ドッジボール

解説かいせつ

ポップ・カルチャー・スポーツの新興しんこう勢力せいりょくになりつつあるドッジボールをテーマにしたスポ根ねコメディ。ベン・スティラーが70年代ねんだい風ふうの長髪ちょうはつをなびかせ、イヤ味あじなマッチョを怪かい演えんじする。主人公しゅじんこうには、実生活じっせいかつでもスティラーの友人ゆうじんヴィンス・ヴォーン。

2004年ねん製作せいさく／93分ふん／アメリカ
原題げんだいまたは英えい題だい：Dodgeball: A True Underdog Story
配給はいきゅう：20世紀せいきフォックス
劇場げきじょう公開こうかい日び：2005年ねん4月がつ29日にち

ストーリー

ピーター・ラ・フルール（ヴィンス・ヴォーン）は、半年はんとし間あいだも滞納たいのう警告けいこくを無視むしして、さびれたスポーツ・ジム“アベレージ・ジョー”を差さし押おさえられ、30日にち以内いないに5万まんドルを支払しはらわないとジムを買収ばいしゅうされてしまう。買収ばいしゅうを画策かくさくしているのは、ピーターのジムの目めの前まえで最さい新鋭しんえいの“グロボ・ジム”を経営けいえいして大盛おおもり況きょうのホワイト・グッドマン（ベン・スティラー）だ。ホワイトはその名前なまえとは裏腹うらはらに、自己じこ中ちゅうのナルシストで全すべてが「オレ様さま主義しゅぎ」に徹底てっていしたイヤ味あじな奴やつ。“アベレージ・ジョー”を潰つぶして、その跡地あとちに駐車ちゅうしゃ場じょうを作つくるつもりなのだ。だけど人ひとのいいピーターは、ジムに通かようわずかな男おとこたちから無理むりに料金りょうきんをとるつもりはない。“アベレージ・ジョー”に律儀りちぎな男おとこたちは、ピーターの頼たよりない助手じょしゅ役やくのオーウェン（ジョエル・デヴィッド・ムーア）や、憧あこがれの女性じょせいに近ちかづくためにチアリーダーを目指めざすジャスティン（ジャスティン・ロング）、自分じぶんは海賊かいぞくだと信しんじている海賊かいぞく姿すがたのスティーブ（アラン・テュディック）、うぬぼれ屋やのゴードン（スティーブン・ルート）たちだ。仲間なかまのためにジムを手放てばなすつもりはないが、お金かねもない。そんな時とき、ゴードンが「ラスベガス・インターナショナル・ドッジボール・オープンに出場しゅつじょうして、優勝ゆうしょう賞金しょうきんの5万まんドルを獲得かくとくすればいい」と、提案ていあんする。他たにアイディアのないピーターは、彼かれらと共ともにドッジボール・チーム“アベレージ・ジョー”を結成けっせいする。ある日ひ、ピーターたちがドッジボールの歴史れきしを学まなんでいる時ときに、パッチーズ・オフーリハン（リップ・トーン）という謎なぞの老人ろうじんがふらりと現あらわれる。彼かれは、若わかい時ときに全米ぜんべいドッジボール協会きょうかいのオールスターに7度ども選えらばれた名めい選手せんしゅだという。パッチーズはピーターたちに興味きょうみを抱いだき、コーチ役やくを買かって出でる。パッチーズは、ドッジ（かわす）、ダック（かがむ）、ディップ（つっこむ）、ダイブ（飛とぶ）、そして、もう一度いちどドッジという、ドッジボールの基本きほんの“5つの頭文字かしらもじＤ”を徹底てっていさせ、「怒おこれ、プレーする時ときにはワルになれ！」と教おしえる。そして、少女しょうじょたちのチーム“第だい417団だん”と地区ちく予選よせんで対戦たいせんするが、まさかの敗退はいたい。ところが、少女しょうじょたちがドーピング検査けんさによって失格しっかくとなり、“アベレージ・ジョー”がラスベガスへ進出しんしゅつする。その頃ころ、ホワイトはピーターの計画けいかくを知しり、自分じぶんも大会たいかいに出場しゅつじょうして“アベレージ・ジョー”を叩はたきのめすことを画策かくさく。早速さっそく、ドッジボールが国技こくぎという国くにの怪物かいぶつ的てきな女性じょせいドッジボーラーをスカウトする。また、怪力かいりき自慢じまんのきこり軍団ぐんだんや、スラム街がいのラッパーたちによるチームなど、強豪きょうごうたちがピーターたちの前まえに立たちふさがるのだった。