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中代文雄 - Wikipedia

中代なかだい文雄ふみお

日本にっぽんみさお演技えんぎ

中代なかだい 文雄ふみお(なかしろ ふみお[1][注釈ちゅうしゃく 1]1921ねん大正たいしょう10ねん3月3にち[3][4][注釈ちゅうしゃく 2] - 没年ぼつねん不明ふめい[1])は日本にっぽん東宝とうほう所属しょぞくみさおえんじ技師ぎし東京とうきょう出身しゅっしん[4]

がいれき

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1945ねん昭和しょうわ20ねんごろ東宝とうほう入社にゅうしゃし、特殊とくしゅ機械きかいがかりつとめる[3][1][注釈ちゅうしゃく 3]

1953ねん昭和しょうわ28ねん)、円谷つぶらや英二えいじすすめでみさお演技えんぎとなる[3]

1972ねん昭和しょうわ47ねん)、東宝とうほう退社たいしゃ[3][注釈ちゅうしゃく 4]、フリーになる。

初期しょき東宝とうほうでは、クレーン操作そうさなどをつとめていた特殊とくしゅ機械きかいがかりみさおえんじ担当たんとうしており、特技とくぎ監督かんとく円谷つぶらや英二えいじどうかかり中代なかだいいてみさおえんじ部署ぶしょ設立せつりつした[6][7]特技とくぎ監督かんとく有川ありかわさだあきらは、円谷つぶらや自身じしんではみさおえんじはできないため、中代なかだい感覚かんかく尊重そんちょうしていたと証言しょうげんしている[6]おなじく東宝とうほうみさお演技えんぎつとめた松本まつもと光司こうじは、ちゅうだいについて「円谷つぶらや英二えいじ懐刀ふところがたな」であったとひょうしている[8]東宝とうほう田中たなか友幸ともゆきは、ちゅうだいみさお演技えんぎじゅつ進歩しんぽおおきな役割やくわりたしたとひょうしている[2]

とある戦争せんそう映画えいが撮影さつえいで、円谷つぶらや指示しじにより飛行機ひこうきだい編隊へんたい撮影さつえい徹夜てつや準備じゅんびしたが、翌朝よくあさになり円谷えんだにから中止ちゅうしをいいわたされた[9]。このときのやりとりをていたスクリプターの鈴木すずき桂子けいこ中代なかだい不憫ふびんおもったが、中代なかだい自身じしんはよほどの自体じたいであったことを理解りかいしていた様子ようす顔色かおいろ1つえずに解体かいたい作業さぎょうはいったといい、円谷つぶらや中代なかだいあいだ信頼しんらい関係かんけいきずかれていたことを証言しょうげんしている[9]

みさお演技えんぎとして、特撮とくさつ映画えいがかせないミニチュアの飛行ひこうシーンなどでは、これをるためのピアノせんがくっきりとうつってしまってはきょうざめとなるため、ちゅうだい苦心くしんしたという。特撮とくさつ使つかわれるピアノせんは0.25mmから0.1mmのほそさだったが、それでもうつってしまうため、ツヤ処理しょりをする、照明しょうめい技師ぎし相談そうだんして照明しょうめい極力きょくりょくそらしてもらう、観客かんきゃく心理しんり逆手さかてにとってミニチュアをさかさまにる、など苦労くろうえなかった。

このピアノせんでの工夫くふうでは、背景はいけい同色どうしょくってもふとくなってしまうため、最終さいしゅうてきには東京とうきょう産業さんぎょう奨励しょうれい会館かいかんでキャメラのシャッターとおなじツヤしの色調しきちょう研究けんきゅうし、ピアノせんをこの色調しきちょうめたという。

特技とくぎ監督かんとく中野なかのあきらけいによれば、ちゅうだいはホースに親指おやゆびをあてるだけで「かなしいあめ」や「荒々あらあらしいあめ」などなんじゅう種類しゅるいものあめ表現ひょうげん使つかけることができたという[7]

初期しょき怪獣かいじゅう映画えいがでは、ゴジラなどの怪獣かいじゅう手繰てぐしきギニョールの操作そうさ担当たんとうした[10]。やりたがるスタッフはおおかったがみなうまくいかなかったといい、円谷つぶらや中代なかだいを「東宝とうほう怪獣かいじゅうえん園長えんちょう」とひょうしている[10]

1993ねん平成へいせい5ねん)には、映画えいがゴジラvsメカゴジラ公開こうかい出版しゅっぱんされた、書籍しょせき「ゴジラvsメカゴジラ」(東宝とうほう出版しゅっぱん事業じぎょうしつ)で、きゅう円谷えんだにぐみスタッフの座談ざだんかい参加さんかしている[4]。また、2014ねん平成へいせい26ねん)5がつ放送ほうそうされた、NHKの番組ばんぐみ『プロジェクトX挑戦ちょうせんしゃたち ゴジラ誕生たんじょう特撮とくさつけた80にん若者わかものたち〜』で、有川ありかわさだあきら富岡とみおかけいらととも出演しゅつえんしている。

おも作品さくひん

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テレビドラマ

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 資料しりょうによっては、みを「なかだい ふみお」と表記ひょうきしている[2]
  2. ^ 資料しりょうによっては、「1918ねん」と記述きじゅつしている[1][5]
  3. ^ 資料しりょうによっては、1946ねん昭和しょうわ21ねん)と記述きじゅつしている[4]
  4. ^ 資料しりょうによっては、1971ねん昭和しょうわ46ねん)と記述きじゅつしている[4]
  5. ^ ノンクレジット

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d e 初代しょだいゴジラ研究けんきゅう読本とくほん 2014, p. 239, 「初代しょだいゴジラスタッフ評伝ひょうでん
  2. ^ a b 決定けっていばんゴジラ入門にゅうもん 1992, p. 162, 「だい5しょう これがゴジラ映画えいが制作せいさくしたひとたち」
  3. ^ a b c d e f g 東宝とうほう特撮とくさつ映画えいがぜん 1983, p. 543, 「特撮とくさつ映画えいがスタッフ名鑑めいかん
  4. ^ a b c d e f g 東宝とうほうSF特撮とくさつ映画えいがシリーズ8 1993, pp. 155–165, 「ゴジラ40ねん記念きねん座談ざだんかい 回想かいそう東宝とうほう特撮とくさつ円谷えんだにぐみ
  5. ^ a b c d 野村のむらひろしひらめふゆもんみのり「3がつ3にち」『ゴジラ365にちよういずみしゃ映画えいが秘宝ひほうCOLLECTION〉、2016ねん11月23にち、68ぺーじISBN 978-4-8003-1074-3 
  6. ^ a b 東宝とうほう特撮とくさつ映画えいがぜん 1983, pp. 71–72, 「有川ありかわさだあきら 素晴すばらしき特撮とくさつ映画えいが
  7. ^ a b 東宝とうほうゴジラかい 2010, p. 282, 「だいよんしょう 特技とくぎ監督かんとくスペシャル対談たいだん 中野なかのあきらけい&川北かわきた紘一こういち特技とくぎ監督かんとく対談たいだん
  8. ^ a b 白石しらいし雅彦まさひこ「モスラみさおえんじ歴史れきし」『別冊べっさつ映画えいが秘宝ひほう モスラ映画えいが大全たいぜんよういずみしゃよういずみしゃMOOK〉、2011ねん8がつ11にち、101ぺーじISBN 978-4-86248-761-2 
  9. ^ a b 別冊べっさつ映画えいが秘宝ひほう編集へんしゅう へん鈴木すずき桂子けいこ構成こうせいぶん 友井ともいけんじん/『映画えいが秘宝ひほう』2010ねん12がつごう掲載けいさい)」『ゴジラとともに 東宝とうほう特撮とくさつVIPインタビューしゅうよういずみしゃ映画えいが秘宝ひほうCOLLECTION〉、2016ねん9がつ21にち、220-221ぺーじISBN 978-4-8003-1050-7 
  10. ^ a b 東宝とうほうゴジラかい 2010, pp. 255–256, 「さいろく地球ちきゅう防衛ぼうえいぐん円谷つぶらやぐみメインスタッフ座談ざだんかい地球ちきゅうはこうして防衛ぼうえいされた』」
  11. ^ 映画えいが資料しりょうしつ”. viewer.kintoneapp.com. 2020ねん4がつ17にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 東宝とうほう特撮とくさつ映画えいがぜん監修かんしゅう 田中たなか友幸ともゆき東宝とうほう出版しゅっぱん事業じぎょうしつ、1983ねん12がつ10日とおかISBN 4-924609-00-5 
  • 田中たなか友幸ともゆき決定けっていばんゴジラ入門にゅうもん』(だい7さつ小学館しょうがくかん小学館しょうがくかん入門にゅうもん百科ひゃっかシリーズ142〉、1992ねん4がつ20日はつか原著げんちょ1984ねん7がつ15にち)。ISBN 4-09-220142-7 
  • 『ゴジラVSメカゴジラ』東宝とうほう 出版しゅっぱん商品しょうひん事業じぎょうしつ東宝とうほうSF特撮とくさつ映画えいがシリーズVOL.8〉、1993ねん12月11にちISBN 4-924609-45-5 
  • 東宝とうほうゴジラかい特撮とくさつ 円谷えんだにぐみ ゴジラと東宝とうほう特撮とくさつにかけた青春せいしゅんよういずみしゃ、2010ねん10がつ9にちISBN 978-4-86248-622-6 
  • 別冊べっさつ映画えいが秘宝ひほう 初代しょだいゴジラ研究けんきゅう読本とくほんよういずみしゃよういずみしゃMOOK〉、2014ねん8がつ24にちISBN 978-4-8003-0452-0