わが母ははの記き

解説かいせつ

井上いのうえ靖やすしの自伝じでん的てき小説しょうせつ「わが母ははの記き」3部ぶ作さく（講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ刊かん）を、「クライマーズ・ハイ」の原田はらだ眞人まさと監督かんとくが映画えいが化か。役所広司やくしょこうじ、樹木きき希林きりん、宮崎みやざきあおいら実力じつりょく派はキャストで10年間ねんかんにわたる親子おやこ、家族かぞくの愛あいを描えがく。昭和しょうわ39年ねん、小説しょうせつ家かの伊上いがみ洪ひろし作さくは、父ちちが亡なくなり母はは・八重やえの面倒めんどうを見みることになる。幼少ようしょう期きに母ははと離はなれて暮くらしていたため距離きょりを置おいていた洪ひろし作さくだったが、妻つまや3人にんの娘むすめ、妹いもうとたちに支ささえられ、自身じしんの幼おさないころの記憶きおくと八はち重じゅうの思おもいに向むき合あうことに。八重やえは薄うすれゆく記憶きおくの中なかで息子むすこへの愛あいを確たしかめ、洪ひろし作さくはそんな母ははを理解りかいし、次第しだいに受うけ入いれられるようになっていく。第だい35回かいモントリオール世界せかい映画えいが祭さいワールド・コンペティション部門ぶもんで審査しんさ員いん特別とくべつグランプリを受賞じゅしょう。第だい36回かい日本にっぽんアカデミー賞しょう最優秀さいゆうしゅう助演じょえん女優じょゆう賞しょう（樹木きき希林きりん）受賞じゅしょう。

2012年ねん製作せいさく／118分ふん／G／日本にっぽん
配給はいきゅう：松竹しょうちく
劇場げきじょう公開こうかい日び：2012年ねん4月がつ28日にち

受賞じゅしょう歴れき