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【試乗記】ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ(FR/6AT) | クルマ情報サイトーGAZOO.com

試乗しじょう】ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ(FR/6AT)

【試乗記】ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ(FR/6AT)
ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ(FR/6AT)

ブレない世界せかいかん

尋常じんじょうではないながさのフロントフードと、それに沿って配置はいちされるびやかなフロントフェンダー。独立独歩どくりつどっぽのデザインをつらぬく「ミツオカ・ヒミコ」が2代目だいめへと進化しんかした。富山とやまちいさな自動車じどうしゃメーカーがおくす、“最新さいしんモデル”の出来栄できばえは!?

ホイールベースを大幅おおはば延長えんちょう

新型「ミツオカ・ヒミコ」が発売されたのは、2018年2月のこと。光岡自動車の創立50周年を記念した特別なニューモデルなのだ。
新型しんがた「ミツオカ・ヒミコ」が発売はつばいされたのは、2018ねん2がつのこと。光岡みつおか自動車じどうしゃ創立そうりつ50周年しゅうねん記念きねんした特別とくべつなニューモデルなのだ。
「ヒミコ」のアイコンである、丸目のヘッドランプや大きなフロントグリルといった意匠は先代を踏襲。より抑揚のつけられたフロントフェンダーが、新型のシルエットを特徴づけている。
「ヒミコ」のアイコンである、まるのヘッドランプやおおきなフロントグリルといった意匠いしょう先代せんだい踏襲とうしゅう。より抑揚よくようのつけられたフロントフェンダーが、新型しんがたのシルエットを特徴とくちょうづけている。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4580mm×1740mm×1235mm。ベースとなった「マツダ・ロードスター」よりも665mm長く、5mm幅広くなっている(高さは同じ)。ホイールベースはロードスターよりも600mm長い2910mm。
ボディーサイズは全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう=4580mm×1740mm×1235mm。ベースとなった「マツダ・ロードスター」よりも665mmながく、5mm幅広はばひろくなっている(たかさはおなじ)。ホイールベースはロードスターよりも600mmながい2910mm。
「ヒミコ」のリアビュー。往年のビンテージカーの外付けトランクをイメージしたという、立体的な形状のトランクリッドを特徴とする。
「ヒミコ」のリアビュー。往年おうねんのビンテージカーのそとけトランクをイメージしたという、立体りったいてき形状けいじょうのトランクリッドを特徴とくちょうとする。
ヒミコというクルマがあることはっていたが、実物じつぶつるのははじめてだった。ちょうロングノーズではっきりとした独立どくりつがたのフェンダーをち、グリルとヘッドランプの形状けいじょうはクラシカルだ。昨今さっこんのトレンドや風潮ふうちょうとはきっぱりと一線いっせんかくしている。2018ねん新車しんしゃであるとはにわかにはしんじられない。

時代じだいこうからさからうフォルムでありながら中身なかみ最新さいしんというのが、光岡みつおか自動車じどうしゃつくるモデルのりえである。富山とやまけんほこりとこころざしまっている。2018ねん2がつはつのフルモデルチェンジをけた2代目だいめモデルのベースになっているのは広島ひろしまさんの「マツダ・ロードスター」。初代しょだいヒミコは3代目だいめのNCがたもとにカスタマイズしていたが、現行げんこうのNDがたへとアップデートしたわけだ。

ベースしゃわっても、デザインの方向ほうこうせいはブレなかった。正直しょうじきにいって、パッとでは初代しょだい区別くべつがつかない。ロードスターはNCがたとNDがたでまったくちがうフォルムだが、光岡みつおかくわわるとオリジナルのかたち完全かんぜんかくされてしまう。ロードスターのモデルチェンジではサイズダウンが話題わだいとなった。NDがたはNCがたくらべて全長ぜんちょうが105mmみじかくなっている。それにともなってヒミコも全長ぜんちょう短縮たんしゅくしているが、先代せんだいとのはわずか5mm。ロードスターがちいさくなっても、ヒミコはあくまでわがみちく。結果けっかとしてベースしゃとのおおきくなり、新型しんがたヒミコはロードスターよりも665mmながいのだ。

前後ぜんごのオーバーハングを延長えんちょうしただけではない。ホイールベースも大幅おおはば延長えんちょうしている。ロードスターの2310mmにたいし、プラス600mmの2910mmという長大ちょうだいさだ。あとちょっとで「メルセデス・ベンツSクラス」の3035mmがえてくる数字すうじである。光岡みつおか美学びがくつらぬくため、おおがかりな改造かいぞう敢行かんこうしていることがわかる。ガワだけえたハリボテではない。

新型「ミツオカ・ヒミコ」が発売されたのは、2018年2月のこと。光岡自動車の創立50周年を記念した特別なニューモデルなのだ。
新型しんがた「ミツオカ・ヒミコ」が発売はつばいされたのは、2018ねん2がつのこと。光岡みつおか自動車じどうしゃ創立そうりつ50周年しゅうねん記念きねんした特別とくべつなニューモデルなのだ。
「ヒミコ」のアイコンである、丸目のヘッドランプや大きなフロントグリルといった意匠は先代を踏襲。より抑揚のつけられたフロントフェンダーが、新型のシルエットを特徴づけている。
「ヒミコ」のアイコンである、まるのヘッドランプやおおきなフロントグリルといった意匠いしょう先代せんだい踏襲とうしゅう。より抑揚よくようのつけられたフロントフェンダーが、新型しんがたのシルエットを特徴とくちょうづけている。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4580mm×1740mm×1235mm。ベースとなった「マツダ・ロードスター」よりも665mm長く、5mm幅広くなっている(高さは同じ)。ホイールベースはロードスターよりも600mm長い2910mm。
ボディーサイズは全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう=4580mm×1740mm×1235mm。ベースとなった「マツダ・ロードスター」よりも665mmながく、5mm幅広はばひろくなっている(たかさはおなじ)。ホイールベースはロードスターよりも600mmながい2910mm。
「ヒミコ」のリアビュー。往年のビンテージカーの外付けトランクをイメージしたという、立体的な形状のトランクリッドを特徴とする。
「ヒミコ」のリアビュー。往年おうねんのビンテージカーのそとけトランクをイメージしたという、立体りったいてき形状けいじょうのトランクリッドを特徴とくちょうとする。

エンジンのまえには広大こうだい空間くうかん

ひと月の生産可能台数がわずか3台とされる新型「ヒミコ」。広報活動用車両の台数も限られているため、今回は東京・世田谷にあるディーラーの展示車両を借用してテストした。まさに“虎の子”の一台である。
ひとがつ生産せいさん可能かのう台数だいすうがわずか3だいとされる新型しんがた「ヒミコ」。広報こうほう活動かつどうよう車両しゃりょう台数だいすうかぎられているため、今回こんかい東京とうきょう世田谷せたがやにあるディーラーの展示てんじ車両しゃりょう借用しゃくようしてテストした。まさに“とら”のいちだいである。
エンジンルームの内部はご覧の通りで、キャビンに寄せて設置される1.5リッター直4エンジンが、極端に小さく見えてしまう。これなら“直8”でも入るだろう。
エンジンルームの内部ないぶはごらんとおりで、キャビンにせて設置せっちされる1.5リッターじき4エンジンが、極端きょくたんちいさくえてしまう。これなら“ちょく8”でもはいるだろう。
weds製のアルミホイールと「ブリヂストン・ポテンザRE-71R」タイヤはオプション装備。タイヤサイズはベースの「ロードスター」と同じ195/50R16。
wedsせいのアルミホイールと「ブリヂストン・ポテンザRE-71R」タイヤはオプション装備そうび。タイヤサイズはベースの「ロードスター」とおなじ195/50R16。
ラゲッジルームの容量は公表されていないが、全体のつくりは「ロードスター」(容量130リッター)と同様。機内持ち込み可能なサイズのキャリーケースであれば、2つくらいは入りそうだ。
ラゲッジルームの容量ようりょう公表こうひょうされていないが、全体ぜんたいのつくりは「ロードスター」(容量ようりょう130リッター)と同様どうよう機内きない可能かのうなサイズのキャリーケースであれば、2つくらいははいりそうだ。
パワートレインは、ロードスターのものをそのまま使つかっている。ボンネットをけると、エンジンには「SKYACTIV(スカイアクティブ)」の文字もじほこらしげにかがやいていた。ただ、エンジンルームの風景ふうけいはかなりことなる。まず、ボンネットをげるのに強大きょうだいちから必要ひつようであることにおどろいた。FRP(繊維せんい強化きょうかプラスチック)だからけいいだろうとおもったのはあさはかのきわみである。軽量けいりょう素材そざいとはいっても、これだけながいとずっしりとおもい。もしてつつくっていたら、ダンパーなしでげるのは困難こんなんだろう。

エンジンはキャビンりに設置せっちされているから、まえには広大こうだい空間くうかんのこる。クラッシャブルゾーンとしては過剰かじょうひろさだ。とくるいかれているわけではなく、エア導入どうにゅうこうがあるだけ。こういうプロポーションのクルマにはちょく6エンジンが搭載とうさいされるイメージがあるが、ちょく8だってはいりそうである。

エンジンルームのちょうどなかあたりの左右さゆうに、ストラットタワーのらしきものがあるが、これはロードスターの名残なごりだった。実際じっさいにサスペンションがけられているのは、これよりずっとまえほうで、2つのあいだ距離きょりがホイールベースの延長えんちょうぶんということになる。エンジンのわきには、おそろしくながいステアリングシャフトがえた。

メーターパネルやモニター、ドアトリムのしつらえなどはロードスターのものである。したしんでいるはずなのに、運転うんてんせきからのながめに違和感いわかんがある。フロントウィンドウのさきには、とてつもないながさのノーズがびているのだ。先端せんたんのグリルバッジははるか彼方かなた(かなた)にあり、左右さゆうにはフェンダーのゆたかなふくらみがえる。みねがそびえているおかげで、車両しゃりょう感覚かんかくをつかむのにおもったほど苦労くろうはなかった。モーガンとかケータハムなどのブリティッシュ・スポーツカーにっている気分きぶんである。

はしっているときは、フェンダーのかたがドライブシミュレーターっぽい。ステアリングをると、まえ風景ふうけい不自然ふしぜんうごきをする。普段ふだんクルマにっているときながめとちがいすぎて、現実げんじつかんとぼしいのだ。日常にちじょう空間くうかんからした気分きぶんあじわえるのは間違まちがいない。

ひと月の生産可能台数がわずか3台とされる新型「ヒミコ」。広報活動用車両の台数も限られているため、今回は東京・世田谷にあるディーラーの展示車両を借用してテストした。まさに“虎の子”の一台である。
ひとがつ生産せいさん可能かのう台数だいすうがわずか3だいとされる新型しんがた「ヒミコ」。広報こうほう活動かつどうよう車両しゃりょう台数だいすうかぎられているため、今回こんかい東京とうきょう世田谷せたがやにあるディーラーの展示てんじ車両しゃりょう借用しゃくようしてテストした。まさに“とら”のいちだいである。
エンジンルームの内部はご覧の通りで、キャビンに寄せて設置される1.5リッター直4エンジンが、極端に小さく見えてしまう。これなら“直8”でも入るだろう。
エンジンルームの内部ないぶはごらんとおりで、キャビンにせて設置せっちされる1.5リッターじき4エンジンが、極端きょくたんちいさくえてしまう。これなら“ちょく8”でもはいるだろう。
weds製のアルミホイールと「ブリヂストン・ポテンザRE-71R」タイヤはオプション装備。タイヤサイズはベースの「ロードスター」と同じ195/50R16。
wedsせいのアルミホイールと「ブリヂストン・ポテンザRE-71R」タイヤはオプション装備そうび。タイヤサイズはベースの「ロードスター」とおなじ195/50R16。
ラゲッジルームの容量は公表されていないが、全体のつくりは「ロードスター」(容量130リッター)と同様。機内持ち込み可能なサイズのキャリーケースであれば、2つくらいは入りそうだ。
ラゲッジルームの容量ようりょう公表こうひょうされていないが、全体ぜんたいのつくりは「ロードスター」(容量ようりょう130リッター)と同様どうよう機内きない可能かのうなサイズのキャリーケースであれば、2つくらいははいりそうだ。

前後ぜんご重量じゅうりょう配分はいぶん48:52を実現じつげん

フロントフェンダーを後ろから眺める。タイヤの後ろの部分を翼断面形状とすることで、高速走行時に発生するダウンフォースを増加させたという。
フロントフェンダーをうしろからながめる。タイヤのうしろの部分ぶぶんつばさ断面だんめん形状けいじょうとすることで、高速こうそく走行そうこう発生はっせいするダウンフォースを増加ぞうかさせたという。
インテリアの基本的なつくりは「ロードスター」と変わらない。ステアリングのホーンボタンには、「MITSUOKA」ロゴとエンブレムが備わる。
インテリアの基本きほんてきなつくりは「ロードスター」とわらない。ステアリングのホーンボタンには、「MITSUOKA」ロゴとエンブレムがそなわる。
ベースとなった「ロードスターSレザーパッケージ」には標準で本革シートが装着されるのだが、テスト車はオプションのアルカンターラシートに換装されていた。
ベースとなった「ロードスターSレザーパッケージ」には標準ひょうじゅんほんかわシートが装着そうちゃくされるのだが、テストしゃはオプションのアルカンターラシートにかわそうされていた。
パーキングブレーキブーツに備わる「ALCANTARA(アルカンターラ)」のロゴ。このほかテスト車には、センターコンソールリッドやシフトブーツ、インストゥルメントパネルなどにもアルカンターラ素材(オプション)が用いられていた。
パーキングブレーキブーツにそなわる「ALCANTARA(アルカンターラ)」のロゴ。このほかテストしゃには、センターコンソールリッドやシフトブーツ、インストゥルメントパネルなどにもアルカンターラ素材そざい(オプション)がもちいられていた。
っているとブリティッシュかんがあるのだが、エクステリアにはアメリカンなイメージもじっている。スパルタンというよりは、エレガントとゴージャスを志向しこうしている印象いんしょうだ。いろいろな要素ようそがちりばめられていて、それぞれが主張しゅちょうする。オーケストラがハーモニーをかなでるというよりは、ノイズミュージックのようにバッティングしている。祝祭しゅくさいてきともいえるし、カオスという表現ひょうげん可能かのうだ。リアの形状けいじょうは「ビュート」とも似通にかよっていて、これが光岡みつおかりゅうなのだろう。

ロングノーズのフォルムは、デザインじょう要請ようせいだけで採用さいようされたわけではないらしい。前後ぜんご重量じゅうりょう配分はいぶん見直みなおし、48:52という優秀ゆうしゅう比率ひりつている。さらに、フロントアンダーカバーとフェンダーサイドパネル内部ないぶつばさ断面だんめん形状けいじょうにすることで、強大きょうだいなダウンフォースを発生はっせいさせているという。

飛躍ひやくてき操縦そうじゅう安定あんていせいたかめた」と説明せつめいされているが、残念ざんねんなことに効果こうか体感たいかんすることはできなかった。高速こうそく走行そうこう不安定ふあんていになるような事態じたいにはおちいらなかったから、ホイールベース延長えんちょうわせてサスペンションを注意深ちゅういぶか設定せっていなおしてはいるのだろう。ただ、段差だんさえたときにフロアがブルブルとふるえるのには面食めんくらった。ドシンバタンとかず、雅趣がしゅんだ外観がいかん似合にあわぬあらっぽい心地ごこちである。

もう1つになったのが、最近さいきんではめずらしいステアリングフィールだ。すこっただけでは手応てごたえをかんじず、実際じっさいノーズがきをはじめるのはある程度ていど角度かくどえてからだった。反応はんのう不確ふたしかで、おもった方向ほうこうにクルマがうごくという確信かくしんてない。コーナーでトリッキーなうごきをするような危険きけんかんじることはなかったが、本気ほんきでワインディングロードをめるためのクルマではないようだ。

フロントフェンダーを後ろから眺める。タイヤの後ろの部分を翼断面形状とすることで、高速走行時に発生するダウンフォースを増加させたという。
フロントフェンダーをうしろからながめる。タイヤのうしろの部分ぶぶんつばさ断面だんめん形状けいじょうとすることで、高速こうそく走行そうこう発生はっせいするダウンフォースを増加ぞうかさせたという。
インテリアの基本的なつくりは「ロードスター」と変わらない。ステアリングのホーンボタンには、「MITSUOKA」ロゴとエンブレムが備わる。
インテリアの基本きほんてきなつくりは「ロードスター」とわらない。ステアリングのホーンボタンには、「MITSUOKA」ロゴとエンブレムがそなわる。
ベースとなった「ロードスターSレザーパッケージ」には標準で本革シートが装着されるのだが、テスト車はオプションのアルカンターラシートに換装されていた。
ベースとなった「ロードスターSレザーパッケージ」には標準ひょうじゅんほんかわシートが装着そうちゃくされるのだが、テストしゃはオプションのアルカンターラシートにかわそうされていた。
パーキングブレーキブーツに備わる「ALCANTARA(アルカンターラ)」のロゴ。このほかテスト車には、センターコンソールリッドやシフトブーツ、インストゥルメントパネルなどにもアルカンターラ素材(オプション)が用いられていた。
パーキングブレーキブーツにそなわる「ALCANTARA(アルカンターラ)」のロゴ。このほかテストしゃには、センターコンソールリッドやシフトブーツ、インストゥルメントパネルなどにもアルカンターラ素材そざい(オプション)がもちいられていた。

邪馬台国やまたいこく富山とやまにあった!?

大胆なカスタマイズを施しても、安全装備を軽視しないのがミツオカ流。ベース車と同じく「ヒミコ」にも、車線逸脱警報やブラインドスポットモニタリングなどが備わる。
大胆だいたんなカスタマイズをほどこしても、安全あんぜん装備そうび軽視けいししないのがミツオカりゅう。ベースしゃおなじく「ヒミコ」にも、車線しゃせん逸脱いつだつ警報けいほうやブラインドスポットモニタリングなどがそなわる。
トランスミッションは6段ATと6段MTから選択可能。価格はATの方が12万9600円高い。
トランスミッションは6だんATと6だんMTから選択せんたく可能かのう価格かかくはATのほうが12まん9600えんたかい。
フロントエンドに備わる七宝焼のエンブレムは、お値段1万6200円のオプション装備。
フロントエンドにそなわる七宝焼しっぽうやきのエンブレムは、お値段ねだん1まん6200えんのオプション装備そうび
ウインドスクリーン越しにフロントフェンダーの峰がよく見える。ボディーの見た目から受ける印象とは裏腹に、前方の見切りが良く運転しやすいクルマだ。
ウインドスクリーンしにフロントフェンダーのみねがよくえる。ボディーのからける印象いんしょうとは裏腹うらはらに、前方ぜんぽう見切みきりが運転うんてんしやすいクルマだ。
バックカメラを備えているので、後ろ向き駐車でも心配御無用。
バックカメラをそなえているので、うし駐車ちゅうしゃでも心配しんぱい無用むよう
試乗しじょうしたのはATモデルだったが、MTをえらぶこともできる。仕様しようはベースしゃじゅんじているので、試乗しじょうした「Sレザーパッケージ」はロードスターのラインナップにあるグレードなのだ。そのうえに、光岡みつおか独自どくじのオプションである七宝焼しっぽうやきグリルバッジやアルカンターラシートなどがくわえられていた。ボディーカラーの「パッションレッドメタリック」は、本家ほんけの「ソウルレッドクリスタルメタリック」とはことなる色調しきちょうである。

ロードスターにくらべると価格かかく相当そうとうたかいが、スタイルと雰囲気ふんいき唯一ゆいいつ無二むにのものだ。世界せかいかん共有きょうゆうしているのであれば、どうしてもれたくなるだろう。中古ちゅうこしゃんで改造かいぞう依頼いらいすることもできるそうなので、ロードスターのオーナーが気分きぶんえたくなったとき選択肢せんたくしにもなる。くるまじゅう増加ぞうかしたことでパワーが不足ふそく気味ぎみだとかんがえれば、「アバルト124スパイダー」をベースにすることもできるかもしれない。本気ほんきちょく8エンジンを搭載とうさいしようとかんがえるチャレンジャーはあらわれるだろうか。

以前いぜんビュートにったとき試乗しじょうタイトルは、「富山とやまけんつづけ!」だった。けんからもあらたなパイオニアがあらわれることを期待きたいしたのだが、いまのところフォロワーは皆無かいむ富山とやまから卑弥呼ひみこつクルマをされたのでは、邪馬台国やまたいこく(やまたいこく)が存在そんざいした可能かのうせいたかいとされる九州きゅうしゅう畿内きない立場たちばがない。

「タイトルは『邪馬台国やまたいこく富山とやませつ』できましょう!」と編集へんしゅうF青年せいねんははしゃいでいたが、無邪気むじゃきにそだね~とはかえせない。邪馬台国やまたいこく富山とやまにあったなんてはなしがあるはずもない……とおもったら、あった。邪馬台国やまたいこく鯖江さばえせつである。中国ちゅうごく歴史れきししょこころざし(ぎし)倭人わじんでん』に<よこしまだい>といてあるのは<よこしまいち>の誤記ごきで、そのジャバイという発音はつおんがなまってサバエになったというのだ。邪馬台国やまたいこく近隣きんりんにあるとされる<ひゃくささえこく>はシハクキとかイハキなどとまれてきたが、本当ほんとうはスーバイジーであり、これがサバエになったというべつせつもある。青森あおもりけんにはキリストのはかがあることだし、解釈かいしゃく自由じゆうなのだ。

クルマのたのしみも自由じゆうであっていい。光岡みつおか提供ていきょうするモデルは主流しゅりゅうにはなりないが、クルマ文化ぶんかはばひろげていることはたしかだろう。「鬼道きどうつかのうしゅうまどわす」とされた卑弥呼ひみこのように、ヒミコもめられた大衆たいしゅう欲望よくぼうめる存在そんざいなのだ。

ぶん鈴木すずき真人まさと写真しゃしん向後こうご一宏かずひろ編集へんしゅう藤沢ふじさわ まさる

大胆なカスタマイズを施しても、安全装備を軽視しないのがミツオカ流。ベース車と同じく「ヒミコ」にも、車線逸脱警報やブラインドスポットモニタリングなどが備わる。
大胆だいたんなカスタマイズをほどこしても、安全あんぜん装備そうび軽視けいししないのがミツオカりゅう。ベースしゃおなじく「ヒミコ」にも、車線しゃせん逸脱いつだつ警報けいほうやブラインドスポットモニタリングなどがそなわる。
トランスミッションは6段ATと6段MTから選択可能。価格はATの方が12万9600円高い。
トランスミッションは6だんATと6だんMTから選択せんたく可能かのう価格かかくはATのほうが12まん9600えんたかい。
フロントエンドに備わる七宝焼のエンブレムは、お値段1万6200円のオプション装備。
フロントエンドにそなわる七宝焼しっぽうやきのエンブレムは、お値段ねだん1まん6200えんのオプション装備そうび
ウインドスクリーン越しにフロントフェンダーの峰がよく見える。ボディーの見た目から受ける印象とは裏腹に、前方の見切りが良く運転しやすいクルマだ。
ウインドスクリーンしにフロントフェンダーのみねがよくえる。ボディーのからける印象いんしょうとは裏腹うらはらに、前方ぜんぽう見切みきりが運転うんてんしやすいクルマだ。
バックカメラを備えているので、後ろ向き駐車でも心配御無用。
バックカメラをそなえているので、うし駐車ちゅうしゃでも心配しんぱい無用むよう

テストしゃのデータ

ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ
ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ
【試乗記】ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ(FR/6AT)
ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ

ボディーサイズ:全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう=4580×1740×1235mm
ホイールベース:2910mm
くるまじゅう:1160kg
駆動くどう方式ほうしき:FR
エンジン:1.5リッターじき4 DOHC 16バルブ
トランスミッション:6だんAT
最高さいこう出力しゅつりょく:131ps(96kW)/7000rpm
最大さいだいトルク:150Nm(15.3kgm)/4800rpm
タイヤ:(まえ)195/50R16 84V/()195/50R16 84V(ブリヂストン・ポテンザRE-71R)
燃費ねんぴ:--km/リッター
価格かかく:598まん3200えん/テストしゃ=699まん4296えん
オプション装備そうび:ボディーカラー<パッションレッドメタリック>(10まん8000えん)/七宝焼しっぽうやきグリルバッジ(1まん6200えん)/wedsせいホイール+ブリヂストン・ポテンザRE-71R<専用せんようナットカラー>(26まん2440えん)/DAMDせいステアリング<アルカンターラ>(6まん9120えん)/アルカンターラシート<運転うんてんせき助手じょしゅせきセット>(35まん6400えん)/ボディー同色どうしょくドアトリムカバー(6まん8040えん) 以下いか販売はんばいてんオプション デコレーションパネル<アルカンターラ>(3まん4344えん)/センターコンソールリッド<アルカンターラ>(1まん8792えん)/ドアトリム<アルカンターラ>(4まん7952えん)/パーキングブレーキブーツ<アルカンターラ>(1まん4904えん)/シフトブーツ<アルカンターラ>(1まん4904えん

テストしゃとししき:2017ねんがた
テスト開始かいし走行そうこう距離きょり:2565km
テスト形態けいたい:ロードインプレッション
走行そうこう状態じょうたい市街地しがいち(1)/高速こうそく道路どうろ(8)/山岳さんがく(1)
テスト距離きょり:268.8km
使用しよう燃料ねんりょう:21.5リッター(ハイオクガソリン)
参考さんこう燃費ねんぴ:12.5km/リッター(まんタンほう)/12.5km/リッター(車載しゃさい燃費ねんぴけい計測けいそく

ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ
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【試乗記】ミツオカ・ヒミコSレザーパッケージ(FR/6AT)

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