房総ぼうそうペコペコ節ぶし おんな万まん祝しゅく

解説かいせつ

九十九里浜くじゅうくりはまの荒磯あらいそを舞台ぶたいに、浜はまの女おんなと海うみの男おとこの野性やせい的てきなＳＥＸを描えがく艶笑えんしょう喜劇きげき。なお万まん祝しゅく（間あいだ祝しゅく、真ま祝しゅくとも書かく）とは、大漁たいりょうの時とき網元あみもとが催もよおす祝宴しゅくえんのこと。脚本きゃくほんは「ふるさとポルノ記き　津軽つがるシコシコ節ぶし」の今野こんの恭平きょうへい、監督かんとくも同どう作さくの白井しらい伸明のぶあき、撮影さつえいも同どう作さくの山崎やまざき敏郎としおがそれぞれ担当たんとう。

1974年ねん製作せいさく／69分ふん／日本にっぽん
配給はいきゅう：日活にっかつ
劇場げきじょう公開こうかい日び：1974年ねん12月7日にち

ストーリー

九十九里浜くじゅうくりはまの、ある漁村ぎょそんに住すむ甚太郎じんたろうは、寝ねたきりの祖父そふの面倒めんどうをみながら、祖父そふ譲ゆずりの紀州きしゅう流りゅうで鯛たい釣づりに励はげむ二に十じゅう四よん歳さいの若者わかものである。彼かれには仲買人なかがいにんのヤス婆ばあさんの姪めいのオソメというＳＥＸフレンドがいる。網元あみもとの娘むすめシズイは婚期こんきを逸いっしてまだ独身どくしん。漁労ぎょろう長ちょうの銀次ぎんじは、そんなシズイを狙ねらっているのだがとても手てが出だせなく、女中じょちゅうのミサトで我慢がまんしている。ある日ひ甚太郎じんたろうが、自転車じてんしゃで転ころんで足あしを痛いためたシズイを救たすけた。この時とき以来いらいシズイは、甚太郎じんたろうが頼たのもしく思おもえて好意こういを持もつようになった。この話はなしを村むらの人ひとたちの口くちから聞きいた銀次ぎんじは心中しんちゅうのおだやかでない。海辺うみべの甚太郎じんたろうの家いえの近ちかくに町まちから遊あそびに来きたマキとミホの二人ふたりがキャンプを張はった。そして男おとこ好すきなマキは早速さっそく、甚太郎じんたろうにモーションをかけた。翌日よくじつ、二人ふたりは甚太郎じんたろうの舟ふねに乗のせてもらって大おおはしゃぎ。その様子ようすを見みていた銀次ぎんじは、女おんなにモテモテの甚太郎じんたろうに嫉妬しっとで狂くるいそうになる。一方いっぽう、漁具ぎょぐなどを買かい漁あさっている猫田ねこだはマキとミホに近ちかづいた。網元あみもとの家いえに保管ほかんしてあるクジラのペニスを手てに入いれるために、二人ふたりを利用りようしようとしているのだ。ミキは五ご十じゅう男なんの網元あみもとから色仕掛いろじかけで、クジラのペニスをもらい受うけた。喜よろこんだ猫田ねこだも、チャッカリとミホを抱だいてご機嫌きげんである。一方いっぽう、シズイは年下とししたの甚太郎じんたろうのことが忘わすれられなくなっていた……。