とんかつ・唐揚からあげ専門せんもんチェーン「とんから亭ちん」で、来店らいてん客きゃくに加熱かねつ不足ふそくの鶏肉とりにくが提供ていきょうされたことが分わかった。SNSで、オーダーしたつけそばに鶏にわとりの生肉せいにくが入はいっていたと訴うったえる投稿とうこうが拡散かくさん、波紋はもんを呼よんでいた。運営うんえい元もとの株式会社かぶしきがいしゃすかいらーくホールディングスは事実じじつと認みとめ、「ご心配しんぱい、ご迷惑めいわくをおかけしましたことを深ふかくお詫わび申もうし上あげます」と謝罪しゃざいした。

　今月こんげつ14日にち夜よる、とんから亭ちんで提供ていきょうされたつけそばの具ぐの鶏肉とりにくが生なまのままだった旨むねを訴うったえる投稿とうこうが発信はっしんされ、物議ぶつぎを醸かもしていた。ネット上じょうでは「これはヤバいですね」「これはあかん」「見みただけでお腹なか痛いたくなりました」など、不安ふあんの声こえが寄よせられた。

　同社どうしゃはENCOUNTの取材しゅざいに応おうじ、「弊社へいしゃとんから亭ちんの店舗てんぽで加熱かねつ不足ふそくの鶏肉とりにくをお客様きゃくさまにご提供ていきょうしてしまったことは事実じじつでございます」と答こたえた。店舗てんぽは「とんから亭ちん　札幌さっぽろ白石しらいし本通ほんどおり店てん」で、商品しょうひんは「鶏にわとりつけ汁じる蕎麦そば」だったという。

　原因げんいんについて、「調理ちょうり工程こうていの過程かていで、鶏肉とりにくの加熱かねつ状態じょうたいをしっかりと確認かくにんできていなかったことによるものです。加熱かねつが不十分ふじゅうぶんであることによるリスクは認識にんしきしており、本件ほんけんについて大変たいへん重おもく受うけ止とめております」と言及げんきゅう。

　今後こんごの対応たいおうとして、「調理ちょうりマニュアルの再さい徹底てっていを実施じっしし、再発さいはつ防止ぼうしに努つとめてまいります。現在げんざいお客様きゃくさまへご連絡れんらくさせていただき、対応たいおうを進すすめさせていただいております」と回答かいとうした。

　鶏肉とりにくの生食なましょくは高たかい危険きけんが伴ともなう。東京とうきょう都と保健ほけん医療いりょう局きょくなどの資料しりょうによると、生なまや加熱かねつ不十分ふじゅうぶんの肉にくには注意ちゅういが必要ひつようだとして、「生なまの肉にくには食中毒しょくちゅうどく菌きんがついていることがあるため、生焼なまやけの豚肉ぶたにく、鶏肉とりにくを食たべた場合ばあい、食中毒しょくちゅうどくになる可能かのう性せいがあります」と指摘してき。鶏肉とりにくにはカンピロバクターやサルモネラ属ぞく菌きんといった食中毒しょくちゅうどくのリスクが挙あげられている。もし食たべた後のちに腹痛はらいた、下痢げり、発熱はつねつなどの症状しょうじょうが出でた場合ばあいは「すぐに医療いりょう機関きかんを受診じゅしんしてください」と促うながしている。