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The Son 息子 : 作品情報 - 映画.com

The Son 息子むすこ

劇場げきじょう公開こうかい

The Son 息子

解説かいせつ

はつ監督かんとくさく「ファーザー」でだい93かいアカデミー脚色きゃくしょくしょう受賞じゅしょうした映像えいぞう作家さっかげき作家さっかのフロリアン・ゼレール監督かんとくが、ヒュー・ジャックマンを主演しゅえんむかえたヒューマンドラマ。「ファーザー」につづく「家族かぞく3さく」の2さくで、ゼレール監督かんとく戯曲ぎきょく「Le Fils 息子むすこ」を原作げんさくおやしん距離きょりえがす。

家族かぞくとともに充実じゅうじつした日々ひびごしていた弁護士べんごしピーターは、前妻ぜんさいケイトから、彼女かのじょのもとでらす17さい息子むすこニコラスの様子ようすがおかしいと相談そうだんされる。ニコラスはしんやみかかえて絶望ぜつぼうふちにおり、ピーターのもとにしたいと懇願こんがんする。息子むすこれて一緒いっしょらしはじめるピーターだったが、親子おやこしん距離きょりはなかなかうずまらず……。

主演しゅえんのジャックマンが製作せいさくそう指揮しきにもつらね、「マリッジ・ストーリー」のローラ・ダーン、「わたしというパズル」のバネッサ・カービー、「ファーザー」のアンソニー・ホプキンスが共演きょうえん。2022ねんだい79かいベネチア国際こくさい映画えいがさいコンペティション部門ぶもん出品しゅっぴん

2022ねん製作せいさく/123ふん/G/イギリス
原題げんだいまたはえいだい:The Son
配給はいきゅう:キノフィルムズ
劇場げきじょう公開こうかい:2023ねん3がつ17にち

スタッフ・キャスト

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受賞じゅしょうれき

だい80かい ゴールデングローブしょう(2023ねん

ノミネート

最優秀さいゆうしゅう主演しゅえん男優だんゆうしょう(ドラマ) ヒュー・ジャックマン
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(C)THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

映画えいがレビュー

3.5やわらかな和音わおんかなしみの不協和音ふきょうわおん交互こうごひびきわたる

2023ねん3がつ30にち
PCから投稿とうこう

複雑ふくざつ感情かんじょうはいじり、やわらかな和音わおんかなしみの不協和音ふきょうわおん交互こうごひびきたわたる映画えいがだ。興味深きょうみぶかいことにほんさくは、親子おやこ世代せだいそれぞれの関係かんけいせいえがくことによって、一方いっぽうがわひかりてると、おのずともう一方いっぽうかびがる構造こうぞうっている。すなわちヒュー・ジャックマンえんじる主人公しゅじんこうは、表向おもてむきは順風じゅんぷうまんのミドルエイジでありながら、いまなおちち(とある名優めいゆうえんじる)のまえではどこか自分じぶんをさらけせない息子むすこのままであり、かとおもえば、みずからもまた「ああはなりたくない」とおもつづけてきたちちおな態度たいど息子むすこたいしてってしまって愕然がくぜんとしたりもする。おやとのあいだにわだかまりをち、なおかつ息子むすこのことも理解りかいできないかれは、結局けっきょく自分じぶん”のことすら十分じゅうぶんくせぬまま人生じんせいかさねた人間にんげんなのかもしれない。かくも戯曲ぎきょくならではの立体りったいてき関係かんけいせいられたセリフ、俳優はいゆうじん名演めいえんこころうごかされる。ことの原因げんいんづきながらなんのない大人おとなたちがひたすらかなしい。

コメントする (0けん
牛津厚信

4.0しんやまい」と「人生じんせい選択せんたく」をめぐる疑似ぎじ体験たいけん

2023ねん3がつ26にち
PCから投稿とうこう
鑑賞かんしょう方法ほうほう試写ししゃかい

かなしい

知的ちてき

フロリアン・ゼレールのはつ監督かんとくさく「ファーザー」がちちむすめ関係かんけい主軸しゅじくえたように、監督かんとくだい2さくとなる「The Son 息子むすこ」は息子むすことそのちち関係かんけい中心ちゅうしんとなる。ただし「ファーザー」が認知にんちしょうわずらった主人公しゅじんこう混乱こんらんした主観しゅかん視覚しかくてきなギミックで観客かんきゃく疑似ぎじ体験たいけんさせたのにたいし、ほんさくしんんだ息子むすこニコラス(ゼン・マクグラス)の内面ないめんせまるというよりも、ちちピーター(ヒュー・ジャックマン)の視点してん主軸しゅじくに、なにとか息子むすこちからになりたいとねがいながらもままならない過程かてい客観きゃっかんてきつづっていく。家族かぞくない関係かんけいせい限定げんていせず、パートナーや友人ゆうじんなど大切たいせつだれかがしんんだら、自分じぶんはどうすべきなのかを思考しこう実験じっけんとして鑑賞かんしょうすることもできるだろう。

映画えいが進出しんしゅつするまえげき作家さっかとして成功せいこうしたゼレールは、前作ぜんさくおなじくほんさくもオリジナルの戯曲ぎきょくみずか映画えいがしているが、映画えいがならではの演出えんしゅつがとりわけ印象深いんしょうぶか場面ばめんが2つあり、いずれも「」から「かげ」への転換てんかんおそろしいくらいにあじ抜群ばつぐんだ。2かいてくるシーンについてはネタバレをけるためかないが、だい1は、後妻ごさいベス(バネッサ・カービー)とらすアパートメントの居間いまで、トム・ジョーンズの陽気ようきなアップテンポきょく「It's Not Unusual」にってピーターがユーモラスなけでおどし、笑顔えがおのニコラスが、さらにベスがダンスにくわわるという、多幸たこうかんちたシークエンス(YouTubeに「【本編ほんぺん映像えいぞう:ダンスののち…】『The Son/息子むすこ』」というタイトルで公開こうかいされている)。だがげきちゅうながれる音楽おんがくがBGMのさびしげなボーカルきょく(Awir Leonがうたう「Wolf」)にわると、ダンスのからはずれたニコラスの表情ひょうじょうは……という映像えいぞうが、息子むすこおやとのしん距離きょり残酷ざんこくなまでに提示ていじし、観客かんきゃく芽生めばえかけた楽観らっかんてき予感よかんをばっさりとる。

ほんさくにはさらに、人生じんせい可逆かぎゃく選択せんたくについて疑似ぎじ体験たいけんさせるはたらきもありそうだ。こんクールでおりだったドラマ「ブラッシュアップライフ」(脚本きゃくほん:バカリズム)に、「不倫ふりんってさ、(中略ちゅうりゃく最後さいご絶対ぜったいだれかが不幸ふこうになってわるでしょ?」という台詞せりふがあった。「The Son」のピーターも、離婚りこん再婚さいこんというもともどすことができない選択せんたくをし、そのことをニコラスから非難ひなんされる場面ばめんもある。「ブラッシュアップライフ」は人生じんせいなんかえすというフィクションゆえに選択せんたくもやりなおせたが、現実げんじつ人生じんせいではえらなおすことのできない重大じゅうだい決断けつだん直面ちょくめんすることが多々たたある。「あのときちが選択せんたくをしていたら、今頃いまごろどうなっていただろう」というだれにもである後悔こうかいむなしい空想くうそうを、フィクションのかたち実現じつげんしてくれるのも映画えいがやドラマの効用こうようのひとつかもしれない。

コメントする (0けん
高森 郁哉

3.5これはおもい...

2024ねん9がつ15にち
Androidアプリから投稿とうこう
鑑賞かんしょう方法ほうほう:VOD

かなしい

この作品さくひんは、公開こうかい当時とうじ、ヒューさまとハンス・ジマーさんの音楽おんがくなので、かんきたかった
作品さくひん

公開こうかい劇場げきじょうすくなく、タイミングもわなかったたためけなかった。

配信はいしんされていたけど、有料ゆうりょうだったため
無料むりょうになるまでっていたしだい。
今回こんかい無料むりょうだったので、そく鑑賞かんしょう

ポイントで使つかえば無料むりょうなんだけど、
ポイントは漫画まんが利用りようしたいので…

なんうか
おやだったら、色々いろいろかんがえるとおもう。

子供こどもおや背中せなかそだ
ことなのか…

期待きたいのハンス・ジマーさんの音楽おんがく
ハンス・ジマーさんぽくなく、
重厚じゅうこう仕上しあがり

コメントする 4けん
共感きょうかんした! 10けん
seiyo

3.5背負投しょいなげがキツすぎた。。。

2024ねん9がつ15にち
スマートフォンから投稿とうこう
鑑賞かんしょう方法ほうほう:CS/BS/ケーブル

ける

かなしい

知的ちてき

2023ねんえいふつ合作がっさくのファミリードラマ。

監督かんとく脚本きゃくほん:フローリアン・ゼレール
おも配役はいやく
【ニコラスの父親ちちおや・ピーター】:ヒュー・ジャックマン
【ニコラスの母親ははおや・ケイト】:ローラ・ダーン
【ピーターの再婚さいこん相手あいて・ベス】:ヴァネッサ・カービー
【うつになやむニコラス】:ゼン・マクグラス
【ピーターのちち】:アンソニー・ホプキンス

フローリアン・ゼレールによる戯曲ぎきょく『Le Fils 息子むすこ』を、『ファーザー』につづいてみずか映画えいがした。

『ファーザー』も公開こうかいたが、
認知にんちしょうわずらったちち(アンソニー・ホプキンス)をじくにしながら、「家族かぞく」というもののかたを、リアルかつニヒルにとらえていたが、ほんさくもアプローチは同様どうようだ。

わたし感想かんそうふたつ。

ひと:ニコラスの病状びょうじょう両親りょうしん離婚りこん因果いんが関係かんけい

ニコラスがしんんでしまったことと、
両親りょうしん離婚りこん因果いんが関係かんけいがあるかどうかなんて、
医者いしゃにすらわからない。

もちろん、ニコラスは、両親りょうしん離婚りこんについてカウンセラーにはなしをするし、それは両親りょうしんにフィードバックされる。
関係かんけいしゃ全員ぜんいんが、ニコラスの状態じょうたい離婚りこん問題もんだいひもけてかんがえたくなるシチュエーションだが、
事実じじつはわからない。

ふた:ラストシーン

ハッピーエンドにえたのは「白日はくじつゆめ」だったオチ。
現実げんじつ世界せかいはそうかもしれない。
でも、ゆめオチにしないでほしかった。

人間にんげんかならず、つみぎょう)をかかえてきている。
老若男女ろうにゃくなんにょ関係かんけいない。
ニコラスも、両親りょうしんも、わたしも、あなたも全員ぜんいん(笑)かっこわらい

みんな、
ゆるってきていこうじゃありませんか!

ラストシーンの背負投しょいなげがキツすぎたので、
わたしの総評そうひょうは、☆3.5

コメントする 1けん
Haihai