応天門の変
劇場公開日:2021年1月9日
解説
「おけちみゃく」「正長の土一揆」など時代劇や文芸作品を多数手がける秋原北胤監督が、平安時代の「応天門の変」を描いた絵巻「伴大納言絵巻」を題材に取り上げ、鎌倉の浄土宗大本山光明寺を舞台に描いた謎解き時代劇ファンタジーコメディ。「応天門の変」で伴善男が伊豆国へ流罪になるまでを躍動感あふれる描写で伝えている「伴大納言絵巻」。しかし、この絵巻には、随所に描かれた「黒い束帯姿の男」にまつわる謎がいまもなお残っている。この男は一体誰なのか。左大臣・源信とする説もあれば、はたまた伴善男であるという説、そして全く別の人物という説もあり……。
2020年製作/69分/G/日本
配給:カエルカフェ
劇場公開日:2021年1月9日
スタッフ・キャスト
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2021年1月22日
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珍しい映画だと横浜まで見に行ったが、期待外れである。そもそも小予算で限られた観客に向けて作られた映画なのかもしれないが、どうも仲間うちで楽しんでいるような、演出も映研臭さというか、プロの技と感心できない粗さがある。まず、平安の絵巻物の世界に枯山水の庭はないだろう。大して歴史的知識なくとも違和感を感じる。ロケ地の光明寺はよいお寺だが、やはり御所に見せるには無理がある。歴史考証が徹底しなくとも、役者の演技で見せる手もあるが、柳沢慎吾も和泉元彌もそれぞれの味は出ているが、上手く混じり合っていない。女優たちの演技も軽い。絵巻物を映画にしてみたいという気持ちは分かるが、全体的に中途半端である。