2017年のPCゲームシーンを大いに盛り上げてくれた「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」。12月21日の正式サービス開始後も、その熱は冷めるところを知らず、盛り上がる一方だ。大晦日から行なわれているeスポーツイベント「RIZeST GAMER'S BASE(RGB)」では、2018年最初のeスポーツ大会としてその「PUBG」を使ったイベントを立て続けに実施したのでその模様をお届けしよう。
年明けと共に全員に配られたどん兵衛 年明けうどん。“ドン勝”と“どん兵衛”をかけているのかどうかはよくわからない 年明け最初のeスポーツイベントとなった「PUBG~2018~福男決定戦」 「Logicool G PUBG 100人ワイヤレスチャレンジ」。LANパーティーらしいイベントだ ひとつは年越しカウントダウンイベント直後に行なわれた「PUBG~2018~福男決定戦」。100名の福男(福女)希望者が指定のカスタムルームに集い、マウスコンピューターのゲーミングPC「G-Tune」やDXRACERのゲーミングチェアなど、RGB協賛各社のゲーミングアイテム30万円超相当をドン勝した人が総取りするという、新春一発目らしい豪儀なイベントである。
もうひとつはその後に行なわれた「Logicool G PUBG 100人ワイヤレスチャレンジ」。Logicool G CUPを主催しているロジクールが企画したイベントで、同社のゲーミングマウスG703を100台貸し出し、全員がワイヤレスでPCに接続し、参加しないユーザーも含めて100台超のワイヤレス接続環境でも、混線したり、遅延が発生せず、スペック通りの性能が発揮できるかどうかを実証するというLANパーティーならではのイベントだ。
「PUBG~2018~福男決定戦」は、その賞品の豪華さに色めき立つ参加者が相次ぎ、イベント開始から12時間近くが経過し、深夜12時過ぎのカスタムマッチであるにもかかわらずまたたくまに100人マッチングが成立。使用マップはErangel。
実況解説は、メインMCの岸大河氏をはじめ、「DONCUP」主催のしょぼすけ氏、「PUBG」解説者のNottin氏、「League of Legends」解説者のeyes氏という豪華な顔ぶれで行なわれた。100人キッチリ集めるため、オンラインからの参加も可としたが、大晦日「DONCUP」で4戦2勝したSCARZの主力メンバーをはじめ、会場内の「PUBG」プレーヤーの多くが参加し、RGB参加者から優勝者が現われることに期待が寄せられた。
年明け最初の100人マッチということで、破天荒なプレイが期待されたが、ドン勝で30万円超の賞品総取りというスペシャルルールが採用されたことにより、ギリギリまで動かない慎重なプレイが目立った。そもそもが地味な「PUBG」が、さらに地味になってしまったが、サークルの収縮と共に匍匐前進で慎重に歩み始める姿に、「必死すぎる!」と観戦者からツッコミが相次いだ。
正直なところ、1月1日12時過ぎは、ちょうどサーバーが混雑していたためか、観戦モードの視点は絶えず派手なラグが発生し、キャラクターやビジュアルの表示が追いついていないだけでなく、そもそもの座標が更新されず、とても観られるような内容ではなかったが、観戦者達は賞品総取りを掛けた壮絶な生き残り合戦を固唾を呑んで見守っていたのが印象的だった。
優勝したのは、最終収縮地点を崖の下という不利な位置で迎えたにも関わらず、相手の到来を予期して冷静にラストキルを決めたScriLeX選手。優勝が決まっても会場から喜びの声は挙がらず、残念ながらオンライン参加者の総取りとなったが、2018年も引き続き「PUBG」の盛り上がりを確信させてくれたそういう一戦だった。
【PUBG~2018~福男決定戦】
新年早々「PUBG」でドン勝を狙う参加者たち。慎重過ぎるプレイに会場は大盛り上がりだったが、優勝者は残念ながらオンライン参加者となった その後に行なわれた「Logicool G PUBG 100人ワイヤレスチャレンジ」は、PC利用権をレンタルした方限定とし、さらに1度マッチングに失敗して入り直したことでさらに人数がへ減って、最終的に42名でのマッチングとなった。G703の貸し出し自体は、それよりもっと多いということで、テストとしてはまずまずの状況となった。マウスパッドはLogicool Gシリーズに最適化されたG240で、これはイベント終了後、参加者にプレゼントされた。
後ろから観ているだけでは遅延の有無はわからないため、筆者も空いていたPCに座って参加してみた。日頃から公私に渡ってG903、G703、G403等のLogicool Gの無線モデルばかりを使用しているため、変化があればすぐにわかる自信があるし、ロジクールの親会社であるLogitech本社での取材(参考記事)でも、電波の影響を受けないことをG900シリーズのウリにしていたため、実際に検証したいと思っていたからだ。
果たして結果はというと、最初から最後まで常に快適に「PUBG」をプレイすることができた。結果だけ書くとわずか1行で済んでしまうが、これは凄いことだ。G900シリーズやG700シリーズは、LogitechがスポンサードするプロチームCloud 9等でもすでに実戦投入され、大会で無線環境で使用されているが、確かにこれなら使えると感じた。
【Logicool G PUBG 100人ワイヤレスチャレンジ】
参加条件が限られていたのと、深夜1時ということもあり、残念ながら100人は集まらなかったが、42台+αのG703が稼働している環境でも快適にプレイすることができた。優勝者には、POWERPLAYやG903、G703などが贈られた ロジクールは、ワイヤレスモデルの唯一の弱点であるバッテリー切れをも克服する無線充電システム「POWERPLAY」、そしてワイヤレスゲーミングキーボード「G613」も昨年リリースしており、「G933」や「G533」といったワイヤレスゲーミングヘッドセットと組み合わせることで、完全なケーブルレスゲーミングを実現している。ケーブルの取り回しや、プレイ中のつっぱりが気になっているPCゲーマーは、ぜひ一度トライしてみてはいかがだろうか。
【Logitechの比較データ(参考資料)】
ローザンヌ本社で見せてくれたワイヤレスゲーミングマウスの無線性能比較データ。G900、Manba 2015、Sensei、Ouroborosの4種類で、掲示されているデータは、左から有線、無線、無線+妨害電波。今回のチャレンジは、一番右のデータが本当かどうかを検証するもので、体感では本当だということが確認できた