ドクター・デスの遺産 BLACK FILE
劇場公開日:2020年11月13日
解説
人気作家・中山七里の小説「ドクター・デスの遺産」を映画化したクライムサスペンス。安楽死を手口にする連続殺人犯に挑む刑事役で綾野剛と北川景子が共演し、「神様のカルテ」「サグラダリセット」などを手がけてきた深川栄洋監督がメガホンをとった。終末期の患者ばかりが次々と不審な死を遂げる事件が相次ぎ、捜査に乗り出した刑事の犬養と高千穂は、依頼を受けて患者を安楽死させる「ドクター・デス」と呼ばれる医者の存在にたどり着く。しかし、そんな矢先、重度の腎臓病に苦しんでいる犬養の一人娘の沙耶香が、ドクター・デスに安楽死を依頼してしまい……。
2020年製作/120分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2020年11月13日
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
受賞歴
詳細情報を表示
2024年3月9日
iPhoneアプリから投稿
☆☆☆★★(とある出演者の怪演に☆1つ爆上げ)
毎年発表される〝 このミステリーが凄い 〟で評価が高かったらしい原作は読了済み。
かなり評価が高い割には、読んでいて「何でこの程度で、、、」と思うことしきり。
どうやらシリーズ物で、ある程度はこのシリーズを読み込んでいる人向けのところが、有るのかも知れないのですが、、、
映画の予告編を観ると。綾野・北川のバディ物なのは明らかなのですが。原作自体は、主人公である犬養の独壇場と言える内容で。相棒にあたる高千穂は、殆ど空気でしか無かったのだが💦
その辺りの、シリーズ物としての位置と。肝心のドクターデスが関わる事件に対する捜査内容や、細かな描写等は、結構杜撰な箇所が目立っていた感が、、、
特に原作だと、色々な場所に出没しているのに。現代の日本社会の中で、大量の防犯カメラが有る割には。何とも都合が良いくらいにカメラには映らない。
まあその事自体は、多少なりに目を瞑ったとして。何よりも【特徴のない犯人の顔】である筈なのに。いきなり声だけで(映画好きならば分かる通り)「◯本◯なら特徴ありすぎる顔だろ!」…でしたなあ〜(-_-)
(この辺りは、原作と映画化との乖離が大きい感強いし。それらの人物像も、原作と映画化では設定上に大きな違いが多かった。)
更には、ドクターデスが起こす安楽死事件に対しての模倣犯が現れるのですが。映画本編では、これは完全に無視しカットしていた。
この件に関しては、完全に映画本編の作りで正解かと思う。
読んでいても、「これ、どう考えても要らないなあ〜!」…としか。
原作だとドクターデスは、中東の紛争地帯で《無国籍医師団》に入り。満足な治療を受けられない大勢の患者が苦しむ姿を見て来ただけに。安楽死に対しては、人一倍の想いを持っている人物でした。
逆に言えば、映画のクライマックスに於ける展開は。自身が世間に対して、安楽死の是非を問う為。患者の意思に従い〝 安楽死のお手伝い 〟をしている のに、映画本編では。映画の途中に有る台詞宜しく、単なる《快楽殺人者》に成り下がっている為。ドクターデスが、サイトを通して世間に対して発する、自身の安楽死に関する主張が成立しなくなってしまっていた。
………とは言え、、、
これはエンタメ性のサスペンス映画として観たならば、この作りは寧ろ王道路線。
やはり、サスペンス映画としてならば、最後は主人公に危険が及ばなければならないし。
もしくは、周辺の相棒であり。家族であり。愛する人達に危険が迫ってこそ、始めてサスペンスが盛り上がると言えるので。原作だと、その辺りの盛り上がりにはやや欠けるきらいが強い。
出演者の中では、何と言っても犯人役の◯◯◯◯でしようねえ〜!
もう素晴らしいくらいのサイコパス振りでした。
余りのサイコパス振り過ぎてしまい。始めに採点の爆上げの理由を書き込んたくらいの怪演でした。
がしかし、、、時には原作本来からは逸脱したキャラクターになってしまっているのですが。観ている間は、とにかく観ててとても楽しい(´Д` )
それがもう何よりも1番と言える程でした。
どんな作品でも、最後の最後には〝 大バカコメディー映画 〟へと変貌させてしまう、稀代のコメディー女優北川景子を前にして。彼女を全く目立たなくさせてしまっているのですから、、、もう天晴れ!と言うしかない(u_u)
原作では、綾野剛の役柄は50代くらいに思えた。
娘は(おそらく)高校生くらいだけに、父親との意思の疎遠が不足しており。それに増して、父親がドクターデスをおびき寄せる為に、自分が利用されるのを憤慨していた。
映画化では綾野剛の年齢に合わせてか?娘役には《カネオくん》でお馴染みの田牧そらちゃんへ。
そらちゃんの年齢が、原作よりも下がった事で、より観客側には不安感が増していたと思う。
《カネオくん》で見せる満面の笑顔が魅力的なそらちゃんだけど、近年色々な作品で観る事が多い。
芦田愛菜ちゃんが、着々と年齢に応じた役を演じ始めただけに。その後から、年齢に応じた役柄を今後も演じる機会が多そうだし。最後に見せる父親思いの演技は、今後が多いに楽しみでもある。
これ、、、続編ありきの可能性を探りつつ製作されているんでしようね。
その辺りは何とも微妙な感じではありましたけれども、、、
最後に一言…
北川景子、、、何故にその場所が分かった?(・・?)
2020年11月14日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン7
2024年1月1日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
................................................................................................
父親を殺されたという小学生からの電話で安楽死事件が発覚。
ドクターデスと看護婦が闇サイト経由で無料で人を安楽死させに来るという。
その利用者を割り出し犯人の人相書きを作るがそれらの供述は全て嘘だった。
しかし綾野の説得に応じた利用者の供述から、看護婦・佳乃を確保。
取り調べると、安楽死と知らずドクターデスに利用されたとの供述、釈放に。
綾野はお前は薄汚い殺人犯とか罵るわ、超絶失礼な態度を取りまくり。
人相書きを作る際、人は最初に嘘をつき途中に真実を入れるという法則から、
本当の人相の予測し、かつ各現場共通の特別な泥からホームレス・柄本を確保。
でも実は柄本が手伝いで、主犯は佳乃と判明。
綾野には重病で移植ドナー待ちの小学生の娘がいた。
佳乃が近づき、あなたのせいで父が看病と仕事に追われて苦しんでると告げる。
見事に洗脳された娘は、佳乃に自分を安楽死させてくれるよう依頼する。
その現場に一人で来いと言われて行く綾野。そこでアホみたいに捕まる。
でもデキるパートナーの景子が来てくれて娘ともども助かる。
................................................................................................
何やろなあ、途中まで面白かったのやが、そっから間延びしてもた感じ。
犯人が分かってから30分以上あったと思う。そのへんがそう感じた理由かな。
あと主人公のパートナーの北川景子は仕事がデキるし、超カッコいい。
この人の熱い演技って結構心に響くんよな、それでかなり好きなのやが。
それに引き換え主人公がクソ過ぎるんよな。とにかくブチ切れ過ぎでアホ。
娘を殺されかけたのも、お前が平気で人に失礼な態度を取るからやんけ。
最後のシーンも超アホ。佳乃がスイッチONすれば娘に毒点滴が始まる仕組み。
よって一刻も早く助けなきゃ死んでしまうってな状況じゃないわけ。
なのに慌てて助けようとして注意力散漫になり、背後から自分が注射されるw
北川景子がメインで捜査に当たってたら、こんなアホなことなってないのにな。
自分の感情もコントロールできんようなのは、やっぱり仕事デキねーわ。
そう感じ続けたから全然共感できんかったわ。
2023年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
なぜ途中で木村佳乃が登場したのか?
映画の中の彼女の芝居は優れていて、だから、彼女なんだと想像はしていた。
ターゲットを綾野剛の娘にしたサイコぶりは良かった。
俳優陣の存在が、この映画の視聴者の思い込みを誘う。
これが新人や無名であれば、割と冷静に予測できるかもしれない。
テーマも安楽死で、時折起こる事件だけに、その賛否が別れているのもいい選択だったと思う。
割り切れないところが、共感を誘うのだろう。
2023年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
動画配信で映画「ドクター・デスの遺産 BLACK FILE」を見た。
劇場公開日:2020年11月13日
2020年製作/120分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
綾野剛
北川景子
岡田健史
前野朋哉
青山美郷
石黒賢
柄本明
木村佳乃
中山七里は
護られなかった者たちへ(2021年)佐藤健、阿部寛出演
さよならドビュッシー(2013年)橋本愛、清塚信也
の原作者。
予備知識無しで鑑賞。
「苦しむことなく殺してさしあげます。」
闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。
映画冒頭から事件は起きる。
「お父さんがお医者さんに殺された」
小学生から110番通報。
犬養(綾野剛)、高千穂(北川景子)の刑事がかけつける。
地道な捜査の結果ドクター・デスであろう男を逮捕した。
しかし、この男はドクター・デスではなかった。
ドクター・デスは意外な人だった。
犯人が誰か判った後も事件は起きる。
緊迫の終盤。
無駄な部分のないいい脚本。
相棒モノとしては綾野剛と北川景子はなかなかいいコンビだと思った。
居酒屋のシーンはちょっと笑った。
続編があるなら見てみたい。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。