カプチーノはお熱あついうちにのレビュー・感想かんそう・評価ひょうか

数すう年ねん前まえに観みたのだけど最近さいきんふっと思おもい出だした作品さくひん。そういえばレビュー書かいてなかったなと今更いまさら書かきます。

本ほん作さくは中盤ちゅうばんから物語ものがたりが大おおきく動うごきます。悲かなしい、切せつない、生いきるとは何なにか…さまざまな感情かんじょうが込こみ上あげてきて泣なきじゃくったなぁ。

こういった悲かなしい物語ものがたりは日本にっぽんを舞台ぶたいに描えがくとより悲かなしくなってしまうのに対たいし、イタリアが舞台ぶたいになれば少すこし緩和かんわされるのはまさにイタリアマジック！相手あいてが病人びょうにんであろうがセックスは外はずせないのね。

夫役ぶやくの人ひとの容姿ようしの激変げきへんぶり、役やく作づくりのために相当そうとう頑張がんばりましたね。

primeやネットフリックスで配信はいしんしてほしいなぁ。

「あしたのパスタはアルデンテ」も含ふくめてこの監督かんとく、人生じんせいのちょっとした厳きびしさや哀かなしみを前向まえむきに描えがくのが上手うまいですね。良よくも悪わるくも人ひとの気持きもちや環境かんきょうは必かならず変化へんかするし、遅おそかれ早はやかれ誰だれもが死しんでしまいます。アラフォーで癌がんになる人ひともいるしそのまま生いきる人ひともいるし死しんでしまう人ひともいる。人生じんせいの不条理ふじょうりさと人間にんげんの逞たくましさの両方りょうほうを垣間見かいまみる事ことができました。イタリア映画えいがらしく、フィルムが美うつくしかったです。

アントニオのどこがええのか？
あの濃こゆいルックスからの視線しせんに体からだがたぎったのだとしても、愛あいと呼よぶにふさわしいのか？
深ふかみのない男おとこだと思おもうが？

若わかい頃ころは見事みごとな6パックだったけど結婚けっこんしてからはマッチョビール腹はらやん。そんであの濃こい濃こいお顔かお…くどすぎる…

平ひらたい顔かおの黄色おうしょく人種じんしゅの中なかでもさらにしょうもない外見がいけんの私わたしに言いわれたくないでしょうが、こすぎるルックスにそそられず。
きっとイタリアでは、超ちょうイケメンの部類ぶるいなのかもね。断然だんぜんファビオ派はですけどね！

その上うえ汚きたない言葉ことばを使つかうし、移民いみんやゲイへの偏見へんけんばりばりだし、気きに入いらんことがあれば暴力ぼうりょくをふるい、なんでか文章ぶんしょうが読よめず、浮気うわきはするし、家事かじはしないし、仕事しごともしてるんだかどうなんだか。なんだこのクソ野郎やろう。どこがええんかさっぱりですわ。
だいたい、ファビオに謝あやまったんかい！

妻つまの病気びょうきにショックを受うけて、呆然ぼうぜんとし、妻つまを思おもいやるでなく家いえを空あけてふらふらーて。ほてその穴埋あなうめが病床びょうしょうで性行為せいこういですか。エレナ、あれで喜よろこんでた風ふうだったけど、ほんまか？信しんじられないわ。

イタリアの恋愛れんあい観かん、好このまれる男性だんせい像ぞうがこの映画えいがとそう違ちがわないならば、わたし向むきじゃないですわ。
ビンタで興奮こうふんさせるとか何なに？キモっ。

弟おとうとの死し、母ははと叔母おばさんの奇妙きみょうな関係かんけい、友人ゆうじんからの略奪りゃくだつ愛あい、乳にゅうがん、病気びょうき友達ともだちの死し、かつての客きゃくが主治医しゅじい、過去かこと現在げんざいの自分じぶんが出会であう？、、、それぞれで一いち編へんできそうなネタを雑ざつに詰つめ込こみやがったな、とも思おもい、ハマれず。
そして主人公しゅじんこう夫婦ふうふにもハマれず。

かろうじて席せきに留とまらせたのは、ファビオがかっこよかったことと、エレナの娘むすめの辛辣しんらつさが好このましかったからです。