翔とんで埼玉さいたま

魔ま夜よる峰みね央ひさしの人気にんき漫画まんがを原作げんさくとするこの作品さくひんは、埼玉さいたま県けんを舞台ぶたいにした奇想天外きそうてんがいなコメディです。

二階堂にかいどうふみとGACKTという異色いしょくのキャスティングが目めを引ひきます。
二階堂にかいどうふみが男役おとこやくの壇ノ浦だんのうら百ひゃく美びを、GACKTが謎なぞの転校生てんこうせい・麻実あさみ麗うららを演えんじるという斬新ざんしんな配役はいやくが、物語ものがたりに独特どくとくの魅力みりょくを添そえています。

ストーリーは、東京とうきょう都民とみんから迫害はくがいを受うけた埼玉さいたま県民けんみんの姿すがたを描えがきつつ、百ひゃく美びと麻実あさみの禁断きんだんの恋こいを軸じくに展開てんかいします。
東京とうきょうと埼玉さいたまの県境けんきょうを挟はさんだ二人ふたりの関係かんけい性せいが、作品さくひん全体ぜんたいに絶妙ぜつみょうな緊張きんちょう感かんをもたらしています。

本ほん作さく最大さいだいの魅力みりょくは、東京とうきょう以外いがいの関東かんとう県けんをこれでもかとディスりまくるところです。
埼玉さいたま県けんはもちろん、千葉ちば県けんや茨城いばらき県けんなど、東京とうきょう近郊きんこうの県民けんみんは容赦ようしゃなくイジられ、思おもわず笑わらってしまうシーンが満載まんさいです。
特とくに、埼玉さいたま県民けんみんが東京とうきょうに行いくためには通行つうこう手形てがたが必要ひつようという設定せっていは、荒唐無稽こうとうむけいながらも妙みょうに納得なっとくさせられます。

しかし、笑わらえるシーンは多おおくても、声こえを出だして笑わらえるほどではないというのが正直しょうじきな感想かんそうです。
ギャグのテンポは速はやいのですが、どれもどこか既すんで視し感かんがあり、新鮮味しんせんみに欠かけます。
また、ストーリー自体じたいはよくあるラブコメ展開てんかいなので、特とくに意外いがい性せいや感動かんどうはありません。

全体ぜんたい的てきに、エンターテイメント作品さくひんとしては十じゅう分ふん楽たのしめる作品さくひんですが、映画えいが史しに残のこるような傑作けっさくとは言いい難がたいと思おもいます。
特とくに、東京とうきょう以外いがいの関東かんとう県民けんみんにとっては、共感きょうかんできる部分ぶぶんも多おおいでしょうが、そうでない人ひとにとっては、ネタが分わかりにくいかもしれません。

続編ぞくへんでは関西かんさい編へんが舞台ぶたいになるとのことなので、関西かんさい人じんの方ほうはこちらの方ほうが楽たのしめるかもしれません。

思おもったよりくだらなかった。。
下くだらなすぎて笑わらえたかというと、残念ざんねんながらあまり笑わらえなかったです。なんで観みてしまったんでしょう。気きまぐれに観みてしまいました。
そもそも魔ま夜よる峰夫みねおのユーモアって昔むかしからわからなかったんですよね。
Gacktや二階堂にかいどうふみは役やくにはまっていたし、こんなくだらない内容ないようを真剣しんけんにやってるのはすごいとは思おもいます。
もともと神奈川かながわ出身しゅっしんなので、あの埼玉さいたまのディスりはわからないでもないですが、今いまは山口やまぐち県けんに住すんでる身みとしては、所詮しょせん関東平野かんとうへいやしか見みえてない人達ひとたちの争あらそいというか。
「東京とうきょうに近ちかい時点じてんで恵めぐまれてるんじゃ、お前まえら」と言いいたいです。
そもそもこんな真剣しんけんにコメントするのも野暮やぼですかね。