ブロンドの殺人さつじん者しゃ

解説かいせつ

ある女性じょせいを捜索そうさくする探偵たんていの行動こうどうを通とおして30ー40年代ねんだいのアメリカの暗黒あんこく面めんを浮うき彫ぼりにしてゆく。製作せいさくはエイドリアン・スコット、監督かんとくは「十字砲火じゅうじほうか」のエドワード・ドミトリク、原作げんさくはレイモンド・チャンドラーの『さらば愛いとしき女おんなよ』で3度どの映画えいが化かのうち本ほん作品さくひんは2度目どめの映画えいが化かにあたる。脚本きゃくほんはジョン・パクストン、撮影さつえいはハリー・Ｊ・ワイルド、音楽おんがくはロイ・ウェッブが担当たんとう。出演しゅつえんはディック・パウエル、クレア・トレヴァーほか。

1944年ねん製作せいさく／アメリカ
原題げんだい：Murder, My Sweet
配給はいきゅう：IP
劇場げきじょう公開こうかい日び：1988年ねん5月がつ8日にち

ストーリー

1941年ねんのロス。中年ちゅうねんの私立しりつ探偵たんていフィリップ・マーロウ（ディック・パウエル）は、刑務所けいむしょから出所しゅっしょしたばかりのモーロイ（マイク・マザーキ）から別わかれた女おんなヴェルマを探さがしてほしいと、半なかばおどすように頼たのまれる。かつてナイトクラブの歌手かしゅだったというヴェルマをききこみに歩あるくマーロウのあとから、彼女かのじょを知しっていた人間にんげんが次々つぎつぎと殺ころされる事件じけんが起おきる。そんな時とき、マーロウは美うつくしいグレイル夫人ふじん（クレア・トレヴァー）と出会であい、恋心こいごころを抱いだくが、彼女かのじょこそヴェルマ、つまり殺人さつじん者しゃに他たならなかったのである。