ヴィタリナ
劇場公開日:2020年9月19日
解説
「ヴァンダの部屋」の鬼才ペドロ・コスタが、カーボベルデからポルトガルにやって来たひとりの女性の過酷な人生を、暗闇と光の強烈なコントラストで描き、2019年ロカルノ国際映画祭で金豹賞と女優賞をダブル受賞した人間ドラマ。
アフリカのカーボベルデで暮らす女性ヴィタリナは、ポルトガルのリスボンへ出稼ぎに行った夫がいつか自分を呼び寄せてくれると信じ待ち続けていた。ある日、彼女は夫が危篤との報せを受けてリスボンにやって来るが、夫は既に亡くなっており、葬儀は3日前に終わっていた。亡き夫の面影をたどるように、移民街フォンタイーニャス地区にある、夫が住んでいた部屋で暮らし始めたヴィタリナは、部屋の暗がりで自らの波乱に満ちた半生を語りだす。
主人公ヴィタリナを役と同名のビタリナ・バレラ、彼女の夫を埋葬した司祭をコスタ作品の常連俳優ベントゥーラがそれぞれ演じた。
2019年製作/130分/ポルトガル
原題:Vitalina Varela
配給:シネマトリックス
劇場公開日:2020年9月19日
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2024年5月11日
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鑑賞方法:映画館
ロカルノ国際映画祭2019にて最高賞の金豹賞を取った作品らしいけど、陰鬱に暗いです。
見落としがなければ、たったの1回も笑顔が出てこなかった…(笑)
出てくる人は、みんな悲しみに満ち満ちた顔をして、ゾンビのように動いてます(笑)
静かで暗く陰鬱、開始15分ぐらい経って、やっと初めてのセリフが発せられたぐらい(笑)
暗いだけじゃなく、話的にも面白くない。
いいトコは、まあ映像が綺麗なトコでしょうか(笑)
とにかく暗すぎ…(苦笑)
2024年3月26日
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鑑賞方法:映画館
移民に強制労働。住まいはスラム。
ここまでだと、クレイジージャーニーのゴンザレス氏ばりのアウトプットでしかないわけだけど、それ以外に言いようもない世界観。
暗闇にしっとりと同化し光に鈍く瞬く肌の表現には、見惚れるほど。
2021年2月25日
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鑑賞方法:映画館
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暗い画面。シーンは夜か、光が極端に絞られた室内。人物も暗がりを出ないし、台詞は単発的。登場人物の見分けすら困難。
40年間、一人取り残された挙げ句、浮気されていた妻が、夫への恨み辛みを口述するのを、眺めるだけ。失われた時間を想い悲嘆に暮れる暗い画面と表情を、眺めるだけ。
余りの退屈さに、何度も何度も寝落ちしそうになり、実際、落ちた。数回w
終盤、知り合いの妻の葬儀から昼光のシーン。主人公の心理の変化を象徴しているのか。
で、ラストがちょっとだけ良かった。
「愛があれば良い」なんて、額縁に入ったかの様な構図で、いきなりい出した時には、正直置いてけぼりになりそうになったけど。
これ、ほぼ人間耐久ですw
2020年11月21日
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鑑賞方法:映画館
ペドロ・コスタの新作。
出稼ぎに行った夫の危篤の知らせを受け、アフリカからリスボンにやってきたヴィタリナ。夫は既に亡くなり、葬儀も終わっていた。
移民や出稼ぎの労働者たちが暮らす貧しい住居。夫の部屋にたどり着いたヴィタリナはそこでの生活を知る。
光が差すことのない暗がりの部屋で自らの人生を語り始めたヴィタリナ。故郷で夫を待ち続けたヴィタリナの辛い人生を知る。30数年前に出稼ぎに出た夫は故郷に帰ることはなかった。
陰鬱だった。あまりにも陰鬱だった。深く落ちた。
ラスト、故郷での若き二人の姿が鮮烈。二人はレンガを積み上げ家を建てた。二人だけの力で。そこには明るい太陽の光が在った。
故郷に帰ることがなかった夫の思いを今も考え続けている。
主人公ヴィタリナを演じたヴィタリナ・ヴァレラ。彼女は実際にセネガルの西にある島国・カーボベルデ🇨🇻からの移民だった。今作は彼女の物語であり、移民たちの物語でもあった。