朝あさ

朝あさ（あさ、あした）は、陽ひが昇のぼってから正午しょうごまでの間あいだのある程度ていどの範囲はんいの時間じかん帯たいのこと。時ときには午前ごぜんと一致いっちする。一般いっぱん的てきに人間にんげんはこの時間じかん帯たいに起おき、活動かつどうを始はじめる。また、この朝あさという概念がいねんは地球ちきゅう上うえのほとんどの民族みんぞくに存在そんざいする。

日ひの出で

朝ちょう型がた

朝あさ早はやく起おきることが苦くでなく、朝あさ早はやくから何なにかしらの活動かつどうができる人ひとのことを『朝ちょう型がた』という。人間にんげんの体内たいない時計とけいは本ほん来朝らいちょう型がたに出来できているといわれており、ビジネスなどの成功せいこう者しゃには朝あさ型がたが多おおいとも言いわれる。これは、朝ちょう型がたの人ひとは早はやく起おきることによって体温たいおんのピークが早はやく来くるために比較的ひかくてき早はやく眠ねむくなり、朝あさの目覚めざめが早はやくなり、午前ごぜん中ちゅうの方ほうが調子ちょうしの良よい傾向けいこうにあるためである。

天気てんき

夜明よあけ前まえは一いち日にちでもっとも気温きおんが下さがる時間じかんである。夜明よあけ前まえに気温きおんが低下ていかして、空中くうちゅうの水蒸気すいじょうきが凝結ぎょうけつして水滴すいてきとなり、植物しょくぶつなどに付着ふちゃくしたものが朝あさ露ろである。なお、植物しょくぶつが夜間やかんに葉は先さきから水みずを分泌ぶんぴつする場合ばあいもある。

冬季とうきにはこれが水みずとならずに氷こおりとなり、これを霜しもという。霜柱しもばしらはこれらとは異ことなり、土中どちゅうの水分すいぶんが凍こおったものである。

アサガオは朝あさに開花かいかして、昼前ひるまえにはしぼむ。紫陽花あじさいの花はなは六ろく月がつ頃ごろの朝あさにしか咲さかない。

気象庁きしょうちょうの予報よほう用語ようご

気象庁きしょうちょうでは、混乱こんらんや誤解ごかいを避さけるため、天気てんき予報よほうなどで用もちいる用語ようごを定さだめている。府県ふけん天気てんき予報よほうの用語ようごでは、「朝あさ」は6時じから9時じを指さしている。ただし、「朝あさの最低さいてい気温きおん」と言いう時ときの「朝あさ」は0時じから9時じまでを指さす。

また、関連かんれんする用語ようごとして「明あけ方がた」「夜明よあけ」「早朝そうちょう」が説明せつめいされている。「明あけ方がた」は、府県ふけん天気てんき予報よほうでは3時じから6時じ（「朝あさ」の前まえの時間じかん）であり、季き節ぶしによって変動へんどうする「日ひの出で」の時刻じこくとは関連かんれんしない。一方いっぽう、「夜明よあけ」は「日ひの出での前まえの空そらが薄すすき明あかるくなる頃ころ」、「早朝そうちょう」は「一般いっぱんの人ひとが活動かつどうを始はじめる前まえ。季き節ぶし、地域ちいきにもよるが「夜明よあけ」からおよそ1～2時じ間あいだ」と、「日ひの出で」と関連かんれんづけて説明せつめいされている。

その他た

• キリスト教きりすときょうでは、朝あさは一いち日にちの出来事できごとにまだ心しんを煩わずらわされない、心しんが最もっとも鋭敏えいびんな時ときなので神かみと交まじわる最上さいじょうの時ときであるとしている。キリスト教きょう系けいの学校がっこうでは朝あさの礼拝れいはいが行おこなわれる。
• イスラム教いすらむきょうでは早朝そうちょうに1日にち5回かいの礼拝れいはいの1つめであるスブフの祈いのりを行おこなう。
• 朝廷ちょうていという名称めいしょうは、公務こうむを朝あさ行おこなったことが起源きげんである。
• 十じゅう二に時じ辰たつの鐘かねの数かずによる呼よび名なでは、明あけ六むつから真昼まひるまで、明あけ六むつ、朝あさ五いつつ、朝あさ四よっつまたは昼ひる四よっつ、昼ひる九ここのつ（真昼まひる）と呼よぶ。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• あかつき
• 昼ひる
• 夕ゆう

外部がいぶリンク

• 『朝あさ』 - コトバンク