洗あらい骨こつ

照屋てるや監督かんとくと奥田おくだ瑛二えいじさん安藤あんどう桃子ももこさんのトーク付つき上映じょうえいにて鑑賞かんしょう。

一世いっせいを風靡ふうびしたお笑わらい芸人げいにんゴリさんが監督かんとくしただけのことはあり、笑わらいの間合まあいは流石さすがだった。

有名ゆうめいな芸人げいにんさんが物語ものがたりのキーマンになっていて、完全かんぜんに出でオチになっていた。演技えんぎはお世辞せじにも上手うまいとは言いえないが、家族かぞく関係かんけいがここまで拗こじれていたら、こういう空気くうきが読よめないマイペースな人ひとが必要ひつようなのかもしれないと思おもった。

ただ、義理ぎりの兄あにら親族しんぞくの多おおくが、彼かれに対たいして常つねに命令めいれい口調くちょうなのが気きになって仕方しかたなかった。

役者やくしゃさんの演技えんぎが良よかっただけに、山場やまばでは演者えんじゃの表情ひょうじょうや佇たたずまいを見みせてほしかった。特とくに、監督かんとくご自身じしんはあえて声こえしか出ださないと決きめていた奥田おくだ瑛二えいじさんの熱演ねつえんは、鑑賞かんしょうする側がわにすればそのシーン目当めあてで映画えいが館かんへ足あしを運はこんでいるのだから、外はずさないようにしてほしかった。

洗あらい骨こつという風習ふうしゅうについては、この映画えいがを観みて初はじめて知しることが出来できた。四よん年ねん後ごにまた悲かなしみを味あじわうのに、何故なぜこの風習ふうしゅうが今いまも残のこっているのか不思議ふしぎに思おもうと同時どうじに、家族かぞくの絆きずなは死しんで尚なお、心しんの中なかに存在そんざいし深ふかまるのだと感かんじた。

笑わらいと怒いかり、切せつなさと優やさしさの配合はいごうが丁度ちょうど良よい。

出来事できごとをこういう目線めせんで見みることができたら幸しあわせ。

監督かんとくの照屋てるや年ねん之のさん
名古屋なごやの中京ちゅうきょうテレビで『ゴリ夢中むちゅう』という番組ばんぐみでガレッジセールのゴリさんが出でてるんです
観光かんこう地ちでもなんでもない町まちをぶらついてゴリさんが気きになった人ひとやお店みせなどとの触ふれ合あう番組ばんぐみなんです
この番組ばんぐみでゴリさんの優やさしい人柄ひとがらが溢あふれ出でているんです
そして彼かれの一般いっぱんの方ほうの話はなしを引ひき出だす能力のうりょくの高たかさに驚おどろきました
『鶴づる瓶びんの家族かぞくに乾杯かんぱい』に匹敵ひってきします
そしてゴリさんの人ひとや物ぶつやお店みせのチョイスがオシャレでセンスがいいのです(私わたしの好このみですけどね)
そんな彼かれの作品さくひんですから当然とうぜん興味きょうみがないわけがない
演者えんじゃの方々かたがたの魅力みりょくあふれる個性こせい、度肝どぎもを抜ぬくような風習ふうしゅう
先祖せんぞと私わたし達たちの生命せいめいの繋つながり
歳としを重かさねるとそんなことを無碍むげにできないのですよ
心しんに残ざんるいい映画えいがでした
また私わたしの状況じょうきょうが変かわったら見みてみたい作品さくひんです、