映画えいがに愛あいをこめて アメリカの夜よる

映画えいがの裏側うらがわ。
単純たんじゅんにその一言ひとことだけで、胸むねときめいてしまうわけですが実際じっさいに何なんカットか連続れんぞくではさまれる映像えいぞうだけでジーンとしてしまうのはなんなんでしょう。

そうはいっても感動かんどう巨きょ編へん！てわけではなくって。よくもまあと言いいたくなるキャラ濃こゆいというか一いちクセも二にクセもある人ひとたちばかり。
そんな人ひとたちが一ひとつ場所ばしょに集あつまってるのだからスムーズに進すすむわけがナイ。
随所ずいしょにエスプリも効きいて。ああ、おフランス。一緒いっしょに観みていた家族かぞくは「なんて嫌いやな人ひとたちだ」と途中とちゅうで観みるのをやめてしまった。潔癖けっぺきな人ひとには合あわないみたい。

女おんなに振ふり回まわされた人ひとが、作品さくひん中ちゅうで女おんなは魔物まもの？と聞きいて歩あるく。

この人々ひとびとって絶対ぜったい普通ふつうに学校がっこうの一いち学級がっきゅうならまとまらないと思おもう。
それほどに困こまった人ひとたちが映画えいがをつくる！という一いち点てんのために集あつまって力ちからを合あわせるわけであって、実じつは魔物まものなのは女おんなというよりそこまで人々ひとびとを魅了みりょうする映画えいがなのではないのかな～と思おもったりしました。

映画えいが業界ぎょうかいで働はたらく人達ひとたちのゴタゴタを明あかるくホンワカ描えがいてます。

出来事できごとは起おきるんだけど､何なにも起おきなかったようにホンワカしてる(笑)かっこわらい

退屈たいくつといえば退屈たいくつかも(笑わらい)

悪わるくないけど観みなくても問題もんだいないかと(笑)かっこわらい

劇げき中ちゅう､日本にっぽんに言及げんきゅうするシーンあり。

この作品さくひんは「カイロの紫むらさきのバラ」「ニューシネマパラダイス」と同おなじく映画えいがへの愛あいあふれる名作めいさくだと思おもいます。映画えいが撮影さつえい現場げんばの混乱こんらんを魅力みりょく的てきに捉とらえながら、映画えいがの仕事しごとが好すきで好すきでたまらない映画えいが人じんの心境しんきょうがスケッチ風ふうに綴つづられています。トリュフォー監督かんとくは本当ほんとうに映画えいがが好すきなんだなぁと痛感つうかんさせられます。ハリウッド女優じょゆうに扮ふんしたジャクリーン・ビセットもホント魅力みりょく的てき。

一ひとつの作品さくひんを創つくり上あげる為ために、集あつまった人々ひとびとのそれぞれのドラマと、その作業さぎょうをいろんな角度かくどから見みつめ優やさしい眼差まなざしと、その一時いちじに愛あいおしさを、限かぎりなく詰つめ込こんだストーリー展開てんかいが素晴すばらしく、ジャクリーン・ビセットの美うつくしさとジョルジュ・ドルリューの華はなやかさの中なかに切せつなさをも感かんじる音楽おんがくが、作品さくひんの魅力みりょくをさらに引ひき立たてる‼️
作品さくひん中ちゅうの一部いちぶの音楽おんがくが「イルカの日ひ」でも使つかわれている。