汚染おせん

汚染おせん（おせん、英えい: pollution）とは、混こん入物いれものが自然しぜん環境かんきょうに入はいり、良よくない変化へんかを引ひき起おこすことである。汚染おせんは、化学かがく物質ぶっしつまたは雑音ざつおんや熱ねつ、光ひかりといったエネルギーの形かたちをとりうる。汚染おせんの構成こうせい要素ようそである汚染おせん物質ぶっしつ (en) は、外的がいてきな物質ぶっしつやエネルギー、または自然しぜんに生しょうじる混こん入物いれもののいずれかである。汚染おせんは点てん源げん汚染おせんと非ひ点てん源げん汚染おせんに分類ぶんるいされることが多おおい。2015年ねんには、汚染おせんにより世界中せかいじゅうで900万まん人にんが死亡しぼうした。

燃焼ねんしょう酸化さんか装置そうちは製造せいぞう時じの排気はいき流りゅうを浄化じょうかさせる。

ガイアナの海岸かいがんにおけるポイ捨ぽいすて問題もんだい（2010年ねん）

「汚染おせん」は contamination の訳語やくごとしても広ひろく使つかわれている。

汚染おせん (contamination) とは、サンプリングまたは分析ぶんせき中ちゅうの何なんらかの段階だんかいで、何なんらかの経路けいろにより、試料しりょう、抽出ちゅうしゅつ物ぶつ、内部ないぶ標準ひょうじゅん溶液ようえきなどに分析ぶんせき対象たいしょう成分せいぶんが意図いとせず混入こんにゅうすること。あるいは、もっと一般いっぱん的てきに、構造こうぞう物ぶつまたは機器ききの表面ひょうめんに沈着ちんちゃくした、または内部ないぶに染しみ込こんだ、または、ある物質ぶっしつに混まざった別べつの望のぞましくない物質ぶっしつ（たとえば、放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつまたは危険きけん有害ゆうがい性せい物質ぶっしつ）である。

IAEAによる汚染おせん（放射能ほうしゃのう汚染おせん）の定義ていぎ：　1. 表面ひょうめん上じょう、または固体こたい、液体えきたい、気体きたい（人体じんたいを含ふくむ）内ないの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつ、または、それを生うむプロセスで、その放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの存在そんざいが意図いとしないか望のぞましくない場合ばあい。2. ベータおよびガンマ線がんませんと低てい毒性どくせい(low toxicity)アルファ線あるふぁせんの場合ばあいは0.4 Bq/cm²を超こえる量りょう、または他たのすべてのアルファ線あるふぁせんの場合ばあいは0.04 Bq/cm²を超こえる量りょうの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつが表面ひょうめんに存在そんざいする場合ばあい。1と２の定義ていぎには注ちゅうがあってーそれ自身じしんは定義ていぎの一部いちぶではないとしているが―、１については、表面ひょうめん上じょうの量りょうを表あらわすものとしては公式こうしきに使つかわれることはほとんどなく、また、汚染おせんの語かたりは廃はい炉ろ処理しょりが完了かんりょうした後のちの場所ばしょに残存ざんそんしている放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを含ふくめないとしており、2. については、この定義ていぎは国際こくさい輸送ゆそう規則きそく上じょうの定義ていぎであって、その数値すうち以下いかであっても、１の科学かがく的てき定義ていぎが考慮こうりょされなければならないとしている。また特とくに、汚染おせんの語かたりには意図いとしないということを含意がんいしている場合ばあいがあり、汚染おせんの語かたりは単たんに放射能ほうしゃのうの存在そんざいを示しめすにすぎず、関連かんれんする危険きけん有害ゆうがい性せいの大おおきさを示しめすものではないとしている。

汚染おせんの主おもな形かたちには、大気たいき汚染おせん、光ひかり害がい、ポイ捨ぽいすて、騒音そうおん、プラスチック汚染おせん、土壌どじょう汚染おせん、放射能ほうしゃのう汚染おせん、熱ねつ公害こうがい、景観けいかん破壊はかい(英語えいご版ばん)、および水質すいしつ汚染おせんが含ふくまれる。

汚染おせんを示しめすその他たの用語ようご

• ドリフト - 散布さんぷされた農薬のうやくが目的もくてき外がいの作物さくもつ（オーガニック野菜やさいなど）に付着ふちゃくしてしまう現象げんしょう。

関連かんれん項目こうもく

• 人ひと新しん世よ
• バイオハザード
• 環境かんきょう的てきレイシズム
• 海洋かいよう汚染おせん
• 人口じんこう過剰かじょう
• PRTR制度せいど
• 汚染おせん者しゃ負担ふたん原則げんそく