「奇跡きせきのような映画えいがだと心しんから思おもう」美うつくしき冒険ぼうけん旅行りょこう　あき240さんの映画えいがレビュー（感想かんそう・評価ひょうか）

なんだろう、不思議ふしぎな魅力みりょくに溢あふれており
あっという間あいだに終おわってしまう
そして何なにか分わからない感動かんどうのようなものが残のこる
良よい映画えいがに出会であえた幸しあわせの瞬間しゅんかんだ
奇跡きせきのような映画えいがだと心しんから思おもう

繰くり返かえし鳴なり写うつるラジオは何なんの記号きごうだろう？
チューニングがずれた時とき、我々われわれは心中しんじゅうしようとした父ちちのようになる文明ぶんめい社会しゃかいそのものの象徴しょうちょうなのだろう

ラストシーンの抱だき合あって頬ほおにキスを交かわす男女だんじょは10年ねん後ごの姉あね弟おとうとの姿すがた
そこにオーバーラップされる、美うつくしき冒険ぼうけん旅行りょこうの記憶きおく
二人ふたりの心しんの深奥しんおうに刻きざみ込こまれている様さまが美うつくしく表現ひょうげんされている
その記憶きおくは姉あね弟おとうと、そしてアポリジニの彼かれの三さん人にんともが裸はだかで水浴みずあびして泳およいだ記憶きおくだ
そこに青年せいねんになった弟おとうとのナレーションが被かぶさって終おわる
その裸はだかでの水浴みずあびのシーンに本ほん作さくのテーマが凝縮ぎょうしゅくされている
このシーンを観みるために、その美うつくしさを理解りかい出来できるようになるために、それまでの100分ふんは存在そんざいしていた