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アップルは2023年に「スマートグラス」を発売するのか? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

テクノロジー

2023.01.02 08:00

アップルは2023ねんに「スマートグラス」を発売はつばいするのか?

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Getty Images

テクノロジー業界ぎょうかいでは、アップルが2023ねんはつのMR/ARヘッドセットをリリースするといううわさっている。同社どうしゃは、2017ねんにAR Kitをリリースして以降いこう、ARのソフトウェア開発かいはつんできた。

現在げんざい、アップストアでは、iPhoneやiPadで利用りようできるARアプリが1まん4000以上いじょう登録とうろくされている。アップルは、2017ねんにAR Kitを発表はっぴょうしたさい、より没入ぼつにゅうかんのあるすぐれたAR体験たいけん提供ていきょうするためにヘッドセットが必要ひつようになる可能かのうせい示唆しさしていた。

しかし、アップルはメタ(きゅうフェイスブック)が推進すいしんするメタバース構想こうそうには賛同さんどうしておらず、VRにとくした仮想かそう空間くうかん支持しじしたことはない。そのわりに、同社どうしゃはデータや画像がぞう、ゲームなどをiPhoneやiPadのディスプレイに表示ひょうじしたり、MR/ARグラスをとおして現実げんじつ世界せかいかさわせたりする、最高さいこう水準すいじゅんのAR体験たいけん提供ていきょう目指めざしている。

メタバースのがりは、アップルにARグラスをリリースするよう圧力あつりょくをかけるかもしれない。しかし、同社どうしゃすぐれたデザインや機能きのうせい大量たいりょう生産せいさん、サポート体制たいせいかんして細心さいしん注意ちゅういはらうため、万全ばんぜん準備じゅんびととのわないかぎり、ARグラスを市場いちば投入とうにゅうすることはないだろう。

サプライチェーンに従事じゅうじする筆者ひっしゃ知人ちじんによると、すぐれたARグラスを市場いちば投入とうにゅうするじょうでは、解決かいけつしなければならない技術ぎじゅつてき課題かだいがまだおおいという。ARグラスが市場いちばひろれられるためには、スタイリッシュであることや軽量けいりょう実現じつげんすることにくわえ、バッテリー駆動くどう時間じかんながいことが重要じゅうようだ。

また、特殊とくしゅ光学こうがくレンズや小型こがたカメラ、レンズにARコンテンツをかさねて表示ひょうじする小型こがたビデオスクリーンが必要ひつようになる。さらには、コンピューティングの大半たいはんをiPhoneにまかせるために、スマートフォンとワイヤレス接続せつぞくすることが前提ぜんていとなる。

初代しょだいモデルは完璧かんぺきでなくてもいい


しかし、アップルが2023ねんにMRグラスをリリースする可能かのうせいのこされている。その理由りゆうの1つとして、iPodやiPhone、iPad、そしてApple Watchですら、発売はつばい当初とうしょ完全かんぜんなプロダクトではなかったことがげられる。初代しょだいiPodは革新かくしんてき製品せいひんだったが、本格ほんかくてき普及ふきゅうしたのは楽曲がっきょくをCDからまずにダウンロード可能かのうにし、UIを改善かいぜんしただい3世代せだいからだった。

初代しょだいiPhoneも1ねんは100まんだいほどしかれなかった。iPhoneは、アップルがアップストアを開設かいせつしてUIを改善かいぜんし、耐久たいきゅうせい向上こうじょうしたディスプレイと最新さいしんのテクノロジーを提供ていきょうしただい3世代せだいになってようやく軌道きどうったのだった。

iPadも最初さいしょ普及ふきゅう時間じかんかった。しかし、だい3世代せだい専用せんようアプリをローンチし、画面がめんこう解像度かいぞうど軽量けいりょうがなされると普及ふきゅうすすみ、いまではプレミアムタブレット市場いちば独占どくせんしている。Apple Watchは、リリース当時とうじ画期的かっきてき製品せいひんだったが、当初とうしょきがかんばしくなかった。その徐々じょじょ普及ふきゅうすすみ、だい3世代せだい市場いちばひろれられるようになった。
ページ > 技術ぎじゅつ進歩しんぽわせて次世代じせだい以降いこうのモデルを改善かいぜん

編集へんしゅう上田うえだひろし

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