子どもの奇声を巡るトラブルがネット上で大きな議論を呼んでいる。今月下旬、あるアカウントが自宅の庭にビニールプールを出し子どもを遊ばせていたところ、近隣住民から警察に通報されたとSNS上に投稿。「非常識」「近所迷惑」と炎上し、その後投稿は削除されたが、子どもの声が騒音にあたるか否か議論が続いており、「奇声」や「金切り声」といった単語が相次いでトレンド入りする事態となっている。実際の騒音被害者はどのような悩みを抱えているのか。今回、日常的な騒音に悩まされているという女性に話を聞いた。
「この奇声が毎日、休日も長時間。家の傍でいつ始まるかストレスと恐怖 我が家にも子供がいるが奇声は苦手 子供も勉強に集中出来ず迷惑している」「寛容に? 親が非常識過ぎて無理 住宅街で異常」
SNS上で騒音被害について発信を行っているのは、自身も2人の子どもを育てるMIYUUさん。近所には未就学児から小学生まで、複数の子育て世帯が住んでおり、徒歩数分のところに広い公園がたくさんあるという住環境にもかかわらず、連日のように自宅前の路上で子どもを遊ばせる“道路族”に悩まされているという。
「以前から道路遊びなどはありましたが、8年ほど前から徐々にひどくなっていき、コロナ禍以降はさらに悪化しました。最初は近所を悪く思うことは自分が不寛容なせいだと罪悪感もあって耐えていましたが、別区画のご近所さんに『ここはひどいね』と言われたのがきっかけで、この状態はおかしいと確信するようになりました」
平日はほぼ毎日、小学校の帰宅時間から午後8時前まで子どもの遊び声が響いており、土日祝日はそれが朝から一日中続くような状況だという。「いつも子どもが5~10人、ときには親も混ざって道路で大騒ぎしています。夏になると朝からビニールプール、夕方からはどんちゃん騒ぎのバーベキューが始まり、ひどいときは午後11時ごろまで続きます」。それぞれの自宅の前ではなく、MIYUUさんの家の前が子どものたまり場や親たちの井戸端会議の場所になっており、植木の枝を折られたり、敷地への侵入や路上駐車といった迷惑行為が繰り返されているという。「学校と連携して指導をしてもらったり、警察にも何度か注意してもらっていますが、3日と待たず何度も繰り返されています」と頭を抱えている。