007/死しぬのは奴やつらだ

解説かいせつ

ショーン・コネリーから三さん代目だいめロジャー・ムーアにバトン・タッチされて新あらたに登場とうじょうしたシリーズ八はち作さく目め。製作せいさくはハリー・サルツマン、アルバート・Ｒ・ブロッコリ、監督かんとくは「007／ダイヤモンドは永遠えいえんに」のガイ・ハミルトン、イアン・フレミングの原作げんさくをトム・マンキーウィッツが脚本きゃくほん化か。撮影さつえいはテッド・ムーア、音楽おんがくはジョージ・マーティン、主題歌しゅだいかをポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーが作曲さっきょくし、“ジェームズ・ボンドのテーマ曲きょく”をモンティー・ノーマンが作曲さっきょくしている。編集へんしゅうはバート・ベイツ、レイモンド・ポールトン、ジョン・シャーリーが各々おのおの担当たんとう。出演しゅつえんはロジャー・ムーア、ヤフェット・コットー、ジェーン・シーモア、クリフトン・ジェームズ、ジュリアス・Ｗ・ハリス、ジェフリー・ホールダー、デイヴィッド・ヘディソン、グロリア・ヘンドリー、バーナード・リー、ロイス・マクスウェル、ロイ・スチュアート、Ｂ・Ｊ・アーノウ、マデリン・スミスなど。

1973年ねん製作せいさく／イギリス
原題げんだいまたは英えい題だい：Live and Let Die
配給はいきゅう：ユナイト
劇場げきじょう公開こうかい日び：1973年ねん7月がつ14日にち

ストーリー

ジェームズ・ボンド（Ｒ・ムーア）が、ベッド・メイトと楽たのしい時ときを過すごしていた時とき、突然とつぜん三さん人にんの情報じょうほう員いんの死しの知しらせと“Ｍ”の指令しれいがとびこんできた。ボンドは急いそぎ、ドクター・カナンダ（Ｙ・コットー）と対決たいけつすべくニューヨークへ飛とび立たった。が、早はやくもその動うごきを察知さっちした組織そしきはボンドを襲おそった。招まねき入いれられたレストラン、突然とつぜん回転かいてんしたテーブルはボンドを神秘しんぴ的てき美女びじょソリティア（Ｊ・セイモア）の前まえに連つれだした。落着おちつきはらった彼女かのじょの手てから謎なぞのタロット・カードが開ひらかれ、ポンドの死しを告つげた。即座そくざに危機ききを感かんじたボンドはティー・ヒー（Ｊ・Ｗ・ハリス）のメカニック・アーム（義手ぎしゅ）から逃のがれ、ドクター・カナンダの本拠地ほんきょちに潜入せんにゅうすべく、サン・モニクへ向むかった。しかし、ボンドの行動こうどうはソリティアの超ちょう人的じんてき霊感れいかん能力のうりょくによってことごとく敵てきに筒抜つつぬけだった。ボンドが泊とまった部屋へやには毒蛇どくへびが待まち受うけていた。危機ききを脱だっした直後ちょくごＣＩＡの連絡れんらく員いんだというロージー（Ｇ・ヘンドリー）にであった。ボンドは彼女かのじょを二に重じゅうスパイと見破みやぶったが、実じつは彼女かのじょはカナンダによって心しんを操あやつられていたのだ。この地ちに、人ひとを寄よせつけぬほどの断崖だんがい上じょうに邸宅ていたくがあった。その秘密ひみつの一いち部屋へやで、ソリティアはカナンダに占うらない告つげていた。ボンドはすぐここに来くるだろう、と。その夜よる、ボンドは闇やみに乗じょうじて邸宅ていたくに忍しのび入はいった。ソリティアは動どうじる事ことなくボンドを迎むかえ、タロット・カードでの火花ひばなを散ちらす対決たいけつが始はじまった。ボンドは勝利しょうりを収おさめ、カードが示しめす意味いみ同様どうように彼女かのじょの部屋へやでベッドを共ともにした。彼女かのじょは初はじめて男おとこに身みを任まかした事ことによって予言よげん力りょくを失うしなうことになった。カナンダの報復ほうふくは免まぬかれえない。二人ふたりは脱出だっしゅつした。地上ちじょう、そして空中くうちゅうからの追跡ついせきを逃のがれたのもつかの間ま、空港くうこうでの待まち伏ぶせにであった。セスナが格納庫かくのうこに突つっ込こむ。ボンドはとっさに飛とび乗のった飛行機ひこうきで脱出だっしゅつした。サン・モニクに戻もどったボンドはサメディ男爵だんしゃく（Ｇ・ホルダー）になるブードー教きょうの生いけにえにされるソリティアの危機ききを知しり救出きゅうしゅつに向むかった。二に転てん三さん転てんの格闘かくとうの末すえ、カナンダは体からだを破裂はれつされ、サメディ男爵だんしゃくは蛇へびの群むれの中なかで死しんだ。事件じけんの解決かいけつを見みたと思おもわれたボンドとソリティアは列車れっしゃでの旅たびの途中とちゅう、最後さいごの危機ききにみまわれた。しかし執念深しゅうねんぶかいティー・ヒーとの格闘かくとうの末すえ、彼かれを窓まどの外そとへ突つき落おとしたボンドは、今いまやっとソリティアと二に人にんきりになれた。

受賞じゅしょう歴れき