【試乗 記 】ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ(FR/6AT)
- ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ(FR/6AT)
ブレない世界 観
ホイールベースを大幅 に延長
ヒミコというクルマがあることは知 っていたが、実物 を見 るのは初 めてだった。超 ロングノーズではっきりとした独立 型 のフェンダーを持 ち、グリルとヘッドランプの形状 はクラシカルだ。昨今 のトレンドや風潮 とはきっぱりと一線 を画 している。2018年 の新車 であるとはにわかには信 じられない。
時代 に真 っ向 から逆 らうフォルムでありながら中身 は最新 というのが、光岡 自動車 が作 るモデルの取 りえである。富山 県 の誇 りと志 が詰 まっている。2018年 2月 に初 のフルモデルチェンジを受 けた2代目 モデルのベースになっているのは広島 産 の「マツダ・ロードスター」。初代 ヒミコは3代目 のNC型 を基 にカスタマイズしていたが、現行 のND型 へとアップデートしたわけだ。
ベース車 が変 わっても、デザインの方向 性 はブレなかった。正直 にいって、パッと見 では初代 と区別 がつかない。ロードスターはNC型 とND型 でまったく違 うフォルムだが、光岡 の手 が加 わるとオリジナルの形 は完全 に隠 されてしまう。ロードスターのモデルチェンジではサイズダウンが話題 となった。ND型 はNC型 と比 べて全長 が105mm短 くなっている。それに伴 ってヒミコも全長 を短縮 しているが、先代 との差 はわずか5mm。ロードスターが小 さくなっても、ヒミコはあくまでわが道 を行 く。結果 としてベース車 との差 が大 きくなり、新型 ヒミコはロードスターよりも665mm長 いのだ。
前後 のオーバーハングを延長 しただけではない。ホイールベースも大幅 に延長 している。ロードスターの2310mmに対 し、プラス600mmの2910mmという長大 さだ。あとちょっとで「メルセデス・ベンツSクラス」の3035mmが見 えてくる数字 である。光岡 の美学 を貫 くため、大 がかりな改造 を敢行 していることがわかる。ガワだけ取 っ換 えたハリボテではない。
ベース
エンジンの前 には広大 な空間 が
パワートレインは、ロードスターのものをそのまま使 っている。ボンネットを開 けると、エンジンには「SKYACTIV(スカイアクティブ)」の文字 が誇 らしげに輝 いていた。ただ、エンジンルームの風景 はかなり異 なる。まず、ボンネットを引 き上 げるのに強大 な力 が必要 であることに驚 いた。FRP(繊維 強化 プラスチック)だから軽 いだろうと思 ったのは浅 はかの極 みである。軽量 素材 とはいっても、これだけ長 いとずっしりと重 い。もし鉄 で作 っていたら、ダンパーなしで持 ち上 げるのは困難 だろう。
エンジンはキャビン寄 りに設置 されているから、前 には広大 な空間 が残 る。クラッシャブルゾーンとしては過剰 な広 さだ。特 に補 機 類 が置 かれているわけではなく、エア導入 口 があるだけ。こういうプロポーションのクルマには直 6エンジンが搭載 されるイメージがあるが、直 8だって入 りそうである。
エンジンルームのちょうど真 ん中 あたりの左右 に、ストラットタワーの取 り付 け部 らしきものがあるが、これはロードスターの名残 だった。実際 にサスペンションが取 り付 けられているのは、これよりずっと前 の方 で、2つの間 の距離 がホイールベースの延長 分 ということになる。エンジンの脇 には、恐 ろしく長 いステアリングシャフトが見 えた。
メーターパネルやモニター、ドアトリムのしつらえなどはロードスターのものである。慣 れ親 しんでいるはずなのに、運転 席 からの眺 めに違和感 がある。フロントウィンドウの先 には、とてつもない長 さのノーズが伸 びているのだ。先端 のグリルバッジははるか彼方 (かなた)にあり、左右 にはフェンダーの豊 かなふくらみが見 える。峰 がそびえているおかげで、車両 感覚 をつかむのに思 ったほど苦労 はなかった。モーガンとかケータハムなどのブリティッシュ・スポーツカーに乗 っている気分 である。
走 っている時 は、フェンダーの見 え方 がドライブシミュレーターっぽい。ステアリングを切 ると、目 の前 の風景 が不自然 な動 きをする。普段 クルマに乗 っている時 の眺 めと違 いすぎて、現実 感 が乏 しいのだ。日常 空間 から飛 び出 した気分 を味 わえるのは間違 いない。
エンジンはキャビン
エンジンルームのちょうど
メーターパネルやモニター、ドアトリムのしつらえなどはロードスターのものである。
前後 重量 配分 48:52を実現
ロングノーズのフォルムは、デザイン
「
もう1つ
邪馬台国 は富山 にあった!?
ロードスターに
「タイトルは『
クルマの
(
テスト車 のデータ
ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ
ボディーサイズ:全長 ×全幅 ×全高 =4580×1740×1235mm
ホイールベース:2910mm
車 重 :1160kg
駆動 方式 :FR
エンジン:1.5リッター直 4 DOHC 16バルブ
トランスミッション:6段 AT
最高 出力 :131ps(96kW)/7000rpm
最大 トルク:150Nm(15.3kgm)/4800rpm
タイヤ:(前 )195/50R16 84V/(後 )195/50R16 84V(ブリヂストン・ポテンザRE-71R)
燃費 :--km/リッター
価格 :598万 3200円 /テスト車 =699万 4296円
オプション装備 :ボディーカラー<パッションレッドメタリック>(10万 8000円 )/七宝焼 グリルバッジ(1万 6200円 )/weds製 ホイール+ブリヂストン・ポテンザRE-71R<専用 ナットカラー>(26万 2440円 )/DAMD製 ステアリング<アルカンターラ>(6万 9120円 )/アルカンターラシート<運転 席 /助手 席 セット>(35万 6400円 )/ボディー同色 ドアトリムカバー(6万 8040円 ) 以下 、販売 店 オプション デコレーションパネル<アルカンターラ>(3万 4344円 )/センターコンソールリッド<アルカンターラ>(1万 8792円 )/ドアトリム<アルカンターラ>(4万 7952円 )/パーキングブレーキブーツ<アルカンターラ>(1万 4904円 )/シフトブーツ<アルカンターラ>(1万 4904円 )
テスト車 の年 式 :2017年 型
テスト開始 時 の走行 距離 :2565km
テスト形態 :ロードインプレッション
走行 状態 :市街地 (1)/高速 道路 (8)/山岳 路 (1)
テスト距離 :268.8km
使用 燃料 :21.5リッター(ハイオクガソリン)
参考 燃費 :12.5km/リッター(満 タン法 )/12.5km/リッター(車載 燃費 計 計測 値 )
ボディーサイズ:
ホイールベース:2910mm
エンジン:1.5リッター
トランスミッション:6
タイヤ:(
オプション
テスト
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