ハードな運動を4分×週2回行うだけ!
タバタトレーニングは、運動の形でいうと「高強度・短時間・間欠的トレーニング」です。運動の種類や動きなどの決まりはなく、道具を使っても使わなくてもできるので、自分に合ったやり方で気軽に取り組めます。
より具体的にいうと、20秒の高強度・短時間運動を、10秒の休息を挟みつつ、6~8回ほど行って疲労困憊に至る。これを週2回行うだけです。
運動を8回行ったときの合計時間を計算すると、わずか230秒。つまり3分50秒という短時間で完結します。
たった4分足らずで、有酸素性トレーニングと無酸素性トレーニングを同時に行えて、なおかつ、どちらも最大の効果が得られるトレーニング方法、それがタバタトレーニングなのです。
これだけのシンプルなトレーニングで最大効果が得られる大きな理由は、疲労困憊に至るほどの「高強度」である点です。
タバタトレーニングでいう高強度は、「最大酸素摂取量の170%の強度」に当たります。酸素摂取量とは、1分間当たり、体重1kg当たりに摂取できる酸素量(mL)のことで、その最大値が最大酸素摂取量です。
体を動かすためのエネルギーをつくるには、基本的に酸素が必要ですが、これはどれだけ酸素を取り込んで消費できるかを測るうえで重要な数値で、通常、持久力は最大酸素摂取量で評価されます。
一般的な有酸素性トレーニングの強度は、最大酸素摂取量の50~70%といわれているので、タバタトレーニングはその3倍くらい強度が高い、つまり「高強度」なのです。
では、最大酸素摂取量の170%の強度とは、具体的にどれくらいでしょうか。これは、休息を入れずに続けて運動した場合、50秒程度で疲労困憊に至る強度、ということができます。
つまり、1分も続けられないほどハードな運動強度なのです。