パン教室きょうしつ「わんつかだばって」（弘前ひろさき市し紺屋こんや町まち）が7月がつ13日にち、開設かいせつ10周年しゅうねんを迎むかえた。

パン教室きょうしつの様子ようす

　白神しらかみこだま酵母こうぼを使つかったパン作づくりに魅了みりょうされた藤田ふじた一恵かずえさんが2014（平成へいせい26）年ねんに開設かいせつした同どう教室きょうしつ。専業せんぎょう主婦しゅふだった藤田ふじたさんが、東京とうきょうまでパン教室きょうしつに通かよい続つづけてから始はじめた。

　高校こうこうを卒業そつぎょうした藤田ふじたさんは、弘前ひろさきの会社かいしゃに就職しゅうしょく。結婚けっこんを機きに退職たいしょくし、専業せんぎょう主婦しゅふとなったが、自宅じたくにこもりがちになってしまったという。そんな時ときに夢中むちゅうになったのがパン作づくりで、ホームベーカリーを購入こうにゅうし、パン教室きょうしつに通かようようにもなった。

　藤田ふじたさんは「通とおったパン教室きょうしつで、知しったのが白神しらかみこだま酵母こうぼだった。地元じもとから近ちかい白神山地しらかみさんちで見みつかったパン用ようの酵母こうぼで、国産こくさんの小麦こむぎとの相性あいしょうがよく、塩しおと水みずだけで本格ほんかく的てきなパンが作つくれることに感動かんどうを覚おぼえた」と振ふり返かえる。

　パン教室きょうしつを始はじめたのは、偶然ぐうぜんだった。夫おっとの知しり合あいから紹介しょうかいされた一軒家いっけんやでパン教室きょうしつ開設かいせつを勧すすめられたことがきっかけだった。「最初さいしょは手探てさぐりで、自作じさくのチラシを近所きんじょのコンビニに置おいてもらうなどして宣伝せんでんした。少すこしずつ口くちコミを中心ちゅうしんに生徒せいとが増ふえていった」と藤田ふじたさん。

　開設かいせつから2年ねん後ごには現在げんざいの場所ばしょに移転いてん。現在げんざいの建物たてものはパン教室きょうしつのために藤田ふじたさんが建たてたという。藤田ふじたさんの中なかでパン作づくりの喜よろこびが楽たのしむことから、伝つたえることに変かわり始はじめていた。10年間ねんかん通かよい続つづけている人ひとや、弘前ひろさきだけでなく、むつや八戸はちのへ、仙台せんだいからも通かよう生徒せいとがいるという。

　10年ねんを振ふり返かえり、コロナ禍かで営業えいぎょうができなかったことや病気びょうきで休業きゅうぎょうしてしまったことなどを思おもい出だす藤田ふじたさんは「あっという間あいだだった」と笑顔えがおを見みせる。「国産こくさん素材そざいにこだわったパン教室きょうしつなので、レッスン料りょうは安やすくないかもしれないが、初心しょしんは忘わすれず、体からだが元気げんきなうちは続つづけていきたい」と意気込いきごむ。

　レッスンの申もうし込こみはホームページで受うけ付つける。