ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー
劇場公開日:2022年6月11日
解説
鳥山明による大ヒット漫画「ドラゴンボール」を原作とする劇場版アニメ。2015~18年に放送されたテレビシリーズ「ドラゴンボール超(スーパー)」の映画化第2弾で、2018年公開の前作「ドラゴンボール超 ブロリー」同様に、今作でも原作者の鳥山が脚本やキャラクターデザインを担当した。かつて孫悟空によって壊滅させられた悪の組織「レッドリボン軍」の意志を継ぐ者たちが現れ、新たに最強の人造人間ガンマ1号、2号を生み出す。彼らは自らを「スーパーヒーロー」と名乗り、ピッコロや悟飯たちを襲い始める。ガンマ1号と2号の声を、神谷浩史と宮野真守という人気声優がそれぞれ担当。そのほかにも新生レッドリボン軍の天才科学者Dr.ヘド役を演じる入野自由や、ボルケーノ太田、竹内良太らが出演。監督は前作「ドラゴンボール超 ブロリー」でも3Dパートの制作などに参加した児玉徹郎。
2022年製作/99分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2022年6月11日
スタッフ・キャスト
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2022年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
主役がピッコロとは思い切ったことをした。よく考えてみればドラゴンボールには魅力的なキャラクターが多数いるのだから、いつも悟空やベジータが物語の中心にならなくてもいい。マーベル映画じゃないけど、それぞれ主役をはってもいいキャラがたくさんいるから、こういうシリーズ展開はありだなと思った。全編3DCGということで、どうなるかなと思っていたけど、良くできていた。重さを表現するのが3DCGは苦手とされるが、きちんと重量感があってアクションの迫力を損なわずに表現できていた。
巨大化とか腕が伸びたりとか、初期のピッコロが使っていた技をたくさん繰り出してくれて懐かしかったし、悟飯やパンに対する面倒見の良さが余すところなく描かれていて、悟空との違いが際立っている。この疑似親子関係はドラマとしてもっと掘り下げがいがありそう。魔貫光殺砲はやっぱりカッコいい。普段、あんまり使われないからこそ「伝家の宝刀」みたいで良い。
2022年6月11日
PCから投稿
前作の「ドラゴンボール超 ブロリー」は特に後半の戦闘シーンが最高峰の映像で、日本のアニメ制作会社で最も長い歴史をもつ東映アニメーションのプライドさえ感じられました。
ただ、強いて課題を挙げると、動きが凄い分、長い時間だと作画の統一性が崩れやすい面があると感じていました。
それが本作では、これまでの試行錯誤の結果、❝最新鋭の映像表現❞により、映像のクオリティーを最高密度の状態で維持することに成功した記念すべき作品となっています!
「ドラゴンボール」は、日本は言うまでもなく海外でも人気が高いので、文字通り世界市場で戦えるクオリティーでした。
それが関係しているのか、劇中のキャラクター名や効果音の表示が英語になっているなどのカッコ良さもありました。
本作は単体でも楽しめますが、前作の続きを「新たな出来事」で描いていて、「ピッコロ」と「孫悟飯」がメインになっています。
孫悟飯の長女「パン」は3歳になっていて、かつては孫悟飯の師匠だったピッコロは、今ではパンに修業をつけています。
前作からパンなどの新たな登場人物が増えたりしているので混乱しないかと少し心配でしたが、そこは原作者である鳥山明による脚本。上手く交通整理が行われていて、予備知識が乏しい状態でも把握できる「流石の完成度」でした。
まさにタイトル通り「スーパーヒーロー」がキーワードで、アクションシーンも満載となっています。
内容面でも今後が楽しみになるような世界観が広がる物語で、気が早いですが映像の方向性なども含めて、すでに「続き」が見たい状態です。
なお、エンドロール後にも映像が流れるので、最後まで席を立たないようにしましょう!
2024年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
総合65点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
なんと悟空とベジータがほとんど出てこないという異色作になっていた。『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』の感想では、「悟空が出てこない作品じゃ観客が来ないか。」と書いたが、やはり興行収入は40億円程度から25億円と減少していた。それでも話が無理があり過ぎだった前作よりは物語はましだった。
それにこの作品は強い存在感がある登場人物が多いので、自分としては時に悟空とベジータ無しでもよいかと思う。ピッコロだって昔は最高の悪役だったし、鳥山明氏の一番好きな登場人物はピッコロだそうだし、悟飯だって悟空無しでベジータと戦っていたこともあるのだから。レッドリボン軍の科学者の孫の科学者が、ただのやられ役かと思いきや変な存在感もみせていた。
CGの技術が大きく向上していて戦闘場面と風景は凄く良くなっていたが、髪の毛・肌など細かい部分はまだまだハリウッドには及んでいない。喋らないし知性を見せない巨大化したセルマックスの戦いと動きは、ドラゴンボールというよりハリウッド版ゴジラのようなただ暴れまくる怪獣映画のようで、敵としての人間性が無く目的・指向がわからないのが魅力を削いでいた。映像・演出のあちらこちらにはハリウッド作品の影響がみられて、まるでハリウッドとの共作かと思えた。
2024年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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久しぶりのドラゴンボール作品だったが、オープニングでこれまでのあらすじを説明してくれたのですんなり本編に入れた。
悟空やベジータと比べると、地味な印象の2人(ピッコロ、悟飯)が活躍するのは新鮮で面白かった。悟空やベジータだと強すぎてピンチ感がなくなるので、悟飯とピッコロくらいの強さの方が敵とのバランスが丁度いい。
パンがとにかく可愛かった。仕草、表情に癒される。そんなパンを利用してピッコロが悟飯の力を引き出させるために、誘拐したのはちょっと酷いと思ってしまった笑
まあ2人の信頼関係だからこそ上手くいった計画だろうけど。
悟飯の必殺技がカメハメ派じゃなくて、魔貫光殺砲だったのピッコロリスペクトで感動。見慣れたカメハメ派よりも気持ちい撃破の仕方だった。