G5RVとは、アマチュア無線むせんで用もちいられるアンテナの一種いっしゅである。もっぱら短波たんぱ帯おびにおいて用もちいられる。設計せっけい者しゃであるイギリスのアマチュア無線むせん家か、ルイス・ヴァーニー(ドイツ語ご版ばん)(Louis Varney、1911年ねん6月9日にち - 2000年ねん6月28日にち[1])のコールサインがそのまま名称めいしょうになっている。
ダイポールアンテナなどのアンテナは、エレメント(導線どうせん)の長ながさが1/4波長はちょうの奇き数すう倍ばいの条件じょうけんを満みたした場合ばあいに共振きょうしんが発生はっせいし、電磁波でんじはと高周波こうしゅうは電流でんりゅうの変換へんかん効率こうりつが最大さいだいになる。短波たんぱ帯たいにおけるアマチュア無線むせんの周波数しゅうはすう帯たいは3.5MHz帯たい、7MHz帯たい、14MHz帯たい、21MHz帯たい、28MHz帯たいと倍数ばいすう関係かんけいになっているため、エレメントの長ながさを上手じょうずに選択せんたくすると、1本ほんのアンテナで複数ふくすうの周波数しゅうはすう帯たいに共振きょうしんさせることができる。この考かんがえ方かたにより作つくられたアンテナがG5RVである。
構造こうぞうは、全長ぜんちょう31m(104フィート)のダイポールアンテナの中央ちゅうおうに、長ながさ9.45m(31フィート)のフィーダー線せんを接続せつぞくして給電きゅうでんするものである。給電きゅうでんにはマッチングが必要ひつようである。この大おおきさで最低さいてい使用しよう周波数しゅうはすうは3.5MHz、半分はんぶんの大おおきさで最低さいてい周波数しゅうはすうは7MHzとなる。なお、性能せいのうは劣おとるものの10MHz帯たい、18MHz帯たい、24MHz帯たいでも使用しよう可能かのうである。