故郷こきょうへの長ながい道みち スター・トレック4

解説かいせつ

地球ちきゅうの危機ききを救すくうカーク船長せんちょう以下いかエンタープライズ号ごうのクルーの活躍かつやくを描えがくシリーズ第だい4弾だん。エグゼクティブ・プロデューサーはラルフ・ウィンター、製作せいさくはハーヴ・ベネット、監督かんとくはシリーズ第だい3作さく「スター・トレック3　ミスター・スポックを探さがせ！」のレナード・ニモイ。ニモイとベネットのストーリーをベネット、スティーヴ・メアソン、ピーター・クリークス、ニコラス・メイヤーの4人にんが脚本きゃくほん化か、撮影さつえいはドン・ピーターマン、音楽おんがくはレナード・ローゼンマンがそれぞれ担当たんとう。出演しゅつえんはウィリアム・シャトナー、レナード・ニモイ、キャサリン・ヒックスほか。

1986年ねん製作せいさく／アメリカ
原題げんだいまたは英えい題だい：Star Trek 4: The Voyage Home
配給はいきゅう：パラマウント＝UIP
劇場げきじょう公開こうかい日び：1987年ねん3月がつ7日にち

ストーリー

前作ぜんさくでスポックを救すくって、エンタープライズ号ごうを自爆じばくさせてしまったカーク提督ていとく（ウィリアム・シャトナー）は責せめ圧あつを問とわれて裁さばかれるため、クリンゴン軍ぐんの船ふねを入手にゅうしゅし、クルー共々ともども地球ちきゅうへ向むかった。一方いっぽう、地球ちきゅうは、近ちかづいた謎なぞの探査たんさ宇宙船うちゅうせんが放はなつ強烈きょうれつなエネルギーのため、電波でんぱは荒あれ、災害さいがいが続発ぞくはつし、暴風雨ぼうふううに襲おそわれている。カークは探査たんさ船せんが発はっする音波おんぱをキャッチし、分析ぶんせきの結果けっか、ザトウクジラの声こえと判明はんめい。23世紀せいきには死滅しめつしたクジラを過去かこより連つれて来き、地球ちきゅう上じょうにクジラが生存せいぞんすることを知しらせないと、探査たんさ船せんは去さらない。カークらは、クリンゴン船せんで20世紀せいきにタイムスリップした。スポック（レナード・ニモイ）、マッコイ（デフォレスト・ケリー）、スールー（ジョージ・タケイ）、ウフーラ（ニシェル・ニコルズ）、チェコフ（ウォルター・ケーニッグ）、スコティ（ジェームズ・ドゥーアン）らは、20世紀せいきのサンフランシスコに着つき、カルチャーショックを味あじわいつつも、クジラ捕獲ほかく作戦さくせんを開始かいし。クジラを乗のせるための大だい水槽すいそうを作つくり、未来みらいに帰かえるエネルギーを原子力げんしりょく空母くうぼより盗ぬすむ。肝心かんじんのクジラは、水族館すいぞくかんより、カークらが親したしくなった海洋かいよう生物せいぶつ学者がくしゃテイラー博士はかせ（キャサリン・ヒックス）の手助てだすけで入手にゅうしゅ。カークらの行動こうどうに疑心暗鬼ぎしんあんきだったテイラーも、クジラのためには捕鯨ほげいされる20世紀せいきよりも23世紀せいきの方ほうが安全あんぜんと判断はんだんしての協力きょうりょくだった。かくて、23世紀せいきの嵐あらしの海うみにクジラは放はなたれ、探査たんさ船せんは去さり、地球ちきゅうに再ふたたび平和へいわが戻もどる。そしてカークの裁判さいばんも単たんなる格下かくさげに終おわり、人々ひとびとは地球ちきゅうを救すくったヒーロー、カークをたたえた。

受賞じゅしょう歴れき