亜人
劇場公開日:2017年9月30日
解説
2015~16年に劇場3部作とテレビシリーズ2期でアニメ化もされた桜井画門の大ヒットコミック「亜人」を、「るろうに剣心」シリーズの佐藤健と「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が初タッグを組み実写映画化。2017年、東京。研修医の永井圭は、交通事故で死亡した直後に生き返ったのをきっかけに、絶対に死なない新人類「亜人」であることが発覚する。亜人研究施設に監禁されて非人道的な実験のモルモットにされた圭は、同じく亜人の男・佐藤によって救われるが、佐藤は国家転覆を狙い大量虐殺を繰り返すテロリストだった。同じ亜人として佐藤の思想に共感できない圭は、亜人と人類の壮絶な戦いに身を投じていく。不死身のテロリスト・佐藤役を綾野剛、厚生労働省の亜人担当職員・戸崎役を玉山鉄二がそれぞれ演じる。
2017年製作/109分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2017年9月30日
スタッフ・キャスト
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2017年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
物語の理屈や、人物の感情の移ろいよりも体感を重視して、最後まで飽きさせることはない。現代のブロックバスターの作り方をとても良く研究して作っていると感じる。冒頭の派手な見せ場から、最後まで飽きさせない作りは見事だ。アニメ版も完成度が高かったが、全く見劣りしない出来だ。
本作は、原作漫画からして悪役が光る作品なのだが、綾野剛が見事に演じきった。あの存在感は例えるなら『ダークナイト』のジョーカーだろうか。主役の佐藤健も良いのだが、完全に喰っている。
原作・アニメにない追加シーンが悪役の佐藤の魅力を高めている。佐藤をママチャリに乗せたのは素晴らしいアイデアだ。オリジナルシーンによって、原作のキャラの魅力を引き出せるというのは、作品の理解が深い証拠。あれがあったから作品の説得力が多いに増した。
2017年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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冒頭からその容赦のない世界観が突き刺さった。主人公が幾度も体感する“死と再生”の感覚を目で感じ、亜人と呼ばれる能力者たちがリセットする際に壮絶な“痛み”が伴うことを、身を持って突きつけられるのである。この設定条件をうまく観客に提示した上で、すぐさま同じ亜人勢力による奇襲攻撃を投入。さらに彼らに対抗するために昨日の敵が今日の共闘者となっていく展開を中だるみせずにテンポよく抽出。その点はさすが『踊る』シリーズで鳴らした本広演出の真骨頂と言えるだろう。
さらに戦闘アクションも魅せる。とりわけ接近戦で炸裂する複雑な動線を伴うコレオグラフィーには、役者たちがそれぞれ限界まで自らを鍛え上げて撮影に挑んでいる様が伝わってくる。
完全なるフィクションとは思いながらも、ふとSNSで簡単に自らをリセットできるこの時代、実は亜人たちの感覚は現代人の中に少しずつ芽生えつつあるのではないかという思いすら感じた。
2024年5月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
内容のぶった斬りが気になってしまった。
2024年4月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館
いや~、面白かった。
なぜ、それほど話題にならなかったんだろう?後生に残すべき映画だと思うんだけど。
とにかく、アクションがすごい。まさに全編、殺戮戦なんで、苦手な人も多いかもしれない。
綾野剛さん演じる佐藤が、非道の限りを尽くして悪の権化を魅せてくれる。最悪のワルではあるのだけど、それほどの憎しみは感じなかった。
何しろオープニングが非道な人体実験シーンから始まる。死なない亜人に対し、何をしても構わないっていう国のお偉いさん達の考え?有り得そうで怖い・・・
こんなのを20年も続けられたら、人に対して恨みしかなくなっても無理ないかなって思っちゃいました。
ワルにもワルなりの理由を持たせることで、残虐でありながら、より魅力的な悪役になってるんじゃないでしょうか。
容赦ない大量殺人を盛り込んだアクションシーンの数々も見所満載です。
併せて、CGの幽霊との連携、入り乱れてのバトルシーン等、どうやって撮ったんだろうって感じで魅せられちゃう場面の連続。ホンッと最高でした。
自分的には、川栄李奈さんも良かったです。城田優さんとの身長差(何センチだろう?)アリアリのバトルも見応えありました。
とにかく全編、アクションシーンの連続。見処満載!見応え十分の一本です。
余談ではありますが、SATのあの人。「踊る大捜査線」シリーズと同じ人でしたよね。こういう遊び、大好きです。