レンジで飲のみ物ものを温あたためすぎた場合ばあいは…　国民こくみん生活せいかつセンターの注意ちゅうい喚起かんきに「ギョッとした」

食たべ物ものや飲のみ物ものを素早すばやく温あたためたい時ときに、便利べんりに使つかえるのが電子でんしレンジです。とはいえ、使つかい方かたを誤あやまるとケガや火傷かしょうの原因げんいんになってしまう可能かのう性せいも。

事故じこを防ふせぐための電子でんしレンジの注意ちゅうい点てんについて、独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国民こくみん生活せいかつセンターが公開こうかいしている情報じょうほうをお届とどけします。

飲のみ物ものの『突沸』に注意ちゅういして

国民こくみん生活せいかつセンターが公式こうしきサイトにて注意ちゅうい喚起かんきしているのは、電子でんしレンジで飲のみ物ものを温あたためた際さいに発生はっせいし得える『突沸』という現象げんしょうです。

液体えきたいを温あたためると、温度おんどが沸点ふってん（水みずであれば１００℃）に達たっして泡あわが出で始はじめ、次第しだいにぶくぶくと激はげしく出でる状態じょうたいとなります（図ず１）。この現象げんしょうが「沸騰ふっとう」です。

まれに、液体えきたいが沸点ふってんに達たっしてもブクブクと泡あわが出でない状態じょうたいになる場合ばあいがあります。これを過熱かねつ状態じょうたい（加か過熱かねつ状態じょうたいともいう）といいます。

そして、過熱かねつ状態じょうたいの液体えきたいに何なんらかの刺激しげき（振動しんどうや調味ちょうみ料りょうを入いれるなど）が加くわわると、突然とつぜん、爆発ばくはつするように沸騰ふっとうして中身なかみが飛とび出だします。この現象げんしょうを「突沸」といいます（図ず２）。

熱あつい液体えきたいが爆発ばくはつするように飛とび散ちれば、火傷かしょうをしてしまう恐おそれがあるでしょう。上うえからのぞき込こむように作業さぎょうしている時ときなら、目めを傷付きずつけてしまう恐おそれがあります。

作業さぎょう台だいからちょうど頭あたまが出でるくらいの背丈せたけの子供こどもなら、顔面がんめんに火傷かしょうを負おう可能かのう性せいもあるでしょう。突沸が起おきる前まえのカップの中身なかみは一見いっけん静しずかに見みえるため、異常いじょうを察知さっちしづらいものです。突沸の可能かのう性せいを考慮こうりょし、リスク回避かいひに努つとめてください。

突沸への正ただしい対処たいしょ法ほうとは

突沸によるケガや火傷かしょうのリスクを低減ていげんするためには、まず電子でんしレンジによる温あたためすぎを回避かいひしましょう。オート加熱かねつ機能きのうではなく、飲のみ物もの専用せんようのコースを使用しようするのもおすすめです。手動しゅどうの場合ばあい、やや短みじかめに設定せっていして様子ようすを見みながら加熱かねつしてください。

温あたためすぎてしまった場合ばあいの対処たいしょ法ほうは以下いかのとおりです。

電子でんしレンジで誤あやまって飲のみ物ものを温あたためすぎてしまった場合ばあい、突沸を避さけるため、加熱かねつが終了しゅうりょうしても容器ようきをすぐに取とり出ださず、扉とびらを開あけないで１～２分ふん冷さましましょう。

ほんの少すこし時間じかんを置おくだけでも、飲のみ物ものの温度おんどは下さがり突沸リスクは低減ていげんできます。

また突沸によるトラブルは、ガスコンロやIHクッキングヒーターによる加熱かねつの際さいにも注意ちゅういが必要ひつようです。味噌汁みそしるやとろみが付ついた汁物しるものを温あたためる場合ばあいは、火力かりょくは弱よわめに設定せっていしてください。中身なかみをゆっくりとかきまぜながら温あたためることで、トラブルを避さけられるでしょう。

突沸による事故じこは、私わたしたちにとって身近みぢかなものです。ひどい時ときには、中身なかみだけではなく、鍋なべやふたが吹ふき飛とんでしまうようなケースもあります。国民こくみん生活せいかつセンター公式こうしきサイトで紹介しょうかいされている情報じょうほうも参考さんこうにして、突沸によるケガや火傷かしょうを回避かいひしてくださいね。

[文ぶん・構成こうせい／grape編集へんしゅう部ぶ]