二つの光
劇場公開日:2022年5月13日
解説
「四月の雪」「八月のクリスマス」など大人の恋愛を繊細に描いた作品で知られる韓国のホ・ジノ監督による短編作品。徐々に視力を失っていくピアノ調律師のインスは、写真同好会を通じて視覚障害を持つアロマセラピストのスヨンと出会う。なにかと悲観的なインスに対して、何事にも前向きなスヨン。2人は次第にひかれあっていき、スヨンは気持ちを率直に伝えるが、インスはそんな彼女に背を向けてしまう。さらに、些細な言葉がすれ違いを生んでしまい……。サムスン電子の視覚障害者支援VRアプリを題材に「愛する人を初めて見る瞬間」をテーマに描いた。映画「ジョゼと虎と魚たち」やドラマ「まぶしくて 私たちの輝く時間」「知ってるワイフ」などで知られるハン・ジミンと、ドラマ「力の強い女 ト・ボンスン」「花郎(ファラン)」などで人気のパク・ヒョンシクが共演。
2017年製作/30分/G/韓国
原題または英題:Two Lights: Relumino
配給:ハルシネマ
劇場公開日:2022年5月13日
スタッフ・キャスト
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2024年9月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
閉館するシネマート心斎橋に行きたくて、この映画を観ました。来週にもう一度「シュリ」を観に行こうと思っていましたが、シネマート心斎橋で観る最後の映画にしてもいいと思うほど、いい映画でした。30分の短い映画でしたから、できればもう少し浸っていたかったです。
2024年9月16日
PCから投稿
今年331本目(合計1,423本目/今月(2024年9月度)17本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
シネマートさんでは30分といった短編を放映することはあまりなかったので意外でした。
趣旨としては視覚障害を扱う趣旨のもので、30分という短さの中でこの論点「だけ」にほぼ絞ったのでわかりやすい点は良かったです。
また、映画内でも示されるように、当事者のための見え方を補助する補助具(ITを駆使したメガネなど)が登場しますが、これは程度の差はあっても日本にも存在し、こういったことも扱っている点はとても良かったです。
映画はちょっと中途半端な点で終わる点はありますが、もとが30分で終わる趣旨ですし、フランス映画的に「余韻の部分は自分で考えてね」的な部分もあり(もっとも、取りうる結論は1つか多くて2つしかない)、この点も良かったです。
韓国映画といえば120分級で恋愛やアクション映画等がメインですが、2年ほど前の作品で30分ほどの超短編映画で述べたいことを(ほぼ)伝えたかった点について評価は高いです。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアです。
2024年9月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
静かな映画、風の音や波の音、ピアノの音は聞こえるがとても心地よい。最後の歌で泣ける。
2024年1月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
綺麗であり悪意がなく清々しさもある短編。
ホ・ジノ監督作品は比較的好きで見ております。
上映時間が短編とは知らなかったので、これからさらに展開があるのかなと期待していたところで終わってしまい驚きました。
監督の世界観は出ていると思います。
登場人物2人のファンは満足かもしれないです。
2人の美男美女が出たことでこの映画に清々しさを与えています。ただ、どこか綺麗事で現実感が足りない部分があるのも確か。写真やピアノなどより効果的に使う方法があった気がする。
多少なりとも作家性は出ているので、人間の描写は浅過ぎはしないが、やや軽め。
作品として全く浅いわけではないが、良くも悪くも浮かんだこういう話を作りたいなと思っていたものを短編にした自主制作映画の短編の様な印象を受けた。プロであるならば、もう少し俳優の演技や物語や映像の深みが欲しいところ。
ホ・ジノ監督の中でもユ・ヨンギルの映像もあいまって、代表作とも言える【八月のクリスマス】の映画としての密度。
それ以降、『春の日は過ぎゆく』の記憶や音や胸に何か残る感覚。
やや間延びした感もあり、大外的に映画化するような話ではなかったが、何度も見ると登場人物の微妙な心情が垣間見える四月の雪。
それぞれ娯楽映画とは一線を課した魅力はあるが、映画としての完成度はやや落ちている気がする。
最初の2作品を見て、これからの監督作に非常に期待を寄せていた立場としては、今後このような作品ばかりでは少々残念。
それでも、人の温かさがあり、不快な映画ではないので今作を見た人が良い映画だったと思えるならば、それはそれで悪い映画ではないと思いました。