近鉄きんてつ大阪おおさか線せん長瀬ながせ駅えき近ちかく、通称つうしょう・近大きんだい通どおりの「手打てうちうどん・そばの御用ごよう」（東大阪ひがしおおさか市し小若江こわかえ1、TEL 06-6723-1146）が4月がつ1日にち、テークアウトメニューをリニューアルした。

持もち帰かえり用ようの「鳥とり天てんチーズカレーうどん煮にたまごトッピング」

　店主てんしゅの阿曽あそ孝二こうじさんは、漫才まんざいコンビの青あお芝しばフック・キックのフックさんの弟子でしで23歳さいから27歳さいまで漫才まんざい師しとして活動かつどうしていたが、交通こうつう事故じこに遭あい顔面がんめんを強打きょうだ。うまくしゃべることができなくなったことから芸人げいにんを辞やめ、1985（昭和しょうわ60）年ねん、現在げんざいの店みせの近ちかくにカウンターだけのうどん店てん「青あお芝しば」をオープンした。以前いぜんの店舗てんぽは住宅じゅうたく街がいにあり、「表通おもてどおりで商売しょうばいをしたくなった」と1994（平成へいせい6）年ねん、現在げんざいの場所ばしょに移転いてん。約やく40席せきを設もうける店みせとなり、店名てんめいも変かえた。

　近畿大学きんきだいがくから長瀬ながせ駅えきまでの「近大きんだい通どおり」には多数たすうの飲食いんしょく店てんがあり、同店どうてんは大学だいがくからは少すこし離はなれている。「大学だいがくから10分ふんかけてでも来きてもらえる商品しょうひんを提供ていきょうしたい」と、自家製じかせい麺めんの打うちたて、切きりたてうどんの提供ていきょうを始はじめた。移転いてん当初とうしょは「うどんもあるが定食ていしょくもある、食堂しょくどうみたいな店みせだった」といい、10年ねんほど前まえから「他た店てんにない味あじのカレーうどんを作つくろう」と試行しこう錯誤さくごし、カレーうどんに特とく化かするようになった。

　「以前いぜんは1日にちに10食しょく出でるか出でないかだったが、今いまでは3人にんに2人ふたりはカレーうどんを注文ちゅうもんする」と阿曽あそさん。中なかでも、ジューシーな大山おおやまどりを使つかった「鳥とり天てんチーズカレーうどん」の人気にんきが高たかい。「学生がくせいが多おおいのでボリュームが要求ようきゅうされる。ボリュームが増ふえて金額きんがくが高たかくなるのは学生がくせいにとってうれしくないので、並なみも大盛おおもりも同おなじ値段ねだんで提供ていきょうしている」と話はなす。

　同店どうてんでは以前いぜんから、ゆでたうどんとだし、具ぐ材ざいをセットにして家いえで調理ちょうりする持もち帰かえり商品しょうひんを販売はんばいしていたが、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうが拡大かくだいした昨年さくねん4月がつから、カレーうどんや、山やまかけ、おろしなど、持もち帰かえりに適てきしたうどんメニューと丼どんぶりもののテークアウトを開始かいし。同店どうてんを利用りようしたことのある人ひとからデリバリーの注文ちゅうもんも入はいるようになり、今年ことし4月がつからは「これからテークアウトが増ふえていくだろう」と、一品いっぴん料理りょうりも加くわえた。

　テークアウトメニューは、名物めいぶつカレーうどん（690円えん）、鳥とり天てんチーズカレーうどん（890円えん）、鳥とり天てんおろしうどん（860円えん）、鳥とり天てん山やまかけうどん（920円えん）、ミニカツ丼かつどん（370円えん）など30種類しゅるい以上いじょうの既存きそんメニューをはじめ、「おかずになるものを」と、おいしい鳥とり天てん（300円えん）、生なまゴボウのからあげ（390円えん）、鶏にわとりのからあげ（680円えん）、からあげとエビフライ（790円えん）、とんかつ（800円えん）など、11種類しゅるいの一品いっぴん料理りょうりを増ふやした。

　「持もち帰かえりしやすいように作つくり変かえたり、新あたらしいメニューを増ふやしたりした」と阿曽あそさん。「味あじ、環境かんきょう、値段ねだんなど、あの店みせで食たべてよかったねと思おもってもらえるために何なにができるかを、いつも考かんがえながらやっていきたい」と笑顔えがおを見みせる。

　営業えいぎょう時間じかんは、11時じ15分ふん～14時じ45分ふん、17時じ30分ふん～20時じ30分ふん（テークアウト対応たいおうは閉店へいてん時間じかん15分ふん前まえまで）。月曜げつよう、木曜もくよう定休ていきゅう。