アメリカ空軍 くうぐん などで運用 うんよう されたF-4 の後継 こうけい として開発 かいはつ された大型 おおがた 制 せい 空 そら 戦闘 せんとう 機 き で、第 だい 4世代 せだい ジェット戦闘 せんとう 機 き に分類 ぶんるい される。F-4と共 とも に、冷戦 れいせん 下 した のアメリカ空軍 くうぐん とマクドネル・ダグラス 社 しゃ を代表 だいひょう する戦闘 せんとう 機 き といえる。アメリカ空軍 くうぐん に加 くわ え、イスラエル航空 こうくう 宇宙 うちゅう 軍 ぐん 、航空 こうくう 自衛隊 じえいたい 、サウジアラビア空軍 くうぐん が採用 さいよう した。なお、F-15のパイロットたちは俗 ぞく に「イーグルドライバー 」と呼 よ ばれている[ 2] 。
チタン を多用 たよう して軽量 けいりょう 化 か した機体 きたい に大 だい 推力 すいりょく のターボファンエンジン を2基 き 搭載 とうさい し高 たか い格闘 かくとう 能力 のうりょく を有 ゆう すると同時 どうじ に、高 こう 出力 しゅつりょく パルスドップラー・レーダー と中 ちゅう 射程 しゃてい 空 そら 対空 たいくう ミサイル の運用 うんよう 能力 のうりょく も併 あわ せ持 も ち、遠近 えんきん の空 そら 対空 たいくう 戦闘 せんとう に対応 たいおう 可能 かのう となっている[ 3] 。
F-15の後継 こうけい 機 き としてF-22 が開発 かいはつ されたが、高価 こうか であることなどからF-15を完全 かんぜん に置 お き換 か えるには至 いた らなかった。そのため、原型 げんけい 機 き の初 はつ 飛行 ひこう から既 すで に50年 ねん 経 た った現在 げんざい でも、F-15は世界 せかい トップクラスの機体 きたい の一角 いっかく を占 し め続 つづ けている。
アメリカ空軍 くうぐん のF-15C
二 に 枚 まい の垂直 すいちょく 尾翼 びよく を持 も つとはいえ平凡 へいぼん な平面 へいめん 形 がた の主翼 しゅよく に水平 すいへい 安定 あんてい 板 ばん を組 く み合 あ わせた保守 ほしゅ 的 てき な設計 せっけい に係 かか わらず、当時 とうじ としては画期的 かっきてき な機動 きどう 性 せい を実現 じつげん し[ 注釈 ちゅうしゃく 1] 、F-4の運用 うんよう において顕在 けんざい 化 か した諸 しょ 問題 もんだい を教訓 きょうくん に設計 せっけい 段階 だんかい で様々 さまざま な工夫 くふう が施 ほどこ された結果 けっか 、当初 とうしょ から高 たか い完成 かんせい 度 ど を見 み せている。
数々 かずかず の実戦 じっせん 経験 けいけん がありながら、採用 さいよう 国 こく は2018年 ねん 現在 げんざい までに空中 くうちゅう 戦 せん における被 ひ 撃墜 げきつい 記録 きろく は無 な い としている。ただし、複数 ふくすう の交戦 こうせん 相手 あいて 国 こく がF-15の撃墜 げきつい を主張 しゅちょう しており、ソビエト連邦 れんぽう (後 ご のロシア など)は戦地 せんち に派遣 はけん したオブザーバーによりMiG-23 などの自国 じこく 製 せい 戦闘 せんとう 機 き が数 すう 機 き のF-15を撃墜 げきつい したとしている。訓練 くんれん 中 ちゅう の事故 じこ として、1995年 ねん の航空 こうくう 自衛隊 じえいたい におけるF-15僚機撃墜 げきつい 事故 じこ などがある。
単座 たんざ 型 がた と複 ふく 座 ざ 型 がた の2種類 しゅるい が存在 そんざい するが、飛行 ひこう 性能 せいのう および戦闘 せんとう 能力 のうりょく に大 おお きな差 さ はない。
また、派生 はせい 型 がた である戦闘 せんとう 爆撃 ばくげき 機 き のF-15E の開発 かいはつ も行 おこな われ、こちらもアメリカ空軍 くうぐん 他 た 各国 かっこく で採用 さいよう された。
1956年 ねん に配備 はいび の始 はじ まったサイドワインダー を装備 そうび したF-86戦闘 せんとう 機 き が、1958年 ねん の台湾 たいわん 海峡 かいきょう における金 きむ 門 もん 砲戦 ほうせん 時 どき の大 だい 規模 きぼ な空中 くうちゅう 戦 せん などで戦果 せんか をあげた[ 注釈 ちゅうしゃく 2] 事例 じれい などから、アメリカ空軍 くうぐん では今後 こんご の戦闘 せんとう 機 き 同士 どうし の戦闘 せんとう は「遠距離 えんきょり から射程 しゃてい の長 なが いミサイル を発射 はっしゃ して相手 あいて を撃墜 げきつい するものになる」という「ミサイル万能 ばんのう 論 ろん 」が主流 しゅりゅう となり、空 そら 対空 たいくう 兵 へい 装 そう としての機関 きかん 砲 ほう は軽視 けいし されるようになっていった。また、1950年代 ねんだい のソ連 それん によるM-4(バイソン) 、Tu-95(ベア) といった新型 しんがた 爆 ばく 撃 げき 機 き の配備 はいび を重大 じゅうだい な脅威 きょうい として対応 たいおう する必要 ひつよう を唱 とな える「ボマーギャップ 」論 ろん が広 ひろ まった。そのためにアメリカ空軍 くうぐん は、要撃 ようげき 機 き と爆 ばく 撃 げき 能力 のうりょく の拡充 かくじゅう に重点 じゅうてん を置 お くこととなった。
これらの結果 けっか 、新規 しんき 開発 かいはつ の比重 ひじゅう は対 たい 戦闘 せんとう 機 き 戦闘 せんとう を主 おも 目的 もくてき とした制 せい 空 そら 戦闘 せんとう 機 き から、(核 かく )ミサイルによる爆撃 ばくげき 機 き 要撃 ようげき のためのF-102 の様 よう な要撃 ようげき 戦闘 せんとう 機 き や、対地 たいち 攻撃 こうげき 力 りょく を補充 ほじゅう するF-105 の様 よう な戦闘 せんとう 爆撃 ばくげき 機 き に移 うつ っていった。当初 とうしょ 、F-86 セイバーの後継 こうけい とされたF-100スーパーセイバー も戦闘 せんとう 爆撃 ばくげき 機 き に転用 てんよう され、F-101 やF-104 も運動 うんどう 性 せい を軽視 けいし した仕様 しよう となった。
こうした経緯 けいい から、アメリカ空軍 くうぐん はベトナム戦争 せんそう 開始 かいし 時期 じき に充分 じゅうぶん な格闘 かくとう 戦 せん 能力 のうりょく を持 も つ機体 きたい を保有 ほゆう しておらず、緒戦 しょせん での同士討 どうしう ちを契機 けいき に定 さだ められた有 ゆう 視界 しかい 外 がい 戦闘 せんとう を禁止 きんし した交戦 こうせん 規定 きてい により、旧式 きゅうしき のMiG-17 との格闘 かくとう 戦闘 せんとう に巻 ま き込 こ まれて苦戦 くせん を強 し いられた。ただし1961年 ねん 当時 とうじ の国防 こくぼう 長官 ちょうかん のロバート・マクナマラ の推 お し進 すす めた空海 くうかい 両 りょう 軍 ぐん の機種 きしゅ 統一 とういつ により導入 どうにゅう したF-4 が、比較的 ひかくてき 機動 きどう 性 せい に優 すぐ れていたためベトナム戦争 せんそう を凌 しの ぐことはできた。
さらにマクナマラはコスト削減 さくげん と合理 ごうり 化 か を図 はか るべく、空軍 くうぐん 主体 しゅたい で開発 かいはつ する戦闘 せんとう 爆撃 ばくげき 機 き を海軍 かいぐん 向 む けに艦隊 かんたい 防空 ぼうくう 用 よう の要撃 ようげき 機 き に発達 はったつ させ共通 きょうつう 化 か を図 はか るTFX計画 けいかく を進 すす めたが、重量 じゅうりょう 増加 ぞうか 、エンジン (プラット・アンド・ホイットニー TF30)のストール、アメリカ海軍 かいぐん 用 よう の新 しん ミサイル (AIM-54 フェニックス )や新 しん 火器 かき 管制 かんせい 装置 そうち (AN/AWG-9 )の開発 かいはつ 遅延 ちえん といった問題 もんだい によるF-111Bキャンセルの結果 けっか 、コスト高 だか や運動 うんどう 性能 せいのう 等 とう の問題 もんだい を抱 かか えながら空軍 くうぐん 用 よう であるF-111A のみの実用 じつよう という結末 けつまつ を迎 むか えることとなった。
海軍 かいぐん はTFX実用 じつよう 化 か 断念 だんねん 後 ご の1965年 ねん に、次期 じき 戦闘 せんとう 攻撃 こうげき 機 き VFAX(後 のち に中止 ちゅうし )や次期 じき 戦闘 せんとう 機 き VFX(後 ご のF-14 )の開発 かいはつ 研究 けんきゅう を開始 かいし していた。空軍 くうぐん もF-111どころかF-4さえ重 おも すぎて制 せい 空 そら 戦闘 せんとう に不適 ふてき と考 かんが え、同年 どうねん 4月 がつ 、F-Xの開発 かいはつ 研究 けんきゅう に着手 ちゃくしゅ した。
1966年 ねん 3月、ノースアメリカン・ロックウェル 、ロッキード 、ボーイング の3社 しゃ とTactical Support Aircraft(戦術 せんじゅつ 支援 しえん 機 き )に関 かん する4ヶ月 かげつ 間 あいだ の概念 がいねん 作成 さくせい 研究 けんきゅう 契約 けいやく を締結 ていけつ した。同年 どうねん 9月 がつ 3社 しゃ の研究 けんきゅう 結果 けっか の評価 ひょうか を完了 かんりょう したが、開発 かいはつ 方針 ほうしん の決定 けってい には至 いた らなかった。その概要 がいよう は以下 いか の通 とお りである。
この時期 じき 、1967年 ねん 7月 がつ に行 おこな われたモスクワ ・ドモジェドヴォ空港 くうこう での航空 こうくう ショー でMiG-25 が突如 とつじょ 出現 しゅつげん し、上空 じょうくう を高速 こうそく で通過 つうか していった。周到 しゅうとう に演出 えんしゅつ されたこのフライパスのみならず、ソ連 それん はこの航空 こうくう ショーに、MiG-23 ・Su-15 を初 はじ めとした試作 しさく 機 き や実験 じっけん 機 き を含 ふく む多種 たしゅ の機体 きたい を第 だい 3世代 せだい ジェット戦闘 せんとう 機 き として出品 しゅっぴん し、これらに大 おお きな衝撃 しょうげき を受 う けた西側 にしがわ の航空機 こうくうき 専門 せんもん 家 か はソ連 それん の意図 いと 通 どお りにその実体 じったい 以上 いじょう の過大 かだい な評価 ひょうか を下 くだ した。アメリカ空軍 くうぐん 首脳 しゅのう も公開 こうかい された機体 きたい に対抗 たいこう し得 え る機体 きたい を自軍 じぐん に保有 ほゆう していないと考 かんが え、ソ連 それん の爆 ばく 撃 げき 機 き に加 くわ え、戦闘 せんとう 機 き にも危機 きき 感 かん を募 つの らせていった。
空軍 くうぐん での制 せい 空 そら 戦闘 せんとう 機 き の検討 けんとう 時期 じき に、各 かく 方面 ほうめん のキーマンからファイター・マフィアと呼 よ ばれる少 しょう 人数 にんずう のグループが出現 しゅつげん していた。その中 なか の一人 ひとり 、ジョン・ボイド は、自 みずか らのF-100による戦 せん 技 わざ 教官 きょうかん としての経験 けいけん の体系 たいけい 化 か とエネルギー保存 ほぞん 則 そく に基 もと づいた空中 くうちゅう (空戦 くうせん )機動 きどう の理論 りろん であるエネルギー機動 きどう 性 せい 理論 りろん を基 もと にした判断 はんだん により、F-Xの最初 さいしょ の提案 ていあん 要求 ようきゅう (RFP)を却下 きゃっか し、最終 さいしゅう 版 ばん に改定 かいてい した[ 注釈 ちゅうしゃく 3] 。
空軍 くうぐん は1967年 ねん 8月 がつ にマクドネル・ダグラスおよびジェネラル・ダイナミクス の2社 しゃ と戦闘 せんとう 機 き に関 かん する6ヶ月 かげつ の概念 がいねん 作成 さくせい 契約 けいやく を締結 ていけつ した。
モスクワ航空 こうくう ショーの翌年 よくねん の1968年 ねん 9月に、アメリカ空軍 くうぐん は国内 こくない の航空機 こうくうき メーカー8社 しゃ と研究 けんきゅう 契約 けいやく を結 むす びRFPを出 だ した。RFPの主 おも な内容 ないよう は以下 いか の通 とお りであった。
マッハ0.9、高度 こうど 30,000フィートにおける高 こう G機動 きどう で異常 いじょう 振動 しんどう を生 しょう じない
上記 じょうき 空 そら 力 りょく 特性 とくせい を持 も つ翼 つばさ を使 つか い、広 ひろ い飛行 ひこう 速度 そくど 高度 こうど 域 いき で充分 じゅうぶん なエネルギー/運動 うんどう 能力 のうりょく を持 も つ
空中 くうちゅう 給油 きゅうゆ 、または増 ぞう 槽 そう のみで大陸 たいりく 間 あいだ の長距離 ちょうきょり 回送 かいそう 飛行 ひこう が可能 かのう
搭載 とうさい 兵器 へいき は全 ぜん 任務 にんむ に対 たい して一人 ひとり で操作 そうさ 可能 かのう
現実 げんじつ 的 てき な空 そら 対空 たいくう 戦闘 せんとう を想定 そうてい して4,000飛行 ひこう 時間 じかん の疲労 ひろう 寿命 じゅみょう の安全 あんぜん 係数 けいすう を4として試験 しけん で証明 しょうめい する
最新 さいしん の技術 ぎじゅつ を利用 りよう した操縦 そうじゅう 席 せき 艤装 ぎそう を行 おこな い、特 とく に近接 きんせつ 格闘 かくとう 戦 せん ではヘッドアップディスプレイ を利用 りよう する
理論 りろん 整備 せいび 工数 こうすう は1飛行 ひこう 時間 じかん あたり11.3人 にん ・時 じ
構成 こうせい 機器 きき の平均 へいきん 故障 こしょう 時間 じかん は上記 じょうき 整備 せいび 工数 こうすう 内 ない で対応 たいおう
操縦 そうじゅう 席 せき の視界 しかい は360°確保 かくほ すること
主 しゅ エンジンは機内 きない 設備 せつび のみで起動 きどう できること
機体 きたい 構造 こうぞう 、電気 でんき 、油圧 ゆあつ 、操縦 そうじゅう 装置 そうち は戦闘 せんとう 状 じょう 況 きょう 下 か で無事 ぶじ に基地 きち に帰投 きとう できる高度 こうど の生存 せいぞん 性 せい を持 も つ
対 たい 戦闘 せんとう 機 き 戦闘 せんとう 装備 そうび 状態 じょうたい の総 そう 重量 じゅうりょう は40,000ポンド(約 やく 18.1トン)級 きゅう
サブシステム、構成 こうせい 部品 ぶひん 、装備 そうび 品 ひん は少 すく なくとも試作 しさく 品 ひん による実証 じっしょう 済 ず みのものに限 かぎ る
最大 さいだい 速度 そくど は高空 こうくう においてマッハ2.5
自 じ 機 き よりも低 てい 高度 こうど の監視 かんし 能力 のうりょく を持 も つ長距離 ちょうきょり パルス・ドップラー・レーダー を備 そな える
これらに加 くわ え、試作 しさく 競争 きょうそう は実施 じっし しないこととしていた。
1968年 ねん 12月、提出 ていしゅつ された各社 かくしゃ 案 あん を基 もと にマクドネル・ダグラス、フェアチャイルド 、ノースアメリカン・ロックウェル の3社 しゃ を選出 せんしゅつ して、詳細 しょうさい 提案 ていあん のための6ヶ月 かげつ の研究 けんきゅう 契約 けいやく を結 むす び、各社 かくしゃ は期日 きじつ 通 どお り設計 せっけい 案 あん を提出 ていしゅつ した。フェアチャイルド社 しゃ 案 あん は、胴体 どうたい の両側 りょうがわ の変形 へんけい デルタ の主翼 しゅよく の半幅 はんはば にエンジンナセルを置 お き、二 に 次元 じげん 型 がた 空 そら 気取 きどり 入口 いりくち から排気 はいき 口 こう を一線 いっせん 上 じょう に配置 はいち した、双発 そうはつ 一 いち 枚 まい 垂直 すいちょく 尾翼 びよく の機体 きたい であった。ノースアメリカン・ロックウェル社 しゃ 案 あん は、オージー翼 つばさ を持 も つブレンデッドウィングボディ 構成 こうせい の胴体 どうたい 下 か に二 に 次元 じげん 型 がた 空 そら 気取 きどり 入口 いりくち を付 つ けた、胴体 どうたい 内 ない 並列 へいれつ 双発 そうはつ 一 いち 枚 まい 垂直 すいちょく 尾翼 びよく の機体 きたい だった。
これらに対 たい しマクドネル・ダグラス社 しゃ 案 あん の機体 きたい は、前 ぜん 縁 えん 45度 ど というそれほど大 おお きくない後退 こうたい 角 かく を持 も つ、広 ひろ い面積 めんせき の主翼 しゅよく を持 も っていた。これは当時 とうじ の超 ちょう 音速 おんそく 戦闘 せんとう 機 き には、まず採用 さいよう されることのないものだった[ 注釈 ちゅうしゃく 4] 。この時 とき 、マクドネル・ダグラス社 しゃ は37,500ページにも及 およ ぶ文書 ぶんしょ を提出 ていしゅつ 、設計 せっけい には大型 おおがた 計算 けいさん 機 き を用 もち いて数 すう 千 せん 種類 しゅるい の機体 きたい 形状 けいじょう を検討 けんとう していた[ 4] 。
原型 げんけい 機 き (S/N 71-0280)量産 りょうさん 機 き とは主翼 しゅよく 先端 せんたん 及 およ び水平 すいへい 尾翼 びよく の形状 けいじょう が異 こと なる
1969年 ねん 12月 にアメリカ空軍 くうぐん は、マクドネル・ダグラス社 しゃ と開発 かいはつ 契約 けいやく を結 むす んだ。設計 せっけい 主任 しゅにん はジョージ・グラーフ(George Graff)、空 そら 力 りょく 担当 たんとう にはドン・マルバーン(Don Malvern)が就任 しゅうにん した[ 5] 。また、セントルイス の工場 こうじょう では2基 き の空 そら 対空 たいくう 戦闘 せんとう シミュレーターが開発 かいはつ され、研究 けんきゅう に用 もち いられた。本 ほん 開発 かいはつ では900時間 じかん 以上 いじょう の設計 せっけい 改善 かいぜん が行 おこな われ、風洞 ふうどう 実験 じっけん では100種類 しゅるい 以上 いじょう の主翼 しゅよく 形状 けいじょう の試験 しけん が行 おこな われた[ 4] 。
F-4は双発 そうはつ でありながら、片方 かたがた のエンジンの被弾 ひだん 後 ご に両 りょう エンジンが停止 ていし したり、火災 かさい で墜落 ついらく する事例 じれい が見 み られた[ 4] 。これを教訓 きょうくん にF-15ではエンジン間 あいだ の縦 たて 通 どおり 材 ざい などとして、エンジン周 まわ りにチタンを多用 たよう して耐 たい 熱性 ねっせい や強度 きょうど を確保 かくほ し、さらには消火 しょうか システムを充実 じゅうじつ させ、燃料 ねんりょう タンク配置 はいち にも配慮 はいりょ が払 はら われた[ 6] 。
エンジンの開発 かいはつ はプラット・アンド・ホイットニー とゼネラル・エレクトリック の提案 ていあん から、1970年 ねん 3月 がつ にプラット・アンド・ホイットニーがF100 ターボファンエンジン の開発 かいはつ 契約 けいやく を結 むす んだ。初期 しょき 推力 すいりょく 試験 しけん は1972年 ねん 3月 がつ 末 まつ までに終了 しゅうりょう し、1年 ねん 後 ご には型式 けいしき 証明 しょうめい を取得 しゅとく するための試験 しけん を終了 しゅうりょう させた[ 6] 。
レーダー はヒューズ社 しゃ とウェスチングハウス 社 しゃ の提案 ていあん から、1970年 ねん 9月にヒューズ社 しゃ のAN/APG-63 レーダーを選定 せんてい している[ 6] 。
搭載 とうさい が予定 よてい されていた長 ちょう 射程 しゃてい 空 そら 対空 たいくう ミサイル、AIM-97AGM-78 対 たい レーダーミサイルの発展 はってん 型 がた である
短距離 たんきょり 空 そら 対空 たいくう ミサイルとして搭載 とうさい 予定 よてい であったAIM-95推力 すいりょく 偏向 へんこう 機構 きこう により操舵 そうだ される方式 ほうしき のため、舵 かじ 翼 つばさ を持 も たない
武装 ぶそう は空 そら 対空 たいくう ミサイル ・機関 きかん 砲 ほう 共 とも に新 しん 開発 かいはつ のものが搭載 とうさい される計画 けいかく で、視界 しかい 外 がい 射程 しゃてい (beyond-visual-range;BVR)兵 へい 装 そう にはAIM-97 空 そら 対空 たいくう ミサイル、近距離 きんきょり /格闘 かくとう 戦 せん 兵 へい 装 そう にはAIM-82 空 そら 対空 たいくう ミサイルおよび固定 こてい 武装 ぶそう としてGAU-7 25mm6砲身 ほうしん ガトリング砲 ほう (英語 えいご 版 ばん ) といった新規 しんき 開発 かいはつ の装備 そうび が選定 せんてい された。
AIM-97はAIM-7 を凌 しの ぐ射程 しゃてい と高速 こうそく 高 だか 機動 きどう 目標 もくひょう への対処 たいしょ 能力 のうりょく を持 も つことを主眼 しゅがん に開発 かいはつ されたもので、中間 ちゅうかん 誘導 ゆうどう にパッシブレーダーホーミング 、終端 しゅうたん 誘導 ゆうどう に赤外線 せきがいせん 感知 かんち を用 もち いる複 ふく 合 あい 誘導 ゆうどう 方式 ほうしき となっていた。AIM-82は当時 とうじ 主力 しゅりょく のAIM-9 第 だい 1世代 せだい では不可能 ふかのう な全 ぜん 方位 ほうい 照準 しょうじゅん (目標 もくひょう の後方 こうほう に回 まわ ってエンジンの排 はい 熱 ねつ を捉 とら える必要 ひつよう がなく、どの方向 ほうこう からでも熱 ねつ 反応 はんのう さえ捉 とら えれば照準 しょうじゅん できる)が可能 かのう なもので、後 のち にAIM-82はアメリカ海軍 かいぐん が開発 かいはつ を進 すす めていた新型 しんがた 短距離 たんきょり 空 そら 対空 たいくう ミサイルであるAIM-95 に計画 けいかく を統合 とうごう して開発 かいはつ が一本 いっぽん 化 か されたため、F-15へ搭載 とうさい される短距離 たんきょり ミサイルもAIM-95に移行 いこう された。固定 こてい 武装 ぶそう のGAU-7は口径 こうけい をそれまでの標準 ひょうじゅん であった20mmから25mmとして弾頭 だんとう 威力 いりょく が大幅 おおはば に強化 きょうか され、使用 しよう 弾薬 だんやく には薬莢 やっきょう を持 も たないケースレス弾薬 だんやく 方式 ほうしき を用 もち いた先進 せんしん 的 てき なものであった[ 7] 。
しかし、AIM-97、AIM-95共 ども に技術 ぎじゅつ 的 てき ・予算 よさん 的 てき な面 めん から最終 さいしゅう 的 てき には計画 けいかく 中止 ちゅうし となり、開発 かいはつ によって得 え られた新 しん 基軸 きじく を採 と り入 い れた暫定 ざんてい 新型 しんがた として既存 きそん の空 そら 対空 たいくう ミサイルの改良 かいりょう 型 がた が開発 かいはつ されることになり、F-15の搭載 とうさい する空 そら 対空 たいくう ミサイルもAIM-7とAIM-9の改良 かいりょう 型 がた に落 お ち着 つ いた。GAU-7は実際 じっさい に試作 しさく 砲 ほう を搭載 とうさい しての試験 しけん も行 おこな われたが、ケースレス方式 ほうしき 特有 とくゆう の問題 もんだい の他 ほか 、不規則 ふきそく な弾道 だんどう 性能 せいのう といった問題 もんだい もあり、開発 かいはつ 担当 たんとう のフィリコ・フォード(Philco-Ford)社 しゃ (英語 えいご 版 ばん ) からの開発 かいはつ 期間 きかん 延長 えんちょう の申 もう し入 い れを受 う け入 い れず、従来 じゅうらい のM61 20mmガトリング砲 ほう を採用 さいよう することとなった[ 6] 。これらの経緯 けいい から「最新 さいしん 技術 ぎじゅつ を盛 も り込 こ んだ新 しん 開発 かいはつ の武装 ぶそう を搭載 とうさい する」という当初 とうしょ の計画 けいかく は大 おお きく修正 しゅうせい されたが、それであってもF-15が高 たか い空 そら 対空 たいくう 戦闘 せんとう 能力 のうりょく を持 も つことには変 か わりなかった。
1971年 ねん 2月 がつ 、アメリカ議会 ぎかい 上院 じょういん 歳出 さいしゅつ 委員 いいん 会 かい はF-14 とF-15の比較 ひかく 検討 けんとう を行 おこな い、F-14はF-15の任務 にんむ をすべて果 は たせるが、F-15はF-14の任務 にんむ をすべて果 は たすことはできないとF-15が劣 おと ることを指摘 してき し、空軍 くうぐん ・海軍 かいぐん 共 ども に同 おな じ機種 きしゅ を採用 さいよう すべきとの意見 いけん が挙 あ げられた。これに対 たい し空軍 くうぐん は、F-14は艦隊 かんたい 防衛 ぼうえい に特 とく 化 か した機体 きたい であり、F-15は機動 きどう 性 せい の高 たか い制 せい 空 そら 戦闘 せんとう 機 き であると反論 はんろん した。一方 いっぽう 、アメリカ国防総省 こくぼうそうしょう 内部 ないぶ からはF-15を基本 きほん とした海軍 かいぐん 型 がた (艦上 かんじょう 戦闘 せんとう 機 き )のF-15N の検討 けんとう を指示 しじ する動 うご きもあった[ 6] 。
開発 かいはつ にあたり当初 とうしょ 12機 き 、1972会計 かいけい 年度 ねんど で8機 き の前 ぜん 生産 せいさん 型 がた を発注 はっちゅう し、それぞれ以下 いか のような作業 さぎょう や試験 しけん が割 わ り当 あ てられた。
F1 (1号機 ごうき ) - (71-0280)性能 せいのう 領域 りょういき の探求 たんきゅう 、運用 うんよう 特性 とくせい 、外部 がいぶ 搭載 とうさい 物 ぶつ 試験 しけん
F2 (2号機 ごうき ) - エンジン 試験 しけん
F3 (3号機 ごうき ) - 電子 でんし 装備 そうび 開発 かいはつ 、気流 きりゅう 速度 そくど 計測 けいそく (これ以降 いこう の機体 きたい はAN/APG-63 火器 かき 管制 かんせい 装置 そうち を搭載 とうさい )
F4 (4号機 ごうき ) - 構造 こうぞう 試験 しけん
F5 (5号機 ごうき ) - 機関 きかん 砲 ほう ・兵 へい 装 そう ・兵 へい 装 そう 架 か 射出 しゃしゅつ 試験 しけん (これ以降 いこう の機体 きたい はM61A1 ガトリング砲 ほう を搭載 とうさい している)
F6 (6号機 ごうき ) - 電子 でんし 装備 そうび 試験 しけん 、及 およ び飛行 ひこう 制御 せいぎょ ・ミサイル 発射 はっしゃ 評価 ひょうか
F7 (7号機 ごうき ) - 兵 へい 装 そう 、燃料 ねんりょう 、兵 へい 装 そう 架 か
F8 (8号機 ごうき ) - 異常 いじょう 姿勢 しせい 特 とく に錐 きり もみ特性 とくせい 、高 こう 迎 むかえ 角 かく 評価 ひょうか
F9 (9号機 ごうき ) - 機体 きたい 、エンジン適合 てきごう 評価 ひょうか
F10 (10号機 ごうき ) - レーダー 、電子 でんし 装備 そうび の試験 しけん
T1 (11号機 ごうき ) - 複 ふく 座 ざ 型 がた 評価 ひょうか 。後 のち にF-15S/MTD となる
T2 (12号機 ごうき ) - 複 ふく 座 ざ 型 がた 。マクドネル・ダグラス 社 しゃ の飛行 ひこう 実演 じつえん 機 き 。後 のち にF-15E の試作 しさく 機 き となる。
F11 (13号機 ごうき ) - 実用 じつよう 試験 しけん
F12 (14号機 ごうき ) - コンフォーマル・フューエル・タンク 装備 そうび 機 き :実用 じつよう 試験 しけん
F13 (15号機 ごうき ) - 実用 じつよう 試験 しけん
F14 (16号機 ごうき ) - 気象 きしょう 環境 かんきょう 試験 しけん 。試験 しけん 終了 しゅうりょう 後 ご にイスラエル に売却 ばいきゃく
F15 (17号機 ごうき ) - 使用 しよう されず、イスラエルに売却 ばいきゃく
F16 (18号機 ごうき ) - 実用 じつよう 試験 しけん 、及 およ び飛行 ひこう 実演 じつえん 後 ご にイスラエルに売却 ばいきゃく
F17 (19号機 ごうき ) - 「ストリークイーグル計画 けいかく 」に使用 しよう
F18 (20号機 ごうき ) - 使用 しよう されず、イスラエルに売却 ばいきゃく
1972年 ねん 6月26日 にち に初号 しょごう 機 き がマクドネル・ダグラス社 しゃ セントルイス工場 こうじょう で完成 かんせい 。同日 どうじつ 、ロールアウト記念 きねん 式典 しきてん が行 おこな われた。
初号 しょごう 機 き は後日 ごじつ 一旦 いったん 分解 ぶんかい されてカリフォルニア州 しゅう のエドワーズ空軍 くうぐん 基地 きち へC-5 輸送 ゆそう 機 き で搬送 はんそう されて再度 さいど 組 く み立 た てられ、7月 がつ 27日 にち にモハーヴェ砂漠 さばく 上空 じょうくう でマクドネル・ダグラス社 しゃ チーフテストパイロット のアービン・L・バローズにより、約 やく 50分間 ふんかん の初 はつ 飛行 ひこう を実施 じっし した。その後 ご 2年 ねん 余 あま りに及 およ ぶ原型 げんけい 機 き による試験 しけん ・評価 ひょうか 作業 さぎょう で判明 はんめい した修正 しゅうせい は以下 いか の細部 さいぶ 変更 へんこう に止 と まり、原 はら 設計 せっけい の堅実 けんじつ さを証明 しょうめい することとなった。
主翼 しゅよく 端 はし 後部 こうぶ の切 き り落 お とし
水平 すいへい 安定 あんてい 板 ばん へのドッグトゥース の追加 ついか
エア・ブレーキ の大型 おおがた 化 か とそれに伴 ともな う開 ひらき 度 ど 制限 せいげん
原型 げんけい 機 き は1973年 ねん 7月 がつ に飛行 ひこう 回数 かいすう 1,000回 かい を数 かぞ えるまでの間 あいだ に最大 さいだい 速度 そくど マッハ2.5、最大 さいだい 到達 とうたつ 高度 こうど 18,290mを記録 きろく している。
飛行 ひこう 中 ちゅう のF-15
外形 がいけい はF-111 やF-14 の可変 かへん 後退 こうたい 翼 つばさ 、F-16 のブレンデッドウィングボディ といった新 しん 機軸 きじく を採用 さいよう することなく、MiG-25 やA-5 といった前例 ぜんれい のある肩 かた 翼 つばさ 配置 はいち クリップトデルタ翼 つばさ に双 そう 垂直 すいちょく 尾翼 びよく と全 ぜん 浮動 ふどう の水平 すいへい 尾翼 びよく を配置 はいち した堅実 けんじつ な構成 こうせい となった。
主翼 しゅよく は基本 きほん 翼 つばさ 形 がた のキャンバーを翼 つばさ 付 つ け根 ね 前 ぜん 縁 えん を頂点 ちょうてん とした円錐 えんすい に合 あ わせて翼 つばさ 端 はし では翼 つばさ 形 がた 全体 ぜんたい までも湾曲 わんきょく させるコニカルキャンバーを与 あた えることで前 ぜん 縁 えん フラップ を省略 しょうりゃく し、後 こう 縁 えん に単純 たんじゅん フラップと補助 ほじょ 翼 つばさ のみを動 どう 翼 つばさ とした簡素 かんそ なものである。主翼 しゅよく 付 つ け根 ね の膨 ふく らみは、ストレーキ 類似 るいじ の離着陸 りちゃくりく 性能 せいのう と運動 うんどう 性 せい 向上 こうじょう の効果 こうか を持 も つ。この主翼 しゅよく 付 つ け根 ね の膨 ふく らみは機関 きかん 砲 ほう の内蔵 ないぞう スペースともなり、また、後方 こうほう へ延長 えんちょう されて尾翼 びよく の取 と り付 つ け部 ぶ となっている。
胴体 どうたい 上面 うわつら キャノピー 後方 こうほう に大型 おおがた のエアブレーキ を装備 そうび し、ドラッグシュートを廃止 はいし している。このエアブレーキは、アルミニウム・ハニカムと炭素 たんそ 繊維 せんい 複 ふく 合 ごう 材 ざい (グラファイト・エポキシ)を組 く み合 あ わせた軽量 けいりょう 構造 こうぞう になっている。水平 すいへい 尾翼 びよく と垂直 すいちょく 尾翼 びよく はチタン 、間 あいだ にアルミニウム・ハニカム、表面 ひょうめん をボロン 繊維 せんい 複 ふく 合 ごう 材 ざい を使用 しよう し、軽量 けいりょう かつ強固 きょうこ な構造 こうぞう となった。他 ほか にも、軽量 けいりょう 化 か と耐 たい 熱性 ねっせい 強化 きょうか のためにエンジン 周 まわ りや主翼 しゅよく 取 と り付 つ け部 ぶ の円 えん 矩 のり 等 とう の要所 ようしょ で構造 こうぞう 重量 じゅうりょう の25%以上 いじょう にチタンやチタン合金 ごうきん を使用 しよう しており、外形 がいけい からは窺 うかが えないF-15の特徴 とくちょう となっている。
機体 きたい 最上 さいじょう 面 めん に張 は り出 だ す涙 なみだ 滴 しずく 型 がた の風防 ふうぼう は、単座 たんざ 型 がた と複 ふく 座 ざ 型 がた で大差 たいさ がない程 ほど の大 おお きな空間 くうかん により、抵抗 ていこう を増 ふ やさず360°の視界 しかい を確保 かくほ している。初期 しょき の機体 きたい では高温 こうおん 強度 きょうど の高 たか いポリカーボネート にアクリル を拡散 かくさん 蒸着 じょうちゃく した材質 ざいしつ だったが、紫外線 しがいせん による劣化 れっか で曇 くも りが出 で たため強化 きょうか アクリルガラス に変更 へんこう された。
操縦 そうじゅう 系統 けいとう は、電気 でんき 式 しき の操縦 そうじゅう 性 せい 増強 ぞうきょう 装置 そうち であるCAS(Control Augumentation System)と油圧 ゆあつ 機構 きこう とを組合 くみあ わせたものである。CASは操縦 そうじゅう 桿およびフットペダルの操作 そうさ を電気 でんき 信号 しんごう に変換 へんかん して各 かく 動 どう 翼 つばさ の油圧 ゆあつ サーボ・シリンダーを作動 さどう させるもので、フライ・バイ・ワイヤ と同 おな じ原理 げんり であるが、フライ・バイ・ワイヤがすべての操作 そうさ を飛行 ひこう 制御 せいぎょ コンピュータの電気 でんき 信号 しんごう 指令 しれい だけで行 おこな うのに対 たい して、CASはリンク機構 きこう による機械 きかい 的 てき な結合 けつごう で接続 せつぞく されている補助 ほじょ 翼 つばさ 、方向 ほうこう 舵 かじ 、水平 すいへい 尾翼 びよく に並行 へいこう して追加 ついか される形 かたち で装備 そうび され、安定 あんてい 増強 ぞうきょう や操舵 そうだ 補正 ほせい を行 おこな っている。これにより機械 きかい 的 てき な結合 けつごう が破損 はそん してもCASのみの制御 せいぎょ で飛行 ひこう を継続 けいぞく できるが、F-16のようなCCV設計 せっけい の導入 どうにゅう は不可能 ふかのう であった。
コックピットはアナログ計器 けいき にCRTのレーダースコープを組 く み合 あ わせた当時 とうじ 主流 しゅりゅう の設計 せっけい であるが、操縦 そうじゅう 桿とエンジンの出力 しゅつりょく を制御 せいぎょ するスロットル・レバーに操縦 そうじゅう ・操舵 そうだ ・航法 こうほう ・通信 つうしん ・エンジン関係 かんけい ・火器 かき 管制 かんせい などで使用 しよう 頻度 ひんど が高 たか いスイッチを取付 とりつ けて、HUDと組合 くみあ わせることにより、パイロットが飛行 ひこう 中 ちゅう でも視線 しせん を逸 そ らさずに手 て を離 はな すこともなく、それらを操作 そうさ することができるHOTAS が導入 どうにゅう されるなど、信頼 しんらい 性 せい と革新 かくしん 性 せい を両立 りょうりつ した設計 せっけい となっている。
火器 かき 管制 かんせい システム は高性能 こうせいのう のレーダー (AN/APG-63/70シリーズ)を中心 ちゅうしん とした高度 こうど の自動 じどう 化 か 設計 せっけい により、単座 たんざ 運用 うんよう を実現 じつげん している。APG-63 レーダーは小型 こがた 戦闘 せんとう 機 き 程度 ていど の投影 とうえい 面積 めんせき である目標 もくひょう に対 たい しては80海 うみ 里 さと (148km)以上 いじょう の距離 きょり で探知 たんち が可能 かのう である。搭載 とうさい のデータリンクを使用 しよう した早期 そうき 警戒 けいかい 管制 かんせい 機 き (AWACS)との連携 れんけい により高度 こうど な迎撃 げいげき 能力 のうりょく を発揮 はっき する。
機密 きみつ 性 せい が高 たか く輸出 ゆしゅつ を許可 きょか していなかったTEWS(Tactical Electronic Warfare System:戦術 せんじゅつ 電子 でんし 戦 せん システム)は、AN/ALR-56 (ドイツ語 ご 版 ばん ) レーダー警報 けいほう 受信 じゅしん 機 き 、AN/ALQ-128 (英語 えいご 版 ばん ) 電子 でんし 戦 せん 警戒 けいかい 装置 そうち 、AN/ALQ-135 内蔵 ないぞう 式 しき 電波 でんぱ 妨害 ぼうがい 装置 そうち 、AN/ALE-45 チャフ ・フレア 放出 ほうしゅつ 器 き を統合 とうごう し、自動 じどう 化 か を進 すす めたものである。
空 そら 気取 きどり 入口 いりくち と内部 ないぶ の可動 かどう 式 しき 斜 はす 板 ばん の協調 きょうちょう 動作 どうさ の図解 ずかい
エンジンノズルに取 と り付 つ けられたアイリス板 ばん (カバー)画像 がぞう は同 どう 系統 けいとう のエンジンを搭載 とうさい するF-16のもの(参考 さんこう )
プラット・アンド・ホイットニー 社 しゃ のF100 ターボファンエンジン を2基 き 搭載 とうさい する。初期 しょき 型 がた のF100-PW-100でも1基 き 当 あ たり10,810kgの推力 すいりょく を発揮 はっき するため、最小 さいしょう 飛行 ひこう 重量 じゅうりょう に近 ちか い状態 じょうたい であれば推力 すいりょく 重量 じゅうりょう 比 ひ は1を超 こ え、エンジン 推力 すいりょく だけで垂直 すいちょく 上昇 じょうしょう を持続 じぞく できることになる。実用 じつよう 上 じょう の意味 いみ はないが、高 こう 機動 きどう 下 か における急激 きゅうげき な運動 うんどう エネルギー損失 そんしつ の回復 かいふく に活 かつ かせる十分 じゅうぶん な余剰 よじょう 推力 すいりょく を持 も つことを意味 いみ している。
初期 しょき にはスタグネーション・ストール による事故 じこ が頻発 ひんぱつ したため、スプリッターベーンの延長 えんちょう の他 ほか 、スロットル操作 そうさ のマニュアルに注意 ちゅうい 点 てん を記載 きさい するなど運用 うんよう 上 じょう の工夫 くふう が行 おこな われた。
胴体 どうたい の左右 さゆう にある二 に 次元 じげん 型 がた 空 そら 気取 きどり 入口 いりくち は、上方 かみがた 4度 ど 下方 かほう 11度 ど で可動 かどう し、内部 ないぶ の可動 かどう 式 しき 斜 はす 板 ばん やバイパス口 こう と協調 きょうちょう 動作 どうさ して様々 さまざま な姿勢 しせい 及 およ び速度 そくど において、適切 てきせつ にエンジンへ外気 がいき を導入 どうにゅう する。
持続 じぞく 時間 じかん 制限 せいげん を受 う けない最 さい 高速度 こうそくど はマッハ 2.3であり、マッハ2.3を超 こ え公称 こうしょう 最高 さいこう 速度 そくど の2.5まではエンジン吸入 きゅうにゅう 空気 くうき 温度 おんど その他 た の制限 せいげん から1分間 ふんかん に制限 せいげん されている。
なおF-15Aでも高度 こうど 10,000-45,000ft格闘 かくとう 戦時 せんじ 基準 きじゅん 重量 じゅうりょう の33,000lb前後 ぜんこう ならば、戦闘 せんとう 時 じ 推力 すいりょく により僅 わず かながらマッハ1.0を超 こ える速度 そくど での飛行 ひこう が可能 かのう である。
F-15のエンジン後部 こうぶ にある可変 かへん 式 しき ノズルにアイリス板 ばん が取 と り付 つ けられていないのは、当初 とうしょ 装着 そうちゃく 機 き からの脱落 だつらく が相次 あいつ いだのが原因 げんいん であった。そのため、未 いま だに多 おお くの機体 きたい はアイリス板 ばん を取 と り付 つ けていない。
F-4はエンジン始動 しどう を地上 ちじょう の設備 せつび に依存 いぞん しており、機体 きたい が無事 ぶじ でも設備 せつび が破壊 はかい されると出撃 しゅつげき できない弱点 じゃくてん があった。F-15では対策 たいさく として単独 たんどく で起動 きどう できることが要求 ようきゅう され、エンジンの起動 きどう 用 よう にJFS 、電源 でんげん ・油圧 ゆあつ の供給 きょうきゅう 用 よう としてAPU を搭載 とうさい している。JFSが1度 ど に起動 きどう できるエンジンは1基 き であるため、手動 しゅどう で切 き り替 か える必要 ひつよう がある。なおAPUからもエンジンの起動 きどう が可能 かのう であり、飛行 ひこう 中 ちゅう にエンジンが停止 ていし しても燃料 ねんりょう があれば2系統 けいとう の再始動 さいしどう 手段 しゅだん を有 ゆう する。
ミサイル搭載 とうさい 位置 いち
F-15の武装 ぶそう はベトナム戦争 せんそう の戦 せん 訓 くん より固定 こてい 装備 そうび とした右翼 うよく の付根 つけね 前 ぜん 縁 えん にある、装弾 そうだん 数 すう 940発 はつ のM61A1機関 きかん 砲 ほう を始 はじ め、主翼 しゅよく 下 か の2ヶ所 かしょ のパイロン の両側 りょうがわ のサイドレールに計 けい 4発 はつ のAIM-9 サイドワインダー 、胴体 どうたい 下面 かめん 4か所 しょ のランチャー に計 けい 4発 はつ のAIM-7 スパロー となっている。
M61A1機関 きかん 砲 ほう の940発 はつ という装弾 そうだん 数 すう はF-4 に比 くら べて約 やく 50%増加 ぞうか しており、一 いち 秒間 びょうかん の射撃 しゃげき を14回 かい 行 おこな うことができる。機関 きかん 砲 ほう の射 い 線 せん は空中 くうちゅう 戦 せん 用途 ようと を主 しゅ として、機体 きたい の基準 きじゅん 線 せん から2度 ど 上 じょう に向 む けている。
スパローのセミアクティブ・レーダー・ホーミング 誘導 ゆうどう 方式 ほうしき は目標 もくひょう への電波 でんぱ 照射 しょうしゃ を母 はは 機 き から行 おこな うため、誘導 ゆうどう 部 ぶ が簡単 かんたん で小型 こがた 軽量 けいりょう になる代 か わり、命中 めいちゅう まで母 はは 機 き の運動 うんどう を制約 せいやく するという欠点 けってん を持 も つ。このため、後 のち には半導体 はんどうたい 技術 ぎじゅつ の進歩 しんぽ により誘導 ゆうどう 部 ぶ の小型 こがた 化 か を果 は たしたアメリカ軍 ぐん のAIM-120 AMRAAM や航空 こうくう 自衛隊 じえいたい の99式 しき 空 そら 対空 たいくう 誘導 ゆうどう 弾 だん といった、アクティブ・レーダー・ホーミング 誘導 ゆうどう 方式 ほうしき への対応 たいおう も行 おこな われている。
この他 ほか にも、各国 かっこく 向 む けの仕様 しよう の変更 へんこう や使用 しよう 武装 ぶそう の追加 ついか など様々 さまざま な更新 こうしん を制式 せいしき 採用 さいよう 以後 いご も受 う けている。
対空 たいくう 戦闘 せんとう に特 とく 化 か しているとの誤解 ごかい もあるが運用 うんよう 上 じょう からのものであり、開発 かいはつ 当初 とうしょ からMk82 、Mk84汎用 はんよう 爆 ばく 弾 だん 及 およ びそれらから派生 はせい した各種 かくしゅ 誘導 ゆうどう 爆 ばく 弾 だん などを搭載 とうさい 可能 かのう な設計 せっけい がなされている。それら爆 ばく 撃 げき 装備 そうび はミサイルの搭載 とうさい を妨 さまた げないため、戦闘 せんとう 爆撃 ばくげき 機 き としての潜在 せんざい 能力 のうりょく も高 たか く、後年 こうねん のF-15Eへと発展 はってん することになる。最大 さいだい 搭載 とうさい 量 りょう に関 かん しては、より大型 おおがた 機 き である以上 いじょう 当然 とうぜん の話 はなし であるがF-16よりも多 おお くなっている。本 ほん 機 き が純粋 じゅんすい に戦闘 せんとう 機 き として用 もち いられる例 れい が多 おお かったのは、対地 たいち 攻撃 こうげき は制 せい 空 そら 任務 にんむ よりも損耗 そんこう 率 りつ が高 たか く、高価 こうか な機体 きたい をそれに充 あ てる事 こと が得策 とくさく でないと判断 はんだん されたからであり、対地 たいち 攻撃 こうげき 任務 にんむ に用 もち いられた例 れい も存在 そんざい する[ 注釈 ちゅうしゃく 5] 。火器 かき 管制 かんせい 装置 そうち の空 そら 対地 たいち モードはHUD 表示 ひょうじ により、対地 たいち 射撃 しゃげき 、(自動 じどう )投 とう 弾 だん 、投 とう 弾 だん 後 ご の4Gプルアップを支援 しえん する。
40年 ねん 以上 いじょう も前 まえ に開発 かいはつ され、しかも1970年代 ねんだい 当時 とうじ としても保守 ほしゅ 的 てき に開発 かいはつ された機体 きたい ではあるが、本来 ほんらい の高 たか い基本 きほん 性能 せいのう に加 くわ えて将来 しょうらい の発展 はってん 性 せい のために当初 とうしょ から余裕 よゆう を持 も たせて設計 せっけい されていたため、後述 こうじゅつ の新型 しんがた ミサイルの搭載 とうさい 、改良 かいりょう 型 がた エンジンへの更新 こうしん 、さらにAWACS や早期 そうき 警戒 けいかい 機 き を中核 ちゅうかく としたC4Iシステム の高度 こうど 化 か に対応 たいおう するための電子 でんし 装備 そうび の更新 こうしん 等 とう の近代 きんだい 化 か 改修 かいしゅう を実施 じっし することで、ロシア のSu-27 やヨーロッパ国際 こくさい 共同 きょうどう 開発 かいはつ のユーロファイター タイフーン 、フランス のラファール などといった、80年代 ねんだい 後半 こうはん から90年代 ねんだい 以降 いこう にかけて登場 とうじょう した新鋭 しんえい 機 き に伍 ご して第 だい 一線 いっせん での任務 にんむ 遂行 すいこう 能力 のうりょく を維持 いじ している。
計画 けいかく に使用 しよう されたF-15機首 きしゅ 部分 ぶぶん に「STREAK EAGLE」の文字 もじ が読 よ める (画像 がぞう は腐食 ふしょく 防止 ぼうし のために再 さい 塗装 とそう されたもの)
F-15の性能 せいのう を示 しめ す一 いち 例 れい として「ストリーク・イーグル」がある。これは1975年 ねん 当時 とうじ の上昇 じょうしょう 時間 じかん 記録 きろく に対 たい して、F-15原型 げんけい 機 き の内 うち の1機 き を使用 しよう して更新 こうしん を狙 ねら ったアメリカ空軍 くうぐん による企画 きかく [ 注釈 ちゅうしゃく 6] である。名称 めいしょう 中 ちゅう のstreak には本来 ほんらい の「電光石火 でんこうせっか の」という意味 いみ とともに、機体 きたい 塗装 とそう を剥 は がしてしまった改装 かいそう から、当時 とうじ 流行 りゅうこう した裸 はだか で人前 ひとまえ を走 はし り回 まわ る「ストリーキング 」をかけている。これは記録 きろく 更新 こうしん 機 き 自体 じたい の名称 めいしょう にもなった。
1962年 ねん に行 おこな われたアメリカ海軍 かいぐん の「プロジェクト・ハイジャンプ 」においてF-4は3,000、6,000、9,000、12,000、15,000、20,000、25,000、30,000mの8高度 こうど までの到達 とうたつ 記録 きろく を更新 こうしん した。
それに対 たい して1973年 ねん にソビエト連邦 れんぽう はMiG-25 の特殊 とくしゅ 改造 かいぞう 機 き (Ye-266)により、20,000から30,000mまでの3つの記録 きろく を更新 こうしん していた。本 ほん 計画 けいかく は国際 こくさい 機関 きかん の公認 こうにん する上昇 じょうしょう 記録 きろく を、ソビエト連邦 れんぽう やアメリカ海軍 かいぐん から奪取 だっしゅ することでアメリカ空軍 くうぐん の持 も つF-15の優位 ゆうい を誇示 こじ する狙 ねら いがあった。
原型 げんけい 5号機 ごうき と19号機 ごうき から約 やく 360kg軽 かる い19号機 ごうき を選 えら び、レーダー ・緊急 きんきゅう 用 よう フック・機関 きかん 砲 ほう など不要 ふよう な装備 そうび 品 ひん を取 と り外 はず し、さらに塗装 とそう までも剥 は がして徹底的 てっていてき な軽量 けいりょう 化 か を図 はか った。ただし、特別 とくべつ な推力 すいりょく 装置 そうち の追加 ついか といった改修 かいしゅう ・改造 かいぞう は施 ほどこ していない。計測 けいそく は1975年 ねん の1月 がつ 16日 にち -2月 がつ 1日 にち にかけてノースダコタ州 しゅう グランド・フォークス空軍 くうぐん 基地 きち で空軍 くうぐん のロジャー・スミス少佐 しょうさ 、W・R・マクファーレン少佐 しょうさ 、デイブ・ピーターソン少佐 しょうさ の操縦 そうじゅう により行 おこな われた。その結果 けっか 、以下 いか の様 よう に8つの上昇 じょうしょう 記録 きろく をすべて更新 こうしん した。機体 きたい の改修 かいしゅう に要 よう したコストは210万 まん ドルだった。
到達 とうたつ 高度 こうど
従来 じゅうらい 記録 きろく [秒 びょう ]
プロジェクト記録 きろく [秒 びょう ]
3,000m
34.52
25.57
6,000m
48.787
39.33
9,000m
61.629
48.86
12,000m
77.156
59.38
15,000m
114.50
77.02
20,000m
169.80
122.94
25,000m
192.60
161.02
30,000m
243.86
207.80
ソビエト連邦 れんぽう はこの記録 きろく 更新 こうしん に対 たい して、同年 どうねん 5月 がつ にMiG-25の特殊 とくしゅ 改造 かいぞう 機 き E-266Mにより25,000mを154秒 びょう 、30,000mを189秒 びょう と更新 こうしん しており、現在 げんざい ではSu-27/P-42が3,000mから15,000mまでの記録 きろく を更新 こうしん しているため、F-15は20,000mの記録 きろく のみ保持 ほじ している。
MSIP-1
F-15A/Bに対 たい して段階 だんかい 的 てき に行 おこな われた近代 きんだい 化 か 改修 かいしゅう 。改修 かいしゅう 対象 たいしょう 外 がい となった多 おお くの機体 きたい はモスボール されている。これらについて一時 いちじ ボーイング社 しゃ が東欧 とうおう 諸国 しょこく へC/D相当 そうとう に改修 かいしゅう した上 うえ での売却 ばいきゃく を計画 けいかく していた。
レーダーのAPG-63(V)1 への換 かわ 装 そう
F100-PW-220Eエンジンへの換 かわ 装 そう
電子 でんし 戦 せん 機器 きき の近代 きんだい 化 か
MSIP-2
F-15C/Dに対 たい して1983年 ねん から段階 だんかい 的 てき に行 おこな われた近代 きんだい 化 か 改修 かいしゅう 。以下 いか の改修 かいしゅう が段階 だんかい 的 てき に行 おこな われた。改修 かいしゅう が行 おこな われたF-15はエンハンスドイーグル (英 えい Enhanced Eagles:強化 きょうか されたワシ)と呼 よ ばれる。
レーダーをAPG-70 、更 さら にAPG-63(V)1(アラスカ州 しゅう エルメンドルフ空軍 くうぐん 基地 きち に所属 しょぞく するアメリカ空軍 くうぐん 第 だい 3航空 こうくう 団 だん 配備 はいび のF-15C/Dでは、APG-63(V)2 AESA )に変更 へんこう
兵 へい 装 そう 制御 せいぎょ システムのAN/AWG-20 PACS[ 注釈 ちゅうしゃく 7] への換 かわ 装 そう
コックピットへのMPCD[ 注釈 ちゅうしゃく 8] の追加 ついか
レーダー警報 けいほう 装置 そうち のAN/ALR-56Cへの換 かわ 装 そう
AN/ALQ-135の改良 かいりょう
MIL-STD-1553Bデジタルデータバスの搭載 とうさい
新型 しんがた ミサイル(AIM-9M、AIM-7M、AIM-120 )への対応 たいおう
多 た 機能 きのう 情報 じょうほう 伝達 でんたつ システム (MIDS-LVT(3))の搭載 とうさい によるリンク 16 への対応 たいおう
ゴールデンイーグル
現在 げんざい 進行 しんこう 中 ちゅう の近代 きんだい 化 か 改修 かいしゅう 型 がた で以下 いか の変更 へんこう を行 おこな う[ 8] 。
EPAWSSはまだ開発 かいはつ 計画 けいかく の段階 だんかい であり、2015会計 かいけい 年度 ねんど の第 だい 二 に 四半期 しはんき にエンジニアリングと製造 せいぞう 開発 かいはつ (EMD)契約 けいやく を目指 めざ す。EPAWSSは、内装 ないそう 式 しき の新 あたら しいデジタルレーダー警戒 けいかい 受信 じゅしん 機 き 、アップグレードされたチャフ・フレア・ディスペンサー、新 あたら しい光 ひかり ファイバー曳航 えいこう デコイなどを装 よそお え、デジタル無線 むせん 周波数 しゅうはすう メモリー(DRFM)技術 ぎじゅつ の適応 てきおう も期待 きたい されている。メーカーはBAEシステムズとノースロップグラマンが競争 きょうそう していたが[ 10] [ 11] 、2015年 ねん 10月 がつ 1日 にち BAEシステムズが契約 けいやく を獲得 かくとく した[ 12] 。
ADCP IIは2012年 ねん 11月にマイルストンBに達 たっ する見込 みこ みで、インテグレーションする時期 じき は、2017会計 かいけい 年度 ねんど の第 だい 四 よん 四半期 しはんき を予定 よてい している[ 13] 。
IRSTについては、2012年 ねん より予算 よさん が停止 ていし されていたが、2015会計 かいけい 年度 ねんど より再開 さいかい されている[ 14] 。搭載 とうさい するポッドとしてはロッキードのレギオンポッドのほか、ノースロップグラマンのオープンポッドが候補 こうほ となる[ 15] [ 16] 。
また、パイロットから情報 じょうほう 量 りょう が増 ふ えてもインターフェースの改善 かいぜん が伴 ともな わないと性能 せいのう を発揮 はっき しきれないとの指摘 してき があることからレーダーとTEWSのディスプレイを近代 きんだい 的 てき なディスプレイに変更 へんこう することも検討 けんとう されている[ 17] 。
そのほかの改修 かいしゅう
米 べい 軍 ぐん が運用 うんよう する4世代 せだい 戦闘 せんとう 機 き と5世代 せだい 戦闘 せんとう 機 き 間 あいだ との情報 じょうほう 共有 きょうゆう を改善 かいぜん する、タロンヘイトポッドの搭載 とうさい を行 おこな う。タロンヘイトはF-22がリンク16を使 つか ってF-22以外 いがい の戦闘 せんとう 機 き にデータ送信 そうしん ができないという問題 もんだい を解消 かいしょう するために開発 かいはつ されている重量 じゅうりょう 1,800lb、全長 ぜんちょう 17ftのゲートウェイポッドでIRST、MIDS-JTRS 、衛星 えいせい および地上 ちじょう とのデータリンク機材 きざい を内蔵 ないぞう する。タロンヘイトでは搭載 とうさい するMIDS-JTRSがソフトウェア無線 むせん である点 てん を生 い かしてF-22との編隊 へんたい 内 ない データ・リンク(IFDL:In Flight Data Link)接続 せつぞく を実現 じつげん する。同 どう ポッドは2014年 ねん 9月 がつ 16日 にち に最終 さいしゅう 設計 せっけい 審査 しんさ を完了 かんりょう 、2015年 ねん より配備 はいび 予定 よてい である[ 18] [ 19] 。
空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい のF-15ではAN/AAQ-33 スナイパーXR の運用 うんよう 能力 のうりょく を付加 ふか している。ポッドはセンターラインに取 と り付 つ けられ、主 おも に麻薬 まやく 密売 みつばい 人 じん が低空 ていくう を飛 と ばす飛行機 ひこうき などの追跡 ついせき を主 おも な用途 ようと としているが有事 ゆうじ には電子 でんし 戦 せん 環境 かんきょう 下 か でのパッシブセンサとして使 つか うことも想定 そうてい している[ 20] 。
第 だい 65アグレッサー飛行 ひこう 隊 たい 所属 しょぞく 機 き (2007年 ねん )Su-27 のものを模 も した塗装 とそう が施 ほどこ されている
エルメンドルフ空軍 くうぐん 基地 きち 第 だい 3航空 こうくう 団 だん 所属 しょぞく のF-15パイロット(2006年 ねん )
1976年 ねん にバージニア州 しゅう ラングレー空軍 くうぐん 基地 きち の第 だい 1戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん がF-15Aを受領 じゅりょう し、初 はつ の実戦 じっせん 部隊 ぶたい となる。以降 いこう 、旧式 きゅうしき 化 か したF-4 戦闘 せんとう 機 き と置 お き換 か える形 かたち でアメリカ国内 こくない の部隊 ぶたい や在日 ざいにち アメリカ空軍 くうぐん 、在 ざい 欧 おう アメリカ空軍 くうぐん の部隊 ぶたい へ配備 はいび が行 おこな われた。
当初 とうしょ はF-15が制 せい 空 そら 戦闘 せんとう 機 き の役割 やくわり を担 にな う予定 よてい だったが、高価 こうか なためアメリカ軍 ぐん でも十分 じゅうぶん な数 かず を調達 ちょうたつ し切 き れず、安価 あんか なF-16 を開発 かいはつ し大量 たいりょう 配備 はいび する「Hi Lo Mix(ハイローミックス) 」運用 うんよう となっている[ 注釈 ちゅうしゃく 16] 。この体制 たいせい は、後継 こうけい 機種 きしゅ であるF-22 とF-35 にも引 ひ き継 つ がれる。
当時 とうじ 、要撃 ようげき 機 き として運用 うんよう されていたF-106 戦闘 せんとう 機 き の老朽 ろうきゅう 化 か が進 すす み、その後継 こうけい としてアメリカ海軍 かいぐん のF-14 と採用 さいよう を争 あらそ った。しかし、従来 じゅうらい のアメリカ空軍 くうぐん がソ連 それん のアメリカ本土 ほんど 攻撃 こうげき 能力 のうりょく を過剰 かじょう に警戒 けいかい していた事 こと の反動 はんどう から、要撃 ようげき 機 き の配備 はいび は優先 ゆうせん 課題 かだい とはみなされず、結果 けっか としてどちらにも決定 けってい されないまま立 た ち消 ぎ えとなった。結局 けっきょく はF-106が戦術 せんじゅつ 航空 こうくう 軍団 ぐんだん から退役 たいえき するに伴 ともな い、なし崩 くず し的 てき に既 すで に配備 はいび されていたF-15が要撃 ようげき 任務 にんむ を引 ひ き継 つ ぐ恰好 かっこう になった。また1980年代 ねんだい には空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい へのF-15の配備 はいび も行 おこな われ、F-16とともに要撃 ようげき 任務 にんむ を引 ひ き継 つ いだ[ 注釈 ちゅうしゃく 17] 。
最終 さいしゅう 的 てき なアメリカ空軍 くうぐん のF-15A/B/C/D購入 こうにゅう 数 すう は911機 き であった。現在 げんざい は派生 はせい 型 がた F-15E や、後継 こうけい 機 き F-22の調達 ちょうたつ により数 かず を減 へ らしている。2009年 ねん 10月には、最後 さいご のF-15A/Bがオレゴン空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい から退役 たいえき した。米 べい 軍 ぐん のウェブサイトによれば、2012年 ねん 5月時点 じてん の全 ぜん 軍 ぐん (空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい を含 ふく めた)のF-15C/D保有 ほゆう 数 すう は249機 き となっている。
NASA ではB型 がた とD型 がた を購入 こうにゅう し試験 しけん 機 き として利用 りよう している。
アメリカ空軍 くうぐん はまず、1974年 ねん 11月14日 にち にアリゾナ州 しゅう にあるルーク空軍 くうぐん 基地 きち の第 だい 58戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 訓練 くんれん 航空 こうくう 団 だん に複 ふく 座 ざ 型 がた の量産 りょうさん 一 いち 号機 ごうき を配備 はいび し、以降 いこう も優先 ゆうせん 的 てき にこの部隊 ぶたい へ配備 はいび を進 すす めた。この部隊 ぶたい では後 のち に編成 へんせい される部隊 ぶたい の中核 ちゅうかく 要員 よういん として、ベトナム戦争 せんそう の従軍 じゅうぐん 経験 けいけん のあるF-4やF-104の飛行 ひこう 経験 けいけん が豊富 ほうふ な操縦 そうじゅう 士 し を主体 しゅたい に機種 きしゅ 転換 てんかん 訓練 くんれん を実施 じっし した。
1976年 ねん 1月 がつ 9日 にち にバージニア州 しゅう ラングレー空軍 くうぐん 基地 きち の第 だい 1戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん が、F-15Aと機種 きしゅ 転換 てんかん 訓練 くんれん を終 お えた操縦 そうじゅう 士 し の編入 へんにゅう により最初 さいしょ の実戦 じっせん 部隊 ぶたい となった。以降 いこう はアメリカ国内 こくない のF-4部隊 ぶたい の更新 こうしん が続 つづ き、1979年 ねん までにニューメキシコ州 しゅう ホロマン空軍 くうぐん 基地 きち の第 だい 49戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 、フロリダ州 しゅう エグリン基地 きち の第 だい 33戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん がF-15A/Bの受領 じゅりょう を開始 かいし した。
また、1980年 ねん からは生産 せいさん がF-15C/Dに切 き り替 か わり、F-4およびA/B型 がた を並行 へいこう して更新 こうしん することとなった。C/D型 がた は1988年 ねん までに、ホロマン空軍 くうぐん 基地 きち の第 だい 49戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん を除 のぞ くF-15を運用 うんよう するすべての実戦 じっせん 部隊 ぶたい に配備 はいび された。余剰 よじょう となったF-15A/Bは第 だい 58戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 訓練 くんれん 航空 こうくう 団 だん の後身 こうしん である第 だい 405戦術 せんじゅつ 訓練 くんれん 航空 こうくう 団 だん や、新 あら たに編成 へんせい されたフロリダ州 しゅう ティンダル空軍 くうぐん 基地 きち の第 だい 325戦術 せんじゅつ 訓練 くんれん 航空 こうくう 団 だん へ配備 はいび された。また、アメリカ空軍 くうぐん の予備 よび 部隊 ぶたい とも言 い える米 べい 空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい (Air National Guard)や、2005年 ねん には第 だい 65アグレッサー 飛行 ひこう 隊 たい へ余剰 よじょう となったF-15の配備 はいび も行 おこな われている。
アメリカ本土 ほんど 以外 いがい での最初 さいしょ の配備 はいび は、1977年 ねん 1月 がつ 5日 にち から西 にし ドイツ西部 せいぶ のビットブルク空軍 くうぐん 基地 きち 駐留 ちゅうりゅう の第 だい 36戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん へ行 おこな われ、F-15A/Bの約 やく 80機 き 、3個 こ 飛行 ひこう 隊 たい が編成 へんせい され、ワルシャワ条約 じょうやく 機構 きこう 軍 ぐん 攻撃 こうげき 機 き の迎撃 げいげき の任務 にんむ に就 つ いた[ 注釈 ちゅうしゃく 18] 。1980年 ねん からは順次 じゅんじ F-15C/Dへと更新 こうしん されている。次 つぎ は1978年 ねん 9月に、オランダ のソエステルベル空軍 くうぐん 基地 きち 第 だい 32戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい に配備 はいび された。アムステルダム に近 ちか いこの基地 きち が選 えら ばれたのは、ワルシャワ機構 きこう 軍 ぐん が西 にし ドイツに侵攻 しんこう する場合 ばあい 、ソ連 それん 軍 ぐん の長距離 ちょうきょり 爆撃 ばくげき 機 き が北海 ほっかい やバルト海 ばるとかい から侵入 しんにゅう すると予想 よそう されていたためである。
1985年 ねん には、アイスランド の第 だい 57戦闘 せんとう 迎撃 げいげき 飛行 ひこう 隊 たい に配備 はいび されたF-4と入 い れ替 か えが行 おこな われた。この部隊 ぶたい もソビエト軍 ぐん 長距離 ちょうきょり 爆撃 ばくげき 機 き の迎撃 げいげき 任務 にんむ を主 しゅ としていた。なお、同 どう 飛行 ひこう 隊 たい はF-15C/Dを運用 うんよう する飛行 ひこう 隊 たい の中 なか で唯一 ゆいいつ 、コンフォーマル・フューエル・タンク を常 つね に装着 そうちゃく して運用 うんよう を行 おこな っていた。
極東 きょくとう では1979年 ねん に日本 にっぽん の嘉手納 かでな 空軍 くうぐん 基地 きち に所属 しょぞく する第 だい 18戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん の老朽 ろうきゅう 化 か したF-4の交替 こうたい 機 き としてF-15C/Dを順次 じゅんじ 配備 はいび し、1980年 ねん 8月 がつ に3個 こ 飛行 ひこう 隊 たい すべての更新 こうしん を完了 かんりょう した。
冷戦 れいせん の終結 しゅうけつ 以降 いこう は旧 きゅう 東側 ひがしがわ 、現在 げんざい では北大西洋 きたたいせいよう 条約 じょうやく 機構 きこう (NATO)の一員 いちいん となっているルーマニア のコスタンツァ基地 きち など、多 おお くのNATO軍 ぐん 基地 きち にF-15が展開 てんかい している。また、2010年 ねん のハワイ空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい (第 だい 154航空 こうくう 団 だん 第 だい 199戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい )でのF-15運用 うんよう 終了 しゅうりょう 後 ご 、F-22 の戦力 せんりょく 化 か までモンタナ空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい のF-15がハワイに派遣 はけん される[ 21] 。
後継 こうけい 機 き のF-22 などの配備 はいび およびF-35 への配備 はいび 準備 じゅんび に伴 ともな い更新 こうしん が進 すす められている。
フロリダ州 しゅう ティンダル空軍 くうぐん 基地 きち の転換 てんかん 訓練 くんれん 飛行 ひこう 隊 たい へのF-22配備 はいび が2002年 ねん から行 おこな われた。次 つぎ に2005年 ねん にラングレー空軍 くうぐん 基地 きち の第 だい 1戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん に編成 へんせい されているF-15の3個 こ 飛行 ひこう 隊 たい のうち、2個 こ 飛行 ひこう 隊 たい がF-22に更新 こうしん された。その後 ご アラスカ州 しゅう エルメンドルフ空軍 くうぐん 基地 きち とニューメキシコ州 しゅう ホロマン空軍 くうぐん 基地 きち 、ハワイ州 しゅう ヒッカム空軍 くうぐん 基地 きち への更新 こうしん ・配備 はいび が行 おこな われている。2009年 ねん にはフロリダ州 しゅう エグリン空軍 くうぐん 基地 きち に編成 へんせい されていた2個 こ 飛行 ひこう 隊 たい が所属 しょぞく のF-15を全 すべ て手放 てばな し、アメリカ空軍 くうぐん 初 はつ のF-35訓練 くんれん 部隊 ぶたい となるべく準備 じゅんび を始 はじ めた。米 こめ 2010年度 ねんど には多 おお くのF-15C/D飛行 ひこう 隊 たい が運用 うんよう を終了 しゅうりょう し、現役 げんえき の実戦 じっせん 部隊 ぶたい では在 ざい 日米 にちべい 軍 ぐん に残 のこ るのみとなった。乗員 じょういん の教育 きょういく も今後 こんご は空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい 部隊 ぶたい にて行 おこな われることになる。
残 のこ るF-15C/Dに関 かん しては2040Cなどへの近代 きんだい 化 か が計画 けいかく されていたが、既 すで に総 そう 飛行 ひこう 時間 じかん が長 なが く経過 けいか しており、F-15E、F-16、およびA-10などのように2030年 ねん まで維持 いじ できるだけの機体 きたい 寿命 じゅみょう が残 のこ ってないこと、コストの増加 ぞうか などで新造 しんぞう したほうが安上 やすあ がりだったことにより改修 かいしゅう は廃案 はいあん となり、F-15Eベースの新造 しんぞう 機 き F-15EXに置 お き換 か えることが決定 けってい された[ 22] [ 23] 。
[ 24]
在日 ざいにち アメリカ空軍 くうぐん
米 べい 空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい
フロリダ空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい (ジャクソンビル国際 こくさい 空港 くうこう ) - 第 だい 125戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 159戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
マサチューセッツ空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい (バーンズ空港 くうこう ) - 第 だい 104戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 131戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
カリフォルニア空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい (フレズノ州兵 しゅうへい 航空 こうくう 隊 たい 基地 きち ) - 第 だい 144戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 194戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
オレゴン空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい (ポートランド国際 こくさい 空港 くうこう ) - 第 だい 142戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 123戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい - 第 だい 173戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 114戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
ルイジアナ空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい (ニューオルリンズ海軍 かいぐん 基地 きち ) - 第 だい 159戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 122戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
アメリカ国内 こくない
ラングレー空軍 くうぐん 基地 きち (バージニア州 しゅう ) - 航空 こうくう 戦闘 せんとう 軍団 ぐんだん 第 だい 1戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 71戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
エグリン空軍 くうぐん 基地 きち (フロリダ州 しゅう ) - 第 だい 33戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 58戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい - 第 だい 60戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
ネリス空軍 くうぐん 基地 きち (ネバダ州 しゅう ) - 第 だい 57戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 65アグレッサー飛行 ひこう 隊 たい
マウンテンホーム空軍 くうぐん 基地 きち (アイダホ州 しゅう ) - 第 だい 366混成 こんせい 航空 こうくう 団 だん 第 だい 390戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
ティンダル空軍 くうぐん 基地 きち (フロリダ州 しゅう ) - 航空 こうくう 戦闘 せんとう 軍団 ぐんだん 第 だい 1空軍 くうぐん 第 だい 325戦術 せんじゅつ 訓練 くんれん 航空 こうくう 団 だん 第 だい 2戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい - 第 だい 95戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
太平洋 たいへいよう 空軍 くうぐん
在 ざい 欧 おう アメリカ空軍 くうぐん
レイクンヒース基地 きち (イングランド ) - 第 だい 48戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 493戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
アメリカ空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい
ハワイ空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい (ヒッカム空軍 くうぐん 基地 きち ) - 第 だい 154航空 こうくう 団 だん 第 だい 199戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
モンタナ空軍 くうぐん 州兵 しゅうへい (グレートフォールズ国際 こくさい 空港 くうこう ) - 第 だい 120戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 186戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい
ASAT発射 はっしゃ 実験 じっけん
1983年 ねん 、当時 とうじ のロナルド・レーガン 大統領 だいとうりょう の推 お し進 すす めた一連 いちれん の「SDI計画 けいかく 」(スター・ウォーズ計画 けいかく )の中 なか に、F-15を衛星 えいせい 攻撃 こうげき ミサイル の発射 はっしゃ 母 はは 機 き とする計画 けいかく が存在 そんざい した。
古 ふる くは1962年 ねん にF-4 を発射 はっしゃ 母 はは 機 き とする「カレブ」という四 よん 段式 だんしき 固体 こたい 燃料 ねんりょう ロケット の開発 かいはつ 、及 およ び二 に 段式 だんしき ロケットの発射 はっしゃ 実験 じっけん を行 おこな ったのが始 はじ まりである。この実験 じっけん では、SDI計画 けいかく の発表 はっぴょう 以前 いぜん の1979年 ねん からボート社 しゃ に発注 はっちゅう されていた二 に 段式 だんしき の試作 しさく 型 がた 攻撃 こうげき 破壊 はかい ミサイル「ASAT(エイサット)」を使用 しよう した。弾頭 だんとう 部 ぶ はその形状 けいじょう から「フライング・トマト・キャン」と呼 よ ばれた。空中 くうちゅう 発射 はっしゃ 実験 じっけん は1984年 ねん 1月 がつ 12日 にち に、実際 じっさい に軌道 きどう 上 じょう 目標 もくひょう に対 たい する発射 はっしゃ 実験 じっけん は1985年 ねん 9月13日 にち に行 おこな われた。
これらは計画 けいかく の大幅 おおはば 見直 みなお しで実験 じっけん が中断 ちゅうだん され、「ASAT」とパッケージ化 か されアメリカ西部 せいぶ 海岸 かいがん 防空 ぼうくう の為 ため に編成 へんせい された第 だい 318迎撃 げいげき 戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい も解散 かいさん した。また、計画 けいかく の一部 いちぶ はMD計画 けいかく に引 ひ き継 つ がれている。
アメリカ軍 ぐん 所属 しょぞく のF-15の初 はつ 実戦 じっせん は1990年 ねん の湾岸 わんがん 戦争 せんそう であり、初 はつ 飛行 ひこう から18年 ねん 後 ご となる
湾岸 わんがん 戦争 せんそう
1990年 ねん 8月 がつ 2日 にち 、イラク軍 ぐん は隣国 りんごく クウェート に侵攻 しんこう し、約 やく 4時 じ 間 あいだ でクウェート市 し を占領 せんりょう 、8月 がつ 6日 にち にはサウジアラビア 国境 こっきょう 付近 ふきん まで展開 てんかい した。これに対 たい してサウジアラビアはアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく を含 ふく む友好国 ゆうこうこく に派兵 はへい を要求 ようきゅう 、ジョージ・H・W・ブッシュ 大統領 だいとうりょう (当時 とうじ )は即座 そくざ に派遣 はけん を決定 けってい した。要請 ようせい の翌日 よくじつ 8月 がつ 7日 にち から、バージニア州 しゅう ラングレー基地 きち の第 だい 1戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 71戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい の24機 き のF-15Cは10回 かい 以上 いじょう の空中 くうちゅう 給油 きゅうゆ を繰 く り返 かえ し大西 おおにし 洋 ひろし から地中海 ちちゅうかい まで13,000kmを15時 じ 間 あいだ 無 む 着陸 ちゃくりく で横断 おうだん し、アメリカ軍 ぐん で最初 さいしょ に派遣 はけん された部隊 ぶたい ともなった。
この派遣 はけん を皮切 かわき りに、当時 とうじ 最 さい 新鋭 しんえい だったF-15E を含 ふく むアメリカ空 そら ・海軍 かいぐん の飛行 ひこう 隊 たい が、順次 じゅんじ サウジアラビア入 い りした。11月29日 にち 、国際 こくさい 連合 れんごう にて「国際 こくさい 連合 れんごう 安全 あんぜん 保障 ほしょう 理事 りじ 会 かい 決議 けつぎ 678」が採択 さいたく され、イラク軍 ぐん のクウェートからの撤退 てったい 期限 きげん を1991年 ねん 1月 がつ 15日 にち としたが、それまでの間 あいだ のサウジアラビアへの部隊 ぶたい 配備 はいび や物資 ぶっし 輸送 ゆそう 作戦 さくせん を「砂漠 さばく の盾 たて 」作戦 さくせん と呼称 こしょう し、F-15は24時 じ 間 あいだ のフル稼働 かどう で戦闘 せんとう 空中 くうちゅう 哨戒 しょうかい を行 おこな った。
イラク は1月 がつ 15日 にち の撤退 てったい 期限 きげん を無視 むし 。このため多 た 国籍 こくせき 軍 ぐん は、1月 がつ 17日 にち 「砂漠 さばく の嵐 あらし 」作戦 さくせん (Operation Desert Storm)を発動 はつどう させる。同日 どうじつ 早朝 そうちょう 、サウジアラビア/タブク基地 きち に展開 てんかい していた臨時 りんじ 第 だい 33戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 58戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい から、バグダッド西方 せいほう のCAP任務 にんむ の為 ため に4機 き のF-15Cが出撃 しゅつげき した。編隊 へんたい 3番 ばん 機 き のジョン K.ケルク大尉 たいい は、4番 ばん 機 き と共 とも に高度 こうど 30,000ftで高 こう 高度 こうど レース・トラック・パターン警戒 けいかい 中 ちゅう に、同 どう 編隊 へんたい に向 む けて74kmの距離 きょり から直進 ちょくしん 上昇 じょうしょう してくる所属 しょぞく 不明 ふめい の機 き 影 かげ を捉 とら え、22kmまで接近 せっきん するとE-3 早期 そうき 警戒 けいかい 管制 かんせい 機 き からの目標 もくひょう 識別 しきべつ 連絡 れんらく を待 ま たずにAIM-7F を発射 はっしゃ 、現地 げんち 時間 じかん 午前 ごぜん 3時 じ 10分 ふん アメリカ空軍 くうぐん のF-15による最初 さいしょ の撃墜 げきつい を記録 きろく することとなった。この撃墜 げきつい は湾岸 わんがん 戦争 せんそう での最初 さいしょ の撃墜 げきつい 記録 きろく ともなっている。同日 どうじつ 、この撃墜 げきつい を含 ふく め3機 き のMiG-29 と3機 き のミラージュF1 の撃墜 げきつい が確認 かくにん されている。
以降 いこう の作戦 さくせん 期間 きかん 中 ちゅう 、アメリカ空軍 くうぐん 所属 しょぞく のF-15(E型 がた を除 のぞ く)は38機 き のイラク軍機 ぐんき を撃墜 げきつい し、自軍 じぐん 機 き の被害 ひがい はゼロだった。撃墜 げきつい した38機 き のうちの約 やく 六 ろく 割 わり がAIM-7による撃墜 げきつい である。
この一方 いっぽう 的 てき な戦果 せんか には、湾岸 わんがん 戦争 せんそう の交戦 こうせん 規定 きてい ではベトナム戦争 せんそう では禁 きん じられていた目視 もくし 外 がい 距離 きょり 戦闘 せんとう が許可 きょか された影響 えいきょう が大 おお きい。IFF の照合 しょうごう のみで敵 てき 味方 みかた を判断 はんだん してAIM-7を使用 しよう することで一方 いっぽう 的 てき に撃墜 げきつい でき、さらにE-3などの早期 そうき 警戒 けいかい 管制 かんせい 機 き とのデータリンクによって成果 せいか を上 あ げている。皮肉 ひにく にも、ベトナム戦争 せんそう で果 は たされなかったミサイルキャリアー の概念 がいねん を、ベトナム戦争 せんそう の戦 せん 訓 くん から格闘 かくとう 戦闘 せんとう 機 き として生 う まれたF-15が実現 じつげん したといえる。
コソボ紛争 ふんそう
コソボ紛争 ふんそう にもF-15は投入 とうにゅう された。しかし、空中 くうちゅう 戦 せん はほとんど発生 はっせい しなかったため、AIM-120 によってMiG-29を4機 き 撃墜 げきつい したに留 とど まっている。
イラク戦争 せんそう
第 だい 1戦闘 せんとう 航空 こうくう 団 だん 第 だい 71飛行 ひこう 隊 たい 所属 しょぞく のF-15が、2003年 ねん のイラク戦争 せんそう でイラク軍 ぐん のミラージュF1を撃墜 げきつい している。
F-15(奥 おく )とF-22(手前 てまえ )
冷戦 れいせん 構造 こうぞう 下 か の1980年代 ねんだい において、F-15の後継 こうけい 機 き の開発 かいはつ を目的 もくてき とした「先進 せんしん 戦術 せんじゅつ 戦闘 せんとう 機 き 計画 けいかく 」により、アメリカ空軍 くうぐん は既 すで にステルス戦闘 せんとう 機 き F-22 の開発 かいはつ に着手 ちゃくしゅ していた。しかし、ソビエト連邦 れんぽう の崩壊 ほうかい による冷戦 れいせん の終結 しゅうけつ で、1996年 ねん 末 すえ より運用 うんよう を開始 かいし するはずだったF-22の開発 かいはつ ・配備 はいび 計画 けいかく は先送 さきおく りとなり、アメリカ空軍 くうぐん に配備 はいび されていたF-15は、なおも主力 しゅりょく 戦闘 せんとう 機 き であり続 つづ けることになった。このため、前述 ぜんじゅつ の近代 きんだい 化 か ・延命 えんめい 改修 かいしゅう が施 ほどこ され、AIM-120 やAIM-9X などの新型 しんがた ミサイル、JHMCS などの新型 しんがた 機器 きき の運用 うんよう 能力 のうりょく が追加 ついか された。なお、米 べい 軍 ぐん が推進 すいしん したのは現用 げんよう 機材 きざい の改修 かいしゅう による近代 きんだい 化 か だったが、2000年 ねん にボーイングから公表 こうひょう された資料 しりょう によると、既存 きそん 機 き のF-15C+改修 かいしゅう よりもF-15C+新造 しんぞう 機 き 導入 どうにゅう の方 ほう がコストが安 やす い[ 25] とされている。
第 だい 4世代 せだい ジェット戦闘 せんとう 機 き の中 なか でも初期 しょき に出現 しゅつげん し、ハイスペックだが1970年代 ねんだい 当時 とうじ としても堅実 けんじつ ・保守 ほしゅ 的 てき であった機体 きたい ながら諸 しょ 外国 がいこく の戦闘 せんとう 機 き と十分 じゅうぶん に渡 わた り合 あ える性能 せいのう を維持 いじ し続 つづ け、2025年 ねん を目処 めど に現用 げんよう の442機 き のF-15C/Dを全 ぜん 機 き 退役 たいえき させる予定 よてい だった。ところが、2007年 ねん 11月2日 にち に発生 はっせい したF-15Cの空中 くうちゅう 崩壊 ほうかい 事故 じこ を受 う けて保有 ほゆう する全 ぜん 機 き を検査 けんさ した結果 けっか 、ロンジェロンと呼 よ ばれる機体 きたい の構成 こうせい 部品 ぶひん の厚 あつ さが規格 きかく よりも薄 うす く強度 きょうど 不足 ふそく である事 こと が判明 はんめい し、空軍 くうぐん の保有 ほゆう するA-D型 かた 機 き の約 やく 40%がそれに該当 がいとう するとされた。しかし、2008年 ねん アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 大統領 だいとうりょう 選挙 せんきょ で、バラク・オバマ が大統領 だいとうりょう に当選 とうせん したことにより、政策 せいさく 転換 てんかん でF-22の生産 せいさん ラインの閉鎖 へいさ が決定 けってい 、安全 あんぜん が確認 かくにん された機体 きたい から機体 きたい 寿命 じゅみょう を8,000時 じ 間 あいだ から10,000時 じ 間 あいだ に引 ひ き上 あ げるなどの延命 えんめい 措置 そち が行 おこな われている。また、18,000時 じ 間 あいだ への延長 えんちょう も検討 けんとう されていた[ 26] 。
しかし老朽 ろうきゅう 化 か やコスト削減 さくげん などから空軍 くうぐん は2017年 ねん ごろにF-15のEPAWSSの搭載 とうさい を含 ふく む近代 きんだい 化 か を停止 ていし した[ 27] [ 28] 。当初 とうしょ は後継 こうけい としてF-16を検討 けんとう したが[ 29] 、最終 さいしゅう 的 てき にはF-15EをベースとしたF-15EXを調達 ちょうたつ する事 こと となった[ 30] 。
F-15採用 さいよう 国 こく 水色 みずいろ はF-15のみ、赤 あか はE型 がた のみの採用 さいよう
アメリカ政府 せいふ はF-15の輸出 ゆしゅつ による機体 きたい 単価 たんか の低減 ていげん と外貨 がいか 獲得 かくとく を目論 もくろ み、国防 こくぼう 上 じょう のリスクの低 ひく い友好国 ゆうこうこく への積極 せっきょく 的 てき なセールスを実施 じっし した。しかし同 どう 時期 じき にF-16 やF/A-18 などコストパフォーマンスに優 すぐ れた機体 きたい が登場 とうじょう したため、採用 さいよう 国 こく は少 すく ない。ただし採用 さいよう 国 こく では主力 しゅりょく 戦闘 せんとう 機 き として大量 たいりょう に導入 どうにゅう したため、最終 さいしゅう 的 てき には1100機 き 以上 いじょう が生産 せいさん された。
最初 さいしょ の提案 ていあん 先 さき は、パフラヴィー朝 あさ 時代 じだい のイラン だった。アメリカ と比較的 ひかくてき 良好 りょうこう な関係 かんけい にあった当時 とうじ のイランは(イランの歴史 れきし も参照 さんしょう )、ソ連 それん 軍 ぐん の偵察 ていさつ 機 き による度々 どど の領空 りょうくう 侵犯 しんぱん への対策 たいさく として新型 しんがた 戦闘 せんとう 機 き の導入 どうにゅう を計画 けいかく した。マクドネル・ダグラス 社 しゃ は過去 かこ にイランに対 たい してF-4 の輸出 ゆしゅつ 実績 じっせき があったため、同 おな じく候補 こうほ に挙 あ げられていたF-14 と競争 きょうそう して売 う り込 こ みを行 おこな った。しかし、イラン はF-15の対空 たいくう 兵器 へいき に加 くわ えてAIM-54 フェニックス を運用 うんよう できるF-14を1973年 ねん に選定 せんてい した。
一方 いっぽう で、同 どう 時期 じき に提案 ていあん していたイスラエル とサウジアラビア ではF-15を採用 さいよう している。
1970年 ねん 代 だい 末 まつ には他 た の先進 せんしん 国 こく に対 たい する売 う り込 こ みを図 はか ったが、比較 ひかく 検討 けんとう を実施 じっし したオーストラリア やカナダ では価格 かかく を理由 りゆう にF/A-18 を採用 さいよう するなど実績 じっせき に乏 とぼ しかった。唯一 ゆいいつ 、日本 にっぽん の航空 こうくう 自衛隊 じえいたい は1976年 ねん 12月 に次期 じき 主力 しゅりょく 戦闘 せんとう 機 き として採用 さいよう し、ライセンス生産 せいさん を行 おこな った。
これら採用 さいよう 各国 かっこく 空軍 くうぐん においては、現在 げんざい でも第 だい 一線 いっせん に配備 はいび されており、今後 こんご も長 なが く運用 うんよう される見通 みとお しである。また、各国 かっこく において近代 きんだい 化 か 改修 かいしゅう の計画 けいかく ・実施 じっし が行 おこな われている。
翼下 よくか にパイソン3を装備 そうび したF-15A
概要 がいよう
イスラエル空軍 くうぐん は第 だい 四 よん 次 じ 中東 ちゅうとう 戦争 せんそう におけるF-4 ファントムII の多大 ただい な消耗 しょうもう を受 う けて、早急 そうきゅう な戦力 せんりょく 回復 かいふく を図 はか りF-15を導入 どうにゅう した。1975年 ねん に最初 さいしょ の導入 どうにゅう 計画 けいかく を立案 りつあん し、原型 げんけい 機 き を含 ふく むF-15A/Bを25機 き 発注 はっちゅう する。以降 いこう 段階 だんかい 的 てき に発注 はっちゅう を行 おこな い、総計 そうけい でA/B型 がた を44機 き とC/D型 がた 27機 き の71機 き を保有 ほゆう する。
ピースフォックス
古 ふる くはフランス から軍用 ぐんよう 機 き を調達 ちょうたつ していたイスラエル が、第三次中東戦争 だいさんじちゅうとうせんそう 後 ご の、フランスによるイスラエルに対 たい する武器 ぶき 輸出 ゆしゅつ の禁止 きんし を受 う け、アメリカ から軍用 ぐんよう 機 き の供給 きょうきゅう を図 はか ることとなった。その結果 けっか 1969年 ねん よりF-4E やA-4 スカイホーク を調達 ちょうたつ している。しかし、ヨム・キプール戦争 せんそう (第 だい 四 よん 次 じ 中東 ちゅうとう 戦争 せんそう )における当時 とうじ の主力 しゅりょく 戦闘 せんとう 機 き F-4Eの多大 ただい な損耗 そんこう (27機 き 喪失 そうしつ )により、早急 そうきゅう に戦力 せんりょく 回復 かいふく が必要 ひつよう となり1974年 ねん から次期 じき 主力 しゅりょく 戦闘 せんとう 機 き の選定 せんてい を開始 かいし 。翌年 よくねん 、ほぼ無 む 競争 きょうそう でF-15の導入 どうにゅう を決定 けってい した。イスラエル空軍 くうぐん は1975年 ねん 5月 に25機 き のF-15A/Bを発注 はっちゅう する。アメリカ 側 がわ ではこの計画 けいかく を「ピースフォックスI」と呼 よ んだ。国情 こくじょう からイスラエルは配備 はいび を急 いそ いだため、アメリカ空軍 くうぐん は保有 ほゆう の原型 げんけい 機 き 16、17、18、20号機 ごうき を量産 りょうさん 型 がた に改修 かいしゅう して1976年 ねん 5月 に引 ひ き渡 わた している。
以後 いご 、残 のこ り21機 き を1976年 ねん 末 まつ に引 ひ き渡 わた され(ピースフォックスII)、イスラエルはF-15A/Bを運用 うんよう する「第 だい 133飛行 ひこう 隊 たい 」を編成 へんせい した。その後 ご 、F-15C/Dを1978年 ねん (ピースフォックスIII)と1989年 ねん (ピースフォックスIV)までに導入 どうにゅう し、F-15C/Dを運用 うんよう する「第 だい 106飛行 ひこう 隊 たい 」を編成 へんせい し、合計 ごうけい でF-15A/Bバズ (38機 き /6機 き )、F-15C/Dアケフ (16機 き /11機 き )の71機 き を導入 どうにゅう した。なお、1994年 ねん からF-15Eのイスラエル仕様 しよう 「F-15I」の導入 どうにゅう を開始 かいし している(ピースフォックスV、詳細 しょうさい はF-15E (航空機 こうくうき ) を参照 さんしょう )。オバマ政権 せいけん 下 か においてアメリカ州 しゅう 軍 ぐん 所属 しょぞく のF-15D(キングスレー・オレゴン州 しゅう 空軍 くうぐん 基地 きち 第 だい 173戦闘 せんとう 飛行 ひこう 隊 たい 所属 しょぞく 機 き )九 きゅう 機 き の退役 たいえき 機 き が部品 ぶひん 取 と り予備 よび パーツとして寄贈 きぞう された。その後 ご イスラエル軍 ぐん はF-16A/Bを退役 たいえき させる代 か わりにF-15Dの再生 さいせい を選択 せんたく して空軍 くうぐん の戦力 せんりょく として就役 しゅうえき することになった。
機体 きたい
F-15A/BについてはF-15C/D相当 そうとう に改修 かいしゅう され、コンフォーマル・フューエルタンクの運用 うんよう 能力 のうりょく を持 も つ。射出 しゃしゅつ 座席 ざせき は信頼 しんらい 性 せい の高 たか いダグラス製 せい のIG-7に換 かわ 装 そう された[ 31] 。
国産 こくさん 対空 たいくう ミサイルパイソン3 の運用 うんよう 能力 のうりょく を追加 ついか した。アメリカ からの輸出 ゆしゅつ 時点 じてん では核兵器 かくへいき 搭載 とうさい 能力 のうりょく を削除 さくじょ している。TEWSの輸出 ゆしゅつ を認 みと められなかったために、エルビットの子会社 こがいしゃ エリスラが開発 かいはつ した電子 でんし 戦 せん システムを装備 そうび している。
近代 きんだい 化 か 改修 かいしゅう バス2000 (バズメショパー)
1995年 ねん に開始 かいし されたF-15近代 きんだい 化 か 改修 かいしゅう プログラム。名称 めいしょう はバズであるがアケフにも適応 てきおう されている。具体 ぐたい 的 てき には、MIL-STD-1553B及 およ びMIL-STD-1760データバスの装備 そうび 、APG-63(v)1レーダーへの換 かわ 装 そう 、セントラルコンピュータの換 かわ 装 そう (F-15Iと同 おな じもの)、射出 しゃしゅつ 座席 ざせき をIG-7からACESIIに変更 へんこう 、HOTAS概念 がいねん の導入 どうにゅう 、INS /GPS 航法 こうほう 装置 そうち の装備 そうび 、新型 しんがた 電子 でんし 戦 せん システムの搭載 とうさい 、通信 つうしん システム装置 そうち の改良 かいりょう 、アビオニクス冷却 れいきゃく システムの改善 かいぜん 、EL/L-8202ジャミング ポッドへの対応 たいおう 、AIM-120 及 およ びイスラエル国産 こくさん ミサイルダービー 、パイソン4、5 、DASHヘルメットマウントディスプレイ の装備 そうび を行 おこな っている[ 32] 。また、GBU-15 (英語 えいご 版 ばん ) 、ポップアイ 誘導 ゆうどう 爆 ばく 弾 だん 及 およ びスパイス (英語 えいご 版 ばん ) 空 そら 対地 たいち ミサイル の運用 うんよう 能力 のうりょく が付加 ふか され、空 そら 対地 たいち 攻撃 こうげき 能力 のうりょく が拡大 かくだい されている[ 注釈 ちゅうしゃく 19] [ 注釈 ちゅうしゃく 20] 。また、B/Dでは、後部 こうぶ 座席 ざせき に2つのカラー液晶 えきしょう MFD が装備 そうび された[ 注釈 ちゅうしゃく 21] 。
後 のち に、具体 ぐたい 的 てき 時期 じき は不明 ふめい ながらEL/L-8222ジャミングポッドへの対応 たいおう 、衛星 えいせい 通信 つうしん 用 よう SATCOMアンテナの追加 ついか 、UAV の管制 かんせい 能力 のうりょく が付加 ふか されている[ 33] 。2011年 ねん にはJDAM への対応 たいおう 、レーダーの改良 かいりょう 、胴体 どうたい の強化 きょうか も含 ふく む改良 かいりょう も実施 じっし されている[ 34] 。
実戦 じっせん 投入 とうにゅう
初 はつ の実戦 じっせん 参加 さんか と戦果 せんか
1979年 ねん 6月27日 にち 、レバノン 南部 なんぶ のPLO キャンプ 攻撃 こうげき の任 にん を帯 お びたF-4とA-4をクフィル と共 とも に護衛 ごえい 中 ちゅう 、8機 き のシリア 空軍 くうぐん 所属 しょぞく MiG-21 機 き と交戦 こうせん し、一方 いっぽう 的 てき にサイドワインダーにて4機 き を撃墜 げきつい した(イスラエル側 がわ の主張 しゅちょう 。クフィルの撃墜 げきつい 分 ぶん を合 あ わせて計 けい 5機 き を撃墜 げきつい し、2機 き を損傷 そんしょう )。
この戦闘 せんとう で最初 さいしょ にミグを撃墜 げきつい したパイロットは、マクドネル・ダグラス のF-15開発 かいはつ チームに対 たい して世界 せかい で最初 さいしょ に戦果 せんか を挙 あ げると約束 やくそく し、それを成 な し遂 と げた。
ガリラヤの平和 へいわ 作戦 さくせん
1982年 ねん のレバノン侵攻 しんこう 作戦 さくせん で計 けい 40機 き のシリア空軍 くうぐん 機 き を撃墜 げきつい した(イスラエル側 がわ の主張 しゅちょう )。また、地 ち 対空 たいくう ミサイル陣地 じんち への対地 たいち 攻撃 こうげき も実施 じっし した。オブザーバーを送 おく っていたソ連 それん は、この戦闘 せんとう の間 あいだ にシリアのMiG-23ML が3機 き のF-15を撃墜 げきつい しているとしたが、西側 にしがわ 諸国 しょこく は認 みと めていない。シリア側 がわ ではこの他 ほか にMiG-21もF-15の撃墜 げきつい を記録 きろく しているが、これはMiG-21の放 はな ったR-3 ミサイルがF-15に突 つ き刺 さ さって大破 たいは した状態 じょうたい で帰還 きかん したという例 れい がある。このようにF-15は当初 とうしょ 計画 けいかく 通 どお りの高 たか い生存 せいぞん 性 せい を発揮 はっき している。
木 き の脚 あし 作戦 さくせん
1985年 ねん にキプロス で発生 はっせい したパレスチナ解放 かいほう 機構 きこう (PLO) によるイスラエル人 じん に対 たい するテロへの報復 ほうふく 目的 もくてき で、同年 どうねん 10月 がつ 1日 にち にチュニジア のチュニス にあったPLO本部 ほんぶ を爆撃 ばくげき する"木 き の脚 あし 作戦 さくせん "(Operation Wooden Leg)が行 おこな われ、防空 ぼうくう 戦闘 せんとう 機 き であるF-15戦闘 せんとう 機 き を使用 しよう した爆 ばく 撃 げき 作戦 さくせん が実行 じっこう された。
空中 くうちゅう 衝突 しょうとつ 事故 じこ
1983年 ねん 5月1日 にち 、イスラエル 南部 なんぶ のネゲヴ 砂漠 さばく 上空 じょうくう で異種 いしゅ 航空機 こうくうき 戦闘 せんとう 訓練 くんれん (英語 えいご 版 ばん ) を行 おこな っていた第 だい 106飛行 ひこう 隊 たい 所属 しょぞく のF-15Dと同軍 どうぐん 第 だい 116飛行 ひこう 隊 たい 所属 しょぞく のA-4N が空中 くうちゅう 衝突 しょうとつ し、A-4Nは墜落 ついらく (パイロットは脱出 だっしゅつ )、F-15Dは右 みぎ 主翼 しゅよく が失 うしな われた状態 じょうたい で約 やく 15km離 はな れたラモン空軍 くうぐん 基地 きち に帰投 きとう した。この事故 じこ も、F-15の生存 せいぞん 性 せい の高 たか さを示 しめ す事件 じけん として知 し られている。
墜落 ついらく
1988年 ねん 8月 がつ 15日 にち 、訓練 くんれん 飛行 ひこう 中 ちゅう に2機 き のF-15が失 うしな われた。この事故 じこ で中佐 ちゅうさ 、少佐 しょうさ の2名 めい の飛行 ひこう 経験 けいけん 豊富 ほうふ な操縦 そうじゅう 士 し が死亡 しぼう した。
事故 じこ
2019年 ねん 1月 がつ 2日 にち 、イスラエル空軍 くうぐん のF-15戦闘 せんとう 機 き が高度 こうど 3万 まん フィート付近 ふきん を飛行 ひこう 中 ちゅう 、操縦 そうじゅう 席 せき を覆 おお うキャノピー(天蓋 てんがい )が吹 ふ き飛 と ばされるトラブルが発生 はっせい 。操縦 そうじゅう 士 し らは極寒 ごっかん と暴風 ぼうふう の中 なか で機体 きたい を無事 ぶじ 着陸 ちゃくりく させた。操縦 そうじゅう 席 せき の音声 おんせい 記録 きろく には、風 ふう とエンジンのごう音 おん の中 なか 、乗員 じょういん 2人 にん が互 たが いに大声 おおごえ で叫 さけ びあう様子 ようす が録音 ろくおん されていた。イスラエル軍 ぐん の発表 はっぴょう によると、この時 とき の外 そと 気温 きおん は氷点下 ひょうてんか 45度 ど 。航空 こうくう 士 し が「機長 きちょう Y」と称 しょう される操縦 そうじゅう 士 し に対 たい し「大丈夫 だいじょうぶ か」と尋 たず ねると、操縦 そうじゅう 士 し は「大丈夫 だいじょうぶ だ」と返答 へんとう 。操縦 そうじゅう 士 し は落 お ち着 つ いた声 こえ で「今 こん キャノピーがない状態 じょうたい にあり、直近 ちょっきん の基地 きち への着陸 ちゃくりく を開始 かいし する」と無線 むせん で伝 つた えた上 うえ で、航空 こうくう 管制 かんせい 官 かん にイスラエル南部 なんぶ のネバティム(Nevatim)空軍 くうぐん 基地 きち に向 む かうと連絡 れんらく した。同機 どうき はそれ以上 いじょう の問題 もんだい は起 お こさずに着陸 ちゃくりく 。空軍 くうぐん 参謀 さんぼう 長 ちょう は調査 ちょうさ の終了 しゅうりょう まで、F-15機 き の訓練 くんれん の即時 そくじ 停止 ていし を命 めい じた[ 35] [ 36] [ 37] 。
単座 たんざ 型 がた のF-15J
三菱重工業 みつびしじゅうこうぎょう が航空 こうくう 自衛隊 じえいたい 向 む けF-15C/DであるF-15J/DJのノックダウン生産 せいさん ・ライセンス生産 せいさん を行 おこな った。日本 にっぽん 仕様 しよう であるF-15Jは165機 き 、DJは48機 き が製造 せいぞう され、航空 こうくう 自衛隊 じえいたい では現在 げんざい 201機 き を保有 ほゆう ・運用 うんよう している。
1995年 ねん 11月22日 にち 、 F-15全 ぜん 生産 せいさん 機 き 中 ちゅう 唯一 ゆいいつ の 航空機 こうくうき による被 ひ 撃墜 げきつい 。
2022年 ねん 1月 がつ 31日 にち 、飛行 ひこう 教導 きょうどう 群 ぐん 所属 しょぞく のF-15DJが日本 にっぽん 海上 かいじょう に墜落 ついらく 。その後 ご の調査 ちょうさ により、搭乗 とうじょう 員 いん が空間 くうかん 識失調 しっちょう に陥 おちい ったことによる事故 じこ であると断定 だんてい された[ 38] 。
空中 くうちゅう 給油 きゅうゆ に臨 のぞ むサウジアラビア空軍 くうぐん 所属 しょぞく のF-15
概要 がいよう
サウジアラビア空軍 くうぐん は長 なが くイギリス 製 せい 戦闘 せんとう 機 き 、及 およ びイギリス型 がた の部隊 ぶたい 編成 へんせい を行 おこな っていた。当時 とうじ は35機 き のBAC 167 ストライクマスター や42機 き のBACライトニング を保有 ほゆう していたが、1977年 ねん にライトニングの後継 こうけい 機 き 選定 せんてい を発表 はっぴょう した。最終 さいしゅう 的 てき にはF-14 とF-15の一騎討 いっきうち ちとなり、迎撃 げいげき 戦闘 せんとう 機 き であるライトニングの後継 こうけい 機 き に、艦載 かんさい 機 き であるF-14よりは制 せい 空 そら 戦闘 せんとう 機 き であるF-15が適切 てきせつ であるとしてF-15の導入 どうにゅう を決定 けってい した。導入 どうにゅう はアメリカ 側 がわ で「ピースサンI(Peace Sun I)」と呼 よ ぶ有償 ゆうしょう 軍事 ぐんじ 援助 えんじょ 計画 けいかく で行 おこな われた。
発注 はっちゅう した機体 きたい はC型 がた が47機 き にD型 がた が15機 き の計 けい 62機 き だったが、エジプト・イスラエル平和 へいわ 条約 じょうやく の合意 ごうい (キャンプ・デービッド合意 ごうい )を背景 はいけい としたイスラエル 周辺 しゅうへん 諸国 しょこく の軍事 ぐんじ 的 てき 圧力 あつりょく の低下 ていか を目指 めざ し、サウジアラビア も保有 ほゆう する戦闘 せんとう 機 き の総数 そうすう に60機 き の制限 せいげん を受 う け、C型 がた 46機 き 、D型 がた 16機 き に変更 へんこう された。発注 はっちゅう 分 ぶん から余 あま った2機 き はマクドネル・ダグラス 社 しゃ が保管 ほかん し、事故 じこ などでの消耗 しょうもう 分 ぶん の補充 ほじゅう にあてることとなった。引 ひ き渡 わた しは1981年 ねん から行 おこな われ、アラビア半島 はんとう の西岸 せいがん に展開 てんかい する第 だい 6飛行 ひこう 隊 たい や東岸 とうがん のペルシャ湾 ぺるしゃわん に面 めん するダーラン のキング・アダブル・アジズ基地 きち の第 だい 13飛行 ひこう 隊 たい 、南部 なんぶ のカミス・ムシャイト空軍 くうぐん 基地 きち の飛行 ひこう 隊 たい の計 けい 3個 こ の飛行 ひこう 隊 たい に配備 はいび され、同年 どうねん 9月 がつ より運用 うんよう を開始 かいし している。その後 ご 湾岸 わんがん 危機 きき に伴 ともな い機 き 数 すう 制限 せいげん が撤回 てっかい されると、急遽 きゅうきょ 在 ざい 欧 おう アメリカ空軍 くうぐん の在庫 ざいこ から24機 き の引 ひ き渡 わた しを受 う け、1991年 ねん にはF-15の生産 せいさん ラインの閉鎖 へいさ を目前 もくぜん に、定数 ていすう を維持 いじ するため新造 しんぞう 機 き 12機 き が引 ひ き渡 わた された。
1995年 ねん からは湾岸 わんがん 戦争 せんそう 中 なか に自国 じこく 内 ない の空軍 くうぐん 基地 きち をアメリカ軍 ぐん に提供 ていきょう した見返 みかえ りとしてF-15E の購入 こうにゅう を要請 ようせい した結果 けっか 、サウジアラビア向 む けのF-15Sを調達 ちょうたつ している。
機体 きたい
輸出 ゆしゅつ に際 さい してイスラエル同様 どうよう にある程度 ていど の能力 のうりょく の縮小 しゅくしょう を受 う けた。またサウジアラビア側 がわ が希望 きぼう したコンフォーマル・フューエル・タンク の調達 ちょうたつ 数 すう には制限 せいげん が設 もう けられ、かつ保有 ほゆう 数 すう も上記 じょうき のように当初 とうしょ は60機 き との制約 せいやく を受 う けた。しかし最終 さいしゅう 的 てき にはC型 がた 67機 き 、D型 がた 31機 き の合計 ごうけい 98機 き 保有 ほゆう に至 いた っている。
配備 はいび 基地 きち
キング・アダブル・アジス空軍 くうぐん 基地 きち - 第 だい 13飛行 ひこう 隊 たい
プリンス・ファハド空軍 くうぐん 基地 きち - 第 だい 6飛行 ひこう 隊 たい
カミス・ムシャイト空軍 くうぐん 基地 きち
実戦 じっせん 参加 さんか
イラン・イラク戦争 せんそう 中 なか の1984年 ねん 6月5日 にち 、サウジアラビア領空 りょうくう に接近 せっきん したイラン空軍 くうぐん のF-4 をアメリカ空軍 くうぐん の早期 そうき 警戒 けいかい 管制 かんせい 機 き がレーダー に捉 とら えた。ペルシャ湾 ぺるしゃわん を航行 こうこう するイラク 行 い きタンカー への攻撃 こうげき を意図 いと するものと判断 はんだん したサウジアラビア空軍 くうぐん は、2機 き のF-15を差 さ し向 む ける。2機 き のF-15はF-4が進路 しんろ 変更 へんこう の意思 いし がないとしてスパロー により2機 き を撃墜 げきつい し、これがサウジアラビア所属 しょぞく F-15の初 はつ 戦果 せんか となった。その1時 じ 間 あいだ 後 ご には10を超 こ すイラク軍機 ぐんき の接近 せっきん をレーダーが捉 とら えたため、サウジアラビア空軍 くうぐん は同数 どうすう のF-15を緊急 きんきゅう 出撃 しゅつげき させた。最終 さいしゅう 的 てき に30以上 いじょう の目標 もくひょう をレーダーが捉 とら えたが、イラク軍機 ぐんき が突如 とつじょ 反転 はんてん したため戦闘 せんとう は回避 かいひ された。結果 けっか 的 てき にアメリカにおける主力 しゅりょく 戦闘 せんとう 機 き F-15が、その前 まえ の主力 しゅりょく 戦闘 せんとう 機 き のF-4を葬 ほうむ り去 さ るという興味深 きょうみぶか い戦闘 せんとう だったといえる。
湾岸 わんがん 戦争 せんそう では「砂漠 さばく の嵐 あらし 作戦 さくせん 」に参加 さんか したF-15が、イラク 領内 りょうない でイラク空軍 くうぐん のミラージュF1 を2機 き 撃墜 げきつい した。湾岸 わんがん 戦争 せんそう において、アメリカ空軍 くうぐん 以外 いがい で唯一 ゆいいつ の空 そら 対空 たいくう 撃墜 げきつい となった。
イエメン内戦 ないせん の作戦 さくせん 中 ちゅう に1機 き が墜落 ついらく 。パイロット2名 めい は脱出 だっしゅつ に成功 せいこう 、米 べい 軍 ぐん に救助 きゅうじょ された。しかし、フーシ は撃墜 げきつい を主張 しゅちょう している[ 39] 。
F-15の主 おも な派生 はせい 型 がた 系統 けいとう
F-15A系 けい
F-15C系 けい
F-15E系 けい
戦闘 せんとう 機 き
F-15A F-15B
F-15C F-15D F-15J F-15DJ
マルチロール機 き
F-15E F-15I F-15K F-15S F-15SA F-15SG F-15QA F-15EX
F-15A
F-15A
初期 しょき 量産 りょうさん 型 がた 。1972年 ねん -1979年 ねん までに384機 き 製造 せいぞう [ 40] 。アメリカ国内外 こくないがい の旧式 きゅうしき 化 か したF-104 ・F-106 ・F-4 などを代替 だいたい 。C/D型 がた 導入 どうにゅう 後 ご は戦術 せんじゅつ 訓練 くんれん 航空 こうくう 団 だん などの教育 きょういく ・訓練 くんれん 部隊 ぶたい に配備 はいび 。
F-15B(旧称 きゅうしょう TF-15A)
F-15Aの複 ふく 座 ざ 量産 りょうさん 型 がた 。1972年 ねん -1979年 ねん までに61機 き 製造 せいぞう [ 40] 。機種 きしゅ 転換 てんかん 訓練 くんれん 用 よう だが実戦 じっせん にも対応 たいおう 。内蔵 ないぞう 電子 でんし 妨害 ぼうがい 装置 そうち を省略 しょうりゃく し、内部 ないぶ 燃料 ねんりょう タンクを小型 こがた 化 か して後部 こうぶ 座席 ざせき を設置 せっち 。操縦 そうじゅう システムは前 ぜん 席 せき 後 ご 席 せき それぞれに連動 れんどう した系統 けいとう を持 も ち、後 こう 席 せき からの操縦 そうじゅう も可能 かのう 。ただし、計器 けいき 盤 ばん は備 そな わっているものの、レーダー やエンジン 始動 しどう 関連 かんれん のパネル、兵 へい 装 そう 操作 そうさ パネルなどは後 こう 席 せき に無 な い。
F-15CとFASTパック(コンフォーマル・フューエル・タンク )
F-15C
生産 せいさん 第 だい 4040号機 ごうき 以降 いこう となるPEP2000(Production Eagle Package 2000)適用 てきよう 機 き 。1979年 ねん -1985年 ねん までに483機 き 製造 せいぞう [ 40] 。外見 がいけん 上 じょう はF-15Aと大差 たいさ ないが、世界 せかい 最強 さいきょう と呼 よ ばれるF-15の制 せい 空 そら 戦闘 せんとう 能力 のうりょく がさらに強化 きょうか された。もっとも多 おお く生産 せいさん されたタイプであり、アメリカ国内 こくない 及 およ び在 ざい 日米 にちべい 軍 ぐん ・在 ざい 欧米 おうべい 軍 ぐん と多 おお くの部隊 ぶたい で配備 はいび ・運用 うんよう された。
アメリカ空軍 くうぐん は、F-15A/Bの実用 じつよう テスト期間 きかん 中 ちゅう に燃料 ねんりょう と兵 へい 装 そう のバランスを最適 さいてき 化 か するという評価 ひょうか 法 ほう を適用 てきよう した結果 けっか より燃料 ねんりょう 搭載 とうさい 量 りょう の増強 ぞうきょう を要求 ようきゅう した。特 とく に機内 きない 燃料 ねんりょう については2,000ポンド(約 やく 1,100リットル)の増加 ぞうか により、撃墜 げきつい 可能 かのう 性 せい と戦闘 せんとう 行動 こうどう 半径 はんけい が約 やく 二 に 倍 ばい になるとしている。その対策 たいさく 案 あん がPEP2000で、機内 きない 燃料 ねんりょう の増加 ぞうか と密着 みっちゃく 型 がた パレット搭載 とうさい のための内部 ないぶ 配管 はいかん の追加 ついか 、重量 じゅうりょう 増 ぞう 対策 たいさく としてのタイヤ とブレーキ の強化 きょうか を行 おこな うものである。
PEP2000自体 じたい での採用 さいよう は見送 みおく られたが、マクドネル・ダグラス 社 しゃ が自主 じしゅ 開発 かいはつ したFASTパックと呼 よ ばれる密着 みっちゃく 型 がた パレットは2基 き で6.43立方 りっぽう メートルの使用 しよう 可能 かのう 容積 ようせき を持 も ち、増 ぞう 槽 そう とした場合 ばあい はドロップタンク2.5本 ほん となる約 やく 5,680リットルの燃料 ねんりょう を収納 しゅうのう する。着脱 ちゃくだつ は約 やく 15分 ぶん の地上 ちじょう 作業 さぎょう で済 す むが空中 くうちゅう 投棄 とうき はできない。クリーン状態 じょうたい の抵抗 ていこう を1とするドラッグ係数 けいすう はマッハ0.9以下 いか ではフィレット類似 るいじ の整流 せいりゅう 効果 こうか により1を下回 したまわ り、そこからマッハ1.1前後 ぜんこう での1.15まで漸増 ぜんぞう した後 のち は横這 よこば いとなる。ドロップタンクのマッハ0.8からマッハ1.0直前 ちょくぜん まで急増 きゅうぞう した後 のち マッハ1.2までは減少 げんしょう し横這 よこば いとなる特性 とくせい と比 くら べると巡航 じゅんこう 性能 せいのう への寄与 きよ は大 おお きいといえる。しかし、F-15Cでは機内 きない 燃料 ねんりょう 量 りょう がドロップタンク3本 ほん 分 ぶん を超 こ え、進出 しんしゅつ にドロップタンク、対 たい 戦闘 せんとう 機 き 戦闘 せんとう と帰還 きかん に機内 きない 燃料 ねんりょう を使用 しよう できることとなった。このため十分 じゅうぶん な燃料 ねんりょう の確保 かくほ ができるとし、空中 くうちゅう 投棄 とうき できないコンフォーマル・フューエル・タンク の実戦 じっせん での運用 うんよう 回数 かいすう は少 すく ないという[ 注釈 ちゅうしゃく 22] 。
アビオニクスも改良 かいりょう が行 おこな われセントラルコンピュータの換 かわ 装 そう されたほか、AN/APG-63レーダーにプログラム可能 かのう デジタルシグナルプロセッサ(PSP)が組 く み込 こ まれ、TWS 能力 のうりょく がサポートされた[ 41] 。また過 か 荷重 かじゅう 警報 けいほう システム搭載 とうさい により9Gでの機動 きどう が可能 かのう となった(それまでは7.3Gに制限 せいげん )[ 42] 。
F-15D
F-15Cの複 ふく 座 ざ 量産 りょうさん 型 がた 。1979年 ねん -1985年 ねん までに92機 き 製造 せいぞう [ 40] 。B型 がた 同様 どうよう 教育 きょういく ・訓練 くんれん 用 よう だが実戦 じっせん にも対応 たいおう 。FAST PACK搭載 とうさい 能力 のうりょく を持 も つ。
F-15J
日本 にっぽん 国内 こくない の民間 みんかん 企業 きぎょう によりノックダウンおよびライセンスで生産 せいさん されたF-15Cベースの航空 こうくう 自衛隊 じえいたい 専用 せんよう 仕様 しよう 。1981年 ねん -1998年 ねん までの期間 きかん に165機 き 製造 せいぞう 。C型 がた をベースとしているが、FAST PACKは非 ひ 採用 さいよう 。
F-15DJ
F-15Jの複 ふく 座 ざ 型 がた 。1981年 ねん から1999年 ねん までにノックダウンおよびライセンスでの日本 にっぽん 国内 こくない メーカーによる生産 せいさん で48機 き 製造 せいぞう (ただし初期 しょき の12機 き は輸入 ゆにゅう )。
RF-15
F-15の偵察 ていさつ 機 き 型 かた 。プロトタイプF-15E(複 ふく 座 ざ 型 がた 原型 げんけい 2号機 ごうき :71-0291)の機体 きたい を改修 かいしゅう したデモンストレーター。偵察 ていさつ 用 よう のFAST PACKを装備 そうび する。
F-15E
複 ふく 座 ざ 型 がた をベースとした戦闘 せんとう 爆撃 ばくげき 機 き 。制式 せいしき 採用 さいよう にあたり軽量 けいりょう 化 か と構造 こうぞう 強化 きょうか のためチタンの比率 ひりつ を上 あ げ機体 きたい の約 やく 60%を再 さい 設計 せっけい した。愛称 あいしょう は「ストライクイーグル」。制 せい 空 そら 戦闘 せんとう 能力 のうりょく はやや抑 おさ えられたものの、有 あ り余 あま る搭載 とうさい 能力 のうりょく を生 い かし、対地 たいち 攻撃 こうげき に特 とく 化 か した。デモンストレーター機 き は複 ふく 座 ざ 型 がた 原型 げんけい 2号機 ごうき を改修 かいしゅう して製作 せいさく された。1986年 ねん の初 はつ 飛行 ひこう 後 ご 2004年 ねん までに236機 き 製造 せいぞう された。また、F-15Eをベースとした輸出 ゆしゅつ 型 がた や派生 はせい 型 がた も製造 せいぞう された。
F-15I
イスラエル 向 む けのF-15E。
F-15K
韓国 かんこく 向 む け戦闘 せんとう 爆撃 ばくげき 機 き 型 がた F-15。E型 がた をベースに、韓国 かんこく の要求 ようきゅう に合 あ わせて対地 たいち 攻撃 こうげき 能力 のうりょく の拡張 かくちょう など大 おお きな改修 かいしゅう が加 くわ えられている。前部 ぜんぶ 胴体 どうたい や主翼 しゅよく など機体 きたい の一部 いちぶ は韓国 かんこく 国内 こくない で製造 せいぞう されている。
F-15SG
シンガポール 向 む け戦闘 せんとう 爆撃 ばくげき 機 き 型 がた F-15。基本 きほん 的 てき に韓国 かんこく 向 む けF-15Kと同 おな じ。
F-15S/SA
サウジアラビア 向 む けのF-15E。S型 がた はE型 がた のモンキーモデル だが、SA型 がた は2011年 ねん 導入 どうにゅう 当時 とうじ のF-15Eベースの最新 さいしん モデル。F-15シリーズで初 はじ めてフライ・バイ・ワイヤ が搭載 とうさい された[ 43] 。
F-15QA
カタール 向 む けのF-15E。コックピット以外 いがい はF-15SAと同 おな じ。
F-15EX
米 べい 空軍 くうぐん 向 む け最新 さいしん 型 がた 。F-15QAベースだがアビオニクスなどの仕様 しよう が異 こと なる。当初 とうしょ はF-15Xと呼 よ ばれていた。
F-15SE
ボーイング社 しゃ が提案 ていあん していたステルス仕様 しよう のF-15E。
F-15N[ 注釈 ちゅうしゃく 23]
1970年代 ねんだい 初頭 しょとう 、当時 とうじ まだ重量 じゅうりょう 過多 かた で技術 ぎじゅつ 的 てき リスクが大 おお きいとされたF-14 の対抗 たいこう 案 あん として、アメリカ海軍 かいぐん に提案 ていあん された艦上 かんじょう 戦闘 せんとう 機 き 型 かた F-15。愛称 あいしょう は「Sea Eagle 」(オジロワシ属 ぞく のワシを指 さ す属 ぞく 名 めい )。
空母 くうぼ 運用 うんよう に対応 たいおう して主翼 しゅよく の折 お りたたみ機構 きこう 、着 ちゃく 艦 かん フック 、強化 きょうか された降着 こうちゃく 装置 そうち など装備 そうび し、通常 つうじょう のF-15よりも重量 じゅうりょう が増加 ぞうか するものの、F-14よりも安価 あんか で高速 こうそく ・高 こう 機動 きどう であることが期待 きたい されていた。さらにF-15NにAN/APG-63の発展 はってん 型 がた レーダーを搭載 とうさい しAIM-54 フェニックス の運用 うんよう 能力 のうりょく を付与 ふよ した「F-15N-PHX 」が提案 ていあん された。しかし、結局 けっきょく 海軍 かいぐん がF-14にこだわったなどの理由 りゆう により構想 こうそう のみに終 お わった。
F-15X
ATF の代替 だいたい 案 あん として提案 ていあん されたF-15の発展 はってん 型 がた 。F-15Xは、機体 きたい を空 そら 力 りょく 的 てき に若干 じゃっかん 洗練 せんれん し、搭載 とうさい する電子 でんし 機器 きき 類 るい を最新 さいしん のものにするとしたもの。開発 かいはつ コストは約 やく 20億 おく ドルとされた。
F-15XX
前述 ぜんじゅつ のF-15Xを更 さら に洗練 せんれん して低 てい 観測 かんそく 性 せい 技術 ぎじゅつ を取 と り入 い れ、主翼 しゅよく 面積 めんせき を56.5m2 から62.2-63.2m2 に増 ふえ 積 つも し機動 きどう 性 せい の向上 こうじょう を図 はか り電子 でんし 機器 きき は通信 つうしん ・航法 こうほう ・識別 しきべつ 電子 でんし 機器 きき (ICNIA:Integrated Communication Navigation and Identification Avionics)と統合 とうごう 電子 でんし 戦 せん システム(INEWS:Integrated Electronics Warfare System)を搭載 とうさい しエンジン はF119-PW-100またはF100の改良 かいりょう 型 がた にするとした。開発 かいはつ コストはATF計画 けいかく の半分 はんぶん の約 やく 30億 おく ドルと見積 みつも られていた。計画 けいかく のみ。
F-15 2040C
ボーイング社 しゃ が提案 ていあん したミサイルキャリアー仕様 しよう のF-15。2040Cは米 べい 空軍 くうぐん がF-15を2040年代 ねんだい まで延長 えんちょう 使用 しよう する場合 ばあい の改修 かいしゅう プラン。
AN/APG-82(V)1 AESAレーダーとIRST 搭載 とうさい 、F100-PW-229 およびF110-GE-129 に対応 たいおう したエンジンベイを持 も つ。密着 みっちゃく 型 がた 増 ぞう 槽 そう の標準 ひょうじゅん 装備 そうび 化 か や機体 きたい 寿命 じゅみょう を20,000時 じ 間 あいだ へ延長 えんちょう する等 ひとし の措置 そち を施 ほどこ し、密着 みっちゃく 型 がた 増 ぞう 槽 そう 装備 そうび で空白 くうはく になるドロップタンクのハードポイントや密着 みっちゃく 型 がた 増 ぞう 槽 そう のハードポイントを利用 りよう して、ミサイル発射 はっしゃ 装置 そうち を改良 かいりょう することで空 そら 対空 たいくう ミサイル搭載 とうさい 数 すう を16発 はつ まで増加 ぞうか させる。ミサイルラック使用 しよう によりAAM ×22発 はつ もしくはSDB ×28発 はつ を同時 どうじ 搭載 とうさい 可能 かのう [ 44] 。
F-15B Aeronautics Research Test Bed
NASAがハワイ州 しゅう 空軍 くうぐん から取得 しゅとく した機体 きたい を改造 かいぞう したテストベッド 。研究 けんきゅう 用 よう のアビオニクスを搭載 とうさい しており実験 じっけん の支援 しえん を行 おこな う。操縦 そうじゅう システムは原型 げんけい 機 き のままでありNASAのパイロット養成 ようせい にも使用 しよう されている[ 45] 。
F-15D Support Aircraft
NASAがF-15Dを改造 かいぞう した研究 けんきゅう 支援 しえん 機 き 。チェイス機 き やパイロット養成 ようせい に利用 りよう されている[ 46] 。
F-15 S/MTD, F-15ACTIVE, F-15IFCS
複 ふく 座 ざ 型 がた 原型 げんけい 1号機 ごうき をベースとした実験 じっけん 機 き 。
三面 さんめん 図 ず
機体 きたい 名 めい
F-15C[ 47]
乗員 じょういん
1名 めい (B/D/DJ型 がた は2名 めい )
ミッション
AIR SUPERIORITY
COUNTER AIR
FERRY
全長 ぜんちょう
65.75ft (20.04m)
全幅 ぜんぷく
42.81ft (13.04m)
全 ぜん 高 こう
18.58ft (5.66m)
翼 つばさ 面積 めんせき
608ft² (56.49m²)
空虚 くうきょ 重量 じゅうりょう
28,476lbs (12,916kg)
離陸 りりく 重量 じゅうりょう
45,713lbs (20,735kg)
54,949lbs (24,924kg)
57,535lbs (26,097kg)
戦闘 せんとう 重量 じゅうりょう
41,286lbs (18,727kg)
40,965lbs (18,581kg)
33,979lbs (15,413kg)
燃料 ねんりょう [ 注釈 ちゅうしゃく 24]
2,070gal (7,836ℓ)
2,680gal (10,145ℓ)
3,900gal (14,763ℓ)
爆 ばく 弾 だん
―
3,940lbs (1,787kg)
―
ミサイル
2,040lbs (925kg)
2,040lbs (925kg)
―
携行 けいこう 兵 へい 装 そう [ 注釈 ちゅうしゃく 25]
AIM-7F×4
AIM-7F×4 (+ MK-84×2 + CLタンク)
(増 ぞう 槽 そう ×3)
エンジン[ 48]
Pratt & Whitney F100-PW-220 (推力 すいりょく :55.25kN ⇒ 104.43kN)[ 注釈 ちゅうしゃく 26] ×2
最高 さいこう 速度 そくど
1,340kn/45,000ft (2,482km/h 高度 こうど 13,716m)
1,307kn/35,000ft (2,421km/h 高度 こうど 10,668m)
1,356kn/45,000ft (2,511km/h 高度 こうど 13,716m)
巡航 じゅんこう 速度 そくど
499kn/42,450ft (924km/h 高度 こうど 12,939m)
495kn/38,920ft (917km/h 高度 こうど 11,863m)
496kn/37,880ft (919km/h 高度 こうど 11,546m)
上昇 じょうしょう 能力 のうりょく
55,960ft/m S.L. (284.28m/s 海面 かいめん 高度 こうど )
53,810ft/m S.L. (273.35m/s 海面 かいめん 高度 こうど )
67,050ft/m S.L. (340.61m/s 海面 かいめん 高度 こうど )
航続 こうぞく 距離 きょり
―
―
2,144n.mile (3,971km)
戦闘 せんとう 行動 こうどう 半径 はんけい
235n.mile (435km)
586n.mile (1,085km)
―
実用 じつよう 上昇 じょうしょう 限度 げんど
56,404ft (17,203m)
56,730ft (17,291m)
58,870ft (17,944m)
機体 きたい 寿命 じゅみょう
8,000時間 じかん (安全 あんぜん 性 せい が確認 かくにん された機体 きたい より10,000時 じ 間 あいだ に延長 えんちょう 。ボーイングは最大 さいだい で18,000時 じ 間 あいだ に延長 えんちょう が可能 かのう としている[ 49] )
右翼 うよく の付根 つけね 前 ぜん 縁 えん にあるM61A1 20mm バルカン砲 ほう
固定 こてい 武装 ぶそう
空 そら 対空 たいくう ミサイル
※以下 いか 、2,5,8ステーション(増 ぞう 槽 そう 搭載 とうさい 用 よう )あたりの搭載 とうさい 数 すう を記載 きさい 。
爆 ばく 弾 だん
誘導 ゆうどう 爆 ばく 弾 だん
焼夷弾 しょういだん
クラスター爆 ばく 弾 だん
CBU-24B/B (英語 えいご 版 ばん )
CBU-42/A×3
CBU-49/A×4
CBU-57B/B×4
CBU-58/B×4
CBU-2471/B×4
Mk.20 ロックアイ×4
^ 訓練 くんれん 中 ちゅう の事故 じこ で片 かた 翼 つばさ を根元 ねもと から失 うしな ったイスラエル空軍 くうぐん のF-15が無事 ぶじ 帰還 きかん した話 はなし は、この機体 きたい の極 きわ めて高 たか い基本 きほん 性能 せいのう を示 しめ すエピソードとして有名 ゆうめい である
^ この際 さい 、台湾 たいわん のF-86が中国 ちゅうごく のエース・パイロット 王 おう 自重 じちょう 操縦 そうじゅう のMiG-17 をサイドワインダーで撃墜 げきつい したことは良 よ く知 し られている
^ それでも不十分 ふじゅうぶん と考 かんが えた彼 かれ らはF-X以降 いこう も活動 かつどう を続 つづ け、LWF(Low Weight Fighter:軽量 けいりょう 戦闘 せんとう 機 き )計画 けいかく としてF-16 およびYF-17 (F/A-18 の原型 げんけい )を実現 じつげん した
^ 当時 とうじ の完成 かんせい 予想 よそう 図 ず では尾 お 部下 ぶか 面 めん にF-16 やSu-27 の様 よう なフィンを備 そな え、風防 ふうぼう 形状 けいじょう も現状 げんじょう のものと異 こと なっていた
^ 1985年 ねん にイスラエル空軍 くうぐん 所属 しょぞく のF-15 8機 き がパレスチナ解放 かいほう 機構 きこう のテロによる民間 みんかん 人 じん 3名 めい の殺害 さつがい に対 たい する報復 ほうふく としてチュニジア のチュニス に所在 しょざい したPLO本部 ほんぶ を誘導 ゆうどう 爆 ばく 弾 だん を使用 しよう して爆撃 ばくげき した例 れい がある→木 き の脚 あし 作戦 さくせん を参照 さんしょう
^ マクドネル・ダグラス社 しゃ もこの計画 けいかく を強 つよ く推進 すいしん した
^ Programmable Armament Control Set:プログラム可能 かのう 兵 へい 装 そう 制御 せいぎょ セット
^ Multi-Purpose Color Display:多目的 たもくてき カラーディスプレイ
^ Very High Speed Integrated Circuitry Central Computer Plus:超 ちょう 高速 こうそく 統合 とうごう 回路 かいろ セントラルコンピュータ
^ Advanced Display Core Processor II:先進 せんしん ディスプレイコアプロセッサII
^ Eagle Passive Active Warning and Survivability System
^ Integrated Communication Cotrol Panel:統合 とうごう 通信 つうしん コントロールパネル
^ Navigation Control Indicator:ナビゲーションコントロールインジケータ
^ Embedded GPS INS:内蔵 ないぞう GPS/INS
^ Operational Flight Program
^ F-16はアメリカ空軍 くうぐん ・海軍 かいぐん 合 あ わせて2,244機 き が調達 ちょうたつ されたが、F-15は911機 き に止 と まる
^ F-16の場合 ばあい は要撃 ようげき 機 き として運用 うんよう するにあたり、スパローの運用 うんよう 能力 のうりょく を追加 ついか する改造 かいぞう が行 おこな われたが、F-15は適合 てきごう 性 せい 取得 しゅとく のための追加 ついか は行 おこな われていない
^ ワルシャワ条約 じょうやく 機構 きこう 軍 ぐん の侵攻 しんこう の際 さい に出来 でき るだけ打撃 だげき を受 う けないようにという配慮 はいりょ から国境 こっきょう からできるだけ遠 とお いこの基地 きち が選 えら ばれた
^ F-15 Eagle Engaged: The World's Most Successful Jet Fighter
^ Flying American: Combat Aircraft
^ Israeli F-15 Eagle Units in Combat
^ 派生 はせい 型 がた のF-15Eでは戦闘 せんとう 爆撃 ばくげき 機 き として長距離 ちょうきょり 任務 にんむ が主 おも となるので、より多 おお くの燃料 ねんりょう 搭載 とうさい と巡航 じゅんこう 域 いき での抵抗 ていこう 軽減 けいげん の利点 りてん を認 みと めてコンフォーマル・フューエル・タンクを標準 ひょうじゅん で装備 そうび する
^ Nは海軍 かいぐん (Navy)の意 い
^ 搭載 とうさい 可能 かのう 燃料 ねんりょう は機体 きたい 内 ない 燃料 ねんりょう タンクに2,070gal (7,836ℓ)、落下 らっか 増 ぞう 槽 そう タンクを610gal (2,309ℓ) ×3の合計 ごうけい 3,900gal (14,763ℓ)
^ ()内 ない は戦闘 せんとう 重量 じゅうりょう 時 じ 投下 とうか
^ Max Continuous:55.25kN、Military:63.92kN、Maximum A/B:104.43kN
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