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ラインメタル Rh202 - Wikipedia

ラインメタル MK.20 Rh 202Maschinenkanone 20 mm Rheinmetall)は、ドイツラインメタルしゃ開発かいはつした20mm口径こうけい機関きかんほう

ラインメタル MK.20 Rh 202
マルダー歩兵ほへい戦闘せんとうしゃ搭載とうさいのラインメタルMK.20 Rh 202機関きかんほう
種類しゅるい 機関きかんほう
はら開発かいはつこく ドイツの旗 ドイツ
運用うんよう
配備はいび期間きかん 1960年代ねんだい-現在げんざい
しょもと
重量じゅうりょう 75kg(シングル・フィード)
83kg(ダブル・フィード)
全長ぜんちょう 2,612mm(8ft 7in)
銃身じゅうしんなが 2,002mm

弾丸だんがん 20x139mm
口径こうけい 20mm
銃砲じゅうほう 1
作動さどう方式ほうしき ガスあつ作動さどう方式ほうしき
発射はっしゃ速度そくど 880-1,000rpm
初速しょそく 1,050-1,150m/s
最大さいだい射程しゃてい 7,000m
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概要がいよう

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ラインメタル Rh 202は、ラインメタルしゃでライセンス生産せいさんしていたイスパノ・スイザ HS.820をもとに開発かいはつされた。使用しよう弾薬だんやくはHS.820とおなじNATO標準ひょうじゅん20×139 mmで、この砲弾ほうだんフランス20mm機関きかんほう F2などでも採用さいようされていて、西欧せいおう20mm口径こうけいだんとしてはデファクトスタンダードとなっている。また、2方向ほうこうからきゅうだんできるようにして、複数ふくすうだんしゅをすばやくえて運用うんようするという機構きこう採用さいようされたが、この機構きこうはぶいて軽量けいりょうしたモデルも生産せいさんされている。

ラインメタル Rh 202の開発かいはつ1962ねん完了かんりょうし、1960年代ねんだい後半こうはんより西にしドイツ陸軍りくぐん当時とうじ導入どうにゅうされた。当初とうしょ牽引けんいんしき連装れんそうほうわされ、てい高度こうど防空ぼうくう火力かりょくとして使用しようされていたが、高速こうそく攻撃こうげき対抗たいこうするには20mm口径こうけいだんでは射程しゃてい威力いりょく不足ふそくであることから、やがて防空ぼうくう用途ようとにはあまり使用しようされなくなった。その一方いっぽうで、Rh 202は、だい口径こうけいほうより軽量けいりょうだがじゅう機関きかんじゅうよりちょう射程しゃてい対地たいち火力かりょくとして注目ちゅうもくされるようになり、AMX-10P歩兵ほへい戦闘せんとうしゃならんで西側にしがわ歩兵ほへい戦闘せんとうしゃ嚆矢こうしとなったマルダー歩兵ほへい戦闘せんとうしゃ搭載とうさいされ、そのあるじ武装ぶそうとして有名ゆうめいになった。また、Rh 202は偵察ていさつようルクス空挺くうてい部隊ぶたいけのヴィーゼル空挺くうてい戦闘せんとうしゃにも搭載とうさいされる。

その1974ねんより、Rh 202は西にしドイツ海軍かいぐん当時とうじにおいても就役しゅうえきしはじめた。Rh 202は近距離きんきょりでのたい舟艇しゅうてい火力かりょくとして注目ちゅうもくされ、たんそう簡易かんいマウントわされて、大型おおがたかんふく武装ぶそう、あるいは小型こがたていしゅ武装ぶそうとして搭載とうさいされた。

Rh 202は傑作けっさく機関きかんほうとして、ドイツ本国ほんごくのほか、アメリカなどNATO 20ヶ国かこく採用さいようされた。また、日本にっぽん陸上りくじょう自衛隊じえいたいも、73しき装甲車そうこうしゃ歩兵ほへい戦闘せんとうしゃがた搭載とうさいすることを検討けんとうしたが、予算よさんじょう問題もんだいにより、歩兵ほへい戦闘せんとうしゃがた開発かいはつそのものが頓挫とんざしている。

また連装れんそうほうがた航空こうくう自衛隊じえいたいにおいて1970年代ねんだいM55対空たいくう機関きかんじゅう後継こうけい機種きしゅ選定せんていのためすうだい輸入ゆにゅうされて千歳基地ちとせきち試験しけん運用うんようおこなわれたが、VADS採用さいようされた。そのうち1だいが2015ねん現在げんざい浜松はままつ広報こうほうかんにおいて展示てんじされている。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • ワールドフォトプレス世界せかい重火器じゅうかき - ミリタリー・イラストレイテッド』光文社こうぶんしゃ、1986ねん6がつISBN 978-4334703738 

関連かんれん項目こうもく

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