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ハチノス - Wikipedia

ハチノス

食肉しょくにくとしての、うしだい

ハチノスは、うしまたはきんえんしゅ動物どうぶつだいラテン語らてんご: rēticulum [reːˈtɪkʊɫũ] レーティクルム。英語えいごではこれを英語えいごふう発音はつおんして reticulum [ɹɪˈtikjʊləm] レティキュラム)の俗称ぞくしょう別名べつめい蜂巣はちす(はちのすい)、あみ(あみい)ともいう。

ハチノス

概要がいよう

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うしだい俗称ぞくしょうで、だいいちルーメン俗称ぞくしょうミノ)につづく嚢状部分ぶぶんである。名前なまえ由来ゆらい内面ないめん絨毛じゅうもうはちのように六角形ろっかっけいがならんだような状態じょうたいになっているためで、実際じっさい表面ひょうめん様々さまざまかたちのくぼみをることができる。だい胃袋いぶくろふく複数ふくすう胃袋いぶくろ反芻はんすう動物どうぶつ特有とくゆう器官きかんであり、そのなかでもだいいち胃袋いぶくろだい胃袋いぶくろ反芻はんすうにおいて重要じゅうよう器官きかんになっている。そのため、この2つの総合そうごうして反芻はんすうぶこともある。

うし場合ばあい、この反芻はんすうぜん胃袋いぶくろ容積ようせきの85%をめており、なりうしにおいての容積ようせきやく106リットルとなる。これだけの容積ようせきわせていても内部ないぶにおいて消化しょうかえきなどはあまり分泌ぶんぴつされず、発酵はっこうのための胃袋いぶくろであるということがうかがえる。

まただいさんにつながる部分ぶぶんはヤン(ハチコブまたはハチカブ)ともばれる。

 
ハチノスを使用しようした点心てんしん金銭きんせん

ハチノスは食材しょくざいとして、独特どくとくしょくかんあじわえるため、日本にっぽんでは焼肉やきにく刺身さしみユッケ)、いたぶつ煮物にものなどに利用りようされる。朝鮮ちょうせん料理りょうり中華ちゅうか料理りょうりフランス料理りょうりイタリア料理りょうりなどでもハチノスを使つかった料理りょうりがあり、一見いっけんグロテスクな様相ようそうはんして、各国かっこくひろべられている食材しょくざいである。

反芻はんすうによって発酵はっこうした消化しょうかぶつとおることから独特どくとくくさみがついているため、したごしらえをしっかりしておく必要ひつようがある。せいのままでは非常ひじょうかた臭気しゅうきつよいことから一旦いったんボイルしたものを料理りょうりするのが普通ふつう一般いっぱん消費しょうひしゃけにられているハチノスは、こうしたした処理しょりませたものがおおい。

栄養えいようはコラーゲンが豊富ほうふである[1]

しも処理しょり方法ほうほう

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  1. まず表面ひょうめんをしっかり洗浄せんじょうする。
  2. 一度いちどでて表面ひょうめんくろがわのぞく。
  3. 独特どくとく臭気しゅうきすためにこうそうなどと一緒いっしょ長時間ちょうじかん(4時間じかん以上いじょうつづける。
  4. がったら、てて、もう一度いちど水洗みずあらいをする。

ハチノスを使つかった料理りょうり

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金銭きんせん
広東かんとん料理りょうりでは「金銭きんせん」(繁体字はんたいじ: 金錢きんせん簡体字かんたいじ: きむ钱肚拼音: jīnqiándù広東かんとん:カムチントウ(gam1chin2tou5))といい、うしおしゅうふう煮込にこみなどにして、前菜ぜんさい点心てんしんのひとつとしてされる。
トリッパ
トリッパ(trippa)は、ハチノスを中心ちゅうしんとするちょう煮物にものイタリア北部ほくぶなどでひろつくられている。ハーブすこれたで、くさみをのぞきながらやわらかくなるまでことことる。有名ゆうめいなものはミラネーゼ(ミラノふう)およびロマーナ(ローマふう)であり、前者ぜんしゃあかワイン、後者こうしゃはトマトソースで味付あじつけされる。

出典しゅってん

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  1. ^ 畜産ちくさんふく生物せいぶつ知識ちしき”. 公益社こうえきしゃだん法人ほうじん日本にっぽん食肉しょくにく協議きょうぎかい. 2020ねん8がつ8にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 小宮山こみやまてつろう へん畜産ちくさん総合そうごう辞典じてん朝倉書店あさくらしょてん、1997ねん10がつISBN 4-254-45014-1 

関連かんれん項目こうもく

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