんつたえている。だれもがいち経験けいけんするお葬式そうしきあわてふためき、焦燥しょうそうして、途方とほうれながらも仕切しきらなければならない一連いちれんのセレモニーがユーモアをふくめながらえがかれている。

大滝おおたき秀治しゅうじ菅井すがいきんの挨拶あいさつけっして面白おもしろいものではないが、訥々とつとつかた姿すがたになぜかきつけられる。なにわったことなどっていないし、感動かんどうてきなセリフでもない。でも何故なぜなみだしゅっそうになった。

だれわらわそうとはしていないのに、何故なぜかクスリとしてしまう数々かずかずのシーン。ああこんなじんいるよね、ああこんな光景こうけいあるよね、とおもわずほおうごく。

人間にんげんぬ。 いち度目どめ肉体にくたいほろんだとき度目どめ人々ひとびと記憶きおくからったとき」という言葉ことばがあるが、雨宮あまみや真吉しんきちは、この葬儀そうぎのちもずっとかたられていくのだろう。死後しご故人こじん物語ものがたりはつづいていく。

shin