レゴ（R） ムービー2

レゴブロックの住人じゅうにんたちが暮くらす「レゴワールド」を舞台ぶたいにしたアドベンチャー・コメディアニメ『レゴ』シリーズの第だい4作さくにして、平凡へいぼんな青年せいねんエメットの大だい活躍かつやくを描えがいた『LEGO(R)ムービー』の続編ぞくへん。

平和へいわとなったレゴワールドに突如とつじょとして現あらわれたデュプロ星ほし人じん。それから5年ねん、かれらとの闘たたかいですっかり荒廃こうはいしてしまったブロック・シティに一いち艘そうの宇宙船うちゅうせんが訪おとずれる。それに乗のりやってきたメイヘム将軍しょうぐんは、レゴワールドのリーダーをわがまま女王じょおうの「婚姻こんいんの儀ぎ」へと招待しょうたいすると申もうし出でるのだが…。

○キャスト
エメット・ブロックスキー/レックス・デンジャーベスト…クリス・プラット。
クラーク・ケント/スーパーマン…チャニング・テイタム。
ハル・ジョーダン/グリーン・ランタン…ジョナ・ヒル。
おしごと社長しゃちょう/パパ…ウィル・フェレル。
アルフレッド・ペニーワース…レイフ・ファインズ。

○日本語にほんご吹ふき替かえ
バットマン/おしごと社長しゃちょう/パパ…山寺やまでら宏一こういち。

なお、「DCEU」シリーズでアーサー・カリー/アクアマンを演えんじるジェイソン・モモアは、本ほん作さくでも同役どうやくを演えんじている。
また、『ダイ・ハード』シリーズや『シックス・センス』で知しられる名優めいゆうブルース・ウィリスが、本人ほんにんのレゴ役やくとして出演しゅつえんしている。

4度目どめの正直しょうじき。いや4度目どめも正直しょうじき！傑作けっさく続つづきの『レゴ』シリーズだが、この第だい4作さくもやっぱり素晴すばらしい出来栄できばえでした👏
シリーズの大本おおもとである記念きねんすべき第だい1作さく『LEGO(R)ムービー』(2014)の続編ぞくへんということで、正直しょうじきかなりハードルは上あがっていた。駄作ださくだったらどうしよう…なんて思おもっていたのだが、その心配しんぱいは杞憂きゆうに終おわった。全すべてはサイコーー♪

前作ぜんさくで監督かんとく/製作せいさくを務つとめたフィル・ロードとクリストファー・ミラーのダイナミック・デュオは、本ほん作さくでは脚本きゃくほんと製作せいさくにのみ携たずさわっている。
彼かれらが監督かんとくから離はなれたことは残念ざんねんだが、プロデューサーとしての手腕しゅわんが確たしかなことは過去かこに製作せいさくしてきた名作めいさくの数々かずかずをみれば明あきらか。監督かんとくしていようがいまいが、携たずさわった作品さくひん全すべてをロード&ミラー味あじにしてしまう彼かれらの作家さっか性せいの強つよさは本ほん作さくでも十じゅう二に分ふんに発揮はっきされている。

冒頭ぼうとうからとメタネタやパロディが津波つなみのように押おし寄よせる。ボロボロシティの景観けいかんからして完全かんぜんに『マッドマックス 怒いかりのデス・ロード』(2015)だし…💦
『ハリー・ポッター』に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に『ビルとテッド』に『マトリックス』に…。さらにはモモアマンやブルース・ウィリスの登場とうじょうなど、新旧しんきゅう映画えいがネタをこれでもかと詰つめ込こんでいる。『ダイ・ハード』(1988)ネタなんて子供こどもはポカンだろっ！
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)的てきなワープ航行こうこうや、『ジュラシック・ワールド』(2015)を思おもわせる恐竜きょうりゅうの扱あつかいなど、クリプラをイジるかのようなネタも盛もりだくさん。
相変あいかわらず「映画えいがオタクが作つくった映画えいがオタクのための映画えいが」って感かんじ。子供こどもはガン無視むしした映画えいがネタ。だがそこがサイコーー♪

前作ぜんさくでは、レゴワールドの外側そとがわには実写じっしゃの世界せかいが広ひろがっていた、という驚おどろきの展開てんかいが用意よういされていた。もちろん今回こんかいは最初さいしょからそのことはわかっているので、別べつのビックリポイントを用意よういしなければならない。
さてさて今回こんかいはどういう仕掛しかけで観客かんきゃくを驚おどろかせるのか…と期待きたいしていたら。おぉ！そうくるのか！！
最大さいだいの敵てきが未来みらいの自分じぶんだったという、ハードSFも真まっ青さおなトンデモ展開てんかい。クリプラが一人ひとり二に役やくを務つとめていた事ことに、まさかそんな意味いみが込こめられていたとは…。
ちなみに、ここは日本語にほんご吹ふき替かえ版ばんの方ほうがよく出来できていたりする。クリプラだと「まぁおんなじ声こえだよな」という感かんじがするけど、森川もりかわ智之としゆきさんだと声こえの演えんじ分わけが上手じょうずすぎて「うぉ！マジでおんなじ声こえじゃん！」と、種明たねあかしで普通ふつうにビックリさせられる。吹ふき替かえ版ばんだと声優せいゆうの皆みなさんが一人ひとり二に役やく三さん役やくを普通ふつうにこなしているので、たとえ声優せいゆうがおんなじでもそこに深ふかい意味いみがあるとは考かんがえないし。
という訳わけで、この映画えいがに関かんしては字幕じまく派はにも吹ふき替かえで観みて貰もらいたい。

「成長せいちょうしろ」とか「大人おとなになれ」と観客かんきゃくに諭さとす映画えいがは沢山たくさんあるが、この作品さくひんはその真ま逆ぎゃく。「多様たよう性せいや柔軟じゅうなんな考かんがえを失うしなうくらいなら子供こどものままでいい」という、実じつにロード&ミラーらしい純粋じゅんすいなメッセージが込こめられている。
父ちちと子この物語ものがたりだった前作ぜんさくから、兄あにと妹いもうとの物語ものがたりへとシフトチェンジした本ほん作さく。本ほん作さくを観みれば、子供こども達たちは兄弟きょうだいを大切たいせつにしようと思おもうだろうし、大人おとなは頑かたくなに閉とじ込こめていた優やさしさや楽たのしさを取とり戻もどす事ことが出来できるだろう。あらゆる方向ほうこうに向むけて作つくられており、全まったくソツというものがない。全すべてはサイコーー♪

シュールでオフビートなギャグは今回こんかいでも健在けんざい。あの「陰気いんきなナレーション」の件けんとか、バカバカしすぎて声こえを出だして笑わらってしまった🤣
ただ、わがまま女王じょおうのミュージカルパートにはちょっとクドさを感かんじてしまった。やりたい事ことはわかるんだけど、コメディシーンの切きれ味あじは前作ぜんさくの方ほうが上うえだったかも。全すべてはサイコーじゃない〜🌀

なんてケチをつけてしまったけど、やはり今回こんかいも面白おもしろかった！！予想よそうを超こえる超ちょう展開てんかいでありながら、期待きたいしていた面白おもしろさも超こえてくる。笑わらえて楽たのしくて感動かんどうもしちゃう、相変あいかわらずスキのない傑作けっさくでした！この映画えいが頭あたまにこびりつく〜よ〜〜♪♪♪
今いまの所ところ本ほん作さくが最後さいごの『レゴ』シリーズということになるのだが、まだまだ作つくってもらいたい。ロード&ミラーが手てがける『ジャスティス・リーグ』とかめっちゃ観みたい！次回じかい作さくはこれでいきません？

1と同様どうようでした。
特とくにこれといって1以上いじょうでも以下いかでもなかったです。
小ちいさなお子こさんがいる人ひとは見みてもいいかもです。

怒涛どとうのシーン展開てんかいについていくのが大変たいへんでした。レゴと現実げんじつの世界せかいが連動れんどうしてたり小しょうネタが炸裂さくれつしたりなかなか忙いそがしい映画えいがでした。観み終おわってから１を観みないといけないという思おもいに駆かられます。

前作ぜんさくはとても楽たのしく観みさせていただきました。
感想かんそう
今いま作さくもとても面白おもしろかったです。前作ぜんさくのラスト妹いもうとのデュプロが乱入らんにゅうから始はじまる物語ものがたりのスタートはまるで未知みちとの遭遇そうぐう。
キャラや有名ゆうめい映画えいがのパロディも健在けんざいで楽たのしかったです。
本ほん作さくのテーマは手てを取とり合あう大切たいせつさ。兄あにと妹いもうとの仲違なかたがいから発生はっせいするレゴワールド崩壊ほうかい危機ききはあるよね〜と納得なっとくの展開てんかい。そのうえで理解りかいし合あうことを試こころみる展開てんかいには素直すなおに感動かんどうしました。レゴと実写じっしゃの融合ゆうごうは相変あいかわらず良よくできています。素晴すばらしいです。
エンディングもお見事みごとでそうやって撮とってたんだ！と見入みいってしまいました。
観賞かんしょう後ご、レゴで遊あそびたくなりました。
総評そうひょう
傑作けっさくの前作ぜんさくに負まけない続編ぞくへん。観みていない人ひとには観みて欲ほしい必見ひっけんの一本いっぽん。