暴力脱獄
劇場公開日:2022年10月21日
解説
ポール・ニューマンが主演を務め、権力に屈することなく脱獄を繰り返す男の生き様を描いた犯罪ドラマ。
酔ってパーキングメーターを破壊し、器物破損罪で刑務所に送られたルーク。囚人たちの間にあるヒエラルキーを無視する彼は囚人たちのボスであるドラグラインの怒りを買い、ボクシングで決着をつけることに。ルークは大柄なドラグラインに打ちのめされながらも決して屈せず、囚人たちから一目置かれる存在となる。ある日ルークの母の訃報が届くと、所長は彼の脱獄を危惧して懲罰房に入れてしまう。ルークは横暴な所長や看守たちに反発するかのように脱獄を繰り返すが……。
ジョージ・ケネディがドラグラインを好演し、1968年・第40回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。実際に刑務所に収監された経験を持つドン・ピアースの小説を原作に、後に「悪魔の棲む家」「ブルベイカー」などを手がけるスチュアート・ローゼンバーグ監督がメガホンをとった。
1967年製作/127分/G/アメリカ
原題または英題:Cool Hand Luke
配給:東京テアトル
劇場公開日:2022年10月21日
その他の公開日:1968年8月3日(日本初公開)
原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
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2024年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
『ニューシネマ』というカテゴリーが語られるときに、その代表作としてあげられることの多い作品かと思います。いまさらながら、『ニューシネマ』がどういうものか調べてみると、Wikipediaによると、次のようなものでした。
アメリカン・ニューシネマとは、1960年代後半から1970年代半ばにかけてアメリカにおける映画のムーブメントである。多くの場合、社会や政治に対する反体制的なメッセージや批判的な視点を取り入れている。この時代のアメリカは、ベトナム戦争や公民権運動、カウンターカルチャーなど、多くの社会的・政治的変動が起こっていたため、その影響は映画にも反映された。
鑑賞後に定義を読むと、なるほど腹落ちして理解できる気がします。権力に屈しない主人公ルークの生きざまが、反体制・反権力の当時のムーブメントと合致して人気を博したのでしょう。
しかしながら、当時を実体験していない私が、2020年代にこの作品をみても、あまり響いてきませんでした。ストーリーが冗長な感じがするのです。この手の作品は、鑑賞するタイミングで解釈や評価が変わってくることがよくあるので、20年後くらいにもう一度見てみると、まったく違う感想を委託かもしれません。
What we've got here is failure to communicate.
これは日常的に聞くこともあるセリフですが、この作品が出典元であることは初めて知りました。ちょっとした豆知識としていつか披露する機会を持ちたいです。
2024年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
ー 現代は、「COOL HAND LUKE」であるが、邦題のインパクトが凄い。-
■軍曹迄なりながら、軍を辞めた時には一兵卒だった男ルーク(ポール・ニューマン)は酔っ払ってパーキングメーターを壊して収監される。
彼は牢名主ドラグライン(ジョージ・ケネディ)を筆頭とした癖のある囚人たちの中、ドラグラインとボクシングでフラフラになるまで戦っても、決して根を上げないし、ポーカーではブラフで澄ました顔で勝つし、ゆで卵食いの掛けで50個も食べたりする不思議な魅力で、皆を引き付ける男になっていく。
看守に目を付けられた彼は、彼を愛した母が死んだことを理由に独房に入れられたり過酷な仕打ちを受けるが、彼はそれに抗うように彼は繰り返し脱獄を図る。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・不思議なテイストの映画である。陰惨になりがちなテーマで物語は進むが、何処か明るい雰囲気が漂うのである。
それは、ラストに示されるポール・ニューマン演じる、反権力、反体制の姿勢を貫く男ルークの爽やかな笑顔である事に気付くのである。
・それは、収監されていた囚人たちも同様で、特に牢名主ドラグラインは、彼に一目置くようになる。
囚人たちは、繰り返し脱獄を繰り返すルークに憧れを抱くようになるのである。
嫌がらせで、食事を大盛にされたルークの皿の上の料理に、次々にスプーンを入れて口にする囚人たち。
・ルークが、看守たちの嫌がらせの末、”改心しました。”と言った時の囚人たちのガッカリした顔も印象的である。だが、それはルーク一流のハッタリであり、彼は再び逃亡するのである。
<ラスト、ルークが牢名主ドラグラインと脱獄し、別れ古びた教会で神に語り掛けるシーンも忘れ難い。
そして、ルークはサングラスを何時も掛けて動物をライフルで撃つ看守に撃たれるのであるが、血だらけのルークを乗せた車はその看守のサングラスを踏みつぶしながら、走り去るのである。勿論、瀕死のルークはあの爽やかな笑みを浮かべているのである。
今作は、抑えきれない、反権力、反体制の姿勢を貫く男の生き様を描いた作品なのである。>
2024年8月2日
iPhoneアプリから投稿
脱獄物、
希望を捨てるな、常に笑顔で、ゆで卵は50個も食べたら体壊すのメッセージが感じられました
楽しめました
2024年7月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
不屈のポール・ニューマン、かっこよかったです。