追憶(2015)
劇場公開日:2016年11月5日
解説
太平洋戦争の激戦・ペリリュー島の戦いを、様々な資料や証言から「追憶」として記録したドキュメンタリー。南太平洋パラオ諸島に浮かぶペリリュー島。1944年9月、この美しい島で70日にも及ぶ激戦が繰り広げられ、日米合わせて1万人を超す命が散った。あまりにも過酷な戦いだったために、日米ともにあまり語れられることのなかったこの戦いを、米国防総省などに保管された映像、NHKなどに残る貴重な資料、ペリリュー島の戦いで生き残った元日本兵、アメリカの元海兵隊兵士、島民のインタビューなどから検証していく。指揮官、兵士、民間人と、立場の異なるさまざまな視点から、ペリリュー島での70日におよぶ持久戦でなにが起こったのかが描かれる。監督は社会問題取り上げたドキュメンタリー作品を多く手掛ける小栗謙一。美輪明宏がナレーションを担当。
2015年製作/76分/G/日本
配給:太秦
劇場公開日:2016年11月5日
スタッフ・キャスト
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2016年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
前にNHKスペシャルでペリリュー島の戦いについて放映していたのを憶えており、興味があったので鑑賞。70年前、あんなにも美しいパラオの島々で、果てしなく殺し合いを続けたのかと思うと、胸がつぶれる思いがする。死を覚悟した夫を見送る妻、我が子をこの手に抱けないまま戦死した夫、日米両軍の戦死した人たちはどんな思いで戦場に行き、最期を迎えたのだろうか。今まで生きて、戦場の様相を語ってくれた出演者には敬意を表したい。つらく苦しい内容であるが、ぜひ多くの人に見てもらいたいと思った。
2016年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
こんなに凄い事実が、ほんの昔に、アメリカと日本の間で起こったことを知らずにいたので、とても驚きました。同時に、日本の学校は何を教えているの? 正しい人さえ育てられない上、事実さえ教えられない教育者達に、本当に不信感を持ちました。今後、日本でもし【徴兵制度】が決まったら、それを推し進めた国会議員の家族から最優先で戦地に行かせましょう、と仰った、美輪さんの言葉は深く心に残りうなづかされました。生きているうちに観なければならない作品です。