いま、会あいにゆきます

後半こうはんにつれて面白おもしろくなります。
途中とちゅうで巧たくみが澪みおとの馴なれ初そめを淡々たんたんとはなしてそれを静しずかに澪みおは聞きいていて、雨あめの季き節ぶしが終おわって澪みおが残のこした日記にっきを巧たくみが読よんでいます。
すると、ずっと巧たくみの片想かたおもいだと思おもっていた馴なれ初そめが澪みお目線めせんのストーリーに切きり替かわります。
なんと澪みおも巧たくみにずっと恋こいしてた。
そしてやっぱり片思かたおもいと思おもって学生がくせい時代じだいを過すごしてた。お互たがいに想おもいあってるのに不器用ぶきような2人ふたりにとてもキュンとしました。
バースデーケーキを12年間ねんかん（ゆうじが18歳さいを迎むかえる日ひまで）予約よやくするのも感動かんどう的てき。
そして18歳さいを迎むかえたゆうじは好こう青年せいねんに成長せいちょうしていた。この先さきゆうじも幸しあわせな恋愛れんあいをして幸しあわせな家庭かていを築きずいて欲ほしいです。

終盤しゅうばんで種明たねあかしをするまで、わからなすぎて思考しこう停止ていししてしまうが、事情じじょうを知しると急きゅうに面白おもしろくなる。
エンディングにかかる主題歌しゅだいかの『花はな』(ORANGE RANGE)が感動かんどうに追おい打うちをかける。

竹内たけうち結子ゆうこさんが、演技えんぎとは思おもえないくらい相手あいて役やく(中村なかむら獅童しどう)を好すきという氣持きもちが伝つたわってくる。
彼女かのじょの立場たちばになって考かんがえてみると、自分じぶんの命いのちがいつまでなのか知しっていたから、一瞬いっしゅん一瞬いっしゅんを大事だいじに生いきたんだろうなあ等ひとしと想像そうぞうしてしまう。
余韻よいんが残のこる素敵すてきなラブストーリー。

鑑賞かんしょう後ごの気持きもち
登場とうじょう人物じんぶつの誰だれの目線めせんで映画えいがを見みるかによって、この映画えいがの感想かんそうが変かわるらしい。
父親ちちおや目線めせんで観みた。多分たぶん、男おとこならその目線めせん以外いがいで観みることは不可能ふかのうな気きがする。

「自分じぶんと一緒いっしょになったせいで澪みおは幸しあわせになれなかった。」父親ちちおやのこの考かんがえに共感きょうかんします。「あなたといて幸しあわせだった」って愛あいする人ひとに思おもわれる。これが彼女かのじょ、妻つまがいてくれる男おとこにとって最上さいじょうの幸しあわせだと思おもいます。そのために頑張がんばれるし、頑張がんばりたいです。でも、その思おもいと現実げんじつのギャップに苦くるしんでしまう。その人ひとを愛あいしていれば愛あいしているほど、現実げんじつとのギャップは大おおきくなる。いくらその人ひとが幸しあわせ、幸しあわせだったと言いってくれても、そのまま飲のみ込こめない。多分たぶん死しぬまで幸しあわせにできたって思おもえない。だから頑張がんばり続つづける。その人ひとが生いきていればの話はなしですが。
妻つまが死しんでしまったら、どうやって自分じぶんは彼女かのじょを幸しあわせにできたって思おもえるのでしょう。この映画えいがでは実際じっさいに妻つまの口くちから聞きくことができたため、時間じかんが経たって自分じぶんが死しぬ時ときにくらいなら幸しあわせにできたって思おもえるかもしれませんが、実際じっさいにこういう状況じょうきょうになった時ときに、どうやって生いきていけばいいかわからなくなってしまいました。

この映画えいがを観みて思おもったことは、「絶対ぜったいに大切たいせつな人ひとより先さきに死しにたい。」です。
大切たいせつな人ひとを幸しあわせにするために妥協だきょうを許ゆるさず頑張がんばり続つづけて、死しぬ直前ちょくぜんに俺おれと一緒いっしょにいて幸しあわせだったって言いってもらいたい。って思おもいました。

鑑賞かんしょう後ごの心しんの変化へんか
なるべく長生ながいきしたいって思おもってたけど、大切たいせつな人ひとよりは絶対ぜったいに早はやく死しにたいって思おもった。
彼女かのじょが隣となりにいてくれるのは当あたり前まえじゃない。全力ぜんりょくで幸しあわせにする努力どりょくをする。

鑑賞かんしょう後ごの行動こうどうの変化へんか
俺おれが死しぬまでは、俺おれと一緒いっしょにいることが彼女かのじょにとって1番ばん幸しあわせだと思おもってもらえるようにする。

好すきなシーン
お風呂ふろで息子むすこに「お母かあさんと一緒いっしょにいられる時とき間あいだを大切たいせつにしよう」って言いうシーン

嫌きらいなシーン
陸上りくじょうの大会たいかいで不正ふせいに気きづかない無能むのうな運営うんえい

自分じぶんは母ははがおらず、祖母そぼが私わたしが小ちいさい頃ころに見みせてくれた映画えいがでした。
小ちいさい頃ころは、お母かあさん帰かえってくるんだ、とか帰かえってこないのかな、という感情かんじょうばかり覚おぼえてます。
大人おとなになって見みたら、ラブストーリーだったと初はじめて知しりました。
自分じぶんが早はやくに死しぬ事ことを分わかっていながら、違ちがう道みちに進すすめば死しなないかもしれない可能かのう性せいもあるのに迷まよわずあの2人ふたりの所ところに行いくのが本当ほんとうに感動かんどうしました。
結婚けっこんした今いま、私わたしも絶対ぜったいにその選択せんたくをする。

同おなじ映画えいがだけど２ふたつ見みたような感覚かんかくになれた映画えいがでした。