安部あべ孝一こういち

安部あべ 孝一こういち（あべ こういち、1892年ねん11月16日にち - 1977年ねん10月27日にち）は、日本にっぽんの陸軍りくぐん軍人ぐんじん。最終さいしゅう階級かいきゅうは陸軍りくぐん中将ちゅうじょう。

安部あべ 孝一こういち
生誕せいたん	1892年ねん11月16日にち 日本にっぽん 宮城みやぎ県けん
死没しぼつ	(1977-10-27) 1977年ねん10月27日にち（84歳さい没ぼつ）
所属しょぞく組織そしき	大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん
軍ぐん歴れき	1914 - 1945
最終さいしゅう階級かいきゅう	陸軍りくぐん中将ちゅうじょう

経歴けいれき

宮城みやぎ県けん出身しゅっしん。1914年ねん5月、陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう（26期き）を卒業そつぎょうし、同年どうねん12月がつ、歩兵ほへい少尉しょうい任官にんかん。歩兵ほへい第だい29連隊れんたい付づけとなる。1927年ねん12月、陸軍りくぐん大だい学校がっこう（39期き）を卒業そつぎょうした。

歩兵ほへい第だい29連隊れんたい中隊ちゅうたい長ちょう、歩兵ほへい第だい4連隊れんたい大隊だいたい長ちょうなどを経へて、第だい9師団しだん参謀さんぼうとして第だい一いち次じ上海しゃんはい事変じへんに出動しゅつどうした。参謀さんぼう本部ほんぶ員いん、同どう戦史せんし課長かちょう兼けん戦略せんりゃく戦術せんじゅつ課長かちょうなどを歴任れきにん。1938年ねん3月、第だい9師団しだん参謀さんぼう長ちょうとして日にち中ちゅう戦争せんそうに出征しゅっせい。徐じょ州しゅう会戦かいせん、武漢ぶかん作戦さくせんに参加さんか。歩兵ほへい第だい87連隊れんたい長ちょうとして満州まんしゅうに駐屯ちゅうとんし、1940年ねん12月、陸軍りくぐん少将しょうしょうに進級しんきゅう。第だい48歩兵ほへい団長だんちょうとして海南かいなん島とうに赴任ふにん。

太平洋戦争たいへいようせんそうでは、マニラ占領せんりょう、ジャワ攻略こうりゃく戦せんなどに従軍じゅうぐん。1943年ねん6月がつ、前橋まえばし陸軍りくぐん予備よび士官しかん学校がっこう長ちょうとなり、1944年ねん5月、陸軍りくぐん中将ちゅうじょうに進級しんきゅう。第だい107師団しだん長ちょうとしてアルシャン（阿おもね爾しか山やま）の防衛ぼうえいに当あたった。1945年ねん8月がつ、ソ連それん軍ぐんの進攻しんこうを受うけ、退却たいきゃく作戦さくせんを実行じっこうした。停戦ていせん命令めいれいが届とどかなかったため、終戦しゅうせん後ごも戦闘せんとうを継続けいぞくし、停戦ていせんしたのは8月がつ29日にちのことであった。8月18日にちに安部あべは「無線むせん機きのラジオ受信じゅしんにより新しん京きょうから放送ほうそうした終戦しゅうせんの事実じじつを知ちつたが（中略ちゅうりゃく）謀略ぼうりゃく放送ほうそうの疑うたぐなきにしもあらずと考かんがえ部下ぶかに之これを知しらせ」（安部あべ孝一こういち元もと師団しだん長ちょうの手記しゅき『日にちソ線せんにおける第だい百ひゃく七なな師団しだんの作戦さくせん』）ず、戦闘せんとうを続行ぞっこうした。その後ごシベリア抑留よくりゅうとなり、1956年ねん12月に復員ふくいんした。

1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）1月がつ31日にち、公職こうしょく追放ついほう仮かり指定していを受うけた。

栄典えいてん

• 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）5月17日にち - 勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょう

参考さんこう文献ぶんけん

• 草地くさち貞吾ていご『将軍しょうぐん32人にんの「風貌ふうぼう」「姿勢しせい」 - 私わたしが仕つかえた回想かいそうの将軍しょうぐんたち』光人みつひと社しゃ、1992年ねん。
• 『追想ついそう安部あべ孝一こういち』安部あべ光雄みつお、1978年ねん。