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クライング・フィストネタバレなしのレビュー・感想・評価 - 映画.com

劇場げきじょう公開こうかい 2006ねん4がつ15にち

クライング・フィストのレビュー・感想かんそう評価ひょうか

ぜん1けん表示ひょうじ

4.0この二人ふたりおとこたたかわせたくない。いのおもいでこぶしにぎりしめる。どうせなら“ねこいらず”と“ゴキブリ団子だんご”でたたかってくれ!

2020ねん5がつ26にち
PCから投稿とうこう
鑑賞かんしょう方法ほうほう映画えいがかん

 かつてはアジア大会たいかいぎんメダルを獲得かくとくしたことがあるのに、事業じぎょう失敗しっぱいちぶれてしまったおとこカン・テシク(チェ・ミンシク)。つまにも愛想あいそをつかされ、なにもかもうしない、生活せいかつかせぐためにまちちゅうで“なぐられ”をやっている。一方いっぽう、ケンカにれ、カツアゲも日常にちじょう茶飯事さはんじ若者わかものユ・サンファン(リュ・スンボム)。ばやかねかせごうと高利貸こうりがしをおそったところ、うんわるくそのじいさんがんでしまい、5ねん実刑じっけい少年院しょうねんいんないでボクシングはいり、やがてテシクとたたかうことに・・・

 普通ふつうのボクシング映画えいがというと、一方いっぽう人間にんげんドラマを丁寧ていねいえがいて感情かんじょう移入いにゅうさせるものですが、この映画えいがでは両者りょうしゃとも均等きんとうにドラマをえがいているのです。この実験じっけんてきともいえるてんでもハリウッド映画えいがによくある典型てんけいてきなプロットとは一線いっせんかくしているし、なにしろ二人ふたりおとこがパラレルにうつされ、まるで2ほんのボクシング映画えいがているようなにさせられるほどの満足まんぞくかん。たしかに、こまかな設定せっていとき系列けいれつ端折はしょ気味ぎみで、「このカットにはどんな意味いみが?」などと疑問ぎもんおもえるところもありました。まぁ、これはにん人生じんせいを2あいだおさめるのですから、多少たしょうのことはしょうがないし、二人ふたりともかんがえるよりもさきてしまうタイプなので、荒削あらけずりであるだけその粗暴そぼう性格せいかくつたわってきたのかもしれません。

 もちろん、年代ねんだいてきにはチェ・ミンシクを応援おうえんしたくなるのですけど、肉親にくしん直面ちょくめんしたり未来みらいつか目的もくてきたたかっているリュ・スンボムのドラマのほうがけてきました。公開こうかいコピーの「過去かこたたかえ。未来みらいたたかえ。」という言葉ことばもグサリとひびいてくるのです。二人ふたりとも実在じつざいのモデルがいるらしいのですが、実際じっさいでもまったべつのボクサー人生じんせいたたかわせたくなんかありません。

 二人ふたり中心ちゅうしん人物じんぶつ以外いがいでもいい演技えんぎがいっぱいありました。サンファンの祖母そぼやテシクがったそば店主てんしゅおもいシーンがおおかっただけに、それぞれべつ映画えいがにした場合ばあいわったらがれなくなるくらいにちのめされていたかもしれません。もちろん肝心かんじんのボクシングシーンでも、ラストの新人しんじんおうせんではリアルのいと演技えんぎ割合わりあいが8:2くらいの壮絶そうぜつ撮影さつえいだったらしい。プロなみ特訓とっくんまでしたというのだから、この試合しあい迫力はくりょく本当ほんとうすごかった。

 しいとおもったのは、二人ふたりのウェイト。どうてもチェ・ミンシクのほうおもいようにおもえるのです(ともにスーパーライトきゅう)。そして、プロとしての実績じっせきがないのだから、40さいえてるとダメなようなも・・・(韓国かんこくでの条件じょうけんはわかりません)

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kossy