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5弦ベース - Wikipedia

5げんベース(ごげんベース)とは、おもアコースティックベースおよエレクトリックベース(エレキベースギター)のバリエーションのひとつ。

アイバニーズ・サウンドギア

一般いっぱんてきに、通常つうじょうの4げんエレクトリックベースのチューニングE-A-D-G」に、最低さいていおんであるEよりも5フレットぶんおんひくい「Low-Bおとつる付加ふか、あるいはGつる開放かいほうよりも5フレットぶんおんたかい「High-Cつる付加ふかされた楽器がっき最低さいていおんノートナンバー表現ひょうげんすると23周波数しゅうはすうやく30.9Hzへるつ

起源きげんとなったコントラバスでは5げんベースをもちいる場合ばあい低音ていおんつるをLOW-B(ドイツみではH)に調しらべつるするケースとチェロの最低さいていおんわせて低音ていおんつるをCおと調しらべつるするケース「C-E-A-D-G」のどちらもられるが、エレクトリックベースでは最低さいていおんした場合ばあいB-E-A-D-G」でも、高音こうおんつるした場合ばあいE-A-D-G-C」でも、完全かんぜんよん関係かんけいでチューニングされることほとんどである。 ただし用途ようと共演きょうえんする楽器がっき傾向けいこうにより調しらべつる使つかわれており、LOW-Aに調しらべつるされた7げんギター(「A-E-A-D-G-B-E」)とのユニゾン目的もくてき最低さいていおんをAにした「A-E-A-D-G」に調しらべつるするケースや(ぞくうドロップチューニング。この場合ばあいギターの5げん、7げん、ベースの5げんが3オクターブでユニゾンする)、コードを表現ひょうげんしやすくするためギターの調しらべつるの「E-A-D-G-B-E」をして「E-A-D-G-B」(「High-C」つる半音はんおんげ)に調しらべつるするケースとうがある。また、5げんによりふとつる最低さいていおんをFにした「F-A#-F-A#-D#」などきわめてひくいチューニングにするアーティストもいる。(Northlane英語えいごばんのベーシスト、Alex Milovicのチューニングである。)

おも経緯けいい

編集へんしゅう

1970年代ねんだい後半こうはんから、アメリカのスタジオ・ミュージシャンであるジミー・ジョンソンアンソニー・ジャクソン楽器がっきメーカーと共同きょうどう開発かいはつ使つかはじめ、1980年代ねんだいにおけるポップスロックフュージョンなどポピュラー音楽おんがく多様たようともな普及ふきゅうする。奏法そうほうは、通常つうじょうの4げんエレクトリックベースとおなじである。よりひろ音域おんいきつ。様々さまざまベーシスト使用しようされている。

開発かいはつ経緯けいいおよ普及ふきゅうした一因いちいんシンセサイザー普及ふきゅうによるシンセベース影響えいきょうげられる。シンセサイザーはピアノ以上いじょうひろ音域おんいきすことが可能かのうであり、低音ていおん表現ひょうげんでは通常つうじょうのベースギターおん以下いか最低さいていおん(E以下いか)を表現ひょうげんできる。

このような楽曲がっきょくえてくるとベースギターによる演奏えんそうでもおなじような音域おんいきもとめられるようになった。従来じゅうらいの4げんエレクトリックベースでは調しらべ主音しゅおんがE(ミ)以下いかであった場合ばあい楽曲がっきょく調しらべトニック・コードでD(レ)やC(ド)などのひくおとにしたいときに、そのおとをオクターブげて演奏えんそうすると、ベースのフレージングの変化へんかにより楽曲がっきょく印象いんしょう変化へんかしてしまう。あるいは4げんのチューニングをげて最低さいていおん拡張かくちょうする変則へんそくチューニングで解決かいけつするやりかたもあるが、4げんうんゆびわるためきょく演奏えんそうさい通常つうじょうのベースギターとはことなるうんゆび対応たいおうする、あるいは、楽曲がっきょくごとにベースギター自体じたい通常つうじょうチューニングのものと使つかける、という選択せんたくもとめられる。低音ていおんがわ5げんベースでは通常つうじょううんゆびでかつえることなく対応たいおうできる。これが5げんベースギターが一定いってい程度ていど普及ふきゅうした理由りゆうである。

YESクリス・スクワイアは、デジタル技術でじたるぎじゅつ台頭たいとう目覚めざましい80年代ねんだい当時とうじ(YESとしては『ロンリーハート』がヒットした時代じだい)のサウンドのなかで“ベースの領域りょういき”を保持ほじしたいとのおもいから、マイケル・トバイアス(Michael Tobias)の低音ていおんつるベース開発かいはつ協力きょうりょくした経緯けいいを、自身じしん教則きょうそくビデオ(「スターリックス」シリーズ)でかたっている。また、現代げんだいでもジミー・ハスリップなどのスタジオ・ミュージシャンが、アレンジャーからベースラインにレトロなニュアンスをくわえるさいに4げんベースを要求ようきゅうされたり、アレンジのベースラインを完全かんぜん再現さいげんするために5げんベースを要求ようきゅうされるなどのスタジオ作業さぎょう裏話うらばなしベースマガジンなどでかたっている。

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