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E3会場かいじょうで「グランツーリスモ4」の詳細しょうさいあきらかに
山内やまうち一典かずのり開発かいはつ進行しんこうは65%、発売はつばいはこのふゆ予定よてい

5月14にち 発表はっぴょう(現地げんち時間じかん)

会場かいじょう:Los Angeles Convention Center

 ソニー・コンピュータエンタテインメントは、先日せんじつのプレスブリーフィングで発表はっぴょうされた「グランツーリスモ4」の詳細しょうさいを、どう作品さくひんのプロデューサーであるポリフォニー・デジタルの山内やまうち一典かずのりむかえておこなった。価格かかくなどは不明ふめいだが、発売はつばいはこのふゆ発表はっぴょうされた。

 発表はっぴょうかい先立さきだちブースで体験たいけんしてみたのだが、収録しゅうろくされているコースは筑波つくば、ニューヨーク、グランドキャニオンの3コース。それぞれサーキット、公道こうどうコース、ラリーコースを代表だいひょうするかたち収録しゅうろくされているようだ。いずれもこれまでのシリーズにくら若干じゃっかんコースがなが設定せっていされている。

 くるま挙動きょどうかんしては、山内やまうちがメディアブリーフィングでかたったように、たしかにこれまでのシリーズなどにくらべるとはしりやすくなっている。E3バージョンではコースの選択せんたく車種しゃしゅ選択せんたく(もちろんコースによってはしれるくるまちがうためそれぞれちがった車種しゃしゅ登場とうじょうする。そのなかから選択せんたく)、そしてAT/MTの選択せんたく最後さいごにドライブアシストの選択せんたくをASM TCM、TCM、OFFからおこないレーススタートとなる。
 背景はいけいグラフィックスにかんしては、じつにリアル。エンジン自体じたいおおきな変化へんかはないようだが、ブラッシュアップされ、じつうつくしい背景はいけい仕上しあがっている。とくにグランドキャニオンの遠景えんけいうつくしい。ラリーコースに登場とうじょうする沿道えんどうひとたちは2Dグラフィックだが若干じゃっかん立体りったいてきえがかれている。当然とうぜんうごくことはなく、あまりにまわりの風景ふうけいがリアルなので、ぎゃくってさびしいくらいだ。それだけグラフィックは進化しんかしているとうことなのだが。

 今回こんかいは、ショーバージョンでスタートにシングルレースとネットワーク対戦たいせん選択せんたくしてスタートすることができる。ネットワーク対戦たいせんしるされているが、サーバーをかいしたネットワーク対戦たいせんではなく、i.Linkによる接続せつぞくのようだ。

 今回こんかい確認かくにんできた登場とうじょう車種しゃしゅは、発売はつばいされたばかりのMAZDA RX-8をはじめ、Pontiac Vide GT、MITSUBISHI LANCER Evolution VIII GSR、Chevrolet SSRなどあたらしい車種しゃしゅから、Subaru Impreza WRX STi、Honda Prelude Type S、など定番ていばんモノ、FIAT 500 F、Chevrolet Camaro Z28 302、Nissan Fairlady 240ZGといったしぶいものまで収録しゅうろくされている(もちろんこれは現状げんじょうであり、これから収録しゅうろく車種しゃしゅ変更へんこうがあるかもしれない)。

 会場かいじょうないためしゆうだいにはすべて今回こんかい発表はっぴょうされた「GT FORCE Pro」が設置せっちされており、最新さいしん環境かんきょうでプレイすることができる。このステアリングコントローラがじつによくできており、やはり「グランツーリスモ4」はコントローラでプレイしなければ本当ほんとうたのしさ、リアルかんられないのではとおもえてしまうほどだった。

【SCEブースない
ソニー・コンピュータエンタテインメントのブースのなかでも屈指くっし人気にんきほこるのがこの「グランツーリスモ4」のコーナー そのコーナーだけではなく、特設とくせつコーナーも用意よういされていて、レーシングコックピットふう台座だいざが4つ(さらにまわりにもすうだいためしゆうだい設置せっちされている) 今回こんかい発表はっぴょうされた「GT FORCE Pro」がすでにすべてのためしゆうだい採用さいようされている。シフトレバーの位置いちがこれまでよりリアリティあるほか、ロック トゥ ロック 2.5回転かいてん(900)なのがスゴイ



山内やまうち、「グランツーリスモ4」をかた

 山内やまうち発表はっぴょうかい冒頭ぼうとう今回こんかいはプレイステーション 2で2さくとなる作品さくひんなので、ハードウェアは進化しんかしていない。でも当然とうぜん新作しんさくにおいて進化しんかさせたいというおもいはあるので、つくがわ性能せいのうげることで制作せいさく手順てじゅん見直みなお工夫くふうすることで、対処たいしょしている」とかたはじめた。

 コースのつくかたは、従来じゅうらいつくかたとはまったくちがい、40km四方しほうをフルモデリングし収録しゅうろくしているという。この方法ほうほうはスタートさせるまで「可能かのうなのか?」とかんがえられたが、やってみるとできてしまったという。こういった斬新ざんしん手法しゅほう使つかうことでコースのながさもこれまでにくらやく1.5ばいながさとなっている。山内やまうちは「グラフィックについては、プレイステーション 2でできることはまだまだあるとわかった」とかたっている。

 収録しゅうろくコースについては、グランドキャニオンにかんしては「これまで収録しゅうろくしたラリーコースにくら道幅みちはばせまくなっている。これまではくるま操作そうさ精度せいどひくせまみち縦横無尽じゅうおうむじんはしらせることがむずかしかった。しかし、今回こんかいシリーズはつともいえる自動車じどうしゃ物理ぶつりエンジンのメジャーバージョンアップでついにそれが可能かのうになった」としている。
 また、筑波つくばのサーキットコースについても同様どうよう理由りゆうで、「筑波つくばのコースはこれまでにも収録しゅうろくされていても不思議ふしぎではないコースだった。それが収録しゅうろくされていなかったのはじつけてきたから。ゲームではしったタイムと、おなしゃセッティングではしったくるまのタイムが僅差きんさのレベルでおなじでなければそれはかっこわるいことだ。今回こんかいは、テストとしてラグナ・セカにおいてRX-8でしたタイムアタックが誤差ごさ1びょうという結果けっかになるなど、ようやくレベルをクリアできた」ということで、収録しゅうろくされることになったようだ。

 また、山内やまうちは「リアルなだけではダメで、ゲームとしてりやすくなっている」としている。そのいちれいとして「これまでのシリーズ作品さくひんや、のレースゲームにしてもそうだが、まっすぐのみちをまっすぐにはしっていると、案外あんがい不安ふあんれてきてフラフラはしってしまうことがある。とく初心者しょしんしゃはそうだが、それは間違まちがっているとおもう。ハンドルにえるだけでくるまはきちんとはしるもので、そういったてん見直みなおしている」とコメントした。そういった精度せいど向上こうじょうからシミュレータとして向上こうじょうしており、「このソフトがきっかけでF1選手せんしゅむことができるかも」としている。

 くるまのAIエンジンもくわえられる予定よていで、単純たんじゅんはやいだけでなく人間にんげんらしからぬはしりはけずっていくという。収録しゅうろく車種しゃしゅは「グランツーリスモ2」の500だいえて収録しゅうろくしたいとしている。これについては、「10ばい手間てまがかかる」ということだが実現じつげんさせたいという。選択せんたく基準きじゅんとしては市販しはんしゃ、チューンドカー、ラリーカーなどをはじ多岐たきにわたるが、これまでの過去かこくるま多数たすう収録しゅうろくしていきたいという。これにはくるま誕生たんじょうにまでさかのぼっていきたい様子ようす。インタラクティブなレースゲームとしていまここで、あらためて集結しゅうけつさせることに意味いみがあるという。

 すでにネットワークについても対応たいおう発表はっぴょうされているが、山内やまうちは「グランツーリスモ4」について「くるまのテーマパークを目指めざす」とコメントし、「単純たんじゅん対戦たいせんだけでなく、そこにみんながあつまってくるテーマパークを目指めざしたいし、そういったサービスを目指めざしている」としている。今回こんかい具体ぐたいてき発表はっぴょうはなかったが、「はやはしるだけではない要素ようそまっている」としており、そういったことがネットワーク対応たいおうのキーワードとなっているようだ。

 「GT FORCE PRO」については「非常ひじょう強力きょうりょくなフォースフィードバックをす。MAXですと手首てくびいためてしまうほど。なので、単純たんじゅんにフォースフィードバックを使つかうのではなく、タイヤをえたときのちがいや、ステアリング、サスペンションのちがいを今回こんかい幅広はばひろいフォースフィードバック機能きのう表現ひょうげんしていきたい」としている。

 さらにこまかい内容ないようとしては、かべターンなど衝突しょうとつなどにかんするペナルティについて「衝突しょうとつエネルギーにかんする計算けいさんはこれまでもやっているが、くるまのグラフィックの変化へんか今回こんかいもない。これはくるま会社かいしゃとの契約けいやくによるもので、1しゃがNOといえばすべてこわすことができなくなる。ただ、かべターンはいけないなどフェアプレイも尊重そんちょうしなければならない。なので、ゲームないで、故意こいなのか偶然ぐうぜんなのか、判断はんだんさせてペナルティをしていきたいとおもう」とかたった。

 ちなみに現状げんじょう進捗しんちょくについては「65%かな?」との返答へんとうた。「E3てんでこんなに作業さぎょうすすんでいることはなかった」ということで、これまでにない順調じゅんちょう展開てんかいせているようだ。もちろん、ゲームは最後さいご調整ちょうせい時間じかんがかかるためまだまだわからないが、完成かんせいたのしみだ。

 今回こんかい山内やまうちちいさなディスプレイをゆびさし「このくるまくるまだかが10mmわっただけですぐわかりますよ」とかたってくれた。以前いぜんどこかで「グランツーリスモ3」の調整ちょうせいに「縁石えんせきげたとき、このくるまはもう1cmしずむんだよね」といったこだわりをせたというはなしいている。筆者ひっしゃにはそのちがいを体感たいかんできないのだが、制作せいさくしゃがわがそのちがいにこだわることが、わからないひとはしっても「なんとなく気持きもちいい感覚かんかくむ(山内やまうち)」ことにつながるわけだ。そのこだわりの頂点ちょうてんにある「グランツーリスモ4」の登場とうじょうたのしみにちたいとおもう。

【スクリーンショット】
「グランツーリスモ4」のロゴ。もちろんこれまでのロゴとおおきくわるようなことはない 会場かいじょうでプレイしてみた画面がめん。このまま決定けっていするかどうかは不明ふめいだが、計器けいきるい配置はいちなどはこれにじゅんずるのではないだろうか こちらはくるま後方こうほう視点してん表示ひょうじおおきくわらない。ちなみにこちらはニューヨークコース
今回こんかい公開こうかいされたアートワーク画像がぞうとく背景はいけいうつくしさは、ゲームのリアルタイム画像がぞうにおいてもこの雰囲気ふんいきおおきくそこなうものではない。また今回こんかい山内やまうちがよくくちにする「くるまのある風景ふうけい」といったコンセプトもよくあらわれている
「グランツーリスモ4」においてはじめて収録しゅうろくされる筑波つくばのサーキット。山内やまうちは「これまでにも収録しゅうろくされていなければならなかったコースだが、シミュレーション精度せいどひくすぎたため収録しゅうろく見合みあわされてきた」ときびしい意見いけん
一転いってんして壮大そうだい自然しぜんうばわれるグランドキャニオン。ラリー仕様しようくるまおお目移めうつりする。また、物理ぶつり計算けいさんエンジンが一新いっしんされたことから、くるまのコントロールを自由自在じゆうじざいおこなうことができ、それゆえにコースの道路どうろはばせまくすることができたという。山内やまうちは「ラリーらしいくるまはば再現さいげんできた」とかたった


(C) Sony Computer Entertainment Inc.
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All rights reserved.
画面がめん写真しゃしん制作せいさく途中とちゅうのものです

□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.playstation.jp/

(2003ねん5がつ15にち)

[Reported by 船津ふなつみのる]


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