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さよなら、僕のマンハッタン 特集: 「(500)日のサマー」「gifted」マーク・ウェブ監督の“あの感覚”が再び 奇妙な隣人、父の愛人との出会いを通し見つけた《本当の自分》とは?子ども以上大人未満のあの頃の気持ちが人生の素晴らしさ…… - 映画.com

劇場げきじょう公開こうかい 2018ねん4がつ14にち PROMOTION

  • 予告編よこくへん

さよなら、ぼくのマンハッタン : 特集とくしゅう

2018ねん4がつ9にち更新こうしん

「(500)にちのサマー」「gifted」マーク・ウェブ監督かんとくの“あの感覚かんかく”がふたた
奇妙きみょう隣人りんじんちち愛人あいじんとの出会であいをとおつけた《本当ほんとう自分じぶん》とは?
ども以上いじょう大人おとな未満みまんのあのころ気持きもちが人生じんせい素晴すばらしさをおしえてくれる

現代のニューヨークを舞台に、ほろ苦くもみずみずしい珠玉の青春ドラマが幕を開ける
現代げんだいのニューヨークを舞台ぶたいに、ほろにがくもみずみずしい珠玉しゅぎょく青春せいしゅんドラマがまくける

映画えいがファンの“わすれられない”1さく「(500)にちのサマー」をがけたマーク・ウェブ監督かんとくが、本当ほんとうりたかった作品さくひんがあることをごぞんじだろうか。4月14にち封切ふうぎられる「さよなら、ぼくのマンハッタン」は、かれがデビューまえからあたためていた念願ねんがん企画きかく人生じんせいまよ青年せいねんが、奇妙きみょう隣人りんじんちち愛人あいじんとの出会であいを成長せいちょうしていく。洗練せんれんされたいろ使づかいにウィットにんだセリフ、卓越たくえつした選曲せんきょくセンス、画面がめんいろどるニューヨークの穴場あなばスポットの数々かずかず――。ほんさくは、ウェブ監督かんとくの“原点げんてん”であり、すべてがまった“決定けっていばん”だ。

悩み多き青年が、出会いを経て成長していく――「(500)日のサマー」の感動が再び
なやおお青年せいねんが、出会であいを成長せいちょうしていく――「(500)にちのサマー」の感動かんどうふたた

ウェブ監督かんとくが「(500)にちのサマー」よりもりたかった、10ねんしの念願ねんがんさく
よりせつなくほろにがい──NYを舞台ぶたいえがく“人生じんせい迷走めいそうちゅう青年せいねん青春せいしゅん物語ものがたり

アカデミー賞衣装デザイン賞に輝くデザイナー、アン・ロスらが手がけた衣装にも注目
アカデミーしょう衣装いしょうデザインしょうかがやくデザイナー、アン・ロスらががけた衣装いしょうにも注目ちゅうもく

2009ねんに「(500)にちのサマー」で映画えいが監督かんとくとしてスタートをったウェブ監督かんとくには、ある悲願ひがんがあった。それは、デビューまえ出合であったある脚本きゃくほんを、みずからの映画えいがすること。かれのホームグラウンドでもあるニューヨークでこる、風変ふうがわりで哀愁あいしゅうただよこいのからさわぎと、不器用ぶきよう青年せいねん成長せいちょうドラマ。こいなやみ、あいまどい、自分じぶん何者なにものかわからずもがく主人公しゅじんこうは、あのころのわたしたち自身じしん青春せいしゅん映画えいが傑作けっさく「(500)にちのサマー」につづくビタースイートな物語ものがたりは、あなたのしんなつかしいいたみと青春せいしゅんのきらめきをこす。

脚本を読んだウェブ監督は、主人公と、彼を導く奇妙な隣人の関係にひきつけられたそう
脚本きゃくほんんだウェブ監督かんとくは、主人公しゅじんこうと、かれみちび奇妙きみょう隣人りんじん関係かんけいにひきつけられたそう

「サマー」の製作せいさく以前いぜんほんさく脚本きゃくほん出合であい、しんうばわれたウェブ監督かんとくは、プロデューサーに映画えいが直談判じかだんぱん版権はんけん問題もんだいでかなわなかったがあきらめず、「(500)にちのサマー」で非凡ひぼん才能さいのう証明しょうめいし、見事みごと監督かんとくった。その「アメイジング・スパイダーマン」「gifted ギフテッド」でちからたくわえ、まんもたしてほんさくもどった。

父の愛人に接触し、関係を絶つように迫った主人公だが、次第にひかれてしまい――?
ちち愛人あいじん接触せっしょくし、関係かんけいつようにせまった主人公しゅじんこうだが、次第しだいにひかれてしまい――?

主人公しゅじんこうに“人生じんせいのヒント”をあたえるお節介せっかい隣人りんじんと、どう世代せだい女子じょしとはちが大人おとな知性ちせいをまとったちち愛人あいじん魅力みりょくてきなキャラクターたちの名言めいげん数々かずかずともごした日々ひびが、未来みらいへとかう青年せいねん後押あとおしとなっていく。「まどつけてせ」、まっすぐであたたかなメッセージが、ものさわやかな感動かんどうあたえる。

主人公が暮らすアパートは、若き芸術家たちが集まるダウンタウンの人気スポットに位置
主人公しゅじんこうらすアパートは、わか芸術げいじゅつたちがあつまるダウンタウンの人気にんきスポットに位置いち

おもみ、後先あとさきかんがえない行動こうどう、そのての後悔こうかい――。ほんさくには、みな経験けいけんしてきた青春せいしゅんのすべてがおさめられている。主人公しゅじんこういだ不安ふあん焦燥しょうそう衝動しょうどうは、どれもみずみずしく、にがく、それでいてあまずっぱい。青春せいしゅん映画えいが名手めいしゅ、ウェブ監督かんとくのヒューマニティと手腕しゅわんがさえわたる、特別とくべつな1ほん仕上しあがっている。


ウェブ監督かんとくは、あの“青春せいしゅんせつなくてほろにが気持きもち”を代弁だいべんしてくれる──
“「サマー」にハートをかきむしられた”「モテキ」大根おおねひとし監督かんとく魅力みりょく熱弁ねつべん

女友達とステディな関係になりたいが、彼女には恋人が――。監督得意の恋愛劇が展開
おんな友達ともだちとステディな関係かんけいになりたいが、彼女かのじょには恋人こいびとが――。監督かんとく得意とくい恋愛れんあいげき展開てんかい

「モテキ」や「奥田おくだ民生たみおになりたいボーイと出会であおとこすべてくるわせるガール」など、東京とうきょう舞台ぶたいにアーバンかつポップな作品さくひんつくつづける人気にんきフィルムメーカー・大根おおねひとし。かねてよりマーク・ウェブ監督かんとくのファンを公言こうげんし、ほんさくせたコメントで“「(500)にちのサマー」にハートをかきむしられた”とかしている大根だいこん監督かんとくが、ニューヨークを舞台ぶたいにした“同志どうし”ウェブ監督かんとく最新さいしんさく魅力みりょく存分ぞんぶんかたった。

まるで「(500)にちのサマー」の続編ぞくへんおもわせると話題わだいの「さよなら、ぼくのマンハッタン」に、「マーク・ウェブが大人おとなになってかえってきたよう」といちはやくツイートした大根おおねひとし監督かんとく。マーク・ウェブを「勝手かって同志どうしみたいにおもってる」とかたるのには、かれならではの理由りゆうがある。

大ヒットを記録した人気作「モテキ」は、ウェブ監督の存在なくしては生まれなかった?
だいヒットを記録きろくした人気にんきさく「モテキ」は、ウェブ監督かんとく存在そんざいなくしてはまれなかった?

「ドラマの『モテキ』をはじめるときに、全編ぜんぺん音楽おんがくながしながらミュージカルもれてとかんがえていたら、もうやってるヤツがいた(笑)」。それが「(500)にちのサマー」だった。以来いらい、マーク・ウェブの動向どうこうにかけていたというが、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズをて、10ねんしに実現じつげんさせた「さよなら、ぼくのマンハッタン」には「こっちがわもどってきてくれたというかんじ」とかたる。「しかも、大人おとなになって。『サマー』のジョセフ・ゴードン=レビットの2代目だいめ襲名しゅうめいってかんじのカラム・ターナーがいしね。マーク・ウェブはボンクラ小僧こぞうというかモラトリアム青年せいねんえがくのが本当ほんとう上手うまい」。

レコードショップに古書店――主人公が訪れるのは、私たちの心をくすぐる名店ばかり
レコードショップに古書こしょてん――主人公しゅじんこうおとずれるのは、わたしたちのしんをくすぐる名店めいてんばかり

ほんさくのもうひとつの主役しゅやくともえるのが、ニューヨークの街並まちなみ。東京とうきょうにこだわって映画えいがつづけてきた大根だいこん監督かんとくも「ロケーションがとにかくい。レコードひとつとってもそうだし、それぞれのみせ場所ばしょのチョイスが上手うまい」と、まちつめるセンスのさを絶賛ぜっさんする。

主演のカラム・ターナー、共演のカーシー・クレモンズに演出を行うウェブ監督(写真右)
主演しゅえんのカラム・ターナー、共演きょうえんのカーシー・クレモンズに演出えんしゅつおこなうウェブ監督かんとく写真しゃしんみぎ

どうやら「(500)にちのサマー」に夢中むちゅうになったひとなら、確実かくじつたのしめる作品さくひんになりそうだが? 「『サマー』から10ねんっているわけですよね。ということは監督かんとくも、観客かんきゃくもあれから10ねんってるわけですから、その月日つきひをかみめながらこの映画えいがてほしいですね」。



どうしてぼくたち・わたしたちは、この映画えいがが“になって”しまうんだろう──
NEXTブレイク英国えいこく俳優はいゆう大好だいすきなきょくあこがれのまち──ツボなエッセンス満載まんさい

主人公の父をエレガントに演じるのは、「007」シリーズでおなじみピアース・ブロスナン
主人公しゅじんこうちちをエレガントにえんじるのは、「007」シリーズでおなじみピアース・ブロスナン

「(500)にちのサマー」や「gifted ギフテッド」――。なぜわたしたちは、マーク・ウェブ監督かんとく作品さくひんはなっておけないのだろう? その最大さいだい理由りゆうはやはり、「ハリウッドきってのコンシェルジュ」ともいえる、かれるいまれなる“鑑識かんしき”だろう。俳優はいゆう音楽おんがく、ロケ衣装いしょう小道具こどうぐ、どれをとってもウェブ監督かんとくのオンリーワンなセンスがかんじられ、一流いちりゅうセレクトショップのように、画面がめんいろどるアイテムが感性かんせい刺激しげきする。最新さいしんさくにおいては、ウェブ監督かんとくのより一層いっそう進化しんかした美意識びいしきかんじられる。

数多くの若手実力派が、ウェブ監督のもとでブレイク。本作でも、“神話”は継続中だ
すうおおくの若手わかて実力じつりょくが、ウェブ監督かんとくのもとでブレイク。ほんさくでも、“神話しんわ”は継続けいぞくちゅう

ジョセフ・ゴードン=レビット、アンドリュー・ガーフィールド、クロエ・グレース・モレッツ、エマ・ストーンら、ウェブ監督かんとくによって花開はなひらいた俳優はいゆう数多かずおおい。ほんさく主演しゅえんカラム・ターナーは、「アサシン クリード」や「グリーンルーム」に出演しゅつえんし、ファンタジー大作たいさく続編ぞくへん「ファンタスティック・ビーストとくろ魔法使まほうつかいの誕生たんじょう」にもばってきされた英国えいこく出身しゅっしん逸材いつざい。また、古書こしょ店員てんいんえんじた「DOPE ドープ!!」「フラットライナーズ」のカーシー・クレモンズも、DCコミックヒーロー映画えいが新作しんさく「フラッシュポイント(原題げんだい)」のメインキャラクターにばってきされている。あなたので、そのみずみずしい才能さいのうたしかめてほしい。

隣人役のジェフ・ブリッジス(写真1番左)は製作総指揮も務め、作品を内外から支えた
隣人りんじんやくのジェフ・ブリッジス(写真しゃしん1ばんひだり)は製作せいさくそう指揮しきつとめ、作品さくひん内外ないがいからささえた

隣人りんじんやくにはオスカー俳優はいゆうジェフ・ブリッジス、主人公しゅじんこう父親ちちおややくには「007」のピアース・ブロスナン、その愛人あいじんやくには「アンダーワールド」でアクションもこなすケイト・ベッキンセール、母親ははおややくには「セックス・アンド・ザ・シティ」シリーズのシンシア・ニクソンと、実力じつりょくゆたかなみょうえんじ披露ひろう若手わかてささえるベテラン俳優はいゆうたちの個性こせいしん境地きょうち演技えんぎった絶妙ぜつみょうなアンサンブルが、作品さくひんふかみとコクをもたらしている。

もつれにもつれた人間関係は終盤、見る者の予想も付かない方向へと走り出していく――
もつれにもつれた人間にんげん関係かんけい終盤しゅうばんもの予想よそうかない方向ほうこうへとはししていく――
ニューヨークの“生きた”風景に完璧にハマッた音楽――ウェブ監督のセンスを堪能できる
ニューヨークの“きた”風景ふうけい完璧かんぺきにハマッた音楽おんがく――ウェブ監督かんとくのセンスを堪能たんのうできる

監督かんとくデビュー以前いぜんはミュージック・ビデオの監督かんとくとしてグリーン・デイやウィーザーをがけた音楽おんがくどおりのウェブ監督かんとくらしい、みみしんをくすぐるハイセンスな選曲せんきょく健在けんざい原題げんだいどうタイトルのサイモン&ガさいもんあんどがファンクルふぁんくる名曲めいきょく「ニューヨークの少年しょうねん原題げんだい:The Only Living Boy in New York)」をリードナンバーに、ボブ・ディラン、ルー・リード、ビル・エバンス、ハービー・ハンコックらの新旧しんきゅうりなすフォーク、ロック、ジャズの名曲めいきょく主人公しゅじんこう成長せいちょうい、観客かんきゃくしんたしていく。劇場げきじょうで、ウェブ監督かんとくの“プレイリスト”にひたっていただきたい。

ほぼ毎シーン、新たなニューヨークのアートスポットが登場し、見る者を飽きさせない
ほぼまいシーン、あらたなニューヨークのアートスポットが登場とうじょうし、ものきさせない

ほんさくのもう1人ひとり主人公しゅじんこう、それはニューヨークそのもの。数々かずかず巨匠きょしょうたちを魅了みりょうしてきたまちを、ウェブ監督かんとく独自どくじ目線めせんった。パティ・スミスがはたらき、マイケル・ジャクソンがとおった古書こしょてんや「ダージリン急行きゅうこう」をイメージしたホテル、ハリウッドスターもかよかくてきナイトクラブ。主人公しゅじんこうとも名所めいしょをめぐれば、映画えいがではあじわえないつうこのみのニューヨークを存分ぞんぶんあじわえる。

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