2023年 ねん 06月 がつ 23日 にち 14時 じ 00分 ふん
ソフトウェア
Red HatがRHELソースコードの一般 いっぱん 公開 こうかい をやめて顧客 こきゃく 限定 げんてい に、自由 じゆう ソフトウェアの原則 げんそく を軸 じく にしてきたLinux関係 かんけい 者 しゃ たちから猛 もう 批判 ひはん を受 う ける
企業 きぎょう 向 む けに「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」というLinuxディストリビューションを提供 ていきょう しているRed Hatが、これまで一般 いっぱん 公開 こうかい してきたRHELのソースコードの配布 はいふ を顧客 こきゃく 限定 げんてい にすると発表 はっぴょう しました。この発表 はっぴょう に対 たい して、自由 じゆう ソフトウェアの理念 りねん を持 も つ開発 かいはつ 者 しゃ たちが批判 ひはん の声 こえ を上 あ げています。
Furthering the evolution of CentOS Stream
https://www.redhat.com/en/blog/furthering-evolution-centos-stream
自由 じゆう ソフトウェア とは下記 かき の4つの「自由 じゆう 」を持 も つソフトウェアのこと。
・どんな目的 もくてき に対 たい しても、プログラムを望 のぞ むままに実行 じっこう する自由 じゆう
・プログラムがどのように動作 どうさ しているか研究 けんきゅう し、必要 ひつよう に応 おう じて改造 かいぞう する自由 じゆう
・ほかの人 ひと を助 たす けられるよう、コピーを再 さい 配布 はいふ する自由 じゆう
・改変 かいへん した版 はん を他 た に配布 はいふ する自由 じゆう
こうした自由 じゆう ソフトウェアを広 ひろ めるためのプロジェクトが1983年 ねん に始 はじ まったGNU で、GNUでは自由 じゆう ソフトウェアだけで構成 こうせい されたUnix互換 ごかん システムを作成 さくせい するのが目標 もくひょう とされました。GNUが作成 さくせい したソフトウェアの自由 じゆう を守 まも るためのライセンスが「GPL 」で、GPLにはバイナリとともにソースコードを頒布 はんぷ しなければいけない規定 きてい や、GPLライセンスで提供 ていきょう されたプログラムを改変 かいへん して頒布 はんぷ する際 さい にもGPLライセンスを適用 てきよう しなければいけない規定 きてい があります。
GNUプロジェクトからはCのコンパイラ「GCC」やライブラリ「glibc」など、多数 たすう のソフトウェアが登場 とうじょう してプログラミング環境 かんきょう を改善 かいぜん していきましたが、OSの根幹 こんかん となるカーネルの開発 かいはつ が難航 なんこう していました。その欠 か けたピースを埋 う めたのが「Linux」です。Linuxカーネル自体 じたい が自由 じゆう ソフトウェアとしてGPLで配布 はいふ されているのに加 くわ えて、実際 じっさい にOSとして利用 りよう するのに必要 ひつよう なソフトウェアをGNUから輸入 ゆにゅう し、GNUとLinuxは一体 いったい となって普及 ふきゅう していきました。
使用 しよう 用途 ようと に応 おう じて必要 ひつよう なソフトウェアをLinuxカーネル上 じょう に構築 こうちく し、一般 いっぱん ユーザーがすぐに使 つか える状態 じょうたい にしたものをディストリビューションと呼 よ び、今回 こんかい 批判 ひはん の対象 たいしょう になった「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」もディストリビューションの一 ひと つです。
自由 じゆう ソフトウェアの定義 ていぎ は無償 むしょう ・有償 ゆうしょう を問 と わず、自由 じゆう ソフトウェアを利用 りよう して商売 しょうばい を行 おこな うこともまた自由 じゆう とされています。Red HatはこれまでRHELディストリビューションの保守 ほしゅ ・サポート業務 ぎょうむ を企業 きぎょう に提供 ていきょう することで利益 りえき を得 え つつ、Linuxカーネルの開発 かいはつ に貢献 こうけん したり、生 う み出 だ されたRHELのコードを一般 いっぱん 公開 こうかい したりすることでコミュニティに貢献 こうけん してきました。
しかしRed Hatは2023年 ねん 6月 がつ 22日 にち のブログ投稿 とうこう で、RHELのコードの公開 こうかい を契約 けいやく している企業 きぎょう 限定 げんてい にすると発表 はっぴょう 。GPLでの制限 せいげん は「実際 じっさい にバイナリを利用 りよう しているユーザーがソースコードにアクセスできればOK」なのでライセンス違反 いはん にはなりませんが、自由 じゆう ソフトウェアの理念 りねん に逆 さか らう決定 けってい に多数 たすう の開発 かいはつ 者 しゃ から批判 ひはん が集 あつ まっています。
Red Hatは開発 かいはつ 者 しゃ 向 む けにRHELを無償 むしょう で利用 りよう できる条件 じょうけん を整 ととの えて いますが、Linux向 む けソフトウェアを開発 かいはつ している人 ひと の中 なか には「デベロッパーサブスクリプションへの申 もう し込 こ みという他 た のディストリビューションでは不要 ふよう な行為 こうい をなぜ行 おこな う必要 ひつよう があるのか」と怒 いか りをブログで表明 ひょうめい している人 ひと もいます。また、「LinuxコミュニティからOSを遮断 しゃだん するのは一時 いちじ 的 てき には収益 しゅうえき が改善 かいぜん しても今後 こんご 流入 りゅうにゅう する人材 じんざい の減少 げんしょう などマイナス面 めん の影響 えいきょう が大 おお きい」と指摘 してき するコメント も投稿 とうこう されています。
RHELのソースコードを用 もち いて開発 かいはつ を行 おこな っていたディストリビューションの「AlmaLinux」と「Rocky Linux」はともに発表 はっぴょう を受 う けて今後 こんご の開発 かいはつ についてのコメントを出 だ しており、AlmaLinux は「短期 たんき 的 てき にはこれまで同様 どうよう のスピードでセキュリティアップデートを提供 ていきょう するが長期 ちょうき 的 てき には策 さく を模索 もさく したい」と述 の べ、Rocky Linux は同様 どうよう の声明 せいめい を出 だ しつつ「オープンソースは常 つね に自由 じゆう に利用 りよう でき、完全 かんぜん に安定 あんてい しているべき」「決 けっ してペイウォールの後 うし ろに隠 かく すべきではなく、単一 たんいつ の企業 きぎょう によって管理 かんり されるべきでもない」「オープンソースによるコラボレーションの価値 かち を強 つよ く信 しん じている」と自由 じゆう ソフトウェアの理念 りねん を強調 きょうちょう しました。
・続 つづ き
Rocky Linuxが公式 こうしき ブログでRed Hatの行動 こうどう を「オープンソースの精神 せいしん と目的 もくてき に違反 いはん している」と非難 ひなん 、一方 いっぽう Red Hatも「本当 ほんとう のオープンソースにとって脅威 きょうい 」と下流 かりゅう プロジェクトを猛 もう 批判 ひはん - GIGAZINE
・関連 かんれん 記事 きじ
3兆 ちょう 8000億 おく 円 えん 規模 きぼ のIBMによるRed Hat買収 ばいしゅう が完了 かんりょう - GIGAZINE
リーナス・トーバルズが開発 かいはつ 者 しゃ に「ギリギリになってあわてて作業 さぎょう するのは高校 こうこう で卒業 そつぎょう すべき」と助言 じょげん - GIGAZINE
Linuxの起動 きどう を29万 まん 2612回 かい も繰 く り返 かえ して1000回 かい に1回 かい 発生 はっせい するバグを見 み つけることに成功 せいこう - GIGAZINE
Linuxの基礎 きそ 用語 ようご を完全 かんぜん 理解 りかい するためにエンジニアが作成 さくせい した「10のミニプロジェクト」とは? - GIGAZINE
コンテナの実行 じっこう やセキュリティに特 とく 化 か した「システムの変更 へんこう が不可能 ふかのう なLinuxディストリビューション」8選 せん - GIGAZINE
Linuxカーネルに意図 いと 的 てき にバグを混入 こんにゅう したとして大学 だいがく にコミュニティ出 で 禁 きん 措置 そち - GIGAZINE
2023年 ねん 06月 がつ 23日 にち 14時 じ 00分 ふん 00秒 びょう in ソフトウェア , Posted by log1d_ts
You can read the machine translated English article here .