キャスリン・ビグロー

米べいサンフランシスコで画家がかとしてキャリアをスタートさせ、コロンビア大学ころんびあだいがくの大学院だいがくいんで映画えいが学がくについて学まなぶ。1982年ねん、モンティ・モンゴメリーと共同きょうどうで「ラブレス」を監督かんとくし、87年ねん「ニア・ダーク　月夜つきよの出来事できごと」で単独たんどく監督かんとくに挑いどむ。その後ご、当時とうじの夫おっとジェームズ・キャメロンが製作せいさく総そう指揮しきを務つとめた「ハートブルー」（91）をはじめ、「ストレンジ・デイズ 1999年ねん12月31日にち」（95）や「K-19」（02）といったアクション映画えいがで才能さいのうを発揮はっき。イラクで爆ばく弾だん処理しょりにあたる米べい兵士へいしを描えがいた「ハート・ロッカー」（09）では、アカデミー賞しょうで女性じょせい初はつの監督かんとく賞しょうを受賞じゅしょうし、作品さくひん賞しょうにも輝かがやいた。以降いこうはアメリカ社会しゃかいの暗部あんぶをテーマに据すえ、ビンラディン暗殺あんさつ作戦さくせんの裏側うらがわを描えがいた「ゼロ・ダーク・サーティ」（12）でも高たかい評価ひょうかを獲得かくとく。メキシコ麻薬まやく戦争せんそうのドキュメンタリー「カルテル・ランド」（15）の製作せいさく総そう指揮しきを経へて、「デトロイト」（17）では黒人こくじん差別さべつに端はしを発はっした67年ねんの暴動ぼうどうと、その裏うらで起おきた実際じっさいの事件じけんを描えがいた。