1998年、世の中に戦慄を与えた「リング」から20年。当時のオリジナルチームが池田を主演に迎え、SNS時代にさらなる恐怖を放つ。映画は24日に全国340館、416スクリーンで封切られた。
「リング」にも出演している佐藤は、「20年ぶりに同じ役をやるというのは役者としてすごく光栄でした」とニッコリ。今回の出演に際しては、「当時はブラウン管から出てきたけれど、いまのテレビは薄型だからどうするんだろう」と素朴な疑問があったという。
佐藤の発言に中田監督は苦笑いを浮かべると「病院の談話室のテレビは薄型でしたね。でもなぜか奥行きのある箱に入っている」と種明かしをすると、「すでに『リング2』のときからその問題はあったんです。長年解けない謎なんですよね」と語る。続けて「この話をいただいたときは素直に光栄に思いました。最初のときは、貞子が念じたものを一方的に見させられていましたが、いまはSNSが全盛という時代の変遷がありました。そのなか、呪いをどう表現するか悩みました」と製作の苦悩を明かしていた。
またこの日は、欠席の池田から「体調は回復の兆しを見せていますが、まだ皆様の前に立つことが難しいようです。この場に立つことができず心から申しわけなく思っています」と近況を報告したメッセージが届くと、清水や桐山は、パネルの池田の頭をなでるなど、不在を残念がっていた。そんな池田の不在に奮闘したのが貞子。劇場で観客と共に鑑賞していた貞子は、写真撮影になると客席から乱入。そのおぞましい姿で会場から大歓声を浴びていた。