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「産後パパ育休」取らない理由はなくなります!育休前賃金100%保障へ
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アクション最前線さいぜんせん

2023/03/23

政策せいさく実現じつげん】「産後さんごパパ育休いくきゅうらない理由りゆうはなくなります!育休いくきゅうぜん賃金ちんぎん100%保障ほしょう

   


男性だんせい育休いくきゅうらない・れない理由りゆうを、ひとつ解消かいしょうする政策せいさく発表はっぴょうされました。

父親ちちおやが「産後さんごパパ育休いくきゅう」(男性だんせいばん産休さんきゅう)を取得しゅとくし、母親ははおや育児いくじ休業きゅうぎょうった場合ばあい休業きゅうぎょうまえ賃金ちんぎんを「夫婦ふうふともに」実質じっしつてきに100%保障ほしょうするという方針ほうしん岸田きしだ首相しゅしょうあきらかにしたのです。

産後さんごパパ育休いくきゅう」は、「出産しゅっさん週間しゅうかん以内いない」に「4週間しゅうかん(28にち)※4分割ぶんかつ可能かのう」まで男性だんせい育児いくじ休暇きゅうか取得しゅとくできるもので、2022ねん10がつはじまったあたらしい制度せいどです。現在げんざい、「産後さんごパパ育休いくきゅう取得しゅとくちゅうには、賃金ちんぎんの67%の育休いくきゅう給付きゅうふきんることができますが、これを80%にげるとともに社会しゃかい保険ほけんりょう支払しはらいも免除めんじょすることで、実質じっしつてき賃金ちんぎんの10わり保障ほしょうするということです。

「4週間しゅうかんやすんだら給料きゅうりょうって家計かけい影響えいきょうてしまう」。これまで指摘してきされていた、こんな課題かだい払拭ふっしょくされることになります。

男性だんせい家庭かてい進出しんしゅつ」を目指めざして

親子おやこをとりまくあらゆる社会しゃかい課題かだい解決かいけつんできたフローレンスは、「男性だんせい家庭かてい進出しんしゅつ」についても実践じっせん政策せいさく提言ていげんかさねてきました。

育休いくきゅうることは大前提だいぜんてい男性だんせい育休いくきゅう取得しゅとくりつ100%が自慢じまんで、社員しゃいん実録じつろく座談ざだんかいとおして男性だんせい家事かじ育児いくじ当事とうじしゃとなることがどれだけ大切たいせつ魅力みりょくてきなことなのか、度々たびたび発信はっしんしてきました。

【政策実現】「産後パパ育休」取らない理由はなくなります!育休前賃金100%保障へ
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また、会長かいちょう駒崎こまざきは2010ねん厚生こうせい労働省ろうどうしょう有識者ゆうしきしゃ発足ほっそくしたイクメンプロジェクトの有識者ゆうしきしゃメンバーとなり、2013ねんには座長ざちょう就任しゅうにん株式会社かぶしきがいしゃワーク・ライフバランスの小室こむろ淑恵よしえさんをはじめ、みらい子育こそだ全国ぜんこくネットワーク代表だいひょう天野あまのたえさん、父親ちちおや支援しえんNPOファザーリング・ジャパン理事りじ塚越つかこしまなぶさんなど、子育こそだてとはたらかた改革かいかく造詣ぞうけいふか有志ゆうしメンバーとともに「男性だんせい産休さんきゅう創設そうせつ」と「男性だんせい育休いくきゅう義務ぎむ」にけて政策せいさく提言ていげんとロビイングをつづけてきました。

その努力どりょくは、2021ねん6がつ育児いくじ介護かいご休業きゅうぎょうほう改正かいせいというかたちむすび、2023ねん4がつにかけて段階だんかいてき改正かいせいかさねてきました。

育児いくじ介護かいご休業きゅうぎょうほう段階だんかいてき改正かいせい
①2022ねん4がつ1にち制度せいど個別こべつ周知しゅうち意向いこう確認かくにん義務ぎむ
企業きぎょうは、妊娠にんしん出産しゅっさん本人ほんにんまたは配偶はいぐうしゃ)をもう従業じゅうぎょういんに、制度せいど個別こべつ周知しゅうち取得しゅとく意向いこう確認かくにんしなければならない
②2022ねん10がつ1にち雇用こよう環境かんきょう整備せいび義務ぎむ
出生しゅっしょう育児いくじ休業きゅうぎょう産後さんごパパ育休いくきゅう制度せいどあらたに創設そうせつ育児いくじ休業きゅうぎょう分割ぶんかつ取得しゅとく可能かのう
③2023ねん4がつ1にち育児いくじ休業きゅうぎょう取得しゅとくりつ公表こうひょう
従業じゅうぎょういん1000にん以上いじょう企業きぎょうは、従業じゅうぎょういん育休いくきゅう取得しゅとくじょうきょう毎年まいとし公表こうひょうしなければならない

男性だんせい育休いくきゅう現在地げんざいち 独自どくじ調査ちょうさえてきた課題かだい

今年ことし4がつからはじまる、育児いくじ休業きゅうぎょう取得しゅとくりつ公表こうひょう常時じょうじ雇用こようする労働ろうどうしゃが1,000めいえる事業じぎょうぬしは、育児いくじ休業きゅうぎょうとう取得しゅとく状況じょうきょうを1ねんに1かい公表こうひょうすることが義務付ぎむづけられます。

これに先駆さきがけてフローレンスは、厚生こうせい労働省ろうどうしょう「イクメンプロジェクト」、株式会社かぶしきがいしゃワーク・ライフバランスとともに独自どくじ実態じったい調査ちょうさおこない、調査ちょうさ協力きょうりょくびかけにおうじた141しゃ回答かいとう分析ぶんせき結果けっか先日せんじつ、3月15にち厚生こうせい労働省ろうどうしょうにおいて記者きしゃ会見かいけんひらいて発表はっぴょうしました。

日本にっぽん全国ぜんこく男性だんせい育休いくきゅう平均へいきん取得しゅとくりつは2021年度ねんどで13.97%(厚生こうせい労働省ろうどうしょう調しらべ)ですが、回答かいとうした141しゃ取得しゅとくりつは2022年度ねんど見込みこみで平均へいきん76.9%と、過去かこ3年間ねんかんで24.9ポイントも増加ぞうかしていることがわかりました。

また、男性だんせい育休いくきゅう取得しゅとく推進すいしんけ、企業きぎょうがどのような施策しさくんだかについても調査ちょうさし、取得しゅとく促進そくしんにつながった施策しさくや、取得しゅとくりつたかいなど、さまざまな視点してんから注目ちゅうもくすべき企業きぎょうめいとそのみについてもご紹介しょうかいしました。さらに今後こんご企業きぎょうすすめるべき施策しさくについて、イクメンプロジェクトの立場たちばからご提案ていあんしました。

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2023ねん4がつから、改正かいせい育児いくじ介護かいご休業きゅうぎょうほうにより、男性だんせい育児いくじ休業きゅうぎょう取得しゅとく促進そくしんのため、常時じょうじ雇用こようする労働ろうどうしゃが1,000めいえる事業じぎょうぬしは、育児いくじ休業きゅうぎょうとう取得しゅとく状況じょうきょうを1ねんに1かい公表こうひょうすることが義務ぎむづけ...

この調査ちょうさからかびがってきた課題かだいのひとつが、取得しゅとく日数にっすうなやみです。
141しゃ平均へいきん取得しゅとく日数にっすうは40.7にち。3年間ねんかんおおきな変化へんかはなく、取得しゅとくりつたかいからとって取得しゅとく日数にっすうながいわけではありませんでした。つまり「るだけ育休いくきゅう」になっている企業きぎょうがあるのです。

なぜわたしたちが取得しゅとく日数にっすう注目ちゅうもくするのか。
それは、今回こんかい、「育休いくきゅうぜん賃金ちんぎん100%保障ほしょう」の方針ほうしんしめされた「産後さんごパパ育休いくきゅう」が重要じゅうようだとかんがえる理由りゆうにつながります。

数日すうじつるだけ”じゃダメ 「産後さんごパパ育休いくきゅう」なぜ重要じゅうよう

ひとつは、産後さんごうつの予防よぼうです。
産後さんごうつとは、分娩ぶんべんすう週間しゅうかん、ときにはすうげつまでつづ極度きょくどかなしみや、それにともな心理しんりてき障害しょうがいきている状態じょうたいい、出産しゅっさんした母親ははおやの10~15%が発症はっしょうするとわれています。(MSDマニュアル家庭かていばん産後さんごうつびょう」より)

2018ねん厚生こうせい労働省ろうどうしょう研究けんきゅうはん主任しゅにん研究けんきゅうしゃ国立こくりつ成育せいいく医療いりょう研究けんきゅうセンター・もり臨太郎りんたろう)が、2015~2016ねん妊娠にんしんちゅう産後さんご1ねん未満みまん死亡しぼうした妊産婦にんさんぷ357れい調しらべたところ、死因しいんだいは「自殺じさつ」で102れい、うち、産後さんご1ねん未満みまん自殺じさつが92れいでした。

出典しゅってん)NHK「ってほしい”産後さんごのうつ”~92にん自殺じさつ衝撃しょうげき~」

産後さんごうつ」を予防よぼうするには、産後さんごに7あいだ睡眠すいみんをとることができる生活せいかつ大切たいせつですが、夜中よなかも2あいだごとの授乳じゅにゅうがあり、一人ひとり育児いくじをすると7時間じかんることは不可能ふかのうです。

産後さんごうつのピークの時期じきである産後さんご2週間しゅうかんから2かげつ時期じきおっと育休いくきゅう取得しゅとくすることができれば、つまどものいのちすくうことにつながります。
だからこそ「産後さんごパパ育休いくきゅう」が重要じゅうようなのです。

つぎに、少子化しょうしか対策たいさくとしての側面そくめん
だい以降いこうをもうけるかどうかは、だい育児いくじにおけるおっと育児いくじ参画さんかく時間じかん相関そうかんしていることをしめ調査ちょうさ結果けっかがあります。
厚生こうせい労働省ろうどうしょう調査ちょうさによると、休日きゅうじつおっとまった家事かじ育児いくじおこなわない場合ばあいだい以降いこうどもをもうける夫婦ふうふ10%なのにたいし、おっとが6時間じかん以上いじょう家事かじ育児いくじおこな場合ばあいだい以降いこうどもをもうける夫婦ふうふ87%。その歴然れきぜんとしています。

父親ちちおや家事かじ育児いくじ参加さんかするようになれば、母親ははおや負担ふたんって、もう1にんそだてたいとおもえるようになるということです。

出典しゅってん内閣ないかく仕事しごと生活せいかつ調和ちょうわ(ワーク・ライフ・バランス)レポート2016」p.140

2022ねん出生しゅっしょうすう前年ぜんねん5.1%げんの79まん9728にん統計とうけいはじめてからはじめて80まんにん下回したまわりました。この「危機ききてき状況じょうきょう」を改善かいぜんするには、男性だんせい家事かじ育児いくじ参画さんかく時間じかん重要じゅうようです。数日すうじつだけの取得しゅとくでは本来ほんらい役割やくわりたすことはできないのです。

さあ、のこるは「空気くうき改革かいかく」です!

フローレンスが厚生こうせい労働省ろうどうしょう「イクメンプロジェクト」、株式会社かぶしきがいしゃワーク・ライフバランスとともにった調査ちょうさでは、「職場しょくば全体ぜんたいはたらかた改革かいかく実施じっししている」企業きぎょう育休いくきゅう取得しゅとく日数にっすうは、そうでない企業きぎょうやく2ばいにのぼることがわかりました。

また、平均へいきん取得しゅとく日数にっすうが14にち以上いじょう企業きぎょうでは、「当事とうじしゃ以外いがい従業じゅうぎょういんや、パートナーが男性だんせい育休いくきゅう必要ひつようせいについてまなべる仕組しくみがある」「社内外しゃないがいけて、取得しゅとくしゃ事例じれい発信はっしんしている」など、当事とうじしゃ以外いがいへの情報じょうほう提供ていきょうをしている割合わりあいたかいという結果けっかになりました。

つまり、取得しゅとく日数にっすう向上こうじょう本来ほんらい目的もくてき役割やくわりたす育休いくきゅうとするには「職場しょくば全体ぜんたいでのはたらかた改革かいかく」と「当事とうじしゃ以外いがいへの情報じょうほう提供ていきょう」をおこな必要ひつようがあります。

それはまさに、フローレンスがかんがえている「空気くうき改革かいかく」です。

仕事しごとやすめない/やすませない空気くうき」「男性だんせい育休いくきゅうってなにするの?という空気くうき」「どもはおかあさんと一緒いっしょにいればしあわせという空気くうき」。日本にっぽん社会しゃかいにはさまざまな「空気くうき」がはびこっています。

ルールはわり、賃金ちんぎんという経済けいざいてき障壁しょうへきはらわれようとしているいまいよいよのこるは職場しょくばと、はたらひといちにんひとりの「空気くうき」の変革へんかくです。それはきっと、業務ぎょうむ属人ぞくじんふせぎ、だれけてもチームメイトがカバーできる、しん意味いみでの「はたらかた改革かいかく」にもつながっていくとおもいます。

男性だんせい育休いくきゅう=パパが育児いくじサポート」の時代じだいはもうわり。育休いくきゅうは、ママの『併走へいそうしゃ』ではなく『当事とうじしゃ』へ意識いしきえるスイッチです。
男女だんじょともに家事かじ育児いくじ当事とうじしゃ意識いしきをもち、家庭かてい共同きょうどう運営うんえいするというしん時代じだい家族かぞくのありかたを、フローレンスはこれからも提案ていあんしていきます。

フローレンスのこうした社会しゃかいてきアクションや政策せいさく提言ていげん活動かつどうは、みなさんからのご寄付きふによってささえられています。
いつも応援おうえんしてくださる寄付きふしゃみなさん、参加さんかきょうはたらかしてくださっているおおくのみなさんにしんから御礼おれいもうげます。

つづきご支援しえん応援おうえんをよろしくおねがいします。




フローレンスでは、社会しゃかい問題もんだいはたらかたなど、これからもさまざまなコンテンツを発信はっしんしていきます。
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