富士銀行ふじぎんこう

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株式会社かぶしきがいしゃ富士銀行ふじぎんこう（ふじぎんこう、英えい: The Fuji Bank, Limited）は、かつて東京とうきょう都と千代田ちよだ区く大手町おおてまちに存在そんざいした日本にっぽんの都市とし銀行ぎんこう。現げんみずほ銀行ぎんこうの前身ぜんしんのひとつ。2000年ねんよりみずほホールディングス、2003年ねんよりみずほフィナンシャルグループの傘下さんかに入はいった。英略えいりゃくは「FBK」。芙蓉ふようグループの中核ちゅうかく企業きぎょう。通称つうしょう「都銀とぎんの雄ゆう」。

株式会社かぶしきがいしゃ富士銀行ふじぎんこう
The Fuji Bank, Limited

富士銀行ふじぎんこう本店ほんてん（2009年ねんに解体かいたい）
種類しゅるい	株式会社かぶしきがいしゃ
市場いちば情報じょうほう	東証とうしょう1部ぶ 8317 1949年ねん5月がつ16日にち - 2000年ねん9月がつ22日にち 大証だいしょう1部ぶ（廃止はいし） 8317 1949年ねん5月がつ16日にち - 2000年ねん9月がつ22日にち 札さつ証しょう 8317 1950年ねん4月がつ1日にち - 2000年ねん9月がつ22日にち 京きょう証しょう 8317 1949年ねん8月がつ - 2000年ねん9月がつ22日にち
略称りゃくしょう	富士ふじ銀ぎん、FBK
本社ほんしゃ所在地しょざいち	日本にっぽん 〒100-0004 東京とうきょう都と千代田ちよだ区く大手町おおてまち一いち丁目ちょうめ5番ばん5号ごう
設立せつりつ	1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）7月がつ11日にち （株式会社かぶしきがいしゃ保ほ善ぜん銀行ぎんこう）
業種ぎょうしゅ	銀行ぎんこう業ぎょう
金融きんゆう機関きかんコード	0003
SWIFTコード	FUJIJPJT
代表だいひょう者しゃ	橋本はしもと徹とおる（代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう） 山本やまもと惠めぐみ朗ろう（代表だいひょう取締役とりしまりやく頭取とうどり）
資本しほん金きん	1兆ちょう395億おく円えん
売上うりあげ高だか	9343億おく円えん
総そう資産しさん	62兆ちょう5768億おく円えん
従業じゅうぎょう員数いんずう	12,940人にん
関係かんけいする人物じんぶつ	安田やすだ善次郎ぜんじろう（創業そうぎょう者しゃ）
外部がいぶリンク	みずほフィナンシャルグループ 富士銀行ふじぎんこう 公式こうしきサイト （インターネットアーカイブ）
特記とっき事項じこう： 創業そうぎょうは1880年ねん1月がつ（初代しょだい 安田やすだ銀行ぎんこう） すべて2001年ねん（平成へいせい13年ねん）3月がつ時点じてんの情報じょうほう、経営けいえい指標しひょうは2001年ねん3月がつ期き連結れんけつ決算けっさん。

この項目こうもくでは同行どうこうの前身ぜんしんである安田やすだ財閥ざいばつの安田やすだ銀行ぎんこうについても説明せつめいする。

歴史れきし

戦前せんぜん - 安田やすだ銀行ぎんこう

初代しょだい頭取とうどり安田やすだ善次郎ぜんじろう

旧きゅう富士銀行ふじぎんこう（安田やすだ銀行ぎんこう）横浜よこはま支店してん、1929年ねん建築けんちく（横浜よこはま市し認定にんてい歴史れきし的てき建造けんぞう物ぶつ）

1864年ねん、安田やすだ財閥ざいばつの創始そうし者しゃ・安田やすだ善次郎ぜんじろうは江戸えど日本橋にほんばし乗物のりもの町まち（現在げんざいの東京とうきょう都と中央ちゅうおう区く日本橋堀留にほんばしほりどめ町まち）に露天ろてんの乾物かんぶつ商しょう兼けん両替りょうがえ商しょう・安田やすだ屋やを開業かいぎょうした。2年ねん後ごの1866年ねんには日本橋にほんばし小舟こぶね町まちへ移うつり安田やすだ商店しょうてんと改称かいしょう。発足ほっそくしたばかりでまだ信用しんよう力りょくのない明治めいじ新しん政府せいふの不換紙幣ふかんしへいや公債こうさいを率先そっせんして引ひき受うけ、その流通りゅうつうに積極せっきょく的てきに協力きょうりょく。1870年ねんに正金しょうきん金札きんさつ等価とうか通用つうよう布告ふこくがなされると、これらを額面がくめん引ひき換かえし更さらなる巨きょ万まんの利益りえきを得えることになる。

1876年ねん、この強固きょうこな資本しほんを基盤きばんに川崎かわさき八右衛門はちえもんと共ともに日本橋にほんばし小舟こぶね町まちに第だい三さん国立こくりつ銀行ぎんこうを開業かいぎょう。また1880年ねんには、本体ほんたいの安田やすだ商店しょうてんを合本がっぽん安田やすだ銀行ぎんこうに改組かいそした。こうして資本しほん金きん20万まん円えん、従業じゅうぎょう員いん31人にん、店みせ鋪しき数すう3（本店ほんてん、栃木とちぎ支店してん、宇都宮うつのみや支店してん）をもって銀行ぎんこうとしての歴史れきしが始はじまった。明治めいじの日本にっぽんにあって、安田やすだ銀行ぎんこうは鉄道てつどう・築港ちっこうなどの大だい規模きぼ公共こうきょう事業じぎょうに資金しきんを提供ていきょうし、政府せいふや自治体じちたいからの信頼しんらいを厚あつくする。そして、当時とうじの東京とうきょう府ふ東京とうきょう市しや大阪おおさか府ふ大阪おおさか市しの二に府ふもその中なかに含ふくまれ、その後ごの富士銀行ふじぎんこうの本ほん金庫きんこ業務ぎょうむ（指定してい金融きんゆう機関きかん）としての地位ちい、「公金こうきんの安田やすだ」の名声めいせいを築きずいていくこととなる。

時代じだいが大正たいしょうに移うつると、第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんや関東大震災かんとうだいしんさい、それに続つづく不況ふきょうによって社会しゃかい情勢じょうせいは不安定ふあんてい化か。資金しきん力りょく・信用しんよう力りょくが脆弱ぜいじゃくな中小ちゅうしょうの銀行ぎんこうは経営けいえい難なんに陥おちいったが、安田やすだ銀行ぎんこうはこれを援助えんじょし、時ときには吸収きゅうしゅう・合併がっぺいを行おこない預金よきん者しゃの救済きゅうさいにあたった。こうして親密しんみつとなった11行ぎょうが1923年ねんに大だい合同ごうどうして新しん：安田やすだ銀行ぎんこうとなる。資本しほん金きん1億おく5000万まん円えん、預金よきん5億おく4200万まん円えん、貸かし出金しゅっきん5億おく2100万まん円えん、店みせ鋪しき数すう211、従業じゅうぎょう員いん数すう3,700人にんなどいずれの分野ぶんやにおいても国内こくない首位しゅいとなり、この座ざは1971年ねんの第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこう誕生たんじょうまで不動ふどうであった。

初代しょだい安田やすだ銀行ぎんこう末期まっきの店舗てんぽ網もうは栃木とちぎ県けんから東北とうほく方向ほうこうに伸のびていた。

統合とうごう参加さんか10行ぎょうの概要がいよう

第三銀行だいさんぎんこう

詳細しょうさいは「第だい三さん国立こくりつ銀行ぎんこう」を参照さんしょう

同行どうこうは、大阪おおさかで国立こくりつ銀行ぎんこう免許めんきょを安田やすだが譲ゆずり受うけて設立せつりつ。安田やすだ系けいの大だい合同ごうどうに参加さんかしたなかで、2番目ばんめの規模きぼではあったが、初代しょだい安田やすだ銀行ぎんこうとの店舗てんぽの重複じゅうふくは東京とうきょう（小舟こぶね町まち本店ほんてん）と横浜よこはまの2店舗てんぽであり、その他たは大阪おおさか、山陰さんいん地方ちほうなどに店舗てんぽを有ゆうしていた。

営業えいぎょう店てんとしては現在げんざいのみずほ銀行ぎんこう函館はこだて支店してんがある.

明治めいじ商業しょうぎょう銀行ぎんこう

同行どうこうはもともと安田やすだと加賀かが前田まえだ家かによって設立せつりつ。安田やすだ系けい銀行ぎんこうとして安田やすだ、第だい三さんに次つぐ規模きぼの銀行ぎんこうであった。本店ほんてんは東京とうきょう八重洲やえすに置おき東京とうきょう府内ふないを中心ちゅうしんに群馬ぐんま県けん数すうヶ所かしょと石川いしかわ県けん金沢かなざわ市し、長野ながの県けん松本まつもと市しに計けい22店舗てんぽを有ゆうしていた。

根室ねむろ銀行ぎんこう

1898年ねんに北海道ほっかいどう根室ねむろ町まちに柳田やなぎだ藤吉とうきちが設立せつりつ（設立せつりつ時じより安田やすだ善次郎ぜんじろうが顧問こもん就任しゅうにん）した。翌年よくねんの増資ぞうしに際さいし安田やすだが引ひき受うけることになった。道内どうない（道みち央ひさし・道みち南みなみを除のぞく）各地かくちに全ぜん19店舗てんぽを置おいていた。営業えいぎょう店てんとして現存げんそんするのは、みずほ銀行ぎんこう釧路くしろ支店してん、帯広おびひろ支店してん（当時とうじの支店してん建物たてものは十勝とかち信用組合しんようくみあい本店ほんてんとして利用りようされている）。 なお、昭和中しょうわなか期きに日本にっぽん勧業かんぎょう銀行ぎんこう帯広おびひろ支店してんの営業えいぎょう権けんを富士銀行ふじぎんこうが引ひき受うけた。みずほ帯広おびひろ支店してんは旧きゅう日本にっぽん勧業かんぎょう銀行ぎんこう帯広おびひろ支店してんの場所ばしょにある。

神奈川かながわ銀行ぎんこう

現在げんざいの横浜よこはま市し神奈川かながわ区くに本店ほんてんを置おき明治めいじ恐慌きょうこうや大戦たいせん後ご不ふ況きょうなどで不調ふちょうとなったのち全ぜん支店してん廃止はいしし、本店ほんてん内ないに第三銀行だいさんぎんこう神奈川かながわ支店してんが設もうけられ有価ゆうか証券しょうけんも第三銀行だいさんぎんこうに譲渡ゆずりわたされた。安田やすだ系けいとなった銀行ぎんこうとしては参加さんか11行ぎょうの中なかでもっとも遅おそい。営業えいぎょう店てんとしては現在げんざいのみずほ銀行ぎんこう横浜よこはま駅前えきまえ支店してん。現存げんそんする第だい二に地銀ちぎんの同名どうめいの銀行ぎんこうとは無関係むかんけいである。

信濃しなの銀行ぎんこう

小坂こさか善之助ぜんのすけら8名めいにより私立しりつ銀行ぎんこうとして設立せつりつしたが1905年ねん末すえに生糸きいと価格かかくの暴落ぼうらくもあり苦境くきょうに陥おちいり1908年ねんに安田やすだの手てにより救済きゅうさいされた。店舗てんぽは長野ながの県けん中心ちゅうしんに18店舗てんぽ有ゆうしていた。営業えいぎょう店てんとしては現在げんざいのみずほ銀行ぎんこう長野ながの支店してん。1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）に設立せつりつされた信濃しなの銀行ぎんこうとは歴史れきし的てきに全まったくの別べつ銀行ぎんこうである。

京都きょうと銀行ぎんこう

1894年ねんに開業かいぎょうするも7年ねん後ごの1901年ねんの恐慌きょうこうにより経営けいえいは悪化あっか。安田やすだの手てにより救済きゅうさいされた。現存げんそんする同名どうめいの銀行ぎんこうとは無関係むかんけいである。店舗てんぽは京都きょうと府ふ、福井ふくい県けんに6店舗てんぽを有ゆうしていた。営業えいぎょう店てんとしては現在げんざいのみずほ銀行ぎんこう京都きょうと支店してん。

百ひゃく三さん十じゅう銀行ぎんこう

1878年ねんに松本まつもと重太郎しげたろうが大阪おおさか市し東ひがし区く（現在げんざいの中央ちゅうおう区く）高麗橋こうらいばしに資本しほん金きん25万まん円えんで第だい百ひゃく三さん十じゅう国立こくりつ銀行ぎんこうとして設立せつりつした。旧きゅう徳島とくしま藩士はんしの小室こむろ信夫しのぶと組くんで、宮津みやづや福知山ふくちやまの旧きゅう藩士はんしを説とき、金きむ禄ろく公債こうさいを資本しほん金きんとして出資しゅっしさせるのに成功せいこうした。初代しょだい頭取とうどりには、小室こむろの父ちち佐さ喜蔵よしぞうが、取締役とりしまりやくには渋谷しぶや、稲田いなだ、松本まつもと誠まこと直じきが就任しゅうにんし、重太郎しげたろうは取締役とりしまりやく兼けん支配人しはいにんとなった。1880年ねんには重太郎しげたろうが頭取とうどりに就任しゅうにんした。こうして1896年ねんには、貸出かしだし額がくは住友銀行すみともぎんこうをしのぎ、在ざい阪ばん銀行ぎんこうのトップの座ざを占しめた。1898年ねん、国立こくりつ銀行ぎんこうの満期まんき解散かいさんにともない、同行どうこうは普通ふつう銀行ぎんこうに転換てんかんし、百ひゃく三さん十じゅう銀行ぎんこうと改称かいしょう。同行どうこうは百ひゃく三さん十じゅう六ろく銀行ぎんこう、大阪おおさか興業こうぎょう銀行ぎんこう、小西こにし銀行ぎんこう、西陣にしじん銀行ぎんこう、福知山ふくちやま銀行ぎんこう、八はち十じゅう七なな銀行ぎんこうを合併がっぺいし、1902年ねん末すえには資本しほん金きん325万まん円えん、大阪おおさか・京都きょうと・滋賀しが（末期まっきには撤退てったい）・福井ふくい・福岡ふくおかに15店舗てんぽをもつ大だい銀行ぎんこうとなったがその後ごの1904年ねん（明治めいじ37年ねん）に休業きゅうぎょう・破綻はたんにより安田やすだが救済きゅうさいしそれ以降いこう安田やすだ系けいの銀行ぎんこうとなる。安田やすだ銀行ぎんこうへの大だい合同ごうどう直前ちょくぜんには前記ぜんきの地域ちいきに加くわえ、朝鮮半島ちょうせんはんとうにも4店舗てんぽ所しょを含ふくむ27店舗てんぽを有ゆうしていた。営業えいぎょう店てんとしては現在げんざいのみずほ銀行ぎんこう大阪おおさか支店してんほか。

日本にっぽん商業しょうぎょう銀行ぎんこう

1895年ねんに開業かいぎょう。翌年よくねんには福岡ふくおか県けん門司もじ町まちと北海道ほっかいどう小樽おたる町まちに進出しんしゅつ。さらには営業えいぎょう満期まんきとなった第だい百ひゃく三さん国立こくりつ銀行ぎんこうを吸収きゅうしゅう合併がっぺい。現在げんざいの神戸こうべ市し兵庫ひょうご区くに本店ほんてんを置おき店舗てんぽは兵庫ひょうご県けん内うちはもとより、山口やまぐち県けん、福岡ふくおか県けん、長崎ながさき県けん長崎ながさき市し、北海道ほっかいどう小樽おたる市しに全ぜん13店舗てんぽを有ゆうしていた。本店ほんてんは営業えいぎょう店てんとしては現在げんざいのみずほ銀行ぎんこう神戸こうべ支店してん。

二に十じゅう二に銀行ぎんこう

詳細しょうさいは「二に十じゅう二に銀行ぎんこう」を参照さんしょう

1876年ねんの国立こくりつ銀行ぎんこう条例じょうれい改正かいせいと共ともの有志ゆうしにより第だい二に十じゅう二に国立こくりつ銀行ぎんこうを設立せつりつ。その後ご1897年ねんに二に十じゅう二に銀行ぎんこうと改称かいしょう。当時とうじの地方銀行ちほうぎんこうとしては屈指くっしの規模きぼを誇ほこるが1901年ねんに苦境くきょうに陥おちいり安田やすだの手てに委ゆだねられた。岡山おかやま市しに本店ほんてんを置おき、店舗てんぽ網もうは岡山おかやま県けんを中心ちゅうしんに香川かがわ、広島ひろしま県内けんないに全ぜん23店舗てんぽを有ゆうしていた。営業えいぎょう店てんとしては現在げんざいのみずほ銀行ぎんこう岡山おかやま支店してんほか4店舗てんぽ。

二に十じゅう二に銀行ぎんこう本店ほんてんの流ながれを汲くむみずほ銀行ぎんこう岡山おかやま支店してん。

肥後銀行ひごぎんこう

前身ぜんしんは第だい六ろく国立こくりつ銀行ぎんこう。現在げんざいの同名どうめいの銀行ぎんこうとは異ことなる。1877年ねんに福島ふくしま市しで開業かいぎょうした後のち、1892年ねんに本店ほんてんを東京とうきょうに移うつすものの最終さいしゅう的てきには熊本くまもと市しに移転いてんしていた。そのなかで大阪おおさか支店してんの廃止はいしや第だい九きゅう銀行ぎんこうの吸収きゅうしゅう合併がっぺいなどを行おこなった。統合とうごう直前ちょくぜんには熊本くまもと県けんを中心ちゅうしんに全ぜん19店舗てんぽを有ゆうしていた。営業えいぎょう店てんとしては現在げんざいのみずほ銀行ぎんこう熊本くまもと支店してん。

戦後せんご - 富士銀行ふじぎんこう

旧きゅう：富士銀行ふじぎんこう鳥取とっとり支店してん（1951年ねん～1968年ねん撤退てったい・完全かんぜん廃止はいしまで使用しよう　建物たてものとしては島根銀行しまねぎんこう鳥取とっとり支店してん）

終戦しゅうせん後ごの財閥ざいばつ解体かいたいによって安田やすだ銀行ぎんこうは安田やすだ家かと決別けつべつする意思いしのもとに、1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）、富士銀行ふじぎんこうと改称かいしょう。「富士ふじ」という新しん商号しょうごうは、日本にっぽん最高峰さいこうほうである富士山ふじさんにちなんでおり、「国民こくみん」「共立きょうりつ」「日本にっぽん商業しょうぎょう」「富士ふじ」などの中なかから京浜けいひん地区ちくの行員こういんによるアンケートの結果けっか選えらばれたものである。戦前せんぜんからの強つよみであった公金こうきん取とり扱あつかいに加くわえて、芙蓉ふようグループの結成けっせいにより一大いちだい企業きぎょう系列けいれつの中核ちゅうかくとなった。1948年ねん時点じてんで新しん資本しほん金きん13億おく5000万まん円えん、従業じゅうぎょう員いん数すう7899人にん、店舗てんぽ数すう189であり、読よんで字じの如ごとく「日本にっぽん最大さいだいの銀行ぎんこう」が誕生たんじょうした。

上記じょうきの通とおり富士銀行ふじぎんこうは終戦しゅうせん後ご、しばらく都市とし銀行ぎんこう界さかいにおいてトップの地位ちいにあった。だが、2位いの三菱銀行みつびしぎんこう、3位いの住友銀行すみともぎんこうが企業きぎょう集団しゅうだんを背景はいけいにトップの座ざを目指めざし猛攻もうこうを開始かいし。旧きゅう安田やすだ財閥ざいばつには事業じぎょう部門ぶもんに優良ゆうりょう企業きぎょうがなかったため、富士銀行ふじぎんこうは苦戦くせんが目立めだち始はじめた。そこで、案出あんしゅつされた戦略せんりゃくが「経済けいざい主流しゅりゅう取引とりひき」であった。「経済けいざい主流しゅりゅう取引とりひき」とは、その時々ときどきの経済けいざい情勢じょうせいにおいて、主流しゅりゅうを成なすと思おもわれる経済けいざい主体しゅたい（当時とうじは大だい企業きぎょう）取引とりひきを強化きょうかしメインバンクとなることであり、富士銀行ふじぎんこうは東京大学とうきょうだいがく（東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく）出身しゅっしんの優秀ゆうしゅうな行員こういんを企画きかく部ぶに配置はいち。「経済けいざい主流しゅりゅう取引とりひき」を任まかせられる有為ゆういな人材じんざいの育成いくせいに力ちからを注そそいだ。この「経済けいざい主流しゅりゅう取引とりひき」が全店ぜんてんレベルで実践じっせんに移うつされると、重点じゅうてんを置おく企業きぎょうの取引とりひき担当たんとう店てん（主管しゅかん店てん）が取引とりひき先さきを調しらべ、その取引とりひき先さきの所在地しょざいちの支店してんと協力きょうりょくしながら、取引とりひきを開拓かいたくする「躍進やくしん三さん大だい運動うんどう」（預金よきんの躍進やくしん、基盤きばんの確立かくりつ、合理ごうり化か）を展開てんかいした。なお、この「経済けいざい主流しゅりゅう取引とりひき」なる用語ようごを考かんがえた出だしたのは業務ぎょうむ部ぶ綜合そうごう企画きかく課か課長かちょう代理だいりであった松澤まつざわ卓二たくじ（のち頭取とうどり）であった。

富士銀行ふじぎんこうを中心ちゅうしんとした企業きぎょう集団しゅうだんが明確めいかくに形成けいせいされるのは、1950年代ねんだいのことである。当時とうじ常務じょうむであった岩佐いわさ凱実（のち頭取とうどり）が中心ちゅうしんとなって有力ゆうりょく取引とりひき先さきの社長しゃちょうらと懇談こんだんを重かさね、融資ゆうし先さきとのコネクションの形成けいせいを担になった。そうした中なか、髙島屋やから分離ぶんりして発足ほっそくした商社しょうしゃの高島屋たかしまや飯田いいだが経営けいえい不安ふあんに陥おちいり、再建さいけん策さくが俎上そじょうに載のった。当初とうしょ三井物産みついぶっさんなどに営業えいぎょう譲渡じょうとが模索もさくされたが、結果けっかとして富士ふじの主導しゅどうで丸紅まるべにとの合併がっぺい話ばなしが進すすみ、丸紅まるべに飯田いいだ（のち丸紅まるべにに改称かいしょう）が誕生たんじょうした。これに伴ともない、融資ゆうし系列けいれつも住友銀行すみともぎんこうから富士ふじの系列けいれつとなり、丸紅まるべには富士ふじにおける融資ゆうし系列けいれつを代表だいひょうする企業きぎょうとなった。加くわえて丸紅まるべには富士ふじの融資ゆうし系列けいれつ企業きぎょうとの商しょう取引とりひきも拡大かくだい。これによって、従前じゅうぜん、繊維せんい部門ぶもん偏重へんちょうだった丸紅まるべには総合そうごう商社しょうしゃとして脱皮だっぴすることに成功せいこうした。こうして、資金しきんの流ながれを管理かんりする銀行ぎんこう・モノの流ながれを管理かんりする商社しょうしゃからなる戦後せんご高度こうど経済けいざい成長せいちょうの企業きぎょう集団しゅうだんに必要ひつような2つの要素ようそが揃そろい、芙蓉ふようグループの基礎きそが整ととのった。

昭和しょうわ40年代ねんだい、日本にっぽん企業きぎょうの相次あいつぐ海外かいがい進出しんしゅつやユーロ市場いちば拡大かくだいが目立めだち始はじめ、銀行ぎんこう業界ぎょうかいにも本格ほんかく的てきに国際こくさい化かの波なみが押おし寄よせて来きた。富士銀行ふじぎんこうは既すでに1952年ねんの時点じてんで、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後こう初はつの海外かいがい拠点きょてんとして富士銀行ふじぎんこうロンドン支店してん（場所ばしょはフィンスベリーサーカス）を開設かいせつしていたほか、1956年ねんのニューヨーク支店してん開設かいせつにより世界せかい二に大だい金融きんゆう市場いちばに進出しんしゅつするなど、国際こくさい化か時代じだいを見越みこした海外かいがい活動かつどうを展開てんかいしていた。昭和しょうわ40年代ねんだいにはスイス、東南とうなんアジア等ひとしに駐在ちゅうざい事務所じむしょや現地げんち法人ほうじんを開設かいせつして海外かいがい拠点きょてん網もうを整備せいび、外国がいこく銀行ぎんこうとの提携ていけいを推おし進すすめた。

個人こじん向むけ業務ぎょうむの分野ぶんやでも「みなさまの富士銀行ふじぎんこう」をキャッチコピーに掲かかげ、創業そうぎょう80周年しゅうねんを迎むかえる1960年ねんには「カラコロ富士ふじへ」（＝下駄履げたばきで気軽きがるに入いれる銀行ぎんこう）を新あらたに採用さいよう。法人ほうじん・個人こじんの双方そうほうに強つよい名門めいもん都銀とぎんとして、また東京とうきょう都と及および特別とくべつ区くとの強つよいつながりから「都銀とぎんの雄ゆう」、「東京とうきょうの地銀ちぎん」として長ながらく歩あゆんだ。

こうして紛まぎれもない上位じょうい行ぎょうとして君臨くんりんするが、1970年代ねんだい以降いこうは第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこうが発足ほっそくして長年ながねん君臨くんりんしていた預金よきん量りょう業界ぎょうかいトップの座ざを奪うばわれるなど、その地位ちいは徐々じょじょに低下ていかしていた。このため、1970年代ねんだい後半こうはんには同おなじく都銀とぎん上位じょうい行ぎょうであった三和銀行さんわぎんこうとの合併がっぺいを画策かくさくし、業界ぎょうかいトップの座ざの奪回だっかいを狙ねらっていた。東京とうきょう本店ほんてんの富士銀行ふじぎんこうと大阪おおさか本店ほんてんの三和銀行さんわぎんこうは店舗てんぽ網もうのバランスでも補完ほかん性せいが非常ひじょうに高たかく、経営けいえい状態じょうたい、総そう資産しさんも両行りょうこうほぼ同おなじで事実じじつ上じょうの非ひ財閥ざいばつ銀行ぎんこう同士どうしであり、吸収きゅうしゅうされるリスクも皆無かいむであったため互たがいに合併がっぺいのメリットが大おおきかった。更さらに三和銀行さんわぎんこう系けいの多おおくの企業きぎょうが富士銀行ふじぎんこうを準じゅん主力しゅりょく行ぎょう、もしくは三和銀行さんわぎんこうと並ならぶ主しゅ力行りっこうにしていたため、合併がっぺい交渉こうしょうも順調じゅんちょうに進すすみ三和さんわとは合意ごうい寸前すんぜんにまで達たっしたが、金融きんゆう業界ぎょうかい全体ぜんたいが護送ごそう船団せんだん方式ほうしきにどっぷりつかっていた当時とうじでは「巨大きょだい銀行ぎんこうの誕生たんじょうは預金よきんの寡占かせんにつながり、銀行ぎんこう業界ぎょうかいにとって好このましくない」という理由りゆうで大蔵省おおくらしょうからの認可にんかが下おりなかったため、この合併がっぺいはご破算はさんとなってしまった。

1980年代ねんだいに入はいると、住友銀行すみともぎんこうが積極せっきょく的てきな営業えいぎょうを展開てんかいする中なか、平和へいわ相互そうご銀行ぎんこうを吸収きゅうしゅう合併がっぺい。首都しゅと圏けん攻勢こうせいの足場あしばを築きずき、バブル期きに突入とつにゅうするとより一層いっそう営業えいぎょうに力ちからを入いれた。焦こげる富士ふじは対抗たいこうして営業えいぎょう部隊ぶたいを投入とうにゅう、白兵戦はくへいせんを繰くり広ひろげ「FS戦争せんそう」（両社りょうしゃの頭文字かしらもじから。「富士ふじ住友すみとも戦争せんそう」とも言いう）と呼よばれる熾烈しれつな貸出かしだし競争きょうそうを繰くり広ひろげ、1988年ねん10月、住宅じゅうたくを担保たんぽにどんな使途しとでも自由じゆうに使つかえるカードローンである「住じゅう活かつローン」の取とり扱あつかいを拡大かくだいし、翌年よくねん9月がつには「絵画かいが担保たんぽローン」も導入どうにゅう。バブル景気けいきに踊おどった。ちなみに1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）に発表はっぴょうされた世界せかい時価じか総額そうがくランキングではNTT、日本興業銀行にほんこうぎょうぎんこう、住友銀行すみともぎんこうに次ついで世界せかい第だい4位い（670.8億おくドル）であった。

また富士ふじは、元々もともとは三和銀行さんわぎんこうと繋つながりの深ふかかった大阪おおさかに本店ほんてんを置おく有力ゆうりょくな信用組合しんようくみあいであった大阪おおさか府民ふみん信用組合しんようくみあいの経営けいえいに深ふかく関与かんよするようになり、富士ふじから府民ふみん信組しんそに対たいする紹介しょうかい預金よきんの過半かはんがイトマン事件じけんで逮捕たいほされた許永中きょえいちゅうや伊藤いとう寿ひさし永光ながみつの関連かんれん企業きぎょうに流ながれていたことが発覚はっかくした。さらに当時とうじの府民ふみん信組しんそ理事りじ長ちょうが画策かくさくしていた大阪おおさか南部なんぶを基盤きばんとしていた河内かわうち信用組合しんようくみあいと府民ふみん信組しんその合併がっぺいが実現じつげんした際さいには、府民ふみん信組しんそ理事りじ長ちょうは余剰よじょうとなった店舗てんぽを富士ふじに譲ゆずり渡わたすとの内諾ないだくを富士ふじの関西かんさい駐在ちゅうざい役員やくいんと交かわしていた。

バブル崩壊ほうかい - 統合とうごう

1990年代ねんだい、不良ふりょう債権さいけん問題もんだい・金融きんゆうシステム不安ふあんの拡大かくだいと並行へいこうして、富士銀行ふじぎんこうの経営けいえいは悪化あっかの一途いっとを辿たどる。金融きんゆうビッグバンの流ながれに乗のって1994年ねんに富士ふじ証券しょうけん（現げん：みずほ証券しょうけん）・1996年ねんに富士ふじ信託しんたく銀行ぎんこう（現げん：みずほ信託しんたく銀行ぎんこう）を設立せつりつするなど業績ぎょうせき改善かいぜんを図はかったが、いずれも収益しゅうえきの柱はしらとなるには至いたらなかった。また、前年ぜんねんに日本興業銀行にほんこうぎょうぎんこうに合併がっぺいの打診だしんをしたが、破談はだんになった。しかし、これが第一勧銀だいいちかんぎん・興銀こうぎんとの統合とうごうへとつながったことは否いなめない。

山一證券やまいちしょうけんの再建さいけん・自主じしゅ廃業はいぎょう

かつて山一證券やまいちしょうけん本社ほんしゃが入居にゅうきょしていた茅場かやば町まちタワー

山一證券やまいちしょうけんのメインバンクは富士銀行ふじぎんこう、三菱銀行みつびしぎんこう、日本興業銀行にほんこうぎょうぎんこうの3行ぎょうであった。山一やまいちの新しん体制たいせい発足ほっそく後ごから再建さいけん案あん作成さくせいのために，担当たんとう者しゃを派遣はけんし本格ほんかく的てきに山一やまいちの経営けいえい状態じょうたいの実態じったい把握はあくに着手ちゃくしゅし始はじめた。3行ぎょうのなかでは特とくに富士銀行ふじぎんこうが、この再建さいけん案あん作成さくせいの過程かていを先導せんどうしていた。しかし、関連かんれん会社かいしゃと山一やまいちとの関係かんけいが不ふ明確めいかくであるため作業さぎょうは難航なんこうした。富士銀行ふじぎんこうの一角いっかくに「山一やまいち再建さいけん室しつ」が設もうけられ、実態じったい解明かいめいが進すすめられた。作業さぎょうに参加さんかした大蔵省おおくらしょう（現在げんざいの財務省ざいむしょう）が調査ちょうさした際さい、1965年ねん3月がつ末まつ時点じてんで山一證券やまいちしょうけんの赤字あかじは資本しほん金きん60億おく円えんに対たいし実じつに282億おく円えんにまで膨張ぼうちょうしていたが、実際じっさいに公表こうひょうされていた数字すうじは84億おく円えんであった。

1965年ねん5月がつ21日にちの西日本にしにほん新聞しんぶんの朝刊ちょうかん記事きじによって「昭和しょうわ40年ねんの証券しょうけん恐慌きょうこう」下したの日銀にちぎん特とく融とおるは始はじまった。大蔵省おおくらしょうは報道ほうどうによる金融きんゆう不安ふあんの発生はっせいを憂慮ゆうりょし、 在京ざいきょう報道ほうどう機関きかんに報道ほうどうの自粛じしゅくを要請ようせいしていたが、西日本にしにほん新聞しんぶんはこの自粛じしゅく協定きょうていに加くわわっていなかったため、独自どくじ取材しゅざいに基もとづいて掲載けいさいに踏ふみ切きったからである。28日にち、東京とうきょう都と港みなと区く赤坂あかさかの日銀にちぎん氷川ひかわ寮りょうで、政府せいふ・金融きんゆう界かいトップの極秘ごくひ会談かいだんが行おこなわれた。出席しゅっせき者しゃは田中たなか角栄かくえい蔵相ぞうしょう、佐藤さとう一郎いちろう大蔵おおくら事務次官じむじかん、高橋たかはし俊英としひで銀行ぎんこう局長きょくちょう、加治木かじき俊道としみち財務局ざいむきょく調査官ちょうさかん、佐々木ささき直ただし日銀にちぎん副ふく総裁そうさい、中山なかやま素もと平ひらた興銀こうぎん頭取とうどり、岩佐いわさ凱実富士ふじ頭取とうどり、田た実じつ渉わたる三菱みつびし頭取とうどりの3銀行ぎんこう頭取とうどりであった。議論ぎろんは百出ひゃくしゅつし、2時じ間あいだに及およぶ小田原評定おだわらひょうじょうとなった。田た実じつ渉わたるが｢この際さい、証券しょうけん取引とりひき所しょを閉しめて、ゆっくり今後こんごの方策ほうさくを考かんがえたらどうですか｣と発言はつげんしたのに対たいし、田中たなか蔵相ぞうしょうは｢それでも銀行ぎんこうの頭取とうどりか。これがもし銀行ぎんこうのことだったらキミはどうするのか｣と一喝いっかつした。驚おどろいた中山なかやまらが取とり直なおして急転直下きゅうてんちょっか、山一證券やまいちしょうけんに対たいし日本銀行にっぽんぎんこうにより日銀にちぎん特とく融とおるが行おこなわれることになった。 日本銀行にっぽんぎんこう法ほう第だい25条じょう発動はつどうの効果こうかは直ただちに現あらわれたというわけではなかったが、次第しだいに解約かいやく状じょう況きょうも落おち着つきが見みられるようになった。

1997年ねん11月、山一證券やまいちしょうけんが自主じしゅ廃業はいぎょうした。四面楚歌しめんそかの山一証券やまいちしょうけんにとって頼たのみの綱つなはメインバンクの富士銀行ふじぎんこうと大蔵省おおくらしょうだった。だが、この時とき「飛とばし」（すなわち顧客こきゃく企業きぎょうとの取引とりひきで評価ひょうか損そんを生しょうじた場合ばあい、決算けっさんで損失そんしつが表面ひょうめん化かしないよう決算けっさん期きの異ことなる企業きぎょう間あいだで含ふくみ損そんのある有価ゆうか証券しょうけんを転売てんばいする行為こうい）による簿ぼ外がい債務さいむが2600億おく円えんにものぼっていた。これを織おり込こむと、証券しょうけん会社かいしゃの健全けんぜん性せいを示しめす自己じこ資本しほん規制きせい比率ひりつは危機ききラインの120％を下回したまわっていたため、大蔵省おおくらしょうに報告ほうこくすれば、直ただちに業務ぎょうむ停止ていし命令めいれいを受うけるのは確実かくじつであった。「メインバンクの富士銀行ふじぎんこうにすがるしかない」、と山一證券やまいちしょうけんは一縷いちるの望のぞみを富士ふじに託たくした。それまで飛とばしの疑惑ぎわくが報道ほうどうされるたびに、富士ふじ銀ぎんは真相しんそうをただしてきたが、山一證券やまいちしょうけん首脳しゅのう陣じんは一貫いっかんして否定ひていしてきた。富士ふじの山一證券やまいちしょうけんに対たいする不信ふしん感かんは根強ねづよく、1997年ねん春はるに要請ようせいを受うけた劣後れつごローンも拒否きょひした 。富士銀行ふじぎんこうが簿ぼ外がい債務さいむの件けんを知しったのは、10月6日にちに山一證券やまいちしょうけん常務じょうむの渡辺わたなべと前ぜん副ふく社長しゃちょうの沓澤くつざわ龍彦たつひこが富士銀行ふじぎんこうを訪おとずれて簿ぼ外がい債務さいむの存在そんざいを明あきらかにすると共ともに再建さいけん計画けいかくを説明せつめいし支援しえんを求もとめたときだった。11月11日にちに出だされた山一證券やまいちしょうけんへの最終さいしゅう回答かいとうとしては「劣後れつごローンは250億おく円えん程度ていどが限度げんどで、過去かこに無む担保たんぽで融資ゆうしした分ぶんについて早急そうきゅうに担保たんぽを差さし入いれること」だった。

親密しんみつだった富士ふじは「山一やまいちを支援しえんするだけの余力よりょくがなかった」と市場いちばからみなされ、株価かぶかが暴落ぼうらくする事態じたいになった。同年どうねん6月がつに1,860円えんだった富士ふじ銀行株ぎんこうかぶは、翌よく1998年ねん（平成へいせい10年ねん）10月がつには252円えんまで値下ねさがりしている。国内こくない50拠点きょてんを統廃合とうはいごう、海外かいがい拠点きょてんをほぼ半減はんげんし、1998年ねん（平成へいせい10年ねん）から2000年ねん（平成へいせい12年ねん）にかけて行員こういん1,700名めいのリストラを余儀よぎなくされた。金融きんゆう早期そうき健全けんぜん化か法ほうに基もとづく公的こうてき資金しきん注入ちゅうにゅうは、都市とし銀行ぎんこうの中なかでも最大さいだい規模きぼの1兆ちょう円えんに達たっした。

安田信託銀行やすだしんたくぎんこうの経営けいえい危機きき

1999年ねんには系列けいれつの安田信託銀行やすだしんたくぎんこう（現げん：みずほ信託しんたく銀行ぎんこう）が経営けいえい危機ききに陥おちいり、第三者だいさんしゃ割当わりあて増資ぞうしを引ひき受うけ救済きゅうさい子会社こがいしゃ化かするが、もはや富士ふじ独どく力りょくでの再建さいけんは不可能ふかのうだった。ここで浮上ふじょうしたのが第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこうとの連携れんけいであった。2行ぎょうの傘下さんかにあった富士ふじ信託しんたく銀行ぎんこうと第だい一いち勧業かんぎょう信託しんたく銀行ぎんこうを合併がっぺいし、第だい一いち勧業かんぎょう富士ふじ信託しんたく銀行ぎんこうとした上うえで、安田やすだ信託しんたくの中なかでも比較的ひかくてき高こう収益しゅうえきだった法人ほうじん・年金ねんきん部門ぶもんを分割ぶんかつ譲渡じょうと。こうした経緯けいいから第一勧銀だいいちかんぎんとの関係かんけいが生うまれ、みずほFG発足ほっそくへとつながっていった。この連携れんけいの素地そじには1969年ねんにクレジットカード業務ぎょうむを行おこなうために設立せつりつした合弁ごうべん会社かいしゃであるユニオンクレジットの成功せいこうによる両行りょうこうの信頼しんらい関係かんけいが存在そんざいしていた。また、1960年代ねんだい後半こうはんに地方ちほう店舗てんぽ整理せいりの際さい日本にっぽん勧業かんぎょう銀行ぎんこうと一部いちぶ店舗てんぽを交換こうかん（相手あいて行ぎょう店舗てんぽと統合とうごう）した。

9.11ニューヨーク事業じぎょう所しょの罹災りさい

ユナイテッド航空こうくう175便びんがツインタワー南みなみ棟とうに突入とつにゅうした瞬間しゅんかんを示しめす概略がいりゃく図ず。富士銀行ふじぎんこうニューヨーク支店してん所在しょざい階かいや支店してん員いんだった生存せいぞん者しゃのスタンレー・プレムナスの位置いちも標記ひょうきされた。

合併がっぺい統合とうごうを目前もくぜんにした2001年ねん9月11日にち、アメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんで、ハイジャックされたユナイテッド航空こうくう175便びんが世界せかい貿易ぼうえきセンタービル南みなみ棟とう78-84階かいに衝突しょうとつした。ニューヨーク支店してんおよび現地げんち法人ほうじん等とうは南みなみ棟とう79-82階かいに入居にゅうきょし、現地げんち採用さいようを含ふくめ約やく700人にんほどが勤務きんむに従事じゅうじしていた。このうち支店してん長ちょうのほか、米州べいしゅう営業えいぎょう部長ぶちょう、米州べいしゅう営業えいぎょう管理かんり部長ぶちょう、みずほキャピタルマーケッツ社長しゃちょうなど12名めいが犠牲ぎせいとなった。事件じけんの翌年よくねん12月がつに犠牲ぎせいとなった1行ぎょう員いんの妻つまがこれについて綴つづったエッセイを上梓じょうしし、2004年ねん9月11日にちには2時じ間あいだドラマ「9・11 NYテロ真実しんじつの物語ものがたり」としてフジテレビ系けいのプレミアムステージ枠わくにて実写じっしゃ化か・放映ほうえいされた。

国立こくりつ9.11記念きねん博物館はくぶつかん（ナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアム）南みなみプールにあるS-44番ばんパネルは、富士銀行ふじぎんこう行員こういんたちのの氏名しめいを刻きざまれている。

国立こくりつ9.11記念きねん博物館はくぶつかん（ナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアム）南みなみプールにあるS-44からS-45番ばんパネルは、富士銀行ふじぎんこう行員こういんの氏名しめいが刻きざまれている。2005年ねん9月11日にち、みずほFG本部ほんぶ前まえ（事件じけん発生はっせい当時とうじの富士銀行ふじぎんこう本店ほんてん）に追悼ついとうの慰霊いれい碑ひが設置せっちされた。ニューヨーク市し消防局しょうぼうきょくから寄贈きぞうされたもので、犠牲ぎせい者しゃの名なが刻きざまれている。みずほFGが本社ほんしゃを置おく大手町おおてまちタワーの完成かんせい後ごには慰霊いれい碑ひもタワーと同どう区画くかく内ないに設もうけられた緑地りょくちである「大手町おおてまちの森もり」の中なかに移設いせつされ、毎年まいとし9月がつ11日にちには献花けんか台だいが設もうけられる。

アメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんで犠牲ぎせいとなった富士銀行ふじぎんこう職員しょくいんの慰霊いれい碑ひに献花けんかするため大手町おおてまちタワーを訪おとずれた日本にっぽん駐箚ちゅうさつアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく特命とくめい全権ぜんけん大使たいしキャロライン・ケネディ

大手町おおてまちの森もり

アメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんで犠牲ぎせいとなった富士銀行ふじぎんこう職員しょくいんの慰霊いれい碑ひ（奥おく）と献花けんか台だい（手前てまえ）

西側にしがわにある大手町おおてまちフィナンシャルセンターの跡地あとちには「大手町おおてまちの森もり」と呼よばれる広場ひろばが整備せいびされており、ヒートアイランド現象げんしょうの緩和かんわを目的もくてきとした約やく3,600m²の緑地りょくちとされることになった。

この緑地りょくちには、約やく2mの厚あつさで千葉ちば県けんで育成いくせいされた森もりが土壌どじょうごと移植いしょくされ、コナラやケヤキなど広葉樹こうようじゅを含ふくめて大小だいしょうさまざまな樹木じゅもくだけでなくその下したに草本そうほん類るいが植うえて生物せいぶつ多様たよう性せいを配慮はいりょしている。君津きみつ市しから移植いしょくした200本ほん余あまりの高木こうぼくなどが植樹しょくじゅされている。また、この緑地りょくちには、アメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんで犠牲ぎせいとなった富士銀行ふじぎんこう職員しょくいんのための慰霊いれい碑ひが建立こんりゅうされている。もともとこの慰霊いれい碑ひは、みずほ銀行ぎんこう大手町おおてまち本部ほんぶビル（旧きゅう富士銀行ふじぎんこう本店ほんてんビル）に設置せっちされていた。東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく美術びじゅつ学部がくぶ教授きょうじゅを務つとめた山本やまもと正道せいどうにより制作せいさくされたブロンズ像ぞうに加くわえ、ニューヨーク市し消防しょうぼう本部ほんぶから寄贈きぞうされた世界せかい貿易ぼうえきセンタービルの鉄骨てっこつの一部いちぶが安置あんちされていた。しかし、大手町おおてまちタワーの建設けんせつをはじめとする再さい開発かいはつにともない、みずほ銀行ぎんこう大手町おおてまち本部ほんぶビルが取とり壊こわされることになった。そのため、みずほ銀行ぎんこうの支店してん等とうが入居にゅうきょする丸まるの内うち二に丁目ちょうめビルに、一時いちじ移転いてんしていた。その後ご、大手町おおてまちタワー、および、大手町おおてまちの森もりが完成かんせいしたことから、再ふたたびこの地ちに移設いせつされた。富士銀行ふじぎんこうの流ながれを汲くむみずほフィナンシャルグループでは、毎年まいとしこの慰霊いれい碑ひの前まえに献花けんか台だいを設置せっちしている。また、在ざい日本にっぽんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく大使館たいしかんの関係かんけい者しゃらも、折おりにふれ献花けんかするのが恒例こうれいとなっている。

テロについての詳細しょうさいはアメリカ同時どうじ多発たはつテロ参照さんしょう

3行ぎょう合併がっぺい、みずほ銀行ぎんこう発足ほっそくへ

富士銀行ふじぎんこう本店ほんてんの跡地あとちに建設けんせつされたみずほ銀行ぎんこう本店ほんてん（大手町おおてまちタワー）

富士銀行ふじぎんこうは、融資ゆうし先さきの芙蓉ふようグループ各かく企業きぎょうが弱体じゃくたい化か、親密しんみつな山一證券やまいちしょうけんが破綻はたんし、丸紅まるべにや日産自動車にっさんじどうしゃの経営けいえい不安ふあんが囁ささやかれ、ゼネコンの会社かいしゃ更生こうせい法ほう申請しんせいが相次あいついだ。公的こうてき資金しきんの注入ちゅうにゅう額がくは銀行ぎんこう最多さいたの1兆ちょう円えんに達たっした。1998年ねんには系列けいれつの安田信託銀行やすだしんたくぎんこうの救済きゅうさいにあたって第一勧銀だいいちかんぎんの協力きょうりょくを得えており、また傘下さんかの勧角証券かんかくしょうけんの大だい株主かぶぬしだったこともあり、かねてから「合併がっぺいの第だい一いち候補こうほとしてはまず第一勧銀だいいちかんぎん」（山本やまもと惠めぐみ朗ろう頭取とうどり）と公言こうげんしていた。

富士銀行ふじぎんこうは前年ぜんねん秋あきに芙蓉ふよう会かいの幹事かんじを退しりぞき、幹事かんじは丸紅まるべに、安田やすだ生命せいめい、安田火災やすだかさいの3交代こうたい制せいに移行いこう。富士ふじ（みずほ銀行ぎんこう）は芙蓉ふよう会かいの一いち加盟かめい社しゃとなった。さらに2000年ねん9月がつには事務じむ局きょくを丸紅まるべにに移うつした。この後のち、安田火災やすだかさいは2002年ねんに日産にっさん火災かさいと合併がっぺいし損害そんがい保険ほけんジャパンとなった。（2010年ねんに損害そんがい保険ほけんジャパンは日本にっぽん興亜こうあ損害そんがい保険ほけんと経営けいえい統合とうごう。2014年ねんに両社りょうしゃは合併がっぺいし損害そんがい保険ほけんジャパン日本にっぽん興亜こうあとなった。また2004年ねん1月がつに安田やすだ生命せいめいも三菱みつびしグループの明治生命保険めいじせいめいほけんと合併がっぺいし、明治めいじ安田生命保険やすだせいめいほけんとなった。）

2002年ねん4月がつ1日にちに、第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこうに「カスタマー・コンシューマー銀行ぎんこう業務ぎょうむに関かんする諸しょ営業えいぎょう（リテール部門ぶもん）」を承継しょうけいさせ、また同行どうこうから「コーポレート銀行ぎんこう業務ぎょうむに関かんする諸しょ営業えいぎょう」を承継しょうけいし、並ならびに日本興業銀行にほんこうぎょうぎんこうを合併がっぺい。みずほコーポレート銀行ぎんこうと改称かいしょうした。2002年ねんから2013年ねんまでの富士銀行ふじぎんこうの法定ほうてい手続てつづき上じょうの承継しょうけい会社かいしゃはみずほコーポレート銀行ぎんこうであった。2013年ねん7月がつ1日にちにみずほコーポレート銀行ぎんこうがみずほ銀行ぎんこうを吸収きゅうしゅう合併がっぺい。行くだり名めいをみずほ銀行ぎんこうに改あらためた。

詳細しょうさいは「みずほフィナンシャルグループ」を参照さんしょう

沿革えんかく

富士銀行ふじぎんこうの前身ぜんしん行ぎょう（前身ぜんしん行ぎょうに統合とうごうされた一部いちぶの銀行ぎんこうを省略しょうりゃく）

• 1864年ねん3月 - 安田やすだ善次郎ぜんじろう、江戸えど日本橋にほんばし乗物のりもの町まち（現げん：中央ちゅうおう区く堀ほり留とめ）に露天ろてんの乾物かんぶつ商しょう兼けん両替りょうがえ商しょう・安田やすだ屋やを開業かいぎょう。
• 1866年ねん4月がつ - 安田やすだ屋や、店舗てんぽを持もち江戸えど日本橋にほんばし小舟こぶね町まちに移転いてん。両替りょうがえ商しょう専業せんぎょうの安田やすだ商店しょうてんと改称かいしょう。
• 1876年ねん
  • 12月 - 安田やすだ善次郎ぜんじろう、川崎かわさき八右衛門はちえもんと共ともに第だい三さん国立こくりつ銀行ぎんこう（のちの初代しょだい第三銀行だいさんぎんこう）を設立せつりつ。
• 1880年ねん
  • 1月がつ - 安田やすだ商店しょうてんを合本がっぽん安田やすだ銀行ぎんこうへ改組かいそする。このときにのちの富士銀行ふじぎんこうが創業そうぎょうする。資本しほん金きんは20万まん円えん、従業じゅうぎょう員いんは31名めい、店舗てんぽ数すうは3（本店ほんてん、栃木とちぎ支店してん、宇都宮うつのみや支店してん）だった。
• 1893年ねん
  • 7月がつ - 合資ごうし会社かいしゃに改組かいそ。
• 1900年ねん
  • 10月 - 合名ごうめい会社かいしゃに改組かいそ。
• 1912年ねん
  • 1月がつ - 株式会社かぶしきがいしゃに改組かいそする。資本しほん金きんは1000万まん円えんで店舗てんぽ数すうは22（うち出張所しゅっちょうしょ8）。
• 1923年ねん
  • 7月がつ - 株式会社かぶしきがいしゃ保ほ善ぜん銀行ぎんこう設立せつりつ。
  • 11月 - 株式会社かぶしきがいしゃ保ほ善ぜん銀行ぎんこうを存続そんぞく銀行ぎんこうとして（旧きゅう）安田やすだ、第だい三さん、明治めいじ商業しょうぎょう（以上いじょう東京とうきょう）、日本にっぽん商業しょうぎょう（兵庫ひょうご）、京都きょうと、百ひゃく三さん十じゅう（大阪おおさか）、二に十じゅう二に（岡山おかやま）、根室ねむろ（北海道ほっかいどう）、肥後ひご（熊本くまもと）、信濃しなの（長野ながの）、神奈川かながわの11行ぎょうが合併がっぺいし、株式会社かぶしきがいしゃ安田やすだ銀行ぎんこうと商号しょうごう変更へんこう。資本しほん金きん1億おく5000万まん円えんと巨額きょがくなものとなった。店舗てんぽ数すうは211（うち出張所しゅっちょうしょ52）。預あずか貸金かしきんともに、当時とうじの日本国にっぽんこく最大さいだいの銀行ぎんこうとなった。そして、このときに本店ほんてんを現在地げんざいちに移転いてん。
• 1924年ねん
  • 12月 - 株式会社かぶしきがいしゃ浜松はままつ商業しょうぎょう銀行ぎんこうを浜松はままつ委い托たく（現げん:浜松はままつ委い托たく倉庫そうこ）より買収ばいしゅう。
• 1928年ねん
  • 6月がつ - 合名ごうめい会社かいしゃ毛利もうり銀行ぎんこうを買収ばいしゅう。
• 1943年ねん
  • 3月 - 株式会社かぶしきがいしゃ京都大きょうとだい内ない銀行ぎんこうを株式会社かぶしきがいしゃ丹たん和かず銀行ぎんこうと分割ぶんかつ買収ばいしゅう。
  • 4月がつ - 株式会社かぶしきがいしゃ日本にっぽん昼夜ちゅうや銀行ぎんこうを合併がっぺい。
  • 12月 - 株式会社かぶしきがいしゃ日本信託銀行にほんしんたくぎんこう（現げん：大和証券だいわしょうけんグループ本社ほんしゃ）から普通ふつう銀行ぎんこう業務ぎょうむを譲受じょうじゅ。
• 1944年ねん
  • 5月 - 旧きゅう武たけ陽よう銀行ぎんこう・三さん十じゅう六ろく銀行ぎんこう→日本にっぽん昼夜ちゅうや銀行ぎんこうの店舗てんぽを埼玉さいたま銀行ぎんこうに営業えいぎょう譲渡じょうと。
  • 8月がつ - 株式会社かぶしきがいしゃ安田やすだ銀行ぎんこうが株式会社かぶしきがいしゃ昭和しょうわ銀行ぎんこうならびに株式会社かぶしきがいしゃ第三銀行だいさんぎんこう（二に代目だいめ、旧きゅう帝国ていこく商業しょうぎょう銀行ぎんこう）を合併がっぺい。
• 1946年ねん - 財閥ざいばつ解体かいたいにより、安田やすだ保たもつ善ぜん社しゃとの関係かんけいがなくなる。
• 1948年ねん
  • 10月 - 株式会社かぶしきがいしゃ安田やすだ銀行ぎんこうが株式会社かぶしきがいしゃ富士銀行ふじぎんこうと商号しょうごう変更へんこう。新しん資本しほん金きん13億おく5000万まん円えんで第だい1位いとなる。従業じゅうぎょう員数いんずうは7,899名めい。店舗てんぽ数すうは189（うち出張所しゅっちょうしょ４）。
• 1949年ねん - 外国がいこく為替かわせ銀行ぎんこうに指定してい。
• 1952年ねん - 大正たいしょう12年ねんからの本店ほんてんに隣接りんせつして新館しんかんが完成かんせい。以来いらい、昭和しょうわ41年ねんまで本店ほんてんとして利用りよう。
• 1952年ねん - 戦後せんご初はつの海外かいがい支店してんとして富士銀行ふじぎんこうロンドン支店してんを開設かいせつ。
• 1952年ねん - 富士銀行ふじぎんこう千住せんじゅ支店してんにフランス兵へい2名めいと日本人にっぽんじん4名めいがピストルを手てに押おし入いり、280万まん円えんを強奪ごうだつ。
• 1956年ねん - 富士銀行ふじぎんこうニューヨーク支店してんを開設かいせつ。世界せかいの二に大だい金融きんゆう市場いちばに進出しんしゅつ。
• 1960年ねん - 日本にっぽん初はつのカード会社かいしゃ、日本にほんダイナースクラブ設立せつりつ。
• 1963年ねん - 富士銀行ふじぎんこう新宿しんじゅく西口にしぐち・東武練馬とうぶねりま・大阪おおさか駅前えきまえ・玉川たまがわ・デュッセルドルフ支店してんを開設かいせつ。
• 1966年ねん - 1996年ねん時点じてんでの新しん本店ほんてんが完成かんせいする。また、このときに普通ふつう預金よきんオンラインシステムの試行しこうに成功せいこう。
• 1967年ねん - 富士銀行ふじぎんこうソウル駐在ちゅうざい員いん事業じぎょう所しょ（1972年ねんにソウル支店してんに昇格しょうかく）を開設かいせつ。
• 1969年ねん - 富士銀行ふじぎんこうロサンゼルス駐在ちゅうざい員いん事業じぎょう所しょ（1972年ねんにロサンゼルス支店してんに昇格しょうかく）を開設かいせつ。
• 1972年ねん - スイス富士銀行ふじぎんこうを設立せつりつ。
• 1978年ねん
  • 2月がつ20日はつか - 第だい2次じ総合そうごうオンライン完成かんせい。
• 1980年ねん
  • 11月1日にち - 創業そうぎょう100周年しゅうねんを迎むかえる。
• 1984年ねん
  • 1月がつ26日にち - 米国べいこく大手おおて金融きんゆう会社かいしゃウォルター・イー・ヘラー・アンド・カンパニーおよびウォルター・イー・ヘラー・オーバーシーズ・コーポレーション（現げん社名しゃめい・ヘラー・フィナンシャル・インクおよびヘラー・インターナショナル・グループ・インク）を買収ばいしゅう。
• 1987年ねん
  • 9月18日にち - 日本にっぽんの銀行ぎんこうとして初はじめてロンドン証券しょうけん取引とりひき所しょへ上場じょうじょう。
• 1988年ねん
  • 10月1日にち - 富士ふじ総合そうごう研究所けんきゅうじょを設立せつりつ。
• 1989年ねん
  • 7月がつ1日にち - 米国べいこく有力ゆうりょく投資とうし銀行ぎんこうウルフェンソーン社しゃとの合併がっぺい企業きぎょう富士ふじウルフェンソーン・インターナショナルを設立せつりつ。
• 1991年ねん
  • 3月 - 「欧州おうしゅうアドバイザリーボード」が設置せっち。
  • 9月12日にち - 富士銀行ふじぎんこう不正ふせい融資ゆうし事件じけん（以下いか参照さんしょう）発覚はっかく。赤坂あかさか支店してんなどの幹部かんぶ行員こういんが逮捕たいほ。
• 1992年ねん8月がつ - 「経営けいえい懇話こんわ会かい」が発足ほっそく。
• 1994年ねん
  • 10月19日にち - 富士ふじ証券しょうけんを設立せつりつ。
• 1995年ねん
  • 11月1日にち - 富士ふじ銀ぎん投資とうし顧問こもんと富士ふじ投信とうしんが合併がっぺい。また、富士ふじ投信とうしん投資とうし顧問こもんが発足ほっそく。
• 1996年ねん
  • 6月11日にち - 富士ふじ信託しんたく銀行ぎんこうを設立せつりつ。
• 2000年ねん
  • 9月29日にち - 株式会社かぶしきがいしゃ富士銀行ふじぎんこう、株式会社かぶしきがいしゃ第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこう及および株式会社かぶしきがいしゃ日本興業銀行にほんこうぎょうぎんこうが株式かぶしき移転いてんにより株式会社かぶしきがいしゃみずほホールディングスを設立せつりつし、3行ぎょうはその完全かんぜん子会社こがいしゃとなり、事実じじつ上じょうの傘下さんかに入はいった。
• 2001年ねん
  • 9月11日にち - アメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんが発生はっせい、ニューヨーク支店してん罹災りさい。
• 2002年ねん
  • 4月がつ1日にち - 株式会社かぶしきがいしゃ富士銀行ふじぎんこうを存続そんぞく銀行ぎんこうとして株式会社かぶしきがいしゃ日本興業銀行にほんこうぎょうぎんこうと合併がっぺいし、併あわせて株式会社かぶしきがいしゃ第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこうよりコーポレートバンキング業務ぎょうむを分割ぶんかつ承継しょうけいして、株式会社かぶしきがいしゃみずほコーポレート銀行ぎんこうと商号しょうごう変更へんこう。みずほホールディングス傘下さんかへ。
• 2013年ねん
  • 7月がつ1日にち - 株式会社かぶしきがいしゃみずほコーポレート銀行ぎんこうを存続そんぞく銀行ぎんこうとして株式会社かぶしきがいしゃみずほ銀行ぎんこうと合併がっぺいし、株式会社かぶしきがいしゃみずほ銀行ぎんこうと商号しょうごう変更へんこう。

歴代れきだい富士銀行ふじぎんこう頭取とうどり一覧いちらん

歴代れきだい頭取とうどり・社長しゃちょう一覧いちらん

安田やすだ銀行ぎんこう社長しゃちょう						副ふく頭取とうどり
代だい	氏名しめい	就任しゅうにん日び	退任たいにん日び	出身しゅっしん大学だいがく・学部がくぶ	その他たの役職やくしょく・備考びこう	氏名しめい
1	安田やすだ善四郎ぜんしろう	1880年ねん1月がつ	1883年ねん1月がつ
2	安田やすだ善助ぜんすけ	1883年ねん1月がつ	1890年ねん10月がつ
3	安田やすだ忠兵衛ちゅうべえ	1892年ねん1月がつ	1896年ねん4月がつ
4	安田やすだ善之助ぜんのすけ	1896年ねん4月がつ	1919年ねん7月がつ		大垣共立銀行おおがききょうりつぎんこう頭取とうどり 安田生命保険やすだせいめいほけん社長しゃちょう
5	安田やすだ善よし五郎ごろう	1919年ねん7月がつ	1923年ねん10月がつ		大垣共立銀行おおがききょうりつぎんこう頭取とうどり 肥後銀行ひごぎんこう・四国銀行しこくぎんこう頭取とうどり 安田生命保険やすだせいめいほけん・京浜けいひん電気でんき鉄道てつどう社長しゃちょう
6	安田やすだ善次郎ぜんじろう	1923年ねん11月	1936年ねん10月がつ		大垣共立銀行おおがききょうりつぎんこう頭取とうどり 安田生命保険やすだせいめいほけん社長しゃちょう
7	安田やすだ一はじめ	1936年ねん10月がつ	1942年ねん1月がつ	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文学部ぶんがくぶ	安田やすだ生命せいめい会長かいちょう 日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かい顧問こもん
8	園部そのべ潜せん	1942年ねん1月がつ	1945年ねん5月がつ	東京とうきょう高等こうとう商業しょうぎょう学校がっこう（現げん：一橋大学ひとつばしだいがく）	安田やすだ保たもつ善ぜん社しゃ理事りじ
9	武井たけい大助だいすけ	1945年ねん5月がつ	1945年ねん10月がつ	東京とうきょう高等こうとう商業しょうぎょう学校がっこう（現げん：一橋大学ひとつばしだいがく）	大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐん中将ちゅうじょう 文化放送ぶんかほうそう社長しゃちょう
10	安やす念ねん精一せいいち	1945年ねん10月がつ	1946年ねん12月	早稲田大学わせだだいがく	安田信託銀行やすだしんたくぎんこう社長しゃちょう
11	井尻いじり芳郎よしお	1946年ねん12月	1948年ねん6月がつ
富士銀行ふじぎんこう頭取とうどり						副ふく頭取とうどり
12	迫さこ静二せいじ	1948年ねん6月がつ	1957年ねん4月がつ	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく法学部ほうがくぶ	1949年ねん11月から頭取とうどりに呼称こしょう変更へんこう。 全国ぜんこく銀行ぎんこう協会きょうかい連合れんごう会かい会長かいちょう
13	金子かねこ鋭するど	1957年ねん4月がつ	1963年ねん5月がつ	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく
14	岩佐いわさ凱實	1963年ねん5月がつ	1971年ねん5月がつ	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく法学部ほうがくぶ	日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かい副ふく会長かいちょう 経済同友会けいざいどうゆうかい代表だいひょう幹事かんじ
15	佐々木ささき邦彦くにひこ	1971年ねん5月がつ	1975年ねん5月がつ	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく経済学部けいざいがくぶ	全国ぜんこく銀行ぎんこう協会きょうかい連合れんごう会かい会長かいちょう 日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かい常任じょうにん理事りじ
16	松澤まつざわ卓二たくじ	1975年ねん5月がつ	1981年ねん6月がつ	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく法学部ほうがくぶ	全国ぜんこく銀行ぎんこう協会きょうかい連合れんごう会かい会長かいちょう 日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かい副ふく会長かいちょう	荒木あらき義朗よしろう
17	荒木あらき義朗よしろう	1981年ねん6月がつ	1987年ねん6月がつ	京都きょうと帝国ていこく大学だいがく法学部ほうがくぶ	全国ぜんこく銀行ぎんこう協会きょうかい連合れんごう会かい会長かいちょう	端はし田でん泰三たいぞう
18	端はし田でん泰三たいぞう	1987年ねん6月がつ	1991年ねん6月がつ	東京大学とうきょうだいがく経済学部けいざいがくぶ	みずほフィナンシャルグループ名誉めいよ顧問こもん 全国ぜんこく銀行ぎんこう協会きょうかい連合れんごう会かい会長かいちょう	橋本はしもと徹とおる
19	橋本はしもと徹とおる	1991年ねん6月がつ	1996年ねん6月がつ	東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ	全国ぜんこく銀行ぎんこう協会きょうかい連合れんごう会かい会長かいちょう 日本にっぽん政策せいさく投資とうし銀行ぎんこう社長しゃちょう 国際基督教大学こくさいきりすときょうだいがく理事りじ長ちょう	山本やまもと惠めぐみ朗ろう 南みなみ敬介けいすけ 笠井かさい和彦かずひこ
20	山本やまもと惠めぐみ朗ろう	1996年ねん6月がつ	2002年ねん3月がつ	東京大学とうきょうだいがく経済学部けいざいがくぶ	みずほフィナンシャルグループ名誉めいよ顧問こもん 全国ぜんこく銀行ぎんこう協会きょうかい会長かいちょう	前田まえだ晃あきら伸しん

出典しゅってん。

• 
  2代目だいめ安田やすだ善次郎ぜんじろう
• 
  安田やすだ善之助ぜんのすけ

融資ゆうし系列けいれつ

富士銀行ふじぎんこうの融資ゆうし系列けいれつ企業きぎょうは芙蓉ふようグループとして捉とらえられる。芙蓉ふようグループとは、安田やすだ財閥ざいばつ、浅野あさの財閥ざいばつ、大倉おおくら財閥ざいばつ等ひとしの系譜けいふを引ひく企業きぎょうと富士銀行ふじぎんこうの融資ゆうし系列けいれつからなる企業きぎょう集団しゅうだんである。芙蓉ふよう会かい、芙蓉ふよう懇談こんだん会かいに加盟かめいする企業きぎょうからなる。“芙蓉ふよう”の名なは、中核ちゅうかくだった富士銀行ふじぎんこうの“富士ふじ”の雅称がしょうに由来ゆらいする。芙蓉ふようのロろーマ字まじ表記ひょうきの頭文字かしらもじを取とって「Fグループ」とも呼よばれる。 富士銀行ふじぎんこうとの“つながり”がベースとなって形成けいせいされた企業きぎょう集団しゅうだんであり、「富士銀行ふじぎんこうを筆頭ひっとうとする垂直すいちょく関係かんけいを具備ぐびしたグループとしての経営けいえい支配しはい」ではなく、「グループ企業きぎょうが互たがいに対等たいとうな関係かんけいにあっての業種ぎょうしゅを超こえた交流こうりゅう」といえる。

詳細しょうさいは「芙蓉ふようグループ」を参照さんしょう

未み出店しゅってん地域ちいき

統合とうごう直前ちょくぜん

●（新しん）安田やすだ銀行ぎんこうに時代じだいに店舗てんぽが存在そんざいした地域ちいき

■富士銀行ふじぎんこうになってから撤退てったいした地域ちいき

• ■秋田あきた県けん、■福井ふくい県けん、岐阜ぎふ県けん、三重みえ県けん、滋賀しが県けん、和歌山わかやま県けん、■鳥取とっとり県けん、■島根しまね県けん、■山口やまぐち県けん、徳島とくしま県けん、愛媛えひめ県けん、高知こうち県けん、佐賀さが県けん、●大分おおいた県けん、宮崎みやざき県けん、沖縄おきなわ県けん

新しん安田やすだ銀行ぎんこう発足ほっそく時点じてん

（#統合とうごう直前ちょくぜんのノーマークの県けんを除のぞく）

○大正たいしょう期きに初はつ出店しゅってんした地域ちいき

□富士銀行ふじぎんこうになってから出店しゅってんした地域ちいき

• 新潟にいがた県けん、埼玉さいたま県けん、茨城いばらき県けん、千葉ちば県けん、富山とやま県けん、○静岡しずおか県けん、○愛知あいち県けん、□奈良なら県けん

富士銀行ふじぎんこう本店ほんてん・その他た支店してんの建設けんせつ

富士銀行ふじぎんこう本店ほんてん
かつて存在そんざいした富士銀行ふじぎんこう本店ほんてんビル
情報じょうほう
用途ようと	銀行ぎんこう
設計せっけい者しゃ	三菱地所みつびしじしょ株式会社かぶしきがいしゃ
構造こうぞう設計せっけい者しゃ	三菱地所みつびしじしょ株式会社かぶしきがいしゃ
設備せつび設計せっけい者しゃ	三菱地所みつびしじしょ株式会社かぶしきがいしゃ
施工しこう	大成建設たいせいけんせつ
建築けんちく主ぬし	株式会社かぶしきがいしゃ富士銀行ふじぎんこう
構造こうぞう形式けいしき	鉄筋てっきんコンクリート構造こうぞう 鉄骨てっこつ造づくり
敷地しきち面積めんせき	11,042 m²
建築けんちく面積めんせき	5,936 m²
延のべ床ゆか面積めんせき	80,818 m²
状態じょうたい	解体かいたい
階数かいすう	地上ちじょう16階かい（一部いちぶ3階かい）、地下ちか4階かい
高たかさ	67 m
エレベーター数すう	客きゃく用よう12台だい、人ひと荷に用よう2台だい
着工ちゃっこう	1964年ねん3月がつ
竣工しゅんこう	1966年ねん8月がつ
解体かいたい	2009年ねん
所在地しょざいち	〒100-0004 東京とうきょう都と千代田ちよだ区く大手町おおてまち1丁目ちょうめ6番地ばんち
座標ざひょう	北緯ほくい35度ど41分ふん8.18秒びょう 東経とうけい139度ど45分ふん54.99秒びょう

本店ほんてんビル工事こうじ概要がいよう

• 設計せっけい者しゃ：三菱地所みつびしじしょ株式会社かぶしきがいしゃ
• 施工しこう者しゃ：大成建設たいせいけんせつ
• 敷地しきち面積めんせき：11,042平方へいほうメートル
• 建築けんちく面積めんせき：5,936平方へいほうメートル
• 構造こうぞう規模きぼ：地上ちじょう16階かい（一部いちぶ3階かい）鉄骨てっこつ造づくり、地下ちか4階かい鉄骨てっこつ鉄筋てっきんコンクリート造づくり

建築けんちく家かの平田ひらた重雄しげお（松田平田まつだひらだ設計せっけい創設そうせつ者しゃのひとり）は以下いかのように述のべる。「容積ようせき地区ちく制せいが出来できて最初さいしょに出来上できあがったこの建物たてものは、その敷地しきちが東京とうきょう都心としんの丸まるの内うち地区ちくにあるため、色々いろいろな意味いみで建築けんちく界かいに一ひとつのエポックを画かくした」とした上うえで「建築けんちく主ぬし（富士銀行ふじぎんこう）の話はなしによると、長期ちょうきに渡わたって各種かくしゅ各様かくようの検討けんとうに当あたって最後さいごに銀行ぎんこう首脳しゅのう部ぶの決断けつだんにより、この進歩しんぽ的てきな案あんを採用さいようされたとのことだった。まず外部がいぶの構成こうせいは営業えいぎょう関係かんけいの低層ていそう部分ぶぶんと事務じむ関係かんけいの高層こうそう部分ぶぶんとに判然はんぜんと分わかれ、その外装がいそうに用もちいられた材料ざいりょうはその質しつといい色調しきちょうといい周辺しゅうへんの舗装ほそうと共ともによく調和ちょうわされ、真しんに優雅ゆうがな気品きひんのある風格ふうかくを完璧かんぺきな施工しこうが一層いっそうこれを盛もり上あげている」と高たかく評価ひょうかした。1968年ねんに日本にっぽん建設けんせつ業ぎょう連合れんごう会かい主催しゅさいの第だい9回かいBCS賞しょうを受賞じゅしょうした。

本店ほんてん左ひだり奥おくのビルは大手町おおてまちフィナンシャルセンターであり、 安田火災やすだかさい海上かいじょうビルの跡地あとちに安田火災海上保険やすだかさいかいじょうほけん（現げん損害そんがい保険ほけんジャパン）と富士銀行ふじぎんこうの共同きょうどう開発かいはつにより1992年ねんに竣工しゅんこうした。両りょうビルは既すでに解体かいたいされている。

両りょうビルの跡地あとちには大手町おおてまちタワーが建設けんせつされ、みずほ銀行ぎんこう本店ほんてんなど、みずほフィナンシャルグループの本社ほんしゃが置おかれている。東京建物とうきょうたてものが開発かいはつ業務ぎょうむを手掛てがけ、大成建設たいせいけんせつが設計せっけいを担当たんとうした。高層こうそう階かいはホテル、商業しょうぎょう施設しせつなどで構成こうせいされている。

詳細しょうさいは「大手町おおてまちフィナンシャルセンター」を参照さんしょう

富士銀行ふじぎんこう横浜よこはま支店してん

旧きゅう富士銀行ふじぎんこう（安田やすだ銀行ぎんこう）横浜よこはま支店してん、1929年ねん建築けんちく

旧きゅう富士銀行ふじぎんこう横浜よこはま支店してんは、神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し中ちゅう区く本町ほんまち4丁目ちょうめに所在しょざいする建築けんちく物ぶつである。1929年ねん（昭和しょうわ4年ねん）に安田やすだ銀行ぎんこう横浜よこはま支店してんとして完成かんせいし、2001年ねんまで富士銀行ふじぎんこうの支店してんとして利用りようされた後のち、2005年ねんより東京藝術大学とうきょうげいじゅつだいがく大学院だいがくいんの校舎こうしゃとして使用しようされている。2003年ねんに横浜よこはま市し認定にんてい歴史れきし的てき建造けんぞう物ぶつに認定にんていされた。

詳細しょうさいは「旧きゅう富士銀行ふじぎんこう横浜よこはま支店してん」を参照さんしょう

富士銀行ふじぎんこう大阪おおさか支店してん

1960年ねん10月竣工しゅんこう、鉄骨てっこつ鉄筋てっきんコンクリート構造こうぞう（SRC構造こうぞう）、地下ちか3階かい・地上ちじょう9階かい建だて、延のべ床ゆか面積めんせきは30,248平方へいほうメートル。設計せっけいは松田平田まつだひらだ設計せっけい。

広報こうほう・広告こうこく関連かんれん

ビジュアルアイデンティティ

1980年ねん、従来じゅうらいの行くだり章しょうに代かえて正方形せいほうけいの中なかに富士ふじを台形だいけいで表あらわした宣伝せんでん用ようロゴマークを制定せいていした。さらに1988年ねん10月1日にちの行くだり称しょう変更へんこう40周年しゅうねんを機きにコーポレートアイデンティティ（CI）の一いち要素ようそであるビジュアル・アイデンティティ（VI）を導入どうにゅうした。VI導入どうにゅうは、「中期ちゅうき計画けいかく 109 - RCT作戦さくせん」の柱はしらであるリテールバンキングを推進すいしんしていくうえで、イメージ戦略せんりゃくを積極せっきょく的てきに活用かつようし、他行たこうへの優位ゆうい性せい確保かくほを図はかろうとする理念りねんのもとで実施じっしされ、製品せいひん・企業きぎょうブランディングを手掛てがける企業きぎょうとしては世界せかい最大さいだい規模きぼであるランドーアソシエイツによる選定せんていと、富士ふじ銀ぎんに関かんするイメージ調査ちょうさをもとに、青あお・緑みどりのグラデーションを地ちに先進せんしん的てきでダイナミックな銀行ぎんこうをイメージさせたいとの願ねがいを込こめた新しんロゴを決定けっていした。このロゴの愛称あいしょうは行内こうないで募集ぼしゅうされ、2万まん点てんの応募おうぼから「ダイナミック フジ」と決定けっていされた。

ストア・アイデンティティ

店舗てんぽについても視覚しかく的てきな統一とういつ性せいを持もたせるため什器じゅうき、備品びひんなどの形状けいじょう、素材そざいまでフルコーディネートするストア・アイデンティティ（SI）を1989年ねん8月がつ以降いこう、順次じゅんじ導入どうにゅう。店舗てんぽ新設しんせつの際さいには最初さいしょからフルコーディネートを施ほどこし、既存きそん店てんに関かんしては店舗てんぽ改築かいちく・改装かいそう時じに実施じっしすることとして、二に重じゅう投資とうしや大幅おおはばな経費けいひ増ぞうを回避かいひするとの方針ほうしんを定さだめた。

イメージキャラクター

1987年ねん6月がつ、宣伝せんでん用ようポスターにポール・ニューマンを起用きよう。1989年ねんには指揮しき者しゃの大友おおとも直人なおととピアニストの仲道なかみち郁代いくよを起用きよう、2人ふたりが共演きょうえんする冠かんむりイベントコンサートをサントリーホールで開催かいさいするなどした。1991年ねん1月がつからの銀行ぎんこうのTVCM解禁かいきん時じには、インド人じんの女性じょせいシンガーであるナジマ・アフタール、カナダのエンターテイナーであるディアーヌ・デュフレーヌ、ドイツのバリトン歌手かしゅであるオラフ・ベーア、オペラ歌手かしゅのチェチーリア・バルトリ、イギリスのパーカッション奏者そうしゃであるエヴェリン・グレニーらを起用きよう。1992年ねん夏なつのボーナス支給しきゅう時じには、先述せんじゅつの世界せかいの新進しんしん気鋭きえいの音楽家おんがくからが出演しゅつえんするシリーズに加くわえ、新あらたに南みなみ果歩かほ、田中たなか律子りつこが共演きょうえんの上うえで商品しょうひんやサービスを伝つたえるCMも出稿しゅっこうした。1993年ねん、女性じょせいタレントをイメージキャラクターに起用きようする金融きんゆう機関きかんが多おおい中なか、異色いしょくではあるが本木もとぎ雅弘まさひろをあえて起用きよう。これには当初とうしょ行内こうないから異論いろんも出でたが、若わかい女性じょせい顧客こきゃくを中心ちゅうしんに好評こうひょうを博はくし、みずほ銀ぎんに再編さいへんされる直前ちょくぜんの2002年ねん3月がつまで実じつに9年ねんもの間あいだ、彼かれがイメージキャラクターを務つとめ続つづけた。ほかにとんねるずらが起用きようされた。

1989年ねんには新しん社会しゃかい人じん向むけキャンペーンにウルトラマンを起用きようした。パンフレット『ウルトラ流りゅう3分間ふんかんビジネス術じゅつ』を発行はっこうし、営業えいぎょう店てんで無料むりょう配布はいふしたほか、主おもな取引とりひき先さき企業きぎょうの社員しゃいんにも配布はいふした。その他た、新聞しんぶん・雑誌ざっし広告こうこくを展開てんかいした。

マスコットキャラクター

1962年ねん冬ふゆのボーナス支給しきゅうによる預金よきん獲得かくとくキャンペーンを実施じっしする際さい、ディズニーキャラクターを利用りようした販促はんそく品ひんの頒布はんぷを企画きかくした。しかし、ウォルト・ディズニー・カンパニー（ディズニー社しゃ）から利用りよう許諾きょだくを得えることが出来できなかったため、富士ふじ銀ぎんは「ボクちゃん」というオリジナルキャラクターを生うみ出だした経緯けいいがあった。

不祥事ふしょうじ

富士銀行ふじぎんこう行員こういん顧客こきゃく殺人さつじん事件じけん

1998年ねん7月がつ2日にちに埼玉さいたま県けん南埼玉みなみさいたま郡ぐん宮代みやしろ町まちで発生はっせいした殺人さつじん事件じけん。富士銀行ふじぎんこうの現役げんえき銀行ぎんこう員いんが自じ行くだりの顧客こきゃくを殺害さつがいした事件じけんとして注目ちゅうもくされた。

埼玉さいたま県けん春日部かすかべ市しにある富士銀行ふじぎんこう春日部かすかべ支店してんの行員こういんだったO・T（当時とうじ32歳さい。以下いか「O」と表記ひょうき）は、老ろう夫婦ふうふAとBの担当たんとうだった。夫妻ふさいはいつも顔かおを見みせてくれるOを懇意こんいにし、定期ていき預金よきんの運用うんようをOに任まかせていた。Oは夫妻ふさいから預あずかった金かねを別べつの運送うんそう業ぎょう者ものへ融資ゆうしするという不正ふせいな「浮貸がし」を行おこなったが、2,500万まん円えんの債務さいむを負おったため、発覚はっかくを恐おそれて夫妻ふさいを殺害さつがいした。

事件じけんについての詳細しょうさいは富士銀行ふじぎんこう行員こういん顧客こきゃく殺人さつじん事件じけん参照さんしょう

富士銀行ふじぎんこう巨額きょがく不正ふせい融資ゆうし事件じけん（赤坂あかさか支店してん事件じけん）

1991年ねん9月、富士銀行ふじぎんこう赤坂あかさか支店してんを舞台ぶたいに、幹部かんぶ行員こういんが銀行ぎんこうの信用しんようを背景はいけいに取引とりひき先さきに架空かくうの預金よきん証書しょうしょを発行はっこう、それを担保たんぽに都内とないの不動産ふどうさん業者ぎょうしゃら27社しゃ7個人こじんが、15のノンバンク（すなわち預金よきんを受うけ入いれないで融資ゆうしをしている会社かいしゃ）から総額そうがく約やく8200億おく円えん（不正ふせい額がく累計るいけい）もの巨額きょがくを不正ふせいに引ひき出だした詐欺さぎ事件じけんである。

赤坂あかさか支店してんのN・M元もと渉外しょうがい課長かちょう（当時とうじ38歳さい）は、1987年ねんからコンピュータに架空かくう預金よきん額がくを打うち込こんで預金よきん証書しょうしょを作つくり、その後ごで入金にゅうきんミスだとしてこの記録きろくを抹消まっしょうした。預金よきん証書しょうしょは廃棄はいきせず、偽造ぎぞうの質しつ権けん設定せってい承諾しょうだく書しょ（預金よきんを担保たんぽにするのを銀行ぎんこうが認みとめる書類しょるい）と共ともにノンバンクに持もち込こんで融資ゆうしを引ひき出だし、同どう支店してんに開設かいせつした取引とりひき先さき口座こうざに一時いちじ預金よきんした。1週間しゅうかん以内いないに解約かいやくするなどして融資ゆうし金きんを騙だまし取とるという手口てぐちである。これらの資金しきんは、おもに地上じあげや不動産ふどうさん投資とうしに流ながれており、大手おおて銀行ぎんこうの地価ちか大だい暴騰ぼうとう元凶げんきょう説せつが裏付うらづけられた。この不正ふせい融資ゆうしは、地上じあげへの批判ひはんから融資ゆうしが締しめつけられた結果けっか考かんがえ出だされた方法ほうほうと言いわれている。

N・MのほかS・A（赤坂あかさか支店してん営業えいぎょう課長かちょう代理だいり、当時とうじ39歳さい）とS・K（日比谷ひびや支店してん次長じちょう兼けん渉外しょうがい課長かちょう、当時とうじ36歳さい）ら元もと行員こういん3人にんを有印ゆういん私文書しぶんしょ偽造ぎぞうおよび同どう行使こうしと特別とくべつ背任はいにん罪ざいで丸まるの内うち警察けいさつ署しょに告訴こくそした。警視庁けいしちょうは知能犯ちのうはんを担当たんとうする捜査そうさ2課かが、ロッキード事件じけん以来いらい15年ねんぶりという異例いれいの特別とくべつ捜査そうさ本部ほんぶを設置せっち、1991年ねん9月12日にち、元もと課長かちょうと取引とりひき業者ぎょうしゃら4人にんを逮捕たいほ。

被告ひこくに対たいする判決はんけつ公判こうはんが1993年ねん7月がつに東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょ（原田はらだ国男くにお裁判さいばん長ちょう）で行おこなわれた。裁判さいばん長ちょうは「不正ふせい融資ゆうしは総額そうがく6200億おく円えんに上のぼるなど空前くうぜんの規模きぼ。銀行ぎんこうの信用しんようを利用りようした計画けいかく的てきな犯行はんこうで社会しゃかい的てき影響えいきょうも大おおきい。」と述のべ、N・M被告ひこくに懲役ちょうえき12年ねんが課かせられた。元もと課長かちょうは融資ゆうしの見返みかえりに取引とりひき先さきから約やく2億おく円えんのリベートを受うけていた。橋本はしもと龍太郎りゅうたろう蔵相ぞうしょう（のちに内閣ないかく総理そうり大臣だいじん）の秘書ひしょがこの事件じけんで約やく13億おく円えんの無む担保たんぽ融資ゆうしに関与かんよしていたことで橋本はしもとは引責いんせき辞任じにんする事ことになった。

更さらに暴力団ぼうりょくだんに融資ゆうし金きんが流ながれるなど関係かんけい者しゃの裾野すそのは広ひろがるばかりで金かねの流ながれも複雑ふくざつであり、相次あいついで発覚はっかくした架空かくう預金よきん・不正ふせい融資ゆうし事件じけんは、その不正ふせい規模きぼ8200億おく円えんという大おおきさにおいて日本にっぽん金融きんゆう市場いちばかつて例れいを見みない金融きんゆう犯罪はんざいであった。

その他た

• スコットランド出身しゅっしんのポストロックバンド、モグワイのファーストアルバム 『モグワイ・ヤング・ティーム』（1997年ねん）はオリジナルのディスクジャケットに富士銀行ふじぎんこう恵比寿えびす支店してん（現げん：みずほ銀行ぎんこう 恵比寿えびす支店してん）の外観がいかん写真しゃしんを色いろ反転はんてんさせたものが使つかわれ、写うつりこんだ同行どうこうのロゴタイプがフィーチャーされている。このため、「富士銀行ふじぎんこう」という通称つうしょうでファンに親したしまれている。商標しょうひょう上うえの権利けんり関係かんけいにより、日本にっぽん盤ばんのみが店舗てんぽの全ぜん看板かんばんにバレ消けし技術ぎじゅつを用もちいた同色どうしょく塗ぬりつぶしの措置そちが施ほどこされている。
• 2001年ねん9月がつに小室こむろ哲哉てつやに対たいし、本人ほんにん所有しょゆうの著作ちょさく権けんを担保たんぽとして事業じぎょう資金しきん10億おく円えんの融資ゆうしを行おこなった。
• 富士銀行ふじぎんこうの法定ほうてい手続てつづき上じょうの承継しょうけい会社かいしゃであるみずほコーポレート銀行ぎんこうのウェブサイトでは、2006年ねん12月のサイトリニューアル時じに、トップページ の画像がぞうに葛飾かつしか北斎ほくさいの『凱風快晴かいせい』（赤あか富士ふじ）を使用しようしていた。

出身しゅっしん者しゃ

詳細しょうさいは「Category:みずほフィナンシャルグループの人物じんぶつ」を参照さんしょう

• 安田やすだ善よし五郎ごろう - 安田やすだ銀行ぎんこう頭取とうどり
• 迫さこ静二せいじ - 1922年ねん入行にゅうこう、元もと 頭取とうどり
• 金子かねこ鋭するど - 1924年ねん入行にゅうこう、元もと 頭取とうどり・会長かいちょう
• 水野みずの衛まもる夫おっと - 1934年ねん入行にゅうこう、元もと 安田やすだ生命せいめい 社長しゃちょう
• 玉城たまき俊一しゅんいち - 1946年ねん入行にゅうこう、元もと 取締役とりしまりやく小舟こぶね町まち支店してん長ちょう、元もと 荘内銀行しょうないぎんこう 頭取とうどり
• 端はし田でん泰三たいぞう - 1950年ねん入行にゅうこう、元もと 頭取とうどり・会長かいちょう
• 稲垣いながき精一せいいち - 1952年ねん入行にゅうこう、元もと 肥後銀行ひごぎんこう 頭取とうどり
• 唐沢からさわ俊しゅん二郎じろう - 1953年ねん入行にゅうこう、元もと 自民党じみんとう衆議院しゅうぎいん議員ぎいん・郵政ゆうせい大臣だいじん
• 多田ただ武彦たけひこ - 1953年ねん入行にゅうこう、作曲さっきょく家か
• 笹原ささはら信一郎しんいちろう - 1956年ねん入行にゅうこう、元もと 取締役とりしまりやく 仙台せんだい支店してん長ちょう、元もと 荘内銀行しょうないぎんこう 頭取とうどり
• 橋本はしもと徹とおる - 1957年ねん入行にゅうこう、元もと 頭取とうどり・会長かいちょう、元もとドイツ証券しょうけん会長かいちょう、元もと日本にっぽん政策せいさく投資とうし銀行ぎんこう社長しゃちょう
• 北島きたじま義よし俊しゅん - 1958年ねん入行にゅうこう、大日本印刷だいにほんいんさつ 社長しゃちょう
• 南みなみ敬介けいすけ - 1958年ねん入行にゅうこう、元もと 副ふく頭取とうどり、東京建物とうきょうたてもの 社長しゃちょう・会長かいちょう
• 伊藤いとう新造しんぞう - 1959年ねん入行にゅうこう、元もと 常務じょうむ取締役とりしまりやく、芙蓉総合ふようそうごうリース 社長しゃちょう、いとうあさこの父ちち
• 山本やまもと惠めぐみ朗ろう - 1959年ねん入行にゅうこう、元もと 頭取とうどり、元もと みずほホールディングス 会長かいちょう
• 和地わち孝たかし - 1959年ねん入行にゅうこう、元もと 取締役とりしまりやく、テルモ 社長しゃちょう・会長かいちょう
• 笠井かさい和彦かずひこ - 1959年ねん入行にゅうこう、元もと 副ふく頭取とうどり、元もと 安田信託銀行やすだしんたくぎんこう 会長かいちょう、元もと ソフトバンク取締役とりしまりやく、元もと 福岡ふくおかソフトバンクホークス球団きゅうだん社長しゃちょう
• 町田まちだ睿 - 1962年ねん入行にゅうこう、元もと 常務じょうむ取締役とりしまりやく、元もと 荘内銀行しょうないぎんこう 頭取とうどり、北都銀行ほくとぎんこう 会長かいちょう、元もと フィデアホールディングス取締役とりしまりやく会かい議長ぎちょう
• 衛藤えとう博ひろし啓けい - 1964年ねん入行にゅうこう、元もと 常務じょうむ取締役とりしまりやく、元もと みずほ信託しんたく銀行ぎんこう社長しゃちょう
• 小栗おぐり宏夫ひろお - 1965年ねん入行にゅうこう、元もと 常務じょうむ取締役とりしまりやく、元もと 肥後銀行ひごぎんこう 頭取とうどり・会長かいちょう
• 前田まえだ晃あきら伸しん - 1968年ねん入行にゅうこう、元もと 副ふく頭取とうどり、元もと みずほフィナンシャルグループ社長しゃちょう・会長かいちょう、現げん 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい 会長かいちょう
• 池田いけだ輝彦てるひこ - 1969年ねん入行にゅうこう、元もと みずほコーポレート銀行ぎんこう 副ふく頭取とうどり、元もと みずほ信託しんたく銀行ぎんこう 社長しゃちょう・会長かいちょう
• 岡野おかの光喜みつよし - 1969年ねん入行にゅうこう、元もとスルガ銀行するがぎんこう 社長しゃちょう
• 里村さとむら正治しょうじ - 1969年ねん入行にゅうこう、元もと 代表だいひょう取締役とりしまりやく常務じょうむ、元もと 荘内銀行しょうないぎんこう 代表だいひょう執行しっこう役やく会長かいちょう、フィデアホールディングス代表だいひょう執行しっこう役やく社長しゃちょう
• 森もり俊英としひで - 1969年ねん入行にゅうこう、南日本銀行みなみにっぽんぎんこう 会長かいちょう
• 高木たかぎ勝まさる - 1969年ねん入行にゅうこう、明治大学めいじだいがく 教授きょうじゅ
• 土屋つちや嶢 - 1970年ねん入行にゅうこう、元もと大垣共立銀行おおがききょうりつぎんこう 頭取とうどり、会長かいちょう
• 吉本よしもと和彦かずひこ - 1970年ねん入行にゅうこう、元もと (旧きゅう) みずほ銀行ぎんこう 常務じょうむ執行しっこう役員やくいん、元もとみずほ情報じょうほう総研そうけん専務せんむ取締役とりしまりやく、元もと フィデアホールディングス代表だいひょう執行しっこう役やく副ふく社長しゃちょう、地方ちほう公共こうきょう団体だんたい情報じょうほうシステム機構きこう理事りじ長ちょう
• 上杉うえすぎ純雄すみお - 1971年ねん入行にゅうこう、元もと 常務じょうむ執行しっこう役員やくいん、元もと ユーシーカード 社長しゃちょう、元もと みちのく銀行ぎんこう 会長かいちょう
• 荒牧あらまき幹人みきひと - 1972年ねん入行にゅうこう、元もと 執行しっこう役員やくいん、元もと パレスホテル社長しゃちょう
• 木川きがわ眞しん - 1973年ねん入行にゅうこう、元もと みずほコーポレート銀行ぎんこう 常務じょうむ取締役とりしまりやく、元もと ヤマト運輸やまとうんゆ 社長しゃちょう・会長かいちょう、元もとヤマトホールディングス取締役とりしまりやく会長かいちょう
• 野中のなか隆史たかし - 1975年ねん入行にゅうこう、元もと (旧きゅう) みずほ銀行ぎんこう副ふく頭取とうどり、元もと みずほ信託しんたく銀行ぎんこう社長しゃちょう
• 西堀にしぼり利とし - 1975年ねん入行にゅうこう、元もと (旧きゅう) みずほ銀行ぎんこう頭取とうどり、フィデアホールディングス取締役とりしまりやく会かい議長ぎちょう
• 種たね橋きょう牧夫ぼくふ - 1979年ねん入行にゅうこう、東京建物とうきょうたてもの会長かいちょう、不動産ふどうさん協会きょうかい副ふく理事りじ長ちょう
• 林はやし信秀のぶひで - 1980年ねん入行にゅうこう、元もとみずほ銀行ぎんこう頭取とうどり
• 田尾たお祐一ゆういち - 1981年ねん入行にゅうこう、元もと（旧きゅう）みずほ銀行ぎんこう長野ながの中央ちゅうおう支店してん長ちょう、元もとみずほ総合そうごう研究所けんきゅうじょ副ふく社長しゃちょう、フィデアホールディングス代表だいひょう執行しっこう役やく社長しゃちょう、荘内銀行しょうないぎんこう頭取とうどり
• 黛まゆずみ円まどか - 1983年ねん入行にゅうこう、俳人はいじん、黛まゆずみまどか名義めいぎで活動かつどう
• 笠原かさはら慶久よしひさ - 1984年ねん入行にゅうこう、元もとみずほ信託しんたく銀行ぎんこう常務じょうむ執行しっこう役員やくいん、肥後銀行ひごぎんこう頭取とうどり、九州きゅうしゅうフィナンシャルグループ社長しゃちょう
• 大内おおうち孝夫たかお - 1984年ねん入行にゅうこう、名古屋芸術大学なごやげいじゅつだいがく教授きょうじゅ
• 北島きたじま義よし斉ひとし - 1987年ねん入行にゅうこう、大日本印刷だいにほんいんさつ 副ふく社長しゃちょう
• 富岡とみおか由紀夫ゆきお - 1987年ねん入行にゅうこう、元もと 参議院さんぎいん議員ぎいん
• 小田原おだわら潔きよし - 1987年ねん入行にゅうこう、自由民主党じゆうみんしゅとう 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん
• 富岡とみおか芳忠よしただ - 1989年ねん入行にゅうこう、民主党みんしゅとう 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん
• スタンレー・プレムナス - 1989年ねん入行にゅうこう、元もとニューヨーク支店してん員いん、アメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけん生存せいぞん者しゃ
• 奥村おくむら真しん介かい - 1990年ねん入行にゅうこう、元もと アデコ 社長しゃちょう
• 福嶋ふくしま健一郎けんいちろう - 1991年ねん入行にゅうこう、元もと 民主党みんしゅとう 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん、クロスランゲージ 社長しゃちょう、サッカービジネスアナリスト
• 大塚おおつか久美子くみこ - 1991年ねん入行にゅうこう、元もと 大塚家具おおつかかぐ社長しゃちょう
• 江田えだ良子りょうこ（旧姓きゅうせい・北島きたじま） - 女子じょし陸上りくじょう部ぶに入部にゅうぶ。元もと 女子じょし陸上りくじょう競技きょうぎ（長距離ちょうきょり走はし・マラソン）選手せんしゅ（みずほ銀行ぎんこう→ヤマダ電機やまだでんき）、元もと レッズランドスクール・ランニングプロジェクト指導しどう者しゃ、スポーツエイド・ジャパン「ランニング塾じゅく」指導しどう者しゃ

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 富士銀行ふじぎんこう調査ちょうさ部ぶ百ひゃく年ねん史し編へんさん室しつ 『富士銀行ふじぎんこうの百ひゃく年ねん』 株式会社かぶしきがいしゃ富士銀行ふじぎんこう、1980年ねん。
• 『開ひらかれた銀行ぎんこう 富士銀行ふじぎんこう ― リーディングバンクの素顔すがお』 弘ひろ済ずみ出版しゅっぱん社しゃ、1980年ねん。
• 富士銀行ふじぎんこう編へん 『富士銀行ふじぎんこう百ひゃく年ねん史し 別巻べっかん』富士銀行ふじぎんこう、1982年ねん。
• 日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ編へん『ドキュメント イトマン・住銀すみぎん事件じけん』日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ、1991年ねん。ISBN 4532160189
• 朝日新聞あさひしんぶん大阪おおさか社会しゃかい部ぶ編へん『イトマン事件じけんの深層しんそう』朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1992年ねん。ISBN 4-02-256411-3
• 溝上みぞかみ幸伸ゆきのぶ 『富士銀行ふじぎんこう・危機ききの真相しんそう ― 名門めいもん銀行ぎんこうに今いま、何なにが起おきているのか』 あっぷる出版しゅっぱん社しゃ、1998年ねん。ISBN 4871771660
• 日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ編へん 『検証けんしょうバブル 犯意はんいなき過あやまち』 日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ、2000年ねん。ISBN 4532163617
• 『2001年度ねんど版ばんディスクロージャー誌し』 株式会社かぶしきがいしゃ富士銀行ふじぎんこう、2001年ねん。
• 杉山すぎやま晴美はるみ 『天てんに昇のぼった命いのち、地ちに舞まい降おりた命いのち』 マガジンハウス、 2002年ねん。ISBN 978-4838714162
• 富士銀行ふじぎんこう企画きかく部ぶ120年ねん史し編纂へんさん室しつ編へん『富士銀行ふじぎんこう史し 1981-2000』 富士銀行ふじぎんこう、2002年ねん。

関連かんれん項目こうもく

• レイトンハウス
• 富士銀行ふじぎんこう行員こういん顧客こきゃく殺人さつじん事件じけん

外部がいぶリンク

• 富士銀行ふじぎんこう
• FUJIBANK SPORTS TOPIC